趣味>読書日記

ここでは防災や地球科学に限らず私の読んだ【面白かった】本を紹介します

独断と偏見による☆評価


現在読んでいる本(本が溜まっておりなかなか紹介できずに残念です)

「地震の揺れを科学する」山中浩明 /武村雅之 東京大学出版会 ISBN:9784130637046

「スロー地震とは何か」川崎一朗 日本放送出版協会 ISBN:9-784-140910-559

「超巨大地震がやってきた」木股文昭・田中重好・木村玲欧 時事通信社 ISBN: 4-7887-0667-9(1800円+税)

「古地図が教える地震危険地帯」守屋喜久夫 日刊工業新聞社 ISBN: 4-526-03689-7(1300円)

「日本の地震地図」岡田義光 東京書籍 ISBN: 4-487-79879-0(1800円+税)

「Google Earth 入門」阿久津良和・大崎誠・オンサイト 翔泳社(1680円+税)

「早わかり防災新常識」 玉木貴 青春出版社 ISBN 4-413-06411-9(1200円+税)
「防災ゲームで学ぶリスク・コミュニケーション」矢守克也・吉川肇子・網代剛 ナカニシヤ出版 ISBN 4-88848-943-3(2000円+税)
「人は皆「自分だけは死なない」と思っている」山村武彦 宝島社 ISBN 4-7966-4518-7(1200円+税)
「地震からわが子を守る防災の本」国崎信江 編集工房一生社 ISBN 4-900028-00-2



日本列島は沈没するか? ハ西村一 /藤崎慎吾 ハ早川書房 ハハハ ISBN:9784152087430


2007/5/24
☆☆☆「世界の果てが砕け散る」 サイモン・ウィンチェスター /柴田裕之  早川書房   ISBN:9784152087850

「クラカトアの大噴火」を読んで著者に興味を持ちました。火山の次は地震と続いて購入しましたが、期待を裏切られました。
これは地震をテーマとした文学作品と読むべきでしょう。純粋な科学読み物として読むと、各所に不正確な表現がありますが、文学作品だと思えばこんなものでしょう。


2007/4/20
☆☆☆☆「活火山・活断層赤色立体地図でみる日本の凸凹」千葉達朗 技術評論社 ISBN:9784774128344

立体メガネのいらない立体地図です。火山や地震に興味のある人は必見です。三宅島の噴火前後の比較ができるので購入しました。


☆☆☆☆☆「世界一おいしい火山の本 」 林信太郎  小峰書店 ISBN:9784338186087

☆5つ、今までこのような実験ガイドブックはなかった。
食材を使った、火山や地震などの身近な実験ガイドブックです。
もちろん実験の後は、食べて後片づけが完了です。
林さんにはこどもサマースクールでお世話になっています。



2006/12/31
☆☆☆☆☆「昼は雲の柱」石黒耀 講談社 ISBN: 4-062-213705-4

石黒耀さんの3作目は、富士山の噴火を題材にしています。火山学の最新の知見を元に、さわやかな青春小説になっています。
随所にニヤッと笑ってしまうような箇所があります。こどもサマースクールの関係者には楽しめるでしょう。
昨年の霧島サマースクールで石黒さんの講演を聞きましたが、火山神に関する神話・伝承が生かされています。
続編が楽しみです。


2006/7/23
☆☆☆☆「フィールドガイド ボルネオ野生動物ガイド」浅間茂 講談社ブルーバックス ISBN 4-06-257498-5(1800円+税)

マレーシアへ研修旅行(修学旅行)が2007年に迫ってきました。マレーシアの生物についての本を探していたところこれを見つけました。美しいカラー写真がそれぞれの生物についています。



2006/1/14
☆☆☆☆「最新地震がよ〜くわかる本」 島村英紀 秀和システム  ISBN 4-7980-1195-9(1400円+税)

地震学の最新の知見だけでなく、地震防災に関するページが1/3をしめています。
阪神淡路大震災からの教訓が多く含まれています。このサイトの1995年阪神淡路大震災被災者の教訓集(四)が参考にされています。

残念ながら絶版になりました。


2005/12/04

☆☆☆☆「倒壊 大震災で住宅ローンはどうなったか」島本滋子 ちくま文庫 ISBN 4-480-42044-4 (740円+税)

耐震基準計算の偽装による、マンションやホテルの建築が日本をゆるがせています。
設計した建築士、検査機関、施工会社、販売会社など、どこに責任があるのか明確でなく、住民は引っ越すに引っ越せない状態が続いています。このような場合は住宅ローンはどうなるのでしょうか。

阪神淡路大震災(兵庫県南部地震)で住宅を失い、なおかつ住宅ローンが残った市民がどうなったのかという前例があります。結局は、銀行も行政も国も被災者を救ってくれないことがよくわかります。

☆☆☆☆「地球の内部で何が起こっているのか?」平朝彦・除垣・末廣潔・木下肇 光文社新書 ISBN 4-334-03314-8(850円+税)

2005年の春と夏に海洋研究開発機構を見学させていただきました。地球深部探査船ちきゅうが完成し、この船の運 用によってどのような地球科学の成果が期待できるのか熱っぽく聞かせていただきました。詳しく知りたい方はこの本を読んで下さい。高校生にはやや手ごわい ですが、地学2を履修していれば十分に理解できます。


2005/8/27

☆☆☆☆☆「神戸・長田スケッチ 路地裏に綴るこえ」佐野由美 ISBN4-947600-89-6 (1200円+税)

友が丘高校卒業生佐野由美さんが大阪芸大在学中に阪神淡路大震災を経験し、そのようすをスケッチと文で綴りました。いま読んでも震災当時の神戸市民の気持ちを記録したものとしては第一級の資料となります。みずみずしい感性で描かれています。

