篠笛の持ち方

Home > 篠笛 > 持ち方

篠笛の「持ち方」は3種類あります。普通はAの「テコ式」ですが、一部教則本では別の持ち方が書いてあります。独習の場合は「テコ式」「筆式」のどちらか持ちやすいほうでOK。教室や保存会に通っておられる方は、周囲に合わせましょう。

A「テコ式」(祭笛・能管式)

篠笛の持ち方A「テコ式」

「テコ式」左から 「テコ式」後ろから
(写真をクリックすると拡大します)

左手親指を広げて歌口と指孔の中間あたりに当てて笛を支える持ち方です。左手人差指の根元付近は笛から離れています。左手親指で笛を支えるところが、「テコ」の支点のように見えるので名づけました。
左手親指で「手前側斜め上」に笛を押し付け、下唇と右手親指はそれに対抗して 「向こう側」に笛を押して支えることで、バランスを取ります。
「三点支持」と呼ばれます。右小指も押さえると回転しにくくなって、さらに安定します。

【「三点支持」の模式図:テコ式】
   左親指
    ↓
■■◎■■■■■■■■■■
  ↑     ↑
 下唇    右親指

日本の横笛は元々、この持ち方が多かったようです。祭囃子、民謡から 長唄囃子、太鼓集団に至るまで篠笛を「テコ式」で持つ人は広いジャンルに渡っています。
「テコ式」の利点は、左手の指が軽快に動くので速いパターンを演奏しやすい点、 そして左手親指でしっかり笛を押し付けるので、力強く吹くことが出来る点です。 つまり、祭囃子に非常に向いた持ち方だと思います。

「テコ式」の手の部分を上から見てみましょう。
赤い○がついているところに指孔(指穴)があります。
(笛を持ったまま手を前に持ってきて写真を撮りましたので、手首の角度は実際と違います)
「テコ式」上から
(写真をクリックすると拡大します)

左手は指の腹の柔らかいところで指孔を押さえますが、右手人差指・中指・薬指は第1〜第2関節の間あたりで指孔を押さえ、小指は指先で押さえます。唄用・七孔篠笛では右手小指の孔が重要なので、小指を届かせるために深めに持っているのです。
(西洋の発想だと小指だけでもレバーを付けたくなるところでしょうね。実際、西洋のフルートが機械化されてきた歴史は小指のレバーから始まっているそうです!)

左手の指孔は、もう少し深く持って「指の腹の第1関節の手前」で 押さえたほうが、半音(指メリ音)が出しやすいというご意見を頂きました。 「関節が、孔のふちにかかる」ようにするそうです。 「最初は感覚が鈍いけれども、だんだん敏感になって調整がしやすくなります」 ともお話いただきました。ありがとうございます。
左手の小指は余っていますので、変な力が入らない程度に曲げて遊ばせています。 右手の親指の位置は個人差が大きいです。手が疲れず、笛がしっかり支えられる位置を 見つけてください。

能管・龍笛も、「テコ式」で持ちます。
能管・龍笛は「テコ式」で持ったときに安定するように 頭部に重りが入っていますので、 「筆式」で持つことは出来ません。
下写真:能管の持ち方例)
能管の持ち方例
(写真をクリックすると拡大します)

B「筆式」(福原流・フルート式)

篠笛の持ち方B「筆式」

「筆式」左から 「筆式」後ろから
(写真をクリックすると拡大します)

左手の人差指の付け根で笛を押さえる持ち方です。ペンや筆を持つときに人差指の付け根で支えますよね。そこから名づけました。
(そういえば、卓球のラケットの持ち方は「ペンホルダー」と「シェイクハンド」ですね。)

左手人差指の付け根で「手前側斜め上」に笛を押し付け、唇と右手親指はそれに対抗して 「向こう側」に笛を押して支えることで、バランスを取ります。
いわゆる「三点支持」です。 右小指も軽く押さえると回転しにくくなって、さらに安定します。

【「三点支持」の模式図:筆式】
  左人差指付け根
     ↓
■■◎■■■■■■■■■■
  ↑     ↑
 下唇    右親指

福原流など、長唄系の人に見られる持ち方です。私も篠笛はこの「筆式」で持ちます。
(私の師匠は上述の「テコ式」でしたが、持ち方は各自に任せておられました)
西洋フルートの持ち方とも、よく似ています。
「筆式」は笛の角度調整が楽なので、 細く柔らかい音色や半音が安定して出せます。 長唄、懐かしのメロディなど叙情的な曲調に向いていると思います。

「筆式」の手の部分を上から見ると、このようになっています。
赤い○がついているところに指孔(指穴)があります。
(笛を持ったまま手を前に持ってきて写真を撮りましたので、手首の角度は実際と違います)
「筆式」上から

「テコ式」と同じく、左手は指の腹の柔らかいところで指孔を押さえます。 右手人差指・中指・薬指は第1〜第2関節の間あたりで指孔を押さえ、 小指は指先で押さえます。

C「つまみ式」(みさと笛式)

「みさと笛」は、篠笛の第7孔の裏側に小穴があり、そこを左手親指で押さえる様に持つそうです。「テコ式」で、左親指を人差指の真下に持ってきて「笛をつまむ」ように持つことになります。
この場合の左手は、尺八やリコーダーなどの縦笛を持つときの左手に近い状態になります。
私は、この持ち方だと笛が安定しないので、使っていません。
興味をお持ちの方は、「みさと笛」の先生に習うか、教則本を参考にしてください。

参考:華 横笛まなびや(徳島県、みさと笛の先生のHPです)

Back 前へ← ↑目次 Index →次へ Next

Copyright(C) Iwatake 2005-2006 All rights reserved
Shinobue ManiaX - http://homepage2.nifty.com/iwatake/