ここでは、骨腫瘍、シャルコー関節(神経病性関節症)などの、特殊な疾患を除いた、日常的によく見受けられる膝の痛みについて、カイロプラクティックの観点から、その原因と治療指針について解説するとともに、膝が高血圧症やうつ病にも関係することに触れてみます。
キーワード 膝の痛み、変形性膝関節症、内側半月板、外側半月板、前十字靭帯、後十字靭帯、内側々副靭帯、外側側副靭帯
膝関節痛の原因とカイロプラクティック治療
股関節の痛みは、関節内と関節外に起因するものに分けることができます。関節内とは、関節半月(内側半月板と外側半月板)、十字靭帯(前と後)、関節面(軟骨)、関節包内の滑膜などが障害された場合のことで、関節外とは、関節靭帯(内側側副靭帯、外側側副靭帯、膝蓋靭帯)、膝蓋支帯、膝周囲の筋などが障害された場合のことです。それ以外に、膝関節内外に問題がないにもかかわらず、膝に痛みを感じるものとして、神経痛(膝の後ろに痛みを感じる坐骨神経痛、膝の前に痛みを感じる大腿神経痛など)や関連痛(股関節や仙腸関節、腰椎などの障害による膝の痛み)があります。
ここでは、神経痛と関連痛を除き、膝そのものに障害を起こしているものについて、解説します。膝関節の内あるいは外に障害を引き起こす原因は、膝に無理な力が掛かるからです。無理な力が急激にかかると、外傷(けが)という形で発症しますし、じわじわ長期に掛かると、きっかけは不明だけど痛くなって、画像診断(X線写真やMRIなど)を受けたら、退行性変化(変形性膝関節症などは、軟骨、骨の典型的な退行性変化です)といわれる組織の劣化を指摘されることになります。医師からは、年齢がいっている人の場合は、老化によるものと言われ、スポーツをしている方であれば、使い過ぎ(オーバーユース)と言われ、無理をしないようにとアドバイスされることになります。
カイロプラクティック(厳密には当院の)の考え方としては、大腿骨と脛骨(厳密には膝蓋骨、腓骨も含む)の、動的配列(ダイナミックアライメントと私は命名しています)を、改善することで、関節内外組織への無理なストレスを減らし、関節面間の滑りをよくする方向に、膝関節および全身バランスを調整することで回復させます。障害された組織だけに、注目するのではなく、膝への力学的環境を改善することで、痛みの解消と組織の修復をねらうわけです。
膝関節の障害と高血圧症
膝関節の障害をもつ方には、高率で高血圧が生じることを、臨床的に観察しています。膝関節に問題が生じると、左右方向へのバランスが極端に悪くなり、左右のどちらかに偏ってゆれながらの小股歩きになります。その結果として、左右の脳への神経刺激(固有受容感覚という、圧力や筋緊張を感知しているセンサーからの信号が、脳へ伝えられています)に左右差が生じ、自律神経のバランスがくずれ、静脈血を心臓に還流させる筋ポンプ(前後のゆれがある時に有効に働くと私は推測しています)が、働きにくくなることで高血圧が発症しやすくなるのではと考えています(これは、私の考えで、学問的に検証されているわけではないことを付け加えておきます)。高血圧症の原因がすべて膝にあるなどと考えているわけでは毛頭ありませんが、高血圧症でかつ膝の悪い方は、そういう可能性があるということです。
膝関節の障害とうつ病
膝関節の障害とうつ病にも因果関係があるのではと、臨床上の観察で感じています。これも、上記の高血圧症発症の機序で説明した、自律神経のアンバランスが関係しているのではと思われます。どちらかというと、右膝を悪くした場合に、その傾向が強くでます。これは、胸椎部が右凸を強めると、心理的障害が起きる傾向があるのとも関係しているようです。
膝関節の障害と不整脈
これも、自律神経のアンバランスが関与しているのでしょうが、うつ病とは違い、胸椎の上の方が左凸になると起きやすくなります。右膝を悪くして、その後左膝も悪くしたりすると、上部胸椎の左凸が強調されたりします。
横浜市の整体・日本カイロプラクティックセンター天王町
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