☆☆☆☆「ネパール滞在日記 パタンの空より」佐野由美 ISBN4-434-00944-3(2000円+税)

佐野由美さんが大学卒業後、ネパールのラリット小学校でボランティアの美術教師を1年間した記録です。阪神大震災 が「非日常」のできごとなら、ネパールの貧困は「日常」のできごとであり、彼女はその現実に怒り・悩みながらもこどもに生きていく力をつけようと模索す る。帰国の1週間前に交通事故で亡くなる佐野さんの最後の文章である。


2005/8/14

☆☆☆☆「東京大地震は必ず起きる」片山恒雄 文春新書 ISBN4-16-660280-2


7月23日の千葉直下地震の震度5強を東京で体験しました。
代々木のオリンピックセンターのホールで、思わずホールが崩れてこないかと上を見上げました。あの時刻にNHK杯放送コンテスト準決勝でアナウンスと朗読の演技をおこなっていた生徒には同情します。
東京で大地震がおきたらどのような被害がでるのか、予測は阪神淡路大震災の倍から数倍という恐ろしいものです。首都の人口密集地での地震対策は政府や行政 は取り組んでいますが、一般市民には意識が低いように思えて仕方がありません。ぜひ大都市を襲う地震に備えてもらいたいものです。


2005/6/4

☆☆☆☆ 「M8」 高嶋哲夫著 集英社 ISBN: 4-087-75338-7
阪神淡路大震災を体験した研究者が東京直下地震を予知する物語です。詳しく書くとネタバレになるので書きません。作者の人間に対する愛情を感じます。


2005/5/1

☆☆☆ 「地球が丸いってほんとうですか」 日本測地学会監修 大久保修平編著 朝日新聞 社 ISBN4-02-259852-2
近年は各学会が知識普及活動に取り組んでいます。この本は日本測地学会が学会をあげて執筆したものです。はやく地震学会 でもこのような本を出したいものです。一般向けとすると内容はやや難しいです。
高校生に読めるレベルというのはなかなか研究者の方には想像できないのでしょう。

☆☆☆☆ 「神戸震災をこえてきた街ガイド」 島田誠 森栗茂一 岩波ジュニア新書 ISBN 4-00-500489-X
2005年1月のメモリアルコンファレンスXに参加したこどもサマースクール代表に、この本を1冊ずつ配りました。夜は筆者が取材するシンポジウムに参加 しました。
神戸の街がどのように現在のようなモダンで明るい港町になってきたかという解説と写真が素晴らしいです。
筆者は神戸以外の人を対象にして書いたが、以外と神戸で売れていると言ってました。神戸の人にも我が町を再認識するためによい本です。


2005/1/5

☆☆☆☆ 「超火山「槍・穂高」」 原山智+山本明 山と渓谷社 ISBN4- 635-20101-5
六甲山をつくる花こう岩が約1憶年前のカルデラの地下でつくられたということを、2004年のこどもサマースクールで聞き驚きました。そのとき友人のワン ゲル顧問のN先生が槍や穂高もそうですよとつぶやいたので、さっそくこの本を買いました。北アルプスや黒部・立山の山々は第3紀、第4紀の火山活動の名残 であるということがわかります。
岩石名や地質用語が続出するので、ちょっとなじみにくいかもしれませんが、山好きの方にはオススメです。

☆☆☆☆☆  「カシミール3D入門」 杉本智彦 実業之日本社 ISBN4- 408-00776-52004/8/5
デジタル地図データから鳥瞰図をつくることができるカシミールの公式ガイドブックです。残念ながらMacでは動作しないのでしばらく使っていませんでした が、ようやくWinのノートPCが配付されインストールしてみました。直感的に使えますし、等高線データなどを使えば、海面が上昇した際にどこまで海進す るかなどということも図示できます。
5万分の1のデータは関東甲信越地域しか収録されていませんので、「カシミール3D GPS応用編」を購入すれば関東から沖縄までのデータが使え ます。




2004/12/12

☆☆☆☆  「震災列島」石黒耀 講談社 ISBN: 4-062-12608-7
石黒氏には、夏のこどもサマースクールに講師として参加していただきました。
「死都日本」からの2作目です。前作では破局噴火で西日本を壊滅的な破壊に導いた作者が、今度は東海地震(駿河トラフ)と東南海地震(南海トラフ)を同時 に発生させ、関東から中部地方を破滅的な被害に陥れます。最新の地震学の被害予想に基づき、地震災害の描写に背筋が寒くなるのは私だけではないでしょう。 ただし前作のような災害小説ではなく、地上屋と戦うボーリング屋の家族愛の物語になっています。

☆☆☆☆「火山とクレーターを旅する」 白尾元理 地人書房  ISBN4-8052 -0705-1
写真家白尾氏の紀行文である。日本では歴史や文学に関する紀行文は多いが、地形や地質に関するものは少ない。そういう意味では貴重な本である。


2004/9/23
☆☆☆☆「公認「地震予知」を疑う」 島村英紀 柏書房  ISBN4-7601-2488-8
日本の地震学の研究は何を目的にしているのか。地震予知は地震学の目的であるのか。
地震予知研究が国策として推進されるつどに議論され、兵庫県南部地震後から批判されてきた問題が、ここに明らかになります。

ところで野島断層の長期評価は0.4〜8%だったと思います。
島村先生はこの ようなページも作っておられます。



2004/9/23
☆☆☆「地球学へのいざない」OMPUユニヴァ編集部編 大阪公立大学共同出版会 ISBN4-901409-08-5
知り合いのN氏が執筆をしているので購入してみました。
高校生向けの本であるらしいのですが、内容の難しいことに驚きました。大学教養程度でしょうか。
やはり大学の先生というのは、現在の高校生の知識や授業内容を知らないことがよくわかりました。


