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前 次 湯河原 幕岩での映画撮影について

* 4月19日(木)20日(金)の両日、湯河原幕岩の茅ヶ崎ロックエリア喜望峰周辺で、映画撮影が行われるという情報が制作会社から寄せられました。岩場を使用してアクションシーンを撮影するようですので、当日は周辺のルートを登れなくなるようです。平日で、それほど多くの方が出かけられることはないと思いますが、トラブルなどの無いようご注意下さい。

* かつてP・エドランジェは、頸城明星山南壁フリースピリッツのフリーソロをTV撮影のために登った(登らされた)際、撮影当日にルートに取り付こうとしていたクライマーに撮影スタッフが中止を要請するのを見て「何故、彼らが降りなければならないんだ」と抗議したそうですが……まあそういう昔話はおいておきましょう。

(2007/3/31)

前 次 岩場の利用について −“Rock&Snow”誌の投稿に関して思うこと

菅  修三(同人 ルーデンス)

先般私の所属クラブの会員より、“Rock&Snow”誌に私の名前が載っている事、またその記事についてJFAのHPにて非難文(“Rock&Snow”宛の投稿文)が掲載されているとの話を聞き、寝耳に水ながら早速その両方を読んでみました。

 前者については、その岩場(南中大岩)で、以前相方とルートを引かれていない部分にハーケンを打ちながらグラウンドアップで登り、遊んだ事があるので我々の名が出ていた事と合点。

 その様なわけで、後者の非難に対して私が語る謂れは無いのですが、この文を書かれた方個人に対してだけというより、最近のフリークライミングの世界での風潮について思う所があり、いい機会ですので少し述べさせて頂きます。ただ、前もってお断りしておきますと、書き始めながら無責任かもしれませんが、私はあくまで山登りの人間でフリークライミングの事はよく分かりませんし、また語る対象としている岩も初級者のそれとされるような所についてです。門外漢の事とて見当違いもあるかもしれませんが、ご容赦下さい。

 まず思うことは、なぜ最近は他人のクライミングに対してこうまで非寛容であり、また画一的なスタイルを押し付けるのかと言う事です。今回掲載された文では(沖縄の件は、全く知らないのでそれ以降の部分についてです)、「伐採、ライン設定、支点の設置方法等」が非常識であると断じ、具体的な例では烏帽子岩で新たに作られたルートはルート間隔が狭過ぎて「通常の思考では考えられない」とあります。もうめったに登らなくはなりましたが、確かに私もこの岩場のルートの過密さには窮屈さを感じさせられますし、昔『岩と雪』誌で紹介された折も、執筆された大垣氏がもうこれ以上のルートの追加は必要ないと書かれておられました。しかしながら、当時と現在では余りに状況が変わってきております。レベルが上がりその分底辺が大きくなった今のフリークライミングの状況、特に烏帽子岩辺りのレベルを登る人口の多さから考えると、20年近く昔の理想を未だ「そうあらねばならぬ」とするのは余りに現状に対する認識を欠いている様に感じます。

 樹木の伐採のことについても、実際に今大勢の方々が憩っている近郊の岩場の取り付きが最初からあんなに「きれいで平ら」と考えるはあまりに能天気で、多分当初は多くの伐採があったのでしょう。そんな所は不問にし、或は既得権とばかりに受け入れ、今まさにそれをされている人たちだけを非難されるのは片手落ちではないでしょうか。勿論、常識的なものの限度をわきまえなければならぬのは当然ですが……。私には細末なことよりも、こちらの会の方々が岩場の地元のお祭りの折に酒を付け届けるなどの努力をし、地元の人達との友好的な状況を作っておられる姿勢にこそ、これから岩場を守っていくべきクライマー達のあるべき姿を見る思いが致します。

 あと、「不適切な支点の設置」とは具体的にどんな事を指しておっしゃっておられるのかは窺い知れませんが、その様な技術的な事柄については特定の個人に対してではなく、メディアなどを通して広く一般に訴え、啓蒙するような行為が先にあるべしと思いますが。そしてその様な働きかけもなく、ただ自分の理想や思いとは異なったクライミングであるというだけで、メディアに対して掲載の差し止めをしろと訴えるのは、余りに横暴と私の目には映ります。

