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放送委員会活動を通じた防災教育の実践報告

〜高校課外活動での地震防災教育の試み〜

平成17年8月兵庫県放送・視聴覚教育研究大会夏期特別研修会校園種間交流会
平成18年8月近畿放送・視聴覚教育研究大会夏期特別研修会高校部会
にて発表


兵庫県高等学校教育研究会 視聴覚部会調査研究部
兵庫県立須磨友が丘高等学校 教諭 数越達也

1.はじめに
兵庫県立須磨友が丘高等学校放送委員会(以下放送委員会)では、平成7年兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)から10年を迎えることを契機に、2003年から地域の復興や地震防災に関する活動を取材し番組制作を行った。ここでは放送部活動を通じて、高校生が地域の復興や震災を体験した気持をどのように発信してきたか、取材を通じてどのようなことを得たかを紹介し、放送部活動を通じた地震防災教育の成果について考察する。

2.制作した番組
(1)テレビドキュメント番組“これまでも、これからも〜2004年板宿市場〜”
第24回”地方の時代”映像祭・コンクール、高校生部門奨励賞受賞作品(2004)
 神戸市須磨区にある板宿市場を1年半にわたって取材した。市場の売り上げが震災後大幅に減少しており、それが神戸の地場産業や地域の人口と密接に関連していることがわかった。
(2)創作ラジオドラマ番組“いい顔してみー”
第51回NHK杯全国高校放送コンテスト兵庫県大会参加作品(2004)
震災当時にもし自分が高校生であったらどのような体験をして、どのような気持になっただろうかと考えて生徒は番組を制作した。
(3)テレビドキュメント番組“繋ぐ”
兵庫県総合文化祭放送文化部門参加作品(2004)
神戸の高校生が阪神淡路大震災をどのように記憶しているか、震災10周年に行われた追悼行事や防災に関する行事にいかに取り組んだかを取材した番組。

3. まとめ
番組制作を通じて生徒が得たことは次の4点である。
(1) ドラマ制作において“リアルさ”を追求することにより10年前の震災を“再体験”できた。
(2) 自分があのころの高校生だったらと考えることで、災害に対する“想像力”を養うことができた。
(3) 「死」を軽々しく扱わないという立場をとる事で情報の「伝え手」という意識が高まった。
(4) 取材を通じて、部員は10年前の震災が現在の神戸や自分達の生活に大きな影響を与えていることを知り驚き、広く社会に目を向けて番組を制作していこうという気持が芽生えた。
 今後も社会的なテーマを取り上げて番組制作の指導を続けていきたいと思う。



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