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「恒例の大みそか」
あちこち出歩く私も、盆暮れくらいは実家に帰省します。福岡県豊津町。田んぼの広がる平らな町です。
子連れの妹と私、弟の友人が加わって、四人家族が八人に。コタツをギューギューに囲んで年越しそば。こんなにみんなが揃うのは久しぶり、ちょっといい気分です。
さて、ここからは毎年恒例。紅白歌合戦が終わる頃、集落のお寺からカーン、カン…と鐘の音がします。「おっ、行くか」と立ち上がる父親についてお寺へ。しんとした本堂で住職さんと一緒にお経を詠み、おとそを一杯頂いておいとまします。
次は、犬にほえられながら細い道を抜け、たき火で明るくなった集落の神社へ。お参りすると、お賽銭箱の向こうから「よう、おいでた」とお神酒を勧められます。神社の番の係のおじさんと、上がり込んだ集落のおじさんたちが奥でワイワイ飲んでいます。「上がらんかい」「いやぁ…」と問答の後、やっと上がり込んで、またお酒。
子どもは帰ってきたか、次の区長は誰がいいか、昔この神社から出兵した兵隊さんはみんな無事やった…今と昔の思い出話が交錯する中、一年がゆっくりスタート。
毎年同じ大みそかの夜。特別なことは何もないけど、こんな大みそかが過ごせる私の地元も、悪くないなぁと思う今日このごろです。
(2003年1月14日掲載)
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「何度も出かける農村民泊」
最近、なぜかしら用ができてよく出かけるのが、大分県安心院町。
安心院には「農村民泊」という普通の民家に泊まるシステムがあります。「一回泊まれば遠くの親戚、十回泊まれば本当の親戚」。私もすでに“親戚”。もう何軒ものお宅に泊まり、知りあいがいっぱいです。
先日も移動中、以前泊まった矢野さん宅に寄り道しました。「まぁ、おあがり」。コタツでしばし歓談してると、「珍しいの作ったんだけど、食べる?」新作のお総菜を味見させてもらいました。どれも自家製、もしくは地元で育った野菜で、身元確かなものばかり。体の中がキレイになりそうな気がします。
その日は予定の中山さん宅に泊まってのんびり。翌日、今度は現在改装中の原田さん宅へ寄り道です。
「あのタンス、残しましたよ」と原田さん。囲炉裏の部屋に、きれいに拭かれた古いタンスがあります。以前寄ったとき廃棄予定と聞いて、捨てないで、とつぶやいていたのです。願いが聞き届けられたなんて、うれしい。それなら次は、原田さんのお宅にも泊まりたいなぁ…。
こんな風に出かける度に次につながって、何度も足を運んでしまうのです。民泊は一泊朝食付き四千円(会員制)。HP=http://www3.coara.or.jp/~ajimu
問い合わせは安心院町商工歓交課=0978(44)1111
(2003年2月11日掲載)
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「棚田の石垣を積む」
地元の“石垣積み名人”のおじいちゃんと一緒に、棚田の石垣の崩れた部分を補修する「棚田の石垣積み教室」。私は二度目の参加です。
石を積む作業は、いわば立体パズル。手ごたえ、達成感ともに私が経験した各地の“体験モノ”の中でも断トツのおもしろさ。これは、熊本県水俣市のふるさとセンター「愛林館」の恒例イベントです。
田んぼを掘ると大小の石がゴロゴロ出現。“ユンボ”使って作業です。名人・吉井さんは、まるで自分の手のようにユンボのショベルを操作して石を動かします。名人・無田さんは石垣の前に立ち、私たち参加者に指示。「次はその石」「ツラ(正面)はここ」「少し前に押して」。大きな石は縦を横にするのも大変。石を持ち上げ、別の石で安定させて…「よし、すわった、上出来!」と名人にオーケーをもらって、ほっ。私が積んだ石は、もしかしたら私より長生きするかも…。
