MY SHIP


私の船は絹の帆がはってあり、
デッキは金で縁取られている;
そこには楽園があるの
船の中には。

私の船はあまたの真珠が輝きを放ち、
どの籠の中にもルビーが詰まっているの;
お日さまが高く
サファイアの空に浮かぶのは
私の船が来たとき。

私は何年でも待てるわ  (※1)
その船があらわれるまで__
ある晴れた日ある春に
でも真珠やそれらは、
私にとっては意味をもたないの
もしある一つのものがないとしたら:

その日が来ても私はうれしくない__
私の夢がかなわないのなら__
私の歌の船が
運んでこなかったら
真に愛する人を私に__
真に愛する人を私に。



Missing Song この歌は成功しているが、幸福とは言えない雑誌編集者のライザ・エリオットに付きまとう歌。彼女が子供の頃に歌ったこの歌の最後の部分を思い出せないのは、子供の頃の出来事が心的な妨げとなっているから。(精神分析によって父親から「醜いアヒルの子」といわれた事などを思い出し彼女の心の問題は解決する)
 精神分析を素材にした「レディ・イン・ザ・ダーク」の中で、この歌は「メロドラマにおける盗まれたネックレスや失われた遺書」のような重要な要素を持った歌。にもかかわらず、映画化にあたって、推し量れない理由でこの歌を落としてしまう。映画はそれなりの成功を収めたものの、予告編でこの歌をずっと流していたので観客は混乱してしまう。
 「僕は9歳の時から映画は好きだけど、ハリウッドを擁護する気はないね」』
とアイラは語る。

このmissingという言葉には、
 @思い出せず失われた歌詞
 A映画から消し去られたこと
 B映画で使われず残念、
という3つの意味合いが込められているものと思われる。

補足: 映画では、主演のジンジャー・ロジャースがメロディーの一節だけを口ずさむ場面があったらしく完全に落とされたわけではないらしい。
 映画「スター」では、ジュリー・アンドリュースがこの歌を歌っており彼女のもち歌として、レコード、自身のTVショーなどでしばしば歌うようになった。


※1:「私は何年でも待てるわ」の原文は、I can wait the years

『元の歌詞は、
  I can wait for years
というものだったんだ。でも何回かリハーサルしていたら、ガーティー(ガートルード)が突然「ねえなんで4年(four years)なの、5年や6年じゃだめなの?」と聞いたんだ。だから僕は直ぐに
  I can wait the years
と歌詞を変えたのさ。クルトも僕も、この前置詞が前後のwait と years と同じくらいの、音の長さ(musical value)を持っていることに気付いていたからさ』とアイラは語る


作詞:アイラ・ガーシュイン 作曲:クルト・ワイル
 舞台ミュージカル「Lady in the dark」1941
 歌:ガートルード・ローレンス(役名:ライザ・エリオット)
 想定:ライザ・エリオットが子供のころに歌った世紀の変り目の頃の歌。

歌:ベヴ・ケリー、バディ・グレコ、カーメン・ランディ、
 キャロル・スローン、イーデン・アットウッド、ジャッキー・パリス
 ジェリ・サザーン、ジュリー・アンドリュース、マーク・マーフィー他


2008/01/10 レイアウト変更
2006/11/13 訳

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