2004/9/23
☆☆☆☆「真昼のプレニウス」池澤夏樹 中公文庫 ISBN4-12-202036-0
浅間山の活動が9/1より始まっています。
火口底が上昇しているようですので、マグマの上昇はほぼ確実でしょう。
この本は若き女性火山学者を主人公とした小説です。


2004/8/5
☆☆☆「三陸海岸大津波」吉村昭 文春文庫 ISBN4-16-716940-1
旧題「海の壁」を文庫本化を機会に改題したものです。
三陸地方を襲った津波は日本の津波災害の代表というべきものです。このような作品が読みつがれて、津波の体験が伝えられることが望ましいと思います。

2004/7/5
☆☆☆☆「太陽系シミュレーター」 社団法人日本天文学会・全国高等学校メディア教育研究協議会 監修 講談社 ISBN4-06- 274401-5 
購入してしばらく読んでいませんでしたが、金星の太陽面通過を生徒に説明しようと思い、本を読み読みプラネタリウムソフトをインストールしてみました。 CDROMが破損しており講談社に送付して交換となりましたが、親切に対応してもらいましたパソコン上でのプラネタリウムソフトは昔からありますが、この ような高機能のものがたったの1900円(税別)とは!よい時代になったのもです。


2004/5/4
☆☆☆「人はなぜ逃げ遅れるのか〜災害の心理学」広瀬弘忠著 集英社新書 ISBN4-08-720228-3

災害心理学者の広瀬弘忠氏の著書です。非常に広い範囲の内容ですので、簡潔に紹介することは難しいですが、
被害が小さくなるためには
事前に大きな被害がおきるかもしれないという予感がある
家族で助け合う
というような要素がある。災害体験は、他の災害にも有効な体験であるとは言えないが、避難行動を起こすうえではプラスに働くなどということが書かれていま す。私が理念とする、災害文化が社会に根づけば、自然災害に強い社会が構築されることがわかります。


2004/5/3
☆☆☆☆☆☆「クラカトアの大噴火」サイモン・ウィンチェスター著 早川書房 ISBN4-15-208543-6

まず本を持って驚いたことは、その厚さである。何と466ページ!、値段が2800円+税のはずである。
さすが、史上最悪の犠牲者を出した火山噴火についての本であると思ったが、なぜこんなに分厚いのだろうか。読み始めると、インドネシア(スマトラとジャ ワ)の歴史から延々と話は入っていく。オランダ東インド会社による植民地化、そこに生きる人々、これは歴史の本ではないかと思いつつ、読み進んでいくと、 いよいよ1883年の大噴火の話となる。そして、その噴火が海底ケーブルを使って全世界に知らされたこと、オランダの植民地化に抵抗するイスラム原理主義 の台頭につながったことなどを知ると、単なる火山の本ではないことに唸ってしまう。


2004/5/2
☆☆☆☆☆☆「スノーボールアース」ガブリエル・ウォーカー著 早川書房 ISBN4-15-208550-9

20世紀に地球科学を大きく進展させたのがプレート・テクトニクスであり、その進展時期に学生であった私は新鮮な 気持ちで理論を学んだことをおぼえています。その次に地球科学を大きく進展させる予感を感じさせるのが「全地球凍結説」(スノーボールアース説)です。こ の本は地質学者達が、赤道直下でのアイスロックの生成を説明するために「全地球凍結説」へと到達していくようすが生き生きと描かれています。地質学がこん なにエキサイティングだとは思いませんでした。


2004/3/7
☆☆☆☆「家庭の化学」 山崎 昶 平凡社新書 ISBN4-582-85204-1

@niftyの教育実践フォーラム「理科の部屋」でお世話になっている山崎先生の著書です。なんとこれが100冊 目の著書とのこと!
大学教授の激務の傍ら、一般向けの本をたくさんお書きになっているその熱意には頭が下がります。
この本を読んで、歴史・文学にまで広く興味・関心を持っておられてそれを専門の化学に結びつけておられることに驚きます。



2003/12/28
☆☆☆「地磁気逆転X年」 綱川秀夫 岩波ジュニア新書 ISBN4-00-500397-4

地磁気に関する本は少ないのが実情です。やはり地球ダイナモ説や古地磁気の説明は難しいのでしょう。
この本は高校3年生が大学の研究室に見学に来て、いろいろ地磁気について説明を受けるという設定になっています。まあこの本のようにすらすら物理や地学の 内容を答えることができる高校生は少ないであろうなというのが私の感想です。
やはり、大学の先生は自分が高校生であったときのことを元にしか今の高校生を理解できないことがよくわかります。


2003/12/13
☆☆☆☆「科学史年表」小山慶太 中公新書 ISBN4-12-101690-4

力作です。読み終わるのに3か月かかります。(笑)
1601年のティコ・ブラーエ没から1990年フラーレンの大量生成法確立まで、物理学・天文学・化学などのトピックスを中心に年代順に記載されていま す。
地球科学関係でいうと、パリ王立科学アカデミー、地球の測量を開始(1735年)から地球温暖化論争が活発になる(1988年)までが紹介されています。



2003/12/1
☆☆☆☆「全地球凍結」川上紳一 集英社新書 SBN4-08-720209-7

著者の川上氏には、今年の地球惑星科学関連学会合同大会でお目にかかりました。
地球の温度は過去46憶年のあいだ海が凍らない程度にしか変化しなかったというのが定説でしたが、最近は約7億年前に赤道まで地表が完全に凍結したという 説が出てきました。ナミビアでの野外調査を元に、「全地球凍結」説を紹介します。


2003/12/1
☆☆☆「世界の気象総めぐり」 土屋愛寿 岩波ジュニア新書 ISBN4-00-500370-2

著者は世界の独立国をすべて訪問した理科教師である。自分の体験から、世界の国々の季候を紹介しています。
日本は住みやすいかというと、夏の高温多湿、冬の豪雪と空っ風、秋には台風と、世界的に見ても決して住みやすい国ではないことがわかります。