「仕事を抜け出してきた」という人も飛び入りしたり、近所の人からおやつの差し入れをもらったり、にぎやかな一日でした。
「愛林館」では他にも農林業関連の催しあり。石垣積みはまた一年後の予定です。http://www7.ocn.ne.jp/~airinkan/問い合わせは「愛林館」=0966(69)0485。
(2003年3月11日掲載)
「居心地のいい古民家ギャラリー」
本当はあまり誰にでも知られたくない、居心地のいい空間があります。熊本県南小国町の「棒と箱」。築百年以上という小さな古民家を改修した、染織工房・ギャラリー・お食事のスペースです。
染織作家の増野奈古さんが、あかりや柿渋染めのバッグなどを手作りし、販売しています。実は以前から私は同世代の奈古さんが作るあかりのファン。ヨモギやクルミ、タマネギなど季節の草木で染めた麻や綿、紙ヒモやコウゾなんかも使って、機織り機で生地を織ります。その生地から作るランプシェードは、光をやわらかく包んだり、チラチラとあかりの筋をこぼしたり。もう、とってもステキ。
一年前から料理の提供も始めました。GW期間中は、竹ざるに盛られたお昼ごはんが食べられます(おむすびや山菜などで千円、要予約)。料理担当は、これまた同世代の吉田真由美さん。飲み物もあります。
吹き抜けの土間では、六月二日まで陶器・ガラス・布・小物など展示の「ザ・グリーンパーティー」開催中。奥の部屋には、ミニ情報コーナーも。テイストの近いお店、気になる催し物のチラシもいろいろあって、要チェックです。
風が通って南向き。緑あふれる戸外、板戸を開け放した二階の和室、布で日陰を作った庭のテーブル…。「ゆっくりしていってね」という奈古さんの言葉がホントにうれしく聞こえる、去りがたい場所です。
南小国町役場前の細い道を小国町方面へ車で二分ほど、原田コンクリート工場近く。午前十一時半〜午後五時。火・水曜定休(四月二十九日、三十日はオープン)。
問い合わせ・予約は、ギャラリー(増野さん)=0967(42)0708、料理(吉田さん)=090(5473)7067。
(2003年4月29日掲載)
交流を楽しむおばちゃんたち
大分県玖珠町古後(こご)地区へ出かけました。ここに、よその人に地元の魅
力を紹介したいという、元気なおじちゃん・おばちゃんたちがいます。
「子育てだんご汁」というメニューがあると聞いて「ふれあい茶屋」へ。農家
のおばちゃんたち8人が交代で運営する食事どころです。
注文すると、金魚鉢くらいありそうな木の器にドーンと出てきました。「多い
よ!」と驚く私に「大丈夫、ぺろっといけるよー」とおばちゃん。普通のだんご
は小麦粉で作るけど、これは米の粉。昔、おっぱいの出が良くなると言われたこ
とからこの名がついたとか。
横の直売所「ふれあい市場」も土日だけ開店のマイペースぶり。直売所から干
しタケノコの調理法を聞かれたおばちゃんは、「水につけてゆでてね、キンピラ
にでもしたらいいよ」と茶屋から顔を出してアドバイス。「お客さんとおしゃべ
りするのが楽しいのよ」と笑います。
おばちゃんたちが、福岡市の「ガーデンカフェ・ペリーズ」(長住四丁目、0
92(512)3594)で六月二十八日(土)から定期的に野菜を販売予定。
私のおすすめは北山さんのキュウリです。
問い合わせは、ふれあい茶屋=0973(74)2300(土日のみ)。
(2003年6月3日掲載)
こだわりをちょっぴり置く店
おもしろいこだわり産品の店・福岡市東区の「海san山san」へ行きました。
店は、お好み焼き屋さんや魚屋さん、八百屋さんなどと並んでいます。昭和の時代のような雰囲気のある、協同店舗の一角。元お肉屋さんの棚を飾って、こだわりの農・海産物が置いてあるのです。常温で置けるものを、ちょっぴり。
お茶、塩、梅干し、大豆、ドレッシング、シイタケ、竹炭など、30代のオーナー・澤谷真紀子さんが自分で納得したもの、まわりの人にお勧めしたいものだけを置いています。以前の仕事を通じていいものを作っている人を知り、もっといろんな人に伝えるお手伝いをしたいと思って、このお店を始めたとか。
