減災教育>阪神淡路大震災を題材にした番組制作
受付番号 S18-08172318-2596A
How high school students belonging to the broadcasting club
report on The Great Hanshin-Awaji Earthquake.
Tatsuya SUGOSHI (Suma-tomogaoka-hs) ,Akiko MIZOGAMI(Waseda Univ.)
1.はじめに
神戸では兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)をはっきり記憶していない高校生の割合が増加している。放送委員会では地震10年を迎えることを契機に、“震災”を題材にしたドキュメンタリーおよびドラマを制作し、“震災”を記録し伝える活動を行った。番組制作に携わった生徒は“震災の記憶を持つ最年少の世代”として“伝える”ことが“次の災害に備えること”につながると実感した。また活動を通じて“伝えることの重要性”と“自分の記憶の重さ”を感じている。
2.作品
・テレビドキュメント番組“これまでも、これからも〜2004年板宿市場〜”第24回”地方の時代”映像祭・コンクール、高校生部門奨励賞受賞(2004)
神戸市須磨区にある板宿市場を1年半にわたって取材した。当初は市場と地域のつながりを伝えたいと思い取材を始めたが、市場の売り上げが震災後大幅に減少しており、それが神戸の地場産業や地域の人口と密接に関連していることがわかった。最終的には板宿市場の震災からの復興をテーマに番組を制作した。
・創作ラジオドラマ番組“いい顔してみー”
第52回NHK杯全国高校放送コンテスト兵庫県大会参加(2005)
神戸の高校生としては“震災”から目を背けてはいけないと考え、“震災”をテーマにしたドラマを制作してみてはどうかと生徒に提案してこの番組は生まれた。顧問は大きなテーマを与えただけであって、内容はすべて生徒のオリジナルである。脚本を制作した生徒は、震災当時にもし自分が高校生であったらどのような体験をして、どのような気持になっただろうかと考えて番組を制作した。
・テレビドキュメント番組“繋ぐ”
第52回NHK杯全国高校放送コンテスト兵庫県大会参加(2005)
放送委員会は2004年から2005年にかけて“中国高校生交流”(中日地震学会)、“地震火山こどもサマースクールMt.Rokkoのナゾ”(地震学会・火山学会)、“1.17震災メモリアル行事”(兵庫県立舞子高等学校)、“メモリアルコンファレンスイン神戸X”
(同実行委員会)などに参加した。神戸の高校生が阪神淡路大震災をどのように記憶しているか、追悼行事にいかに取り組んだかを取材し番組を制作した。
3.まとめ
・ドラマ制作において“リアルさ”を追求することにより10年前の震災を“再体験”できた。
・自分があのころの高校生だったらと考えることで、災害に対する“想像力”を養うことができた。
・「死」を軽々しく扱わないという立場をとる事で情報の「伝え手」という意識が高まった。
取材を通じて、生徒は10年前の地震が現在の神戸や自分達の生活に大きな影響を与えていることを知り驚いた。そして地震に備え生きていかなくてはいけないという気持が芽生えた。