2003/11/8
☆☆☆「怪しい科学者の実験ガイド」ジョーイ・グリーン/後藤安彦訳 ハヤカワ・ノンフィクション文庫 ISBN4-15-050274- 9

題名をみるとマッドサイエンティストについてのSF小説かと思いますが、内容はまじめな実験ガイドです。一時期、 家庭でこどもと実験しようと「実験本」の出版ブームがありました。アメリカではこんな実験をこどもとしているのかと楽しく読むことができます。

「ゲームで学ぶ 地震のふしぎ」マッシス・レヴィ+マリオ・サルバドリー 株式会社建築技術 ISBN4- 7677-0052-5
は地震に関する子供向けのゲーム集です。


2003/11/8
☆☆☆☆☆「火山に強くなる本」 下鶴大輔監修/火山防災用語研究会編  山と渓谷社 SBN4-635-20102-3

「見る見るわかる噴火と災害」と表紙にかいてあります。(笑)
写真や図をふんだんにつかって、最新の知見を一般の方にわかりやすく解説されています。執筆者はそうそうたるメンバーです。これだけカラー写真があって 1200円とはお買い得です。
日本と世界各地の火山を見開き1ページをつかって解説していますので、郷土の火山の学習にも役立つでしょう。

さらに詳しい各地の火山ガイドには
築地書館より「フィールドガイド日本の火山」全6巻が出ています。



2003/10/01

☆☆☆☆「北海道の地震」島村英紀・森谷武男 北海道大学図書刊行会  ISBN4-8329- 7191-3

平成15年十勝沖地震で被災された方々にお見舞い申し上げます。
北海道の太平洋側は、太平洋プレートと北アメリカプレートが衝突する場所で、繰り返し大地震が発生しています。今回の十勝沖地震は1957年にほぼ同じ箇 所でプレート境界の地震が発生しています。
北海道はその他にも、内陸の地震、火山活動に伴う地震、そして群発地震と「地震のデパート」と言ってよいほどさまざまなタイプの地震が発生する場所です。 この本は北海道の地震活動を歴史や観測の方法そして地震予知の現状までを記述しています。
1994年初版ですが、北海道の地震についてはこれ以上の一般書はまだ出ていません。



2003/9/18

☆☆☆☆「活火山富士」読売新聞特別取材班+小山真人他 中公新書ラクレ  ISBN4-12- 150096-2

2003年の夏のこどもサマースクールは富士山で行ないました。
サマースクールは4回目になります。毎回断層や火山という生きた教材をつかって、こどもたちに恐ろしさと同時に自然の恵みを理解してもらうことを目的に実 施しています。

今回サマースクールの実行委員長だった静岡大学教育学部の小山先生が中心になって書かれた本です。他に防災科学技 術研究所の鵜川さん(講師)、北海道壮瞥町の田鍋さん(第2回有珠山サマースクールでお世話になりました)なども寄稿されています。

内容は富士山の特長、過去の活動から、現在の防災対策やハザードマップ、そして富士山の恵みまで幅広いです。


2003/9/18
☆☆☆「地震予報に挑む」串田嘉男著 PHP新書 ISBN4-569-61258-X

串田氏は2003年9月17日前後に首都圏にM7クラスの地震が発生するという予報を出し、週刊誌などで紹介され たいへん話題になりました。串田氏の観測はFM電波の異常伝搬を調べるものです。その手法やなぜ地震予報に取り組むようになったかということがこの本には 紹介されています。

地震発生前に異常な電磁波が観測されることは経験的に知られています。しかし、人工的または地震以外の原因での電 磁波異常と地震の前兆である電磁波異常を区別するのはたいへん難しいだろうなというのが私の感想です。近年では大学研究者でも電磁的な地震予知研究に取り 組む方が増えてきました。

私は予知よりも事前に震災対策を講ずるのが先決だと思います。関東地方は直下型地震にせよ、プレート境界地震にせ よ、プレート内部地震にせよ、どれも近い将来に発生して不思議ではない状態です。串田氏の予報を地震が起きたらどうするかと考えるよい機会だと捉えて震災 対策を立てて下さい。


2003/8/31
☆☆☆☆「謎解き・海洋と大気の物理」保坂直記著 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257414-4

地球の海洋と大気の流れや相互作用について書かれた本です。
評価したいことは、まず数式がまったく出てこないことでしょう。コリオリ力を式を使わず説明して、なおかつ大気の大循環や西岸効果を説明することは授業の 参考になります。
また、海洋について書かれた一般啓蒙書は非常に数少ないので、その点も評価したいと思います。


2003/6/22
☆☆☆「寺田寅彦は忘れた頃にやってくる」松本哉著 集英社新書 ISBN4-08-720144-9

「天災は忘れたころにやってくる」という有名な言葉を言ったと言われている地球物理学者寺田寅彦の生涯を紹介した 本です。
私が気象学を講義を受けた孫野長次先生は中谷宇吉郎先生(雪は天からの手紙)の弟子で、中谷宇吉郎先生は寺田寅彦先生の弟子ですから、私は寺田寅彦先生の ひ孫弟子であると密かに自負しています。

寺田寅彦がなぜ随筆を多数執筆するようになったかというきっかけが病気であったことを知りました。



2003/6/22
☆☆☆☆「地震と火山の島国」島村 英紀著 岩波ジュニア新書 ISBN4-00-500369-9

私の大学時代の恩師、島村先生の著書です。
島村先生は一般向けの本をたくさん出しておられますが、これは研究者としてはとても珍しいことです。日本の学会は普及事業や一般向けの活動を評価しない傾 向があります。自分の研究をしながら一般向けの本をかくことはなかなか難しいことです。