澤谷さんが大切に考えているのは、味はもちろんだけど、誰がどんな風にどんな思いで作ったか。「これはナニ?」と質問すれば、「それは○○村の○歳のおじいちゃんが作った…」と、隠れたストーリーが続々出てきます。山や海、おじいちゃんの姿が、目に浮かぶ気がしました。
西鉄名島駅向かい。国道3号沿い「東名マーケット」内です。午前十時〜午後七時、日曜休み。澤谷さんがいるのは午前十時頃だけ。他の時間は魚屋さんかお好み焼き屋さんで精算を。まわりのお店もよろしく。
(2003年7月1日掲載)
行きつけの角打ち酒屋さん
飲めない私に“行きつけ”の酒屋さんができました。福岡県浮羽町、裏は田んぼの「大石屋伊藤酒店」。寡黙なご主人伊藤武実さんと、社交好きな貞子さん夫婦の酒屋さんです。
ある集まりで初対面の貞子さんにこう自己紹介されたのがきっかけ。「うちは昔ながらの角打ちコーナーがあるのよ」。興味をそそられ、知人を5〜6人誘って出かけました。
見た目はごく普通の酒屋さん。店内に入ると、お酒や子ども向けのお菓子などの棚の奥に、角打ちカウンターが。同行のオジサンは「オー!」と大喜びです。みんなでいそいそと椅子に座って、貞子さんとワイワイ乾杯。座るとすぐ後ろは商品棚、横は冷蔵ケース…決してイマ風も昔風も気取ってないんだけど、ミョーに落ち着いて、居心地いいんです。
そのうち、ここのオリジナルブランドの清酒「長岩城」やムギ焼酎「いちのせ」「彼岸花」の味見に突入。こんなお酒を作って!と醸造元にリクエストして誕生したもので、ここでしか売ってないそう。創業百年の今年に合わせて、十年前からカメで仕込んだという純米焼酎も気になるところです。
盛り上がってつい長居。それぞれ好みのお酒を土産に買って帰りました。
問い合わせは「大石屋伊藤酒店」=09437(7)2468、午前七時半〜午後九時、年中無休・元旦だけ休み
(2003年7月29日掲載)
心にしみる夏の一日
五月に出かけた大分県玖珠町へ。前回以来、仲良くなったおばあちゃん・本田スミエさんに会うためです。お互い親しみを覚えて、電話をかけあってお泊まり計画を練っていたのです。
「いらっしゃい、よく来たね」と迎えられると、なんとなくそのまま「畳にドテッ」と寝転びたくなる雰囲気です(しなかったけど)。
日が傾く頃、私も顔なじみのご近所さんが現れ、一緒に近くの集落の温泉へ。その後みんなで家に戻って晩ごはんです。「みんなで食べるとおいしいねぇ」。台所の食卓を囲んで、わいわいゆっくり食べました。食卓の野菜はもちろん畑から、そしてお茶まで手作り。本田さんは「手作り、だーい好き。だっておいしいでしょう」とニッコリ。すごい七十七歳です。
枕は高すぎないか、お布団は足りるか、と世話を焼いてもらって就寝。なんだか帰省した孫みたいです。
翌日は「おみやげのネギを採りなさい」と、一緒に畑へ。ネギだけのはずが、小さなカゴはすぐキュウリやゴーヤや、本田さんの夏野菜でギューギューです。時間はあっという間に過ぎて、帰る時間に。セミが鳴く中「涙が出そうよ」と見送ってくれて、胸がじーん。なんでもない…かもしれないけど、心にしみる夏の一日でした。
本田さん宅は宿ではありません。でも農村の民宿でなら、こんな一日が過ごせるかも。出かけてみて。
(2003年8月26日掲載)
何もしないでのんびり
大分県国見町へ農村民泊に出かけました。泊まったのは田中友昭さん・貴美子さん夫婦のお宅「プチファーム田中」。後ろに小さな裏山がある、集落の中の一軒です。
一緒に囲んだ晩ごはんをおいしく頂ながら、作り方を聞きました。丸ごとサトイモのホクホクした揚物は、「普通に煮付けて冷凍保存したのを揚げたのよ」。えっ里芋を冷凍?と驚くと、実は目の前のシイタケの煮物もコンブも冷凍可能だと言います。「旬の時期はおいしいのが一度にたくさん採れるでしょ、すぐ使えるように調理して冷凍したら便利よー」と貴美子さん。まるで“冷凍名人”です。冷凍庫には自ら摘んだラズベリー、フキの煮付け、なんとまとめて作った卵焼きまで。現代的な食の知恵に感心しました。