 「個人に対してだけでなく一般論として」と、最初に断っておきながら個人さんに対しての物言いになってしまいました。申し訳御座いません。ただ、昨今のフリークライミングの概念が西欧から導入されて、まだせいぜい20〜30年しか経っておらず、ましてや今現在良いとされるスタイルや安全とされる用具(ケミカルアンカー等)が確定してからなど、長いクライミングの歴史からすればほんの僅かな時間だと思います。そんな中にあって、「己が絶対」と言う感覚でクライマー同士が非難し合ったりして争うのは不毛な事ではないでしょうか。

 親しいフリークライマーと飲んで酔っ払うと、いつも「趣味」の話が出てきます。彼が「幾ら山壁でもランニングどころかビレー点まで回収するんは危ないやろ、それにその程度のグレード、今はクライミングと言わんで」と言うと、私も「幾らグレードが高くってもプリプロするんはなあ。クライミングは下から登るもんや」とやり返します。それでも別に喧嘩にもならずに機嫌よく飲んでいるのは、お互いが「良し悪し」ではなく「好き嫌い」を語っていると知っているからです。

 そして、その根底にはクライミングの多様さと共に、クライミングと言う行為においてその良し悪しは個人の志向、つまり心の内にあるものに根ざしており、また、クライミングという文化は、常にその発展の途上にあるということをお互いが認識しているからであろうと思っております。

論争になったりするのは避けたく、私の投稿はこれ切りとさせて頂きます。

(2007/3/24)

前 次 “Rock&Snow” 035号について

* 以下に掲載するのは山と渓谷社発行の“Rock&Snow” 035号に掲載された内容について、読者から同誌編集部に投稿されたものです。“Rock&Snow”の次号に掲載するには時間的に間があきすぎること、また内容の重大さを考慮し、同誌編集者であり当協会理事長である北山真の判断により、投稿者の了解のもとにここに掲載するものです。

 何時も貴重な情報を提供頂きありがとうございます。

 さて,この度発売されました“Rock&Snow” 035号について、気になる記事がありましたので一言述べさせて頂きます。

 それは次の2点です。

 1点は、廣川健太郎氏による「沖縄ロック」です。

 私は沖縄へ行った事は無く、友人から聞いた話ですが、今回発表されているエリアの多くが、御嶽(ウタキ)、拝所(ウガンジュ)と言った聖地であったり、第二次世界大戦の戦跡として地元では非常に大切に扱われていると聞いています。特に糸満市の「摩文仁」は平和祈念公園として、平和祈念資料館や沖縄戦没者墓苑、各県の慰霊塔があり、更には国籍や軍人・非軍人を問わず、沖縄戦で戦死した全犠牲者23万8千人余の氏名が刻まれた「平和の礎」が建立されています。その様な場所でのクライミングは、戦没者を慰霊する人達の神経を逆撫でし、場合によっては社会問題にまで発展する恐れを孕んでいます。

 廣川氏は、非常に著名なクライマーであり、その発表・発言による影響力は計り知れず、このままでは多くのクライマーが、何も知らないまま地元とトラブルを引き起こしかねません。

 もう1点は、クロニクルに掲載された、勝山山岳会・山の朋あこがれ他開拓の「烏帽子岩、丹波・南中大岩」です。

 烏帽子岩については、もうこれ以上ラインを引く余地が無い程の間隔でルートが設定されており、ここへ更に3本も引くと言う行為は通常の思考では考えられません。また、これも友人から聞いた話ですが、ルート中の樹木が伐採がされていたり、終了点等は現在のクライミング界では考えられない程脆弱な支点を設置していると聞いています。

 私は、特定の個人や団体を誹謗・中傷する気は毛頭ありませんが、「山の朋あこがれ」は北山公園でボルトを設置して地元ボルダラーと揉めた経緯がありますし、「丹波・南中大岩」を発表した勝山山岳会は、非常識な開拓(伐採、ライン設定、支点の設置方法等)をする団体だと言う事は、多くのクライマーが知る所であり、彼等の遣り方には憤りを感じているクライマーも多いのです。

 確かに日本は岩場が少なく、新しいエリアやルートは歓迎すべきものです。しかし、内容の伴わないものは価値が無いばかりか、全てを台無しにしてしまいかねません。

 私は、唯一のクライミング専門誌を出版する山と渓谷社には、社会的責任があると考えます。何故なら、殆ど全ての読者は、記事の内容を疑う事無く鵜呑みにしてしまうからです。取材や投稿を掲載するに当たっては、その内容を精査し、問題がある場合は除外する等、ある程度選別する必要があるのでは無いでしょうか?