この作品は産経児童出版文化賞を受賞しています。単なる地球科学の本にとどまらず、日本と対照的なアイスランドの国土と人々の紹介をしながら、ユーラシア プレートを生み出している大西洋中央海嶺の上にあるアイスランドと日本の関連を生き生きと描写しています。


2003/6/7
☆☆☆「火山災害」池谷浩著 中公新書 ISBN4-12-101683-1

新学期の忙しさにかまけて、読書日記を更新ができませんでした。先日「死都日本シンポジウム」に参加するため上京 する新幹線の中でようやく「火山災害」を読み終わりました。シンポジウムでは下記に紹介している石黒耀氏の他に伊藤和明氏や鎌田浩毅氏・小山真人氏の顔を 見ることができ、翌日から地球惑星科学関連学会合同大会ということもありさながら火山学会のようでした。

この本は、火山による災害全般を紹介していますが、主に000年有珠山噴火や1990年雲仙普賢岳噴火を取り上 げ、その土石流被害や対策を紹介した本です。それだけにとどまらず第6章の「火山と共存するために」という提言は火山国日本に住む私たちが真剣に考え取り 組んでいかないといけないと思いました。


2003/3/16
☆☆☆「不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス」宮嶋茂樹 勝谷誠彦著 新潮文庫

元南極少年である私は南極観測隊の越冬に関する一般書はできるだけ読むようにしています。
昔は研究者や登山家しか行けなかった南極でしたが、最近は門戸が広がりました。それにつれて南極観測の体験記も多数出版されるようになってきました。
この本は38次観測隊(夏隊)に同行した宮嶋茂樹カメラマンの破天荒な体験記です。


2003/2/9
☆☆「氷河期を乗りきれ」上下 リチャード・モラン著 扶桑社ミステリー ISBN4-594-02700-8とISBN4-594- 02701-6

大西洋で海底火山が大噴火し、火山灰のため北半球は寒冷化して食料危機におちいる。
人類はバイオ科学を活用して光合成を必要としない植物を開発し食料を増産しようとする。また氷山でメキシコ湾流の流れを変え、北極海の氷を溶かして寒冷化 を防ごうとする。それを妨害しようとする南米の軍事政権というストーリーです。
現在は地球の温暖化が深刻な問題になっていますが、わずかな自然のバランスの変化によって寒冷化することもあることを忘れてはいけません。新生代第四紀の 地球の気候を振り返ってみると氷河期が普通の状態であり、温暖な時期は短かったのです。地球が温暖化しても寒冷化しても、世界の国々の政治・経済に深刻な 影響を与え、大飢饉が生じたり難民の流出がおこることをこの小説は示しています。


2003/1/18
☆☆☆☆「富士を知る」 責任編集小山 真人 集英社 ISBN4-08-78124-9

兵庫県南部地震後、東海地震の危険性がクローズアップされてきましたが、最近は南海トラフ地震(東海地震・東南海 地震・南海地震)が同時に発生し、関東から九州に至る広範囲で災害が生じる危険性が指摘されています。
南海トラフ地震が発生すると、富士山が活動をすることが歴史記録に残っており、富士山が噴火した際の危険性も言われるようになってきました。この本は、富 士山の歴史からハザードマップまで広く富士山を紹介しています。
執筆者の中にはこどもサマースクールでお世話になった、小山先生と高橋正樹先生がいます。


2002/12/26
☆☆☆☆☆「地震は妖怪騙された学者たち」島村英紀著 講談社+α新書

一味違う地震と地震研究について書かれた本です。
地震という現象が一筋縄ではいかない、複雑な自然現象であることが説明されています。専門家以外の人にも読みやすくわかりやすいエッセイになっています。
昔の単位を認めないと言われると困るので、☆5つにしておきます。


2002/12/14
☆☆☆「パソコンで見る動く分子事典」本間善夫・川端潤著 講談社ブルーバックス

本間善夫先生には@niftyの「理科の部屋」でお世話になっています。
この本はパソコンで身近な物質の分子を3次元で見ようという画期的な本です。使用するソフトはChemscape Chimeというもので、分子データと伴に本書にCDROMで付属しています。MacにもWinにも対応しています。

2002/12/08
☆☆☆☆☆☆「死都日本」石黒耀 講談社 ISBN4-06-2111366-X

たまたま覗いた火山関係の掲示板でこの本が話題になっており、皆さんが絶賛されていたので早速注文して読んで見ま した。
読んで驚きました。これほど詳しく正確に噴火のようすを描写した小説は日本で初めてです。ストーリーは近未来の日本で霧島山の巨大噴火(これが中途半端な 大きさではない)をきっかけに東南海地震が発生するという災害小説ですが、数十万年に一度という大規模低頻度災害に政府が国民がどう対応するかという政治 小説でもあります。また全編に流れている作者の自然観と災害観には地球科学に携わった者として強く共感できます。

数十万人が亡くなり、日本という国が滅亡するのではないかという巨大噴火に加えて東南海地震が発生するという悲惨 な状態にもかかわらず、明るい未来を予感させる結末は立派です。単なる災害小説でないところに筆者の力量を感じます。


2002/12/01
☆☆☆「ニュートリノ天文学の誕生」小柴晶俊著 講談社ブルーバックス  ISBN4-06-132792-5

小柴東大名誉教授のノーベル賞受賞の報せを見て、ニュートリノの先生かと思った人は多かったのではないでしょう か。人柄を報じる新聞記事を読んでどこかで読んだことがあるなと思ったらこの本でした。1989年が初版ですから、神岡でニュートリノを観測(1987年 2月)した2年後にこの本は出版されています。
「頭が良いに越したことはないが、物事を成し遂げるのは別の能力である。」という小柴先生の言葉は、ふだん生徒に接している私達教師の気持ちを代弁してい ます。総合学科というところは「別の能力」を養う場所であると意を強くしました。