自然に囲まれた田中さん宅では、栗の渋皮煮づくり(十月)や柿(十〜十一月)・ミカン(十一〜十二月)の収穫体験も可。でも貴美子さんは「何もしないでのんびりしていいよ。昼寝しようか」。一緒に囲炉裏部屋でお昼寝したのが気持ち良かったー。「人が来るのが好き」というご夫婦と過ごした休日は、食事も「ゆっくりお食べ」、お風呂も「ゆっくりお入りよ」と、なんだかのんびりさせてもらいました。
「プチファーム田中」=0978(82)1366、一泊朝食四千円、夕食はプラス千円。体験料金は別途・時期があるので事前に確認を。
(2003年9月30日掲載)
村のバス停で朝市
大分県中津江村。地元の女性グループ約二十人(おばあちゃん世代が多い)が週一回、村のバス停で地元向けに小さな朝市をやっています。
会場は村の中心地・バスセンターの小さな待合室。小さな村内バスが買物客を運んできます。買うのもおばあちゃん、売るのもおばあちゃん。バスでの病院通いを朝市のある日に替えた客や、朝市に参加するのが楽しくて「わたしゃ、もう思い残すことはない!」という売り子のおばあちゃんが顔を合わせています。
ある日開店前から見ていると、準備は結構行き当たりばったり的。あれがない、これはどこに置こう…と、続々集まる新鮮野菜やおまんじゅうを前にみんなモタモタ。そのうちに、ものごとが収まるところに収まっていく感じです。実にマイペース。
笑いながら考えながら、みんなで足りないところを補い合うおばあちゃんたち。バスも目の前で少し発車を待ってくれたり。はじめ気をもんでいた私も、このモタモタするペースこそ、みんなが関わる余裕を生んでいるのだと気付きました。「効率がすべてじゃない」…目から大きなウロコが落ちた朝市でした。十二月十五日(月)は、ぜんざいが振る舞われる予定だとか。
朝市は毎週月曜朝九時〜十二時、栃原バスセンターで。問い合わせは中津江村役場森川緑課=0973(27)8533、http://www.nakatsue.com
(2003年11月4日掲載)
日本一長〜い運動場を走る
「ほとんどこがんで駅に着くばい」。熊本県水俣市の山あい、久木野地区のふるさとセンター「愛林館」からの帰り、勧められて自転車で水俣駅へ下りました。鉄道廃線跡が長さ十三キロの「日本一長〜い運動場」になっています(自転車は愛林館に数台常備、貸出代五百円、駅横で返却可)。
途中道端のおばあちゃんに道を聞きました。「どけぇも(どこへも)寄らんで、この道でよかよー」、ほおかむりの奥からニッコリ。「寒かろう、気いつけて」と見送られて、再出発。
それまでの道は、静かな中に川のせせらぎや小鳥のさえずりが聞こえ、道に落ちたどんぐりをプチプチ自転車で踏みながら、のどかな道でした。来年の秋を思って木の実チェックもしつつ、のんびり気分で鼻歌まじり。
「今年の大水害の跡も途中にある」と聞いたとおり、だんだん削れた山肌や、川に大きな木がたくさん横倒しになっているのが見えてきました。改めて「大変な、すごいことだったんだ」と身近な現実として実感しました。
二月十五日、この「日本一長〜い運動場」で「2004久木野しし鍋マラソン大会」が開催されます。小学生三キロから大人十キロまで。自家製みそ仕立てのシシ鍋、アイガモ米のごはんなどあり。要申込、先着四百五十人で締切。詳しくは愛林館=0966(69)0485、http://www7.ocn.ne.jp/~airinkan
(2003年12月16日掲載)
久しぶりの親戚大集合
ここ数年、盆正月はまめに帰省しています。楽しみは、妹が連れて帰る甥っ子と遊ぶこと。二歳半と四カ月の甥っ子二人はそれぞれにかわいくて、絵本を読んであげたり、だっこしたり。一緒に集落を散歩して、近所のおばちゃんに「あら、子ども?」と声をかけられたり。ちょっとだけ“おかあさん体験”です。
