ルール(原文より一部変更有り)
ゲーム”Diplomacy”について このDiplomacyにおいては、適切な状況の判断と深い思慮によってのみ勝利を得ることができる。 幸運によって勝利を得ることはまずないであろう。 このDiplomacyでは各プレイヤーは20世紀初頭のヨーロッパ列国の指導者となる。そして複雑な国際 関係の中で自国の外交戦略を立て、他国との交渉や紛争を行いつつ、遂には自国をもって欧州の覇者 とすることを争うものである。Diplomacyでは単に戦略的センスのみならず、外交交渉においても同盟 国を出し抜き自国の利益を第一に考えることが要求される。 1.プレイヤー Diplomacyは7人で行うのがもっとも好ましい。各プレイヤーは第一次世界大戦前夜の欧州列強とな るのである。つまりイギリス、ドイツ、ロシア、トルコ、オーストリア・ハンガリー、イタリア、そ してフランスである。各プレイヤーは参加時に希望国を提出、重複しない限り希望の国でプレイする 。希望国が重複した場合、または希望国がない場合は無作為に決定する。
2.勝利(基本ルールより変更有り) ある1人のプレイヤーが「18」の補給都市(Supply Center)をその支配下としたなら、その時点で そのプレイヤーは”欧州の覇者”となり勝利を得ることができる。また、1910年秋終了時点で勝者が 決まっていない場合は、その時点で最も多くのユニットをゲーム上に有するプレイヤーを勝者とする 。
3.外交交渉 プレイヤーは各回の自軍ユニットの行動を決定する前に、他のプレイヤーと交渉、話し合いを行う 時間を持つこれをDiplomacy Periodという。 Diplomacy Period中は全プレイヤーは自由に発言、交渉することができる。Diplomacy Period中の プレイヤーの発言に関しては何の制約もない。
4.補給都市 地図上には◎で表示されている補給都市(Supply Center)が「34」ヶ所ある。この補給都市のあるエ リアを1つ支配下としていることにより、その国は1つの陸軍、海軍ユニットを維持できるものとする。 つまり各国の保有できるユニットの数は、その国の支配している補給都市数と同じである。したがっ て地図上には常に34個までしかユニットが置かれることはない。そして各国の保有ユニット数はその 支配している補給都市数によって変わるわけである。
5.地図とユニット 5.1.地図 地図を見ればおわかりの通り、このゲームの地図は20世紀初頭の欧州を表している。そして細い実線 によって区切られている。海の場合は海上エリア、陸の場合は陸上エリアであり、それぞれのエリア にはその名が記されている。国境線は太い実線で書かれてある。ゲームにプレイヤーとして登場する 列強国はその国内がまたいくつかのエリアに分けられているが、小国はひとつのエリアになっている。 5.2.ユニット 使用するユニットには2種類ある。陸軍ユニットと海軍ユニットである。陸軍ユニットが陸上エリア に置かれることによってそこがその国の武力によって支配されていることを表している。海軍ユニッ トが海上エリアに置かれることによってそこがその国の艦隊によって支配されていることを表してい る。 6.移動と命令 6.1.移動 1つのエリアには1つのユニットしか位置することはできない(陸海に関わらず)。 1つのユニットに対しては1回に1つの命令しか下すことができない。陸軍に対する命令は次の3種が ある。移動、維持、支援である。海軍に対しては移動、維持、支援、輸送の4つである。 陸軍は1回の移動で隣接した陸上エリアに移動することができる。 海軍は1回の移動でその隣接する海上エリアまたは陸上エリア沿岸に移動することができる。沿岸に 位置すればその陸上エリアに位置したことになり、その陸上エリアを支配したことになる。 同エリアに位置するよう命令を受けたユニットが複数ある場合は紛争が発生する(後述ルール参照)。 陸上エリア沿岸に位置している海軍は、位置している沿岸と沿岸線に沿って隣接している陸上エリ ア沿岸にのみ移動でき、沿岸線を通じては隣接していることにならないような陸上エリア沿岸には移 動できない。 なお、このゲームにおいては移動ということがその進入しようとしているエリアに対する攻撃とい う意味となることが多いことに注意 6.2.特殊なエリア a.KielとConstantinople 地図を見るとこの2つの陸上エリアは沿岸線で繋がっていない2つの沿岸を持っているように見える。 しかし、このKielとConstantinopleはそれぞれ沿岸は1つとみなす。