2002/11/23
☆☆☆「太陽系外惑星に生命を探せ」 観山正見著 光文社新書 ISBN4-334-03129-3

私が大学を卒業したころは、恒星が惑星を持っていることは予想されても観測で実証されていませんでした。この本を 読んですでに70個もの惑星が発見されている(2001年11月の段階)と知りとても驚きました。
なぜ、太陽系外の惑星は観測が難しいのか、直接観測する方法、間接的に観測する方法と高校生にも理解できるように記述されています。

また、恒星のまわりに惑星ができるしくみ「キャメロンモデル」と「京都モデル」についても詳しく説明しています。 天文学は観測とコンピュータシミュレーションの両方で成り立っていることがよくわかる本です。


2002/10/19
☆☆☆「地震と噴火の日本史」 伊藤和明著 岩波新書 ISBN4-00-430798-8

日本書記の時代から明治維新までの期間の、著名な地震と噴火の記録を網羅したものです。
正直に言って一般の方にはちょっと読みずらいのではないかと思いました。このような災害史の本の限界を感じます。どうすれば一般の方にも興味を持って読ん でもらうことができるのでしょうか。
それにしても、次々の記載される大地震、大噴火には今さらながら驚きます。日本列島はまさに地球のエネルギーの放出口のひとつなんだと思います。


2002/9/22
☆☆☆☆☆「地震とマンション」 
 西澤英和、円満字洋介著 ちくま新書 ISBN4- 480-05873-7

地震が発生すると建物に被害が生じます。その要素を考えてみると、
「地震波を発生する震源」
「地震波を伝える地下構造」
「揺れを増幅する地盤」
「建物と地盤の相互作用」
「建物に加わる力」
「建物の構造」
「建物を構成する材料の特性」
「建物の耐震設計法」などにわけられます。(注1)地震学者が研究対象とするのは前半の2つか3つだと言われています。
この本は要素の後半である地震と建物について語ったもので、阪神淡路大震災での建物被害から、その修理、耐震基準の変遷などについて書かれています。私が震災を経験して疑問に思っていた、マンションの被害の様子や、修理もせずに解体された マンションが多かった理由などについても明快に答えています。
また、事前に建物に耐震補強をしておけば、震災後の修理と比べると1/3から1/10の費用で済むという説明は説得力があります。日本でも現行の耐震基準 を満たしていない建物は、アメリカ合衆国のように法律で罰則を定めて補強すべきだと思いました。
地震の研究がこのように我々の生活に役立っていると知ってうれしく思います。

注1 植竹富一氏 なゐふるメーリングリスト[nfml:1444]より引用 引用承諾済み


2002/9/14
☆☆☆☆☆「火山はすごい」 鎌田浩毅著 PHP新書 ISBN4-569-62226-7

筆者は火山地質学が専門です。
この本では阿蘇山、富士山、雲仙普賢岳、有珠山、三宅島を取り上げています。
筆者が体験したことしか書かないという主義が貫かれているので、非常にわかりやすく読みやすい本です。
単なる火山学の本ではなく、筆者の火山に対する驚異や感激が素直に読めます。文章も中高生にわかりやすいと思い☆5つにしました。
学問が盛んになるためには、すぐれた教科書が必要だという筆者の考えには全面的に同意します。


2002/9/8
☆☆☆☆【完全図解】大地震で壊れる町、壊れない町 別冊宝島Real031 宝島社  ISBN4-7966-2691-3

阪神・淡路大震災後の研究成果を踏まえて、現在の時点で大地震の発生する可能性の大きな場所を紹介した本です。私 たちでもわかりにく、国の地震研究体制の変化をまとめていることは評価できます。
地震の発生する可能性が大きいと取り上げられているのは、南関東地震、東海地震、東南海・南海地震、糸魚川ー静岡構造線断層帯地震、中央構造線断層帯地 震、京阪神・直下型地震、神繩・国符津ー松田断層帯地震+富士川河口断層帯地震、宮城県沖地震とその他10地震です。

これらの場所は現在の地震学の研究で、エネルギーが溜まっている、長期間地震が発生していない、地震の空白域があ るなどが指摘されている場所であり、中長期的にみれば危険な場所と言えるでしょう。
しかし、本書で紹介されなかった場所でもM6クラスの地震が発生する可能性はあり、その場合直近では震度5を越える揺れが生じる危険性があります。現在の 研究では、日本列島のすべての活断層のありかを知ることはできませんし、中長期的な地震の予想がされている箇所もまだまだ少ないことを知ってほしいと思い ます。


2002/8/11
☆☆「荒ぶる自然」日本列島転載地異録 高田宏 著 新潮社 ISBN4-10-329511-2

天明3年の浅間山噴火から平成5年の下北ヤマセ冷害まで日本に大きな被害をもたらした12の災害を取り上げていま す。
この本を読むと地震や火山災害だけでなく、台風、津波、冷害、大雪と日本列島が大きな被害を受け続けてきたことがわかります。


2002/7/7
☆☆☆☆「いのち結んで」 三条 杜夫著 神戸新聞総合出版センター ISBN4-87521-217-8

私が通勤の途中に聞く放送局は神戸ローカルのAM KOBE ラジオ関西(558KHz)です。
この局と私の縁は中2のときにアマチュア無線の番組にスタジオ出演したことから始まります。(笑)

そのAM KOBEが兵庫県南部地震にどのように対応したのかを描いたドキュメンタリーがこの本です。
1995年1月17日の地震発生からから20日の午前3時まで、連続69時間におよぶ震災特別報道番組に携わった社員の心意気を感じます。