今回は、それに加えて「久しぶりの親戚大集合」がありました。私が小さい頃は、母親の実家に母親のきょうだい四家族、いとこ十人が集まって、にぎやかにお正月を迎えていたのです。今年はおばあちゃんが病院から戻るというので、「それなら」とみんなでおしかけました。
大きな机を並べて、みんなでおかずとお酒を囲みました。いつのまにか大人になったいとこたちがお酒を飲む姿は、なんだか不思議でした。だけど、話題になるのは相変わらずの昔の思い出話。集まると必ず話題にされるみんなの子どもの頃のエピソードなんだけど、まるでドリフの「わかりきったコント」を見るような安心感があります。のんきに笑えます。
二十代の頃は、こんな田舎の“家族”や“集落”をとっても重く感じていたけど、そんなニッポン的なつながりが、少し温かく思えるようになってきました。これも、各地の農村に出かけて“疑似帰省”してるせいかな。
(2004年1月27日掲載)
大切な人にだけ紹介したい
「うちの町で“商家民泊”ができるようになったよ」と熊本県小国町の知人が教えてくれました。商店街の元時計屋さん(今はギャラリー)が、自宅の蔵を改装して、会員制で少しずつ人を泊めはじめた、というのです。
「歴史の重みを伝えて、つなげていきたいんです」と商家民泊「ササク蔵ブ」の北里純二さん・香代さん夫妻。ひいおじいちゃんの佐作(ささく)さんが建てた、二階建て・築百一年の蔵を片付けるのに三年半。百年分の古道具がザクザク出てきたそうです。
だから蔵も母屋も部屋のあちこちに“お宝”だらけ。かわいい照明、タンス、火鉢、調理具、鏡、酒器に大工道具…まるで骨董屋さんです。夕食も、蔵から出てきた塗り膳と器に盛られます。一つひとつのエピソードを聞いていると、ホント話が尽きません。
いつしか地域の話、人の話へ。「この商店街にはいいお店がいっぱい。車で通り過ぎるだけじゃなく、ぜひ歩いてみて」。昼はおそば屋さんなのに夜はフランス料理を出す店、おいしいお肉やさん、ワカモノが改装したバー、映画館など、北里さん夫妻が地元の魅力をたくさん教えてくれました。
宿のノートに「ここは、大切な人にだけ紹介したい」と記入が。私もそんな気持ちです。会員制・要予約、一泊二食五千円。お風呂は地元の温泉で。
「ササク蔵ブ」(ギャラリー北里)=0967(46)3311
(2004年2月24日掲載)
名人とコンニャクづくり
三月の忘れ雪の中、熊本県小国町下滴水(しもたるみず)集落へ出かけました。
「街のシロウトにコンニャクづくりを教えてみる」という実験に参加したのです。当然私はシロウト係。先生役のコンニャク名人は、ユキコさんをはじめ集落のおばちゃんたち。会場は、納屋の広いリツコさん宅です。
まずはコンニャクイモの皮むきからスタート。「かゆくなるかもよ、手袋したがよか」と言われたけど、おばちゃんは素手(平気らしい)。手を動かしながら、会話も弾みます。夏は暑いから、おばちゃんはつい下着一枚で作ることもあるとか。一応オッパイを隠しておかないと「コンニャクに間違えられたら困るもんなぁ、ワハハー」。…愉快な名人です。
コンニャクづくりは楽しくて、まるで粘土遊びみたいでした。でも、おばちゃんの手でまるめるコンニャクはきれいな丸になるのに、私のはひび割れたりデコボコしたり。簡単そうで、実は難しいのです。
作業後、みんなでお昼ごはんを頂きました。台所から魔法みたいにドンドンお料理が出てきて、食卓に載りきらないほど。地のもの、季節のもの…典型的なスローフードでした。
次回開催は未定ですが、決まり次第情報はこのHPに掲載予定(現在作成中、近々いろんな小国情報が登場します)=http://www.oguni-tourism.com/~onb/
(2004年3月23日掲載)
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