つまり、ある回に一方の沿岸に 位置した海軍は、次の回にはもう一方の沿岸から海上エリアや他の陸上エリア沿岸に移動することが できるものとする。 b.2ヶ所の沿岸を持つ陸上エリア 通常、各陸上エリアは1つの沿岸しか有してはいない。しかし、Bulgaria、Spain、St.Petersburgは 2ヶ所の沿岸を有するものとする。その2つの沿岸にはそれぞれNorth、South Costと記してある。 North、South Costはそれぞれ別な位置として扱う。移動命令を書くときにはNorth、Southの別を明記 すること。 このようなエリアの一方の沿岸に隣接している(移動できる)所にいる海軍はその陸上ユニットに 対する支援を行うことができるものとする。 c.SwedenとDenmark 陸軍も海軍もSwedenからDenmarkへ1回の移動で移動可能である(逆も同様)。 6.3.ターン 各ターンは実際の半年にあたる。ゲームは1901年からはじめるので、第1回は1901年春、2回目は 1901年秋とする。
7.紛争 各回の行動はすべて同時に行われるとみなす。したがって、移動する命令を受けていても阻止される ことがある。同一のエリアに入る命令を受けた部隊が複数ある場合、そのいずれも進入できない。ま た、停止(移動以外)の命令を受けているユニットのあるエリアに入る命令を受けたユニットは、そ のエリアに侵入できない。そして2つのユニットが互いに今いるエリアに入る命令を受けている場合に も、その2つのユニットとも移動できない。このような移動命令が実行不可な状況をStand-offと呼ぶ 。このような場合、ユニットの陸・海、ユニットのプレイヤーが同一であるかなどは一切考慮に入れる 必要はない。
8.支援 8.1.支援の命令 ユニットは自らの移動をしない回には、その回に他のユニットが行う移動、維持の行動を支援する ことができる。ユニットが支援を与えられるエリアは、支援を行うユニットが1回の移動で進入できる ようなエリア、つまり隣接したエリアのみである。詳しく言えば、隣接したエリアに移動しようとす るユニットに対する支援、そして、隣接したエリアを維持しようと留まっているユニットに対する支 援が行えるわけである。なお、陸・海軍ユニットどちらでも支援は行える。 支援の命令は次のように書く。まず、支援を行うユニットの陸・海別、エリア名、そして命令の種類 として支援と書き、最後に支援を与えるユニットとその命令を明記する。また、他の国のユニットに 対して支援を与えることもできる。 陸軍が海軍に、海軍が陸軍に支援することも可能である。しかし海軍は沿岸を持たない内陸の陸上 エリアに、また沿岸に沿って隣接していないエリアに対しては無論支援を与えることはできない。そ して陸軍は海上エリアに対しては支援を与えることはできない。 8.2.支援の効果 ユニットは支援を受けることによって命令行動を行う力が強まる、と考えれば良い。つまりルール 7.紛争のような状況となった場合、命令行動をしようとしているユニットの内、その命令行動を支援 しているユニット数が最も多いユニットのみがその命令行動を実行することができる。支援数が同数 の場合は効果が相殺となりルール7.に従う事となる。 より多い支援数をもって攻撃されたエリアのユニットは撃退されたことになり、後退、または全滅 しなければならない。 8.3.自軍を撃退する行動の禁止 ルール7.紛争によって規定されたうち、次の例外を設ける。 自国ユニットが移動することを見越して、そのエリアへの移動をほかの自国ユニットに命令し、先 のユニットがその移動を無視されエリアに留まっている場合には、そのエリアへの自国ユニットの移 動命令は無効となる。しかしこのような移動命令はそのエリアの他国ユニットの侵入に対しては Stand-offとしてしまう効果は有する。 また、自国ユニットの移動を見越して、ほかの自国ユニットの支援を与えて他国ユニットをそのエ リアに侵入させるような場合でも、先の自国ユニットの移動が阻止された時には、この自国ユニット の支援命令も無効となる。そしてこの場合には支援命令が変化してそのエリアに留まっている自国ユ ニットに対する支援となる。 8.4.自国ユニットによるStand-off 自国ユニットを撃退するような命令は無効となり、実行されないが、自国ユニットをStand-offには 成しうる。同一のエリアに同数の支援を持って移動するような命令は、Stand-offとなりそのどちらも 進入することができない。