生態工学会 第4回エコツーリズム シンポジウム
― 水辺の環境教育とエコツーリズム ―
●開催日時:平成14年11月30日[土] 13:00-17:30 ●開催場所:船の科学館
■主催:生態工学会 ■共催:全日本潜水連盟
■後援:環境省、(財)社会スポーツセンター、船の科学館、(財)河川環境管理財団、
子どもの水辺サポートセンター、(社)国際海洋科学技術協会、特定非営利活動法人 PLANTATREE PLANTLOVE、日本エコツーリズム協会、環境新聞、他
陸同様、水辺は生涯学習の場、環境教育の場としてその魅力をほしいままにしている。これら教育として捉えた場合プログラムが重要であるが、さらに大切なのはこのプログラムを支える制度や人材である。自然は教材であるが、この教材が生きて常に変化しながら全体の中の営みとして存在している。教材として扱う難しさ、面白さに加え、さまざまに視点を変えることで新しい楽しみや驚きも見つけられるオリジナリティ性に富んだ教材といえる。
生態工学会ではこれまで、エコツアーを生態系を含む全体の環境を楽しみ、学び、そして環境を守るためのプログラムやフレーム作りについて、シンポジウムを開催してきた。
本シンポジウムでは海や川など水辺を環境教育の場、ツーリズムの場とした時の、プログラムや新しい人材育成の試み、提案その他学習が環境に負担をかけ破壊につながる事例などについて発表を行い、環境教育とエコツーリズムに対して新しい方向性と課題について討論するものである。
生態工学会長 新田 慶治
全日本潜水連盟 須賀 次郎
事業検討委員会 エコツーリズム部会長 堀田 健治
参加費:3000円(当日払い)
参加申込方法
参加申込書:下記にご記入の上、事務局宛てに郵送、FAXまたはE-mailにてお申込下さい。
申込期限:11月25日(月) (FAXする場合は記入後、このままFAXください)
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参加申込書
◆今回のシンポジウムに ( )参加する ( )参加しない
◆シンポジウム後の懇親会に ( )参加する ( )参加しない
(参加費は別途2000円、当日払い)
◆連絡先:( )勤務先 ( )自宅
名前 電話 FAX
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勤務先・部署 E-mail
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住所〒
<連絡メモ>
申込・問合せ先
生態工学会事務局:〒101‐0054 東京都千代田区神田錦町1‐4 滝本ビル3F
TEL:03‐3292‐9500 FAX:03‐3518‐4740
E-mail:office@see.gr.jp
又は 日本大学理工学部海洋建築工学科堀田研究室:〒274-8501 千葉県船橋市習志野台7-24-1
TEL:047‐469-5484 FAX:047 469 9446 E-mail:k-hotta@ocean.cst.nihon-u.ac.jp
シンポジュウム「水辺の環境教育とエコツーリズム」の開催にあたってのご挨拶
全日本潜水連盟 須賀次郎
「水辺の環境教育とエコツーリズム」と言うテーマでシンポジュウムを共催しないかというお話を、堀田先生(日本大学理工学部海洋建築工学科 教授)からいただいた時、エコツーリズムという言葉は良く聞くのだけれど、それは、一体何だろう。と言う程度の認識でした。一般ダイバーのほとんどがそんな程度だと思います。
このシンポジュウムもこれで、第四回になるのですが、私はこれまでこのシンポジュウムに参加しておりません。第一回から第三回までの講演要旨をいただいて、読ませていただきました。これでかなり理解できてきました。これまでの観光、ツーリズムというと、名所旧跡を巡り、景色を眺め、おいしいものを食べる。温泉があれば温泉に入る。うわべだけを見る観光だったのですが、エコツーリズムは、その地域の文化にも深く触れ、周囲の自然環境にも深く留意して、出来ることならばその文化と環境をよりよい形で保ち、失われつつあるものであればそれをもとに戻す努力に協力する、と言うところでしょうか。エコツーリズムはとても範囲の広い言葉です。エコという名前がつけば、道端にゴミを捨てるのではなくて、道端にあるゴミを拾います。山で花を引き抜くのではなくて、山に木を植えるようになります。
そこまで考えると、「何だ、私たちのこれまでやってきたダイビングはエコツーリズムそのものだったのではないか」と気づきました。
今回は、私の関わっております全日本潜水連盟の30周年記念行事として共催させていただいているのですが、全日本潜水連盟の前身は日本潜水会と言って、1967年に発足しました。だから、正確には35周年になるのですが、このときまず第一に決めたことは、水中銃で魚を射っことは止めよう、銃をカメラに持ち替えようということでした。エコツーリズムの第一歩を踏み出したわけです。未だに銃を捨てきれないダイバーがいることは残念ではあるのすが。
