オペラ 虔十公園林 (合唱劇版初演)

オペラ 虔十公園林
(合唱劇版初演)
テキスト 宮澤 賢治
音 楽 吉川 和夫
指 揮 鈴木 義孝
演 出 山元 清多
照 明 安達 俊章
ヴァイオリン 駒込 綾
チェロ 高橋 裕子
ピアノ 郷津由紀子
世の中にはお説教するのが好きな人たちがいます。おまえたちはこうあるべきだと、どこかわからないところからお説教が聞こえてくることもある。それはしばしば「指導」とも呼ばれる。しかし賢治さんの作品、とりわけ「虔十公園林」にはお説教がありません。それは、ありのままに「心に受け渡す」とい視線が貫かれているからではないでしょうか。相手を見下してのお説教では「心の受け渡し」はできない。
最近の世の中の動向には、この「ありのままの心の受け渡し」という視線が決定的に欠けている気がしてなりません。「林で遊ぶのが楽しければ」子供は集ります。歌を歌うのが楽しければみんな歌います。特定の歌を歌うのが義務だなどと本気でお説教したりするこの国に「虔十公園林」のような童話があるのは、むしろ奇跡のように思えてしまう。(吉川和夫)初演プログラム「おぺら小屋62」より