2002/6/29
☆☆☆「トンデモ超常現象99の真相」 と学会・著 洋泉社 ISBN4-89691-251-9

理科の教師をしていると、よく超常現象について質問されることがあります。
「ほら、昨日テレビでやっていたあれはホンマですか。」
「あんなんウソですよ。」
   かくかくしかじかと10分ほど説明する。
「でもテレビでやってんねんから、ホンマでしょう。」
「・・・・(絶句)」
そういう、何でもテレビを信用してしまう人にはぜひこの本を読んでもらいたいと思います。


2002/5/18
☆☆「日産自動車の失敗と再生」 上杉治郎 ベスト新書 ISBN4-584-12020-x

私の最初の自動車は昭和51年型サニーGXでした。その後は日産車から離れていますが、日産自動車はつねに気にな る会社でした。今はプリメーラワゴンに興味があります。
業界第2位の会社がなぜ体質改善をできず大幅な赤字になり、ついに外国人社長を迎えることになったのか、30年間の内幕をえがいたものです。
これを読んで、現在高等学校に求められている新しい教育のことを思わずにいられませんでした。生徒の変化、社会の変化に対応できない教育制度と学校現場は まさに以前の日産自動車にオーバーラップします。
新しい提案には常に反対する何でも反対派、自分の仕事が増えることを極度に恐れるなんでそんなことせなあかんねん派、生徒の 変化についていけず10年前とおなじ授業しかできない入試に出ます派。文部省や教育委員会の方針だからとしか説明できない管理職。
思い切った改革を進めるには、どうしたらよいのでしょうか。


2002/5/11
☆☆「スラムダンク勝利学」 辻秀一 集英社 ISBN4-7976-7024-X

体育会系とはほど遠い私ですが、仕事とあれば運動部の顧問もやらなければなりません。今まで水泳部やバレーボール 部の副顧問をしたことはありましがバスケットボール部の正顧問をした時には困りました。部活動は学校教育の場ですから、技術の向上だけでなく人間的な成長 を見てやらなければなりません。技術指導ができない顧問に何ができるか悩みました。いろいろスポーツ関連の本を読んだ中で印象に残っているのがこれです。 アニメスラムダンクを各場面を引用して、スポーツとは、競技に勝つことは、指導者の役割は、などを解説した本です。


2002/4/28
☆☆「暦と占いの科学」 永田久 新潮選書 ISBN4-10-600228-0

私の所属しているMLで、旧暦についての話題が盛り上がったことがあります。旧暦は太陽太陰暦なのですが、意外と 理解されていません。
太陰暦についての理解を深める本ということで、日本暦学会会員上田先生(元芦屋高校社会科教諭)が推薦されたのがこの本です。古今東西の暦や占いについて 詳しくかかれています。ちょっと図や挿し絵が古くさいですが、1982年初版で現在23版ということで許しましょう。


2002/4/6
☆☆「富士山宝永大爆発」 永原慶二 集英社文庫 ISBN4-08-720126-0

地震火山こどもサマースクールでお世話になっている静岡大学の小山先生は伊豆半島と富士山の専門家です。私はと言 えば北海道の火山については少々知っていますが、他の地域の火山についてはあまり知識がありません。
この本は宝永噴火(1707年)からの災害復興を古文書を元に再現した物です。富士山の大噴火により村落や田畑が火山灰に埋まり、復興に住民が苦闘する様 子が描かれています。行政(幕府)と住人の協力があってこそ、村落が復興していったことがよくわかります。


2002/2/10
☆☆☆「NASA宇宙探査の驚異」 中冨信夫 講談社α文庫 ISBN4-06-256526-9

NASAの惑星探査の調査結果が地球環境を理解するのに大きな役にたっています。
地球温暖化に関するCO2の問題や、海の存在する重要さ、生命によって生み出されたO2などです。
金星や火星の探査が進むにつれ、地球を理解することができるようになりました。
この本はNASAの多くの探査機や人工衛星について紹介しています。


2002/2/3
☆☆☆☆「Q&A火山噴火」日本火山学会編 講談社ブルーバックス ISBN4-06-257326-1

火山学会のウェブサイト 火山学者に聞いてみよう!
http://hakone.eri.u-tokyo.ac.jp/kazan/Question/br/qa-frame.html
の中から代表的な質問と答がブルーバックスになりました。

日本火山学会では印税を使って全国の火山のある都道府県の中学校・高校に希望を取ってこの本を寄贈しました。(申 し込みは終了しています)
回答者の氏名は本の末尾にまとめて記してあります。回答を読んで回答者がわかれば、あなたは火山学会に非常に通じた人です。


2002/1/11
☆☆「アトランティスを発見せよ」上下 クライブ・カッスラー 中山善之訳 新潮文庫 ISBN4-10-217026-XとISBN4- 10-217027-8

おなじみダークピットシリーズの最新刊です。
この作品では、小惑星の衝突による極の移動によってアトランティス文明が滅亡したことになっています。そして再び、第四帝国建設をめざす新ナチ団が南極の 棚氷を動かすことによってチャールズ・ハプグッドの地殻変動をおこし、人類の滅亡を試みるというなかなかのトンデモ本になっています。この本を読んで地球 の両極のバランスが崩れると地殻変動(大陸が内核の上を急激に滑る)が起きると考える人が出ませんように。(苦笑)


2001/12/24
☆☆☆「徹底チェック民間車両〜JR発足後、民鉄はどんな車両をつくってきたか〜」上下 川島令三 中央書院 ISBN4-88732- 104-XとISBN4-88732-109-0

鉄道アナリスト川島令三氏の新著です。
この本を読んで、電車の速度を制御しているモータや加速度について知ることができました。それにしても川島氏の取材には驚きます。全国の私鉄の車両をその 構造から徹底的に調査しています。
鉄道ファンの方にはオススメです。