1972年には、関東学生潜水連盟に声をかけて、小田原の江之浦で、日本で始めての海の大掃除(港の中の廃棄物を潜水して回収する)を行いました。その後も、クリーンアップは全国の支部で行い、お台場のクリーンアップは10回を数えます。横浜の山下公園の清掃も有名ですが、全日本潜水連盟の指導員はスタッフとして参加して来ました。そんな意味で、全日本潜水連盟の30周年行事としてこのシンポジュウムに協力させていただくことも意義があるのではないかと思います。
私は沿岸漁業の調査も仕事にしているのですが、沿岸漁業こそは、日本に海の文化です。ダイバーは、沿岸漁業と摩擦を続けつつ、現在の共存共栄の形を作りつつあるのですが、異なる文化を尊重するというエコツーリズムの視点で触れ合いを続けて行けば、新しい日本の海の文化が生まれ育ってゆくでしょう。
シンポジュウムの講演テーマを決めるに際して
@水辺の環境教育と言えば子供たちに父兄を同伴したスノーケリングだと考え、水辺の教育の専門に研究を進めておられる筑波大学の吉田先生に講演をお願いしました。
A海の水辺として、日本の海の環境問題を一身に受けているのが、干潟です。東京湾に残された貴重な干潟の一つである三番瀬を残す運動は、これも20年以上の歴史があり、私も側面からではありますが親しく協力させていただいてきました。努力が実って、ようやく埋め立ては免れました。今後、どのように展開させて行くかということで、NPO法人 三番瀬環境市民センター理事長 安達宏之 に講演をお願いしました。
B水辺と言えば海だけではない、子供たちの遊び場、環境教育の場として川は、むしろ海よりも身近な存在です。河川環境管理財団河川環境総合研究所研究第1部次長 小川信次 さんにご相談したところ、「子どもの水辺サポートセンター」を設立して活動をされていると言うことで、講演していただけることになりました。
Cどなたか水辺のエコツーリズムでビジネス的に成功されている方ということで、湘南の海辺でスノーケリングツアーなどを展開されている特定非営利活動法人 パパラギ 海と自然の教室 武本匡弘 さんに講演をお願いしました。お訪ねしてお話を聞き、著書「海の中から地球が見える」をいただいて読ませていただきました。ビジネス的に成功されていることはもちろんなのですが、それだけではなく、地球の環境について強い提言をされており、事業のスタートの時点からエコツーリズムの概念を事業の中心として明確に打ち立てておられ、だからこそ成功されているのだとわかり、大変に感銘を受け、範としなければならないと痛感しました。
Dプログラムがすべて決まって、皆様に通知をして後で、沿岸漁業の撮影で兵庫県竹野町に行きました。ここには、以前からスノーケリングセンターがあることは、海中公園センターの藤原さんに聞いておりましたので、立ち寄りました。聞きしに勝るすばらしい海とすばらしい施設で、関西方面を中心に今年は、1万人を越す子供たちと父兄がスノーケリングを楽しみに来られているそうです。私たちは子供たちの環境教育のために臨海学校が再び盛んにすることを期待しているのですが、今後は、各県に一つぐらいづつ、このようなスノーケリングセンターができる形になるのではないか、その連携をこのようなシンポジュウムで果たせればと、どうしても講演をいただきたいと急ではありますがおねがいしました。センター長の本庄四郎氏が無理を聞いて頂けることになり、お引き受けました。
環境省自然保護局自然ふれあい推進室長、渋谷晃太郎 氏より基調となるお話をいただき、
全体としては、すばらしいシンポジュウムになると確信しております。
シンポジュウムを通じて、これまで別々に活動を進めて来た方々の連携がとれ、さらに進むことができ、全日本潜水連盟も新しい31年目を踏み出すにあたってのコンセプトを確立することができればと願います。
まだまだ、お話をいただきたいところは数多くあり、また今回のシンポジュウムを通じて新たな問題点、新たな方向も見出せるはずです。出来ることならば、このシンポジュウムを第一歩として、エコツーリズムそのものである水中活動のシンポジュウムを次からはより拡大した支援者を募り、大きく充実させて、毎年開催できるようにと願っています。
今回カメラでこのシンポジュウムを記録されているのは、PLANTATREE PLANTLOVEは、電通関連の環境保全に関する特定非営利法人であり、このような行事のプロデュースも数多く行っています。
また、このシンポジュウムを開催するにあたって、ご協力いただいて後援各団体、会場を提供してくださった船の科学館、調整の労をとってくださった、PADIジャパンの宮下会長にお礼申し上げます。