携帯電話で高速な日本語入力を実現する

「IUEOキー配列」


 今後、急激な勢いで情報端末化が進むであろう携帯電話には、 現状よりも効率の良い文字入力インターフェースが必要である。 現状の携帯電話は、長文の文字入力時、非常に効率が悪い。 理由は明確、「親指一本で入力しているから」多くのボタン押下回数を必要としているのである。

 一般に携帯電話のキー配列は、数字キーに「あ行」「か行」「さ行」「た行」「な行」等の子音が割り振られており、母音は数字キーを複数回押すことで「あ段」「い段」「う段」「え段」「お段」の順に指定する。このため、どうしてもキーを押す回数が多くなってしまう(ただし、この入力方法とキー配列は、既に事実上のスタンダードであり、広範に普及している)。

 「IUEOキー」は、電話機側面への4つの追加キーを除き、現状の 電話機のキー配列を継承しており、ユーザー側の学習の手間や、 端末を生産するメーカー側のリスクを最小限に押さえつつ、高速な 日本語入力を実現する。見慣れない新配列の学習を 強制する類似案とは一線を画する内容であり、現実的な範疇で 移行を進めつつ、高速文字入力が可能となる。


配列図

 電話機を掴んだ状態で、残りの4指を活用すれば入力効率を大幅に向上できる。電話機の側面に4つのボタンを追加し、それぞれのキーに「i」「u」「e」「o」を割り当てる。母音が「a」の文字は1回押すだけで入力できるため、別途「a」キーの配置は不要。

 使用時は、親指で子音キー(数字キー)を押しながら、電話機を掴む形で母音キー(iueoキー)を同時に押す。電話機は、複数のキーが同時に押されたことを検出し、その組み合わせによって対応する文字を入力する。これにより、かな入力に必要なキー押下回数を大幅に低減できる。また、同時押しではなく、母音/子音を交互に押すことで入力可能としてもよい。

 各キーは、それぞれ、人差し指、中指、薬指、小指で押す、と考えると理解しやすい。ただし、使用時は必ずしもこれを強制するものではない。実際は親指以外のどの指で入力しても良いし、片手で持ったままの入力が安定しない場合は、両手を使って入力しても良い(従来の配列では両手で入力しても効率は上がらないが、IUEOキーならば効率向上が可能である)。

 電話機表面のキー配列は従来と同じ。「IUEOキーとの組み合わせにより、対応する文字を確定する機能」の追加だけで済むため、ユーザー/メーカーともスムーズな移行が可能。


例)「おはよう」と入力する場合

【従来キー:12回
[あ][あ][あ][あ][あ][は][や][や][や][あ][あ][あ]

【IUEOキー:4回
[あ+o][は][や+o][あ+u]
※交互にキーを押す仕様としても7回

 同時押しにによる単純な組み合わせに加え、「先押し判定」(どちらのキーが先に押されたか判別)を行うことで、さらに多くの組み合わせに対して機能を持たせる事もできる。例えば、

  「i」キーは「数字」
  「u」キーは「拗音類(かな小文字)」
  「e」キーは「カナ」
  「o」キーは「英字」

――このように機能を割り当てると、従来のような入力モード(かな/カナ/英/数など)の変更を必要とせず、ひらがな以外の文字種が混在したテキストをスムーズに入力できる。

  例)かな入力の途中で[i+あ]と押すと「1」を入力(「あ+i」の順では「い」を入力)



実装案1(左側面に直列配置)

実装案1

 最もシンプルな実装例。電話機の左側面に「i」「u」「e」「o」キーを直列配置。(鉛筆による手書きをスキャンしたため、汚い画像ですが……)
 ただし、この状態では、誤押の可能性が高くなることが予想される。



実装案2(左側面〜背面に向けて斜めに配置)

実装案2表

 電話機本体の側面に凹凸をつけることで「i」「u」「e」「o」キーの誤押を防止。また、電話機を右手で把持する場合を想定すると、人差し指・中指は、自然と電話機の背面に近い位置に来るため、iueoキーを側面〜背面に向けて角度をつけて捻るように配置した案。


実装案2裏

 人差し指で押す「i」キーは、この図より、もっと極端に、完全に背面に配置しても良いかもしれない(電車内で携帯電話に入力している人々を観察してみると、人差し指が電話機背面に位置している人が結構多いことがわかる)



実装案3(Z型折り畳みIUEOキーボード)

オプションキーボード

 携帯電話の底面共通コネクタに接続する外付けオプションキーボード。2箇所を軸として「Z」型に折りたたみ、キーホルダーのように持ち歩ける。
 折りたたんだ状態では4つのキー及びコネクタ部が内側に位置し、保護性を高められる。蝶番部により角度に自由が出るため、多少、側面が曲線的なデザインの電話機でも形状に合わせて取り付けられる。また、底面コネクタ部を左右にスライドさせることで、電話機ごとの幅の違いにも対応可能。さらに、スライドするコネクタ部分を逆向きに取り付けることで、(左利きユーザー用に)追加キーを右側面へ配置できる。
 今後、電話機の液晶画面が大きくなればなるほどキー入力時に掴める部分は小さくなってしまうが、電話機全体が下方向に延びる格好となるオプションキーボードなら、より入力しやすい形状を維持できる点もメリットである。


 端末メーカーにとって、「IUEOキー配列」を採用した(追加キー)一体型電話機の製造がリスキーと思われる場合は、本キーボードに対応するためのドライバーソフトウェアのみを実装しておけばよい。これにより、高速入力が必要なユーザーだけがオプションキーボードを購入して利用することが可能となる。この場合、オプションキーボード無しの状態では「数字キーを複数回押すことで母音を指定する、従来のキー入力」、オプションキーボードをつけた状態では「IUEOキー入力」、といった使い分けが可能である。

 ※「オプションキーボードをつけた状態でも、4つの追加キーを使わない限り、従来の入力方法で入力可能」という仕様で実装することもできる(はず)。これは、基本的に従来のキー入力の仕組みに対する機能変更や削除は行わず、追加キーとの組み合わせに対する文字選択機能を付け足すだけ、という本アイディアの大きな特徴である(この特徴があるからこそ、外付けオプションキーボードという選択も可能となる)


本件に関するお問い合わせは iueokey@nifty.comまで

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メッセージ

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実装案1    実装案2    実装案3    どれもNG   


ソニーCSL 増井氏の 「モバイル文字入力手法情報」にてリンクして頂きました!