「音名」一覧:ドレミとイロハとABC
現在、日本では欧米諸国の音名表記が何種類も用いられています。
音楽の基本になるところで混乱してしまっては大変ですので、自分が普段使う方式以外の音名も知識として知っておきましょう。
まずは、#(シャープ)も♭(フラット)も付いていない音(幹音)から。

1番上の「フランス式」は、おなじみ「ドレミ」です。
2段目の「アメリカ式」はアルファベット表記です。こちらは「ラ」の音を起点と
考えているため、「ド」は「C」に対応することになります。
3段目の「日本式」も、アメリカ式同様に「ラ」を起点としますので、
「ド」は「ハ」に対応しています。
前の記事で「ハ長調」「ヘ長調」「ト長調」という言葉(調名)が出てきましたが、
「ハ長調」=「ド長調」=「C長調」ということなんですね。
日本式の「イロハ」は、音名としてはあまり使われないのですが、調名にはよく使われています。
「ド長調」と言うより「ハ長調」のほうが言葉の響きが良いからかもしれません。
4段目の「ドイツ式」は「アメリカ式」と似ていますが、細かいところが違います。
特に「シ」を「H(ハー)」、「ミ」を「E(エー)」と呼ぶことに注意してください。
日本のクラシック音楽界では「ドイツ式」音名が一般的なのですが、
クラシック音楽の教科書には「アメリカ式」音名も紹介されています。
しかし、ポピュラー音楽界では「アメリカ式」(+「フランス式」)が一般的で、
ポピュラー音楽の教則本には「ドイツ式」音名は紹介されていません。
当サイトではクラシック・ポピュラーどちらの側からも理解できるように、
「アメリカ式」を基本の音名として採用しております。
#(シャープ)が付いた音の音名もお見せします。

フランス式の場合、本来は「シャープ」でなく「ディエーズ」と読むらしいのですが、
日本では「ドのシャープ」と読んでしまって構わないと思います。
日本式の「嬰」は「えい」と読みます。
♭(フラット)が付いた場合は、このようになります。

シ♭がドイツ式では「B」となり、アメリカ式の「B」(=「シ」)と間違えやすいので、
注意が必要です。(これも、ドイツ式を採用しなかった理由のひとつです)
ここで述べているフランス式音名「ドレミ」は「固定ド」です。
「移動ド」と呼ばれるのは「階名」(ある音階での音の役割を示すラベリング)ですので、
区別して扱う必要があります。
2005/09/20
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