なおこのような場合でも、ほかのユニットより多い支援数を持って進入し ようとしているユニットはそのエリアに入ることができる。 8.5.同時攻撃によるStand-off 撃退されるという状況はそのエリアにほかのユニットが進入可能な状況が起こったことによって生 まれる。したがって2つのユニットが同数の支援を受けて1つのエリアに入ろうとした場合には、 Stand-offとなり双方とも進入不可であり、そのエリアにあったユニットは撃退されない。 8.6.維持に対する支援 移動の命令を受けていないユニットは他のユニットによって維持のための支援を受けることができ る。移動の命令を受けているユニットはその移動に対する支援のみ受けることができる。 なお、支援をするユニットと支援をされるユニットは隣接していなくてもよいことに注意。支援を 与えようとするエリアに隣接していればよい。 また、支援命令を受けたユニットは輸送を行うことはできない。 8.7.Stand-offユニットの撃退 ルール8.5.のような状態でエリアに入ろうとするユニットが2つの場合、その一方が入ろうとしてい るエリアにいるユニットの攻撃(=移動命令)によって阻止されてしまったようなときには、もう一 方の入ろうとしているユニットは進入可能となる。
9.支援の無効 支援を与えた所とは別のエリアから攻撃された場合、また支援を与えたエリアも含めてどこかのエ リアから攻撃を受け撃退されてしまった場合、そのユニットに与えられていた支援命令は無効となる。
10.後退 その回の全ての移動が終わった時点で、撃退されたと認められるものはそのエリアから出なければ ならない。これを後退、もしくは撤退という。後退は隣接したエリアへ行う。また、移動ルールによ って禁止されているような移動はできない。そしてそれによって撃退された相手のユニットがいたエ リアにも後退できない。以上の規定にあう、ユニットの位置していないエリアにのみ後退できる。 後退することができないユニットは全滅となり、地図上から消滅する。 プレイヤーは自軍ユニットを後退させず全滅としてもよい。1つのエリアに複数のユニットが後退し てきた場合は、その全てが全滅となる。攻撃(移動)失敗したユニットはできるならば元いた場所に戻る。
11.輸送 11.1.海上エリアにいる海軍ユニットは、輸送命令を受けることにより、その海上エリアに隣接して いる陸上エリアにいる陸軍ユニットを、その海上エリアを通して他の陸上エリアに移動させることが できる。陸軍ユニットは海上エリアを飛び越して陸上から陸上へ1回の移動で行けることになる。 他国の陸軍ユニットを輸送することも可能である。 なお、1つのユニットは1つのユニットしか1回に輸送することはできない。 11.2.連続した海上エリアに海軍ユニットが置かれている場合、それらの海上エリアを通して陸軍ユ ニットを1つ輸送することができる。その移動は1回とする。 11.3.輸送命令を受けた海軍ユニットが撃退された場合、その陸軍ユニットは輸送前の陸上エリアに 留まる。海軍ユニットが攻撃はされたが撃退されなかった場合、輸送にはまったく影響はない。 11.4.海上輸送ルートが複数あるような輸送においては、1つの陸軍ユニットを輸送するために2つの ルートを用意しても、2つのルートのうち1つでも輸送不可となった時にはその輸送はできないものと する。
12.ユニットの増減 12.1.補給都市の支配 毎年秋の回終了時(後退処理後)補給都市のある陸上エリアにユニットを有しているプレイヤーは、 その補給都市を支配したものとする。 1度支配下とした補給都市は、そのエリアからユニットが出ていっても、他のプレイヤーによって上 記条件が満たされない限りそのプレイヤーの支配下とする。 12.2.ユニットの増減 毎年秋の回終了時(後退処理後)各プレイヤーは支配下としている補給都市を数え、そして自分が 地図上に有しているユニットの数と比べる。ユニットの方が多ければ都市数まで減らさなければなら ない。都市数のほうが多ければその数まで増やしてよい。 増やせる場合には、新たに登場させるユニットは陸・海どちらでもよいが、登場するエリアは自国内 の、ユニットのいない補給都市のあるエリアでなければならない。また、海軍ユニットはもちろん沿 岸のあるエリアでなければならない。このようなエリアがない場合、その新しいユニットは次の回の 秋終了時まで登場させることができない。 減らさなくてはならない場合、どのユニットを消滅させるかはそのプレイヤーの任意である。
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