 より良いクライミング環境を整備し、より良いクライマーを育成する為にも、これらの問題を検討して頂ければ幸いです。

 今回のロクスノは「次号からR&Sは変わります」のコピー通り、人工壁(コンペ)、ルート、ボルダリング、アルパイン、ビッグウォール等多くのジャンルを網羅 し、またその内容も非常に充実して非常に読み応えがありました。それだけに、上記2点の掲載が惜しまれてなりません。

(兵庫・尾崎基文)

(2007/3/19)

前 次 “Rock&Snow” 035号 「沖縄ロック」の問題点

加藤 道浩(フリークライマーズ沖縄)

 先日発行された“Rock&Snow” 035号に掲載された「沖縄ロック」(126ページ)の内、「沖縄のルートエリア」(128ページ)と紹介されている中に問題のある部分が見受けられますので、意見およびお願いを申し上げます。

轟の滝エリア

 轟の滝は著名ではないにしろ、景勝地として紹介されている場所です。'80年代、沖縄山岳会によって手がつけられたように書かれていますが、実質的にはこの記事に名前が出ている在沖縄の米国人グループによって本格的に開拓されたものです。

 このエリアについて以前から私は、別の山岳会のメンバーの方から、地元とちょっとしたトラブルがあったことを聞いていたので、存在は知っていましたが活動はしておりませんでした。この在沖縄米国人グループが開拓を始めた時にも、私は彼らにその話をしておいたのですが結果的に無視された形になりました。そしてちょうど一年前、彼らがクライミングしている際に、地元の人と思われる方々やってきてクライミングをしないようにと注意を受けたと聞いております。にもかかわらず、現在もエリアの利用を続けています。

 それを聞いた昨年、私も問題が大きくなる前にこの地でのクライミング活動を自粛すべきだと思い、私のジムを利用してくださっているクライマーの方々を中心に呼びかけました。むやみにHPや掲示板などに書き込むのは、逆にこのエリアの存在をあからさまにして、登りにくる人達が増えるのを恐れてあえて行いませんでした。

 今回の記事を書いた人物にも当然呼びかけました。しかし残念なことに、その人物とこの記事に関係している人物はその岩場を利用し、また開拓にも関与していると聞いています。そしてこのような形で、公に発表までしてしまいました。

 とりあえず、地元の方は実際のところどう思っているのかを確認に、轟の滝のある数久田区に伺い、区長さんに轟の滝で行われているクライミングのことを尋ねたところ、ご立腹の様子でした。彼らを見かけた時は、その都度注意するようにしているとのことでした。この轟の滝は沖縄県指定の文化財に選ばれていて、管理は名護市の教育委員会がしており、前々から区からそちらにも苦情を伝えてもあるそうです。近々、禁止の看板を立てるような話もしておりました(これは事情がわからないクライマーが登る可能性もあるのでトラブルを防ぐため私も勧めました)。

 開拓する以前に、登りたいならまず話し合いを地元と持つべきではなかったでしょうか?

阿波 美ら作(正確には 安波 美作)エリア

 このエリアは、一部ルートができている開拓途中のエリアです。問題は、車を駐める場所が私有地であることです。釣りに来る人達もいて他にも車が駐まっているので、当初私もわかりませんでした。しかしある時私が車を駐めた際、地主さんから声をかけられ私有地であることを知りました。その時は一応許可していただきましたが、次回からは駐める場所は違う所にしてほしいと言われました。あくまでも今は、地主さんが大目に見てくれている黙認状態なのですが、今後は問題になる可能性があります。こうしたことに配慮せず発表することに、非常に問題を感じます。

糸満摩文仁南岸

 摩文仁は国立公園でもあり、平和祈念公園が存在し沖縄戦が終結した場の一つとして聖地、聖域として地元のみならず県外にも知られている場所の一つです。この発表されている岩場を含めた近辺では、戦闘のため追い込まれた人々が崖から飛び降りたり、自決したりと現在では想像を絶する悲惨なことが繰りひろげられた場所です。このエリアにアクセスするにも、その戦争での遺族の人達が建てた慰霊の塔が立ち並んでいます。