2001/11/23
☆☆☆「トード島の騒動」上下カール・ハイアセン 扶桑社ミステリー ISBN4-594-03147-1とISBN4-594- 03147-X

奇才カール・ハイアセンの最新版です。
舞台はやはりフロリダ州。メキシコ湾に臨むトード島の開発を防ごうと青年トゥイリーは立ち上がります。それを助ける多彩な登場人物、そこには元知事のクリ ントン・タイリーもいます。
勤務先のALTがフロリダ州出身ですが、「アソコハ チョットヘンナ トコロネ」と自ら認めるフロリダ州は、なかなか楽しい場所のようです。


2001/11/11
「改訂版 福祉住環境コーディネータ検定 3級テキスト」 東京商工会議所 ISBN4-924547-24-7

先日検定を受けてきました。久しぶりに受験勉強をしました。(^_^ゞ
日本のモジュール(3尺=910mm)で建てられた住宅が、介護や車イスの使用を難しくしていることがよくわかりました。また家庭内事故で毎年死亡してい る人が12000人にも達していることを知り驚きました。
家庭内事故の3大原因は、溺死、同一平面内の事故、階段からの転落、転倒です。


2001/10/13
☆☆☆「天空の劫罰」上下 Bill Napier 土屋晃訳 新潮文庫 ISBN4-10-221821-1とISBN4-10-221822-X

巨大な小惑星が北米大陸に衝突する、これはロシアの陰謀か。小惑星を探し、対策を立てる科学者チームの活躍を描き ます。ネタをばらしてしまうと面白くないので、結末には触れません。でも衝突した際の具体的な被害の状況の描写に息をのんだり、ライバル同士の天文学者の 葛藤にニヤリと笑ったり、楽しく読めます。
 最後のどんでん返しには、途中で気がついてしまうのが残念ですが、なかなか良く出来たパニック小説です。


2001/9/22
☆☆☆☆「ドキュメント東海村」 国分郁男・吉川秀夫編著 ミオシン出版 ISBN4-88701-854-1 灘図書館より

我が国に初めて原子力施設が置かれた東海村の歴史と火災爆発事故・臨界事故を検証します。
 元村長須藤氏の「市民と科学技術の間には、科学記者やサイエンスライターが存在してこそ、円滑な関係を生み出されるようになるのではないか。情報公開が 進んで、生の資料を見せられても、不通の市民レベルでは、理解するのは難しい。
そこで『マスメディア科学の学校』のような、科学記者やサイエンスライターを育てるような、科学塾、アトム塾、原子塾、を考えてはどうだろうか。」という 一文には共感を覚えます。
自然災害の場合も、いかに研究成果が社会に伝わるかは、マスメディアにかかっています。また、自然理解を深めて、災害に強い市民社会を作っていくために は、社会教育が必要でしょう。


2001/9/22
☆☆☆「クレムリンの枢機卿」上下 トム・クランシー 文春文庫 ISBN4-16-752701-4

アフガニスタンに合衆国が攻め込んだらどうなるか、世界情勢が緊迫しています。アフガニスタンの戦士を描いた小説 はいくつかありますが、真っ先に思い出して読み返したのがこれでした。主人公ジャックライアンの活躍と同時に、旧ソビエトのアフガニスタン侵攻のころのム ジャヒディン(バツーン族)の戦いぶりが描かれています。「高く遠い道」や「鋼の怒り」「攻撃ヘリ〈ハインド〉を撃て」もアフガニスタンを舞台にしていま す。


2001/9/16
☆☆☆「水蒸気爆発」 高島武雄・飯田嘉宏 裳華房  ISBN4-7853-8700-9

原子力安全から火山爆発までというサブタイトルに引かれて読みました。
機械工学では水蒸気爆発は昔からの問題だということを初めて知りました。高温の物体と低温の物体が接触して、急激な気化が生じその圧力で爆発現象が起きる ことが水蒸気爆発です。火山学でのマグマ水蒸気爆発というのが機械工学での水蒸気爆発と同じ概念です。


2001/9/15
☆☆☆☆「こうも使える自衛隊の装備」 江畑謙介  並木書房 ISBN4-89063-105-4 灘図書館より

よくある自衛隊の装備が高価だとか時代遅れだという本かと思うとちょっと違いました。自衛隊の装備をこう変えると 災害救援にもっと活用できるという視点で書かれています。
阪神淡路大震災で自衛隊が救援活動に出てくるとあっという間に瓦礫だらけの道が片づいたことを知っているだけに、災害に備えた装備の充実はぜひ取りかかっ てほしいと思います。


2001/9/13
☆☆☆☆「災害救援」 野田正彰 岩波新書 ISBN4-00-430401-6

精神病理学の立場から、災害と被災者を論じています。
こどもに絵を描かせたり作文を書かせるだけではこころのケアにはならない、という一文にはどきりとしました。
救援者は被災者のニーズを考えずに、善意でピント外れな救援行動を取るという一文には全面的に賛成します。


2001/9/5
☆☆☆☆「私の電車史」 川島令三 PHP文庫 ISBN4-569-57608-7

芦屋高校鉄道研究部OBの鉄道アナリスト川島氏の新著です。メーリングリストに川島氏が参加されたことを機にしば しばお会いしています。川島氏の生い立ちから現在までを、鉄道をからめて書かれています。やはり生まれ育った関西の鉄道の記述が多く、氏が熱心な阪神ファ ン(阪神タイガースではありません)であることがわかります。
鉄道ファンだけでなく、阪神間の地域史としても読むことができます。


2001/9/2
☆☆「複雑系」 M・ミッチェル・ワールドロップ 新潮文庫 ISBN4-10-217721-3

私の友人である大阪教育大付属天王寺高校のO先生は、地学の魅力は【複雑系】にあるというのが持論です。
複雑系の研究が経済学から始まり、それが人工知能や人工生命の研究につながっていく様子がいきいきと描写されています。


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