高い音が出ません。どうすれば出せますか

Home > 問答 > 高音が出ません

高音を出すためのポイントは、3つあります。

1.息を「細く」する。
唇を引き締めて、出口を狭くします。
唇の端を斜め上に引っ張る筋肉の力が、ある程度必要になります。 笛を吹くときに唇周辺の力の入れ方を色々工夫して、試行錯誤してください。
日常生活ではあまり使わない筋肉ですので、笛を長期間吹かないと衰えます。 「なるべく毎日」笛を吹いて、地道に鍛えるしかありません。
(「営業用笑顔」の練習でも、唇の端を引っ張る筋肉を鍛えることが出来ます。 気休め程度ですが、人とすれ違うときは「ニコッ」とする習慣をつけましょう)
2.息を「速く」する。
強く吹きます。ただし「荒く吹く」のとは少し違います。
初心者のうちは、強い息を出そうとして 唇と喉から「絞るように」出してしまいがちですが、 これだと息の強さ・量に限界があります。

まず、前提条件として「肺の下のほうまで、たくさん吸う。
次に、その大量の息を「下腹(おへその下)で支える。」
そして、 「のどを開けて、腹の底から肺、のど、唇の出口までが 一本の太い空気ホースになるように、 息をいっぱい出す。」
のどや肺、舌は、息の勢いを邪魔しないように 「広げて」おいて下さい。

コツがまったく分からない…という方は、 仰向けに寝っころがって吹いてみましょう。
人間は寝転がると本能的に「腹式呼吸」になるので、 感覚をつかみやすいそうです。

(私が最近心がけているのは、「骨盤を下げて下半身が大地と一体化し、 植物のように根からエネルギーが上がってくる」感覚です。 ご参考になれば幸いです)
3.狭い「ポイント」に、「正確に」当てる。
高音が鳴る「ポイント」は、低音よりも、やや上気味です。
低音が鳴るときよりも条件が厳しいので、狭い範囲に正確に当てる必要があります。
村山二朗さん曰く「高音になるほど、弓道の的(まと)のど真ん中の小さい円に 矢を当てるイメージで、しっかり狙わないといけません」
よいたとえだと思います。

まずは、思い切って強く、荒く吹いてみて下さい。(2.の基本を念頭に)
強く、荒く吹くと「数撃ちゃ当たる」(笑)ので、偶然高音が出ることがあります。
それをレーダー代わりにして大体の方角の見当をつけながら、 「細い息で正確にピンポイント射撃」へと切り替えていきましょう。

音が出るポイント」というのは「息の向き(上下左右)」 「笛の位置(上下左右の傾き)」(あくまで微調整。傾けすぎないように)、 「息の太さ細さ」「息の強さ弱さ」の4要素の組み合わせですから、 それぞれを別個にコントロールできるように練習して、 1要素ずつ順番に動かして、探ると効率的だと思います。
例えば、
1.息を上下に動かして、一番音が出やすい位置を見つけます。
2.息の向きを固定して、今度は笛だけ上下に回して(傾けて)微調整してみます。
3.笛の良い位置を見つけたら、笛を固定して息を太く、細くしてみます。
4.息の太さを保って、息の強さ(速さ)だけを変えてみます。
5.息の強さを一定にしたまま、再び息を上下にずらしてみます。(1.に戻るわけです)

1〜5を何度も繰り返して、徐々に「正解」へ近づけていってください。
長時間続けると疲れますから、10分〜30分程度を目安にして 適度に休憩することも大事ですよ。 お茶を飲みながら5分くらい背伸びしたあと、改めて吹いてみると、 「素直な、いい音」がすんなり出たりするものです。
神経と筋肉がリフレッシュするんでしょうね。

(ちなみに、この作業はカメラのピント合わせ、顕微鏡や望遠鏡、測定機の調整方法と よく似ています。原理を考えると、結局「離れたモノに、何かを当てる」わけですから 「似ていて当然」ですよね。 音楽と科学技術の、「意外だけど当たり前な共通項」です!
コト・三味線・ギター・ハープ・ピアノ・バイオリンなど、弦楽器の調弦とも 共通する要素があるんじゃないでしょうか。)

2005/11/12 Sat

洋楽器の「フルート」と発音原理は同じですので、 フルートの「音作り」などの本・情報も大変参考になります。 例:TokyoKoseiWindOrchestra さんのフルート質問ページ

Back 前へ← ↑目次 Index →次へ Next

Copyright(C) Iwatake 2005-2006 All rights reserved
Shinobue ManiaX - http://homepage2.nifty.com/iwatake/