 こういった場所をこういった形で開拓し発表するのは、沖縄の人達の感情を全くもって理解できていない行動だと言わざるを得ません。私自身、クライミングが不謹慎な遊びだとは思っていません。お叱りをうけるかもしれませんが、こういった場所でクライミングのような平和であってこそ楽しめる遊びが行われることこそ理想だと思っています。しかしそれを行うにはまだ、時期尚早と感じます。沖縄では、それを簡単にわかっていただけるほど、クライミングが理解されている訳でもありません。そしてまた、地域周辺を含めた県民の人達の感情も単純ではないと思います。要はエリアとして開拓してゆくのであれば、ある意味どこの場所よりもしっかりと時間をかけ、地域や周辺の理解をとりつけてゆかねばならない場所です。

 このエリアのことを、今回“Rock&Snow”で取り上げた関係者に話したのは私です。そして彼らがボルトを打って開拓した話を聞いた際に非常に驚き注意したのですが、その一人からはこの場所を教えた私の責任を強くなじられました。私も、クライマーである以上、あの魅力的な岩にラインを引きたい気持を非常に強く持っているのが本音です。自分がボルトを打って開拓したのにそれを他人のせいにするのは、少し疑問を感じるのですが、そんな私の言動が原因で彼らがこういった行動をしたのであれば、私自身軽率であったことは認めざるをえませんし、また反省もしております。

 しかし、この地の歴史的経緯を知っているならば、安易にこのような行動が行われるべきではありません。当たり前ですがこの地を訪れる方々のほとんどが、なんらクライミングと無関係な、慰霊を心にしている人たちですし、この地のことを特別な感情を持っている県民の方が多数いらっしゃいます。公開する以前に、開拓も控えるべきです。

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 この記事を書いた本人から沖縄の特集を発表すると連絡があった際も、上記の三つのエリアは紹介しないと言っていました。しかし実際には掲載されていて、非常に驚きました。こういった事情を知らずに、上記のエリアを利用したクライマーがトラブルに巻き込まれ、またこの沖縄においてもまだまだ認知の低いクライミングやクライマーのモラルが世間から問われ、正しく行動しているクライマー達に迷惑が飛び火することが危惧されます。

 このような事情から、上記問題があるエリアを利用することは、ご遠慮頂きますようお願いいたします。また、お手数をおかけして誠に申し訳ありませんが、周辺のお仲間のクライマー諸氏に呼びかけていただきますようお願い申し上げます。

 この度、このような形になってしまったことの要因の一つに、私が軽率に問題あるエリアの情報を流したことや、軽はずみな言動がありました。この点は深く反省しております。また、皆様にお手数をおかけし、周辺にご迷惑とご心配をおかけした事を心より謝罪申し上げます。

(2007/3/17)

前 次 大分・本匠・魚道エリアで駐車場問題

* 良好なアプローチと前傾壁で知られる大分県・本匠の岩場。その魚道エリアで駐車場問題が発生している。岩場を含む周辺一帯の地主の方から特定の場所へ駐車しないで欲しいという依頼があり、「場合によっては登攀禁止の措置もやむをえない」とのこと。

* 具体的な駐車禁止場所などは九州の岩場の情報が掲載されたサイト、K2ヒュッテ魚道エリアにある駐車に関しての注意を参照されたい。

(2007/2/7)

前 次 丹沢・広沢寺の岩場清掃集会2007

* 広沢寺の岩場を守る会(代表:相川忠昭)による同清掃集会が;今年も3月11日(日)に開催される。長年の地道な活動で岩場周辺のゴミは現在はほとんど無く、地元による里山作り運動への協力にその比重は移りつつあるようだ。

* 時間は9時から12時。集合は8:30に広沢寺の前の駐車場。参加される方は軍手を持参のこと。

(2007/1/28)

07年1月
丹沢・広沢寺の岩場清掃集会2007
07年2月
大分・本匠・魚道エリアで駐車場問題
07年3月
“Rock&Snow” 035号 「沖縄ロック」の問題点
“Rock&Snow” 035号について
岩場の利用について −“Rock&Snow”誌の投稿に関して思うこと
湯河原 幕岩での映画撮影について



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