連載13:山と無線を楽しむ奥多摩

JJ1LBD

. 長沢背稜から県界尾根(その1)

雲取山から東へ、東京都と埼玉県との県境に続いている尾根は長大である。長沢背稜、県界尾根、そして高水三山から青梅丘陵に至る。特に、長沢背稜は交通の不便な事もあり、登山者は少ない。

雲取山山頂から北へ、直ぐに大きく下る。道が水平になると左側に「富田仙人レリーフ前」の記載がある。矢印の方向に下ると大きな石に富田冶三郎のレリーフがある。再び下って行く。目の前に雲取山荘が見えて来る。その手前には田部重治のレリーフがある。

富田冶三郎のレリーフ 田部重治のレリーフ

雲取山荘は立派なログハウスの小屋になった。収容人員400人だそうだ。雲取山荘から下ると道が左右に分かれる。右はゆるやかな下りの自然探求路コース、左は急勾配の男坂である。左を行くと目の前に芋木ノトッケ、白岩山等を見る。すぐに雲取ヒュッテがある。開花時期には小屋の前のあずましゃくなげが美しい。男坂を下る。右から自然探求路コースを合わせて大ダワ、立派な標識とベンチがある。ここから右へ下ると大ダワ林道(林道といっても登山道)経由日原川へ下る。

雲取山荘 22/08/92 雲取山荘 25/05/02



6ー1 バラ尾根の頭 1860m
   西多摩郡奥多摩町
   秩父郡大滝村
   94年08月14日 7K2MTF
   96年08月16日 ---
   05年11月23日 ---
大ダワから緩やかな道を行く。右手に石尾根、そして振返ると雲取山が大きくそびえている。登りとなり、やがて道は左右に分かれ、左は大滝村の三峰神社への道、右の急な道を登るとバラ尾根の頭である。倒木が散乱している。展望はない。

6ー2 芋木ノトッケ(芋木ノ登計・ニヨングラ山・白岩山南峰) 1946m
   西多摩郡奥多摩町
   秩父郡大滝村
   94年08月14日 7M1QJJ JS1EYN 7K1OIH JA1MMQ JR1XAM JM1AJG
   96年08月16日 ---
   05年11月23日 ---
再び登りとなる。ちょっときつい。振返ると雲取山と雲取山荘の赤い屋根、飛竜山、白石山(和奈倉山)、その下には大洞川脇の林道が見える。一歩一歩踏みしめて行くと標識があり、芋木ノトッケ(いもきのとっけ)を示している。芋木ノトッケは東京都奥多摩では雲取山に続いて2番目の標高である。見晴しはない。

6ー3 モミソノ頭 1548m
   西多摩郡奥多摩町
   98年09月13日 7L2VMC JA1RRA 7L3XGD
   05年11月23日 ---
芋木ノトッケから右へ下る道がある。二軒小屋尾根である。最初はゆるいがすぐにきつい岩場を下るようになる。それが過ぎるとゆったりとした下りになり、左に長沢山方向、右に雲取山を見る。自然林が美しい。「鳥獣保護区」と書かれた赤い看板を見る。そしてもう一度。少し行ってモミソノ頭である。更に下って行く。天祖山、正面に石尾根を見る。下って大ダワ林道に合流する。

モミソノ頭 23/11/05


6ー4 ヤケトノ頭 1818m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
   96年8月16日 JP1HCS
さて、芋木ノトッケから東側に下ってすぐ、三峰方向の白岩山と、長沢山方向を示す標識がある。自然林の美しい道を下って行く。左側が高くなっているのが、ヤケトノ頭である。

6ー5 小屋背戸ノ頭(犬落ノ頭(いぬおちのかしら)) 1820m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  96年8月16日 JJ1WKX

ヤケトノ頭から東へゆるやかな道を行く。自然林に囲まれた小広い所になる。足元には「九八」と彫られた12cm角の埋石がある。小屋背戸ノ頭。

小屋背戸ノ頭 16/08/96

6ー6 桂谷ノ頭(石楠花ノ頭(しゃくなげのかしら)) 1708m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  96年8月16日 JH1UYV
小屋背戸ノ頭から下る。両側がしゃくなげに囲まれた岩を登ると前方が開ける。左手に両神山、右手には奥武蔵の山々が見える。急な岩場を慎重に下る。更にもう一つのピークを越すと前方に桂谷ノ頭そしてそれに続く長沢山が見える。一旦下って登り切ると桂谷ノ頭である。しゃくなげの山頂、標識が立っているが古いもので、支柱は錆、字は良く読めない。山頂から北側は霧藻ヶ峰、大血川脇の林道が良く見える。

桂谷ノ頭 16/08/96

6ー7 杣小屋ノ頭 1650m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  96年8月16日 JK1DKI
桂谷ノ頭から東側の急な下りを行く。自然林の美しい尾根である。一つピークを越して、右側が開けた細長い道を行く。登り切って杣小屋ノ頭(そまこやのかしら)である。自然林の間からの展望は桂谷ノ頭と同じである。「杣」とは「木を切り出す山」とのこと、とすればこの付近に木こり小屋があったのだろうか。

6ー8 長沢山(桶木沢ノ頭) 1738m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
   90年8月1日 JQ1EVE JR1NZI JQ1CUC JR1GNT JP1PGC
杣小屋ノ頭からちょっと下り、そして登りになって長沢山である。山頂を示す小さい標識がある。

6ー9 板小屋ノ頭(惣平(そーでーろ)) 1710m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  99年7月30日JHOLVE
長沢山から薄暗い道を下って行く。足元は苔が生え薄暗い。登りになり小広い所へ出る。左側のスズ竹の中へ入る。掻き分けて高い所を探す。北側が自然林、反対側はスズ竹、板小屋ノ頭である。自然林の間から秩父の山が見える。

6ー10 梯子坂ノ頭 1662m
  西多摩郡奥多摩町
   96年7月31日 JG2CDW
先の小広い所から右側のスズ竹の中に入る。最初は広い自然林の中を歩くが、そのうち急になりスズ竹の中を登る。登り切って梯子坂ノ頭(はしござかのかしら)である。明るい山頂であるが見晴らしは良くない。西方向に長沢山等を見る。

南側は梯子坂尾根であり、スズ竹の中を下って行く。尾根道に合流する。右手に雲取山とそれに続く長沢背稜が見える。落葉松の明るい道である。下り切って梯子坂ノクビレ。ここから左の急な下りを行くと御供所跡、そのまま林道を下って日原川に出る。

6ー11 ナギ谷ノ頭 1671m
  西多摩郡奥多摩町
  95年7月28日 JHOLVE
さて、梯子坂ノクビレから急な登りになる。息を切らしながら、そして平坦になる。スズ竹に囲まれた広い道を左に曲るとナギ谷ノ頭である。

6ー12 天祖山(白石山・立岩山・鍋冠山) 1723.2m 三等三角点
  西多摩郡奥多摩町
  87年09月06日 JA1HNZ
  95年07月28日 ---
  04年11月03日 JA1CGT
  08年10月12日 ---
少々下り、そして上り詰めると天祖山(てんそさん)の社殿の裏側に出る。明るい山頂、木々の間から石尾根を見る。

天祖山山頂 03/11/04


下ってすぐ、会所がある。ここからの石尾根は良く見え、富士山を見る。明るい自然林の中を下って行く。少し岩場を下り再び自然林、左側は落葉松である。いつの間にか植林になる。下って「大日大神(オオヒオオカミ)」で建物がある。僅かに下り右側に「天祖山雨量局」と書かれた測量所が設置されている。自然林の中を下る。右側に「林班界票35/32」の紅白の標識を見る。ここから右に大きく下る。途中水場があり、更に大きく下って日原川の林道に降りる。

6ー13 水松山 1699.2m 三等三角点
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  90年8月 1日 JH1KFV JA1URD
  96年7月31日 JG2CDW
さて、板小屋ノ頭と梯子坂ノ頭に分かれた小広い所から僅かに登る。標識がある。ここから真直ぐにスズ竹の中に入って行くと水松山(あららぎやま)に行く。但しスズ竹の中を歩くのを少なくするためもう少し尾根道を行く。下ると右から梯子坂尾根から登ってくる尾根道を合わせる。左へ登って行く。落葉松の気持ち良い道だ。左に曲る所に三つの立て札がある。右側に2つ、「鳥獣保護区農林省特別保護地区」のオレンジ色、「鳥獣保護区東京都」の赤色。左側に1つ、「林班界標東京都水道局水源林」の赤色。ここから左側のスズ竹の中に突入する。高さは2〜2.5mである。高い所を探しながら行くとスズ竹の中に三角点の石が埋っている。脇の木には「水松山 1699.2m」と記載してある。 スズ竹の中で三角点の埋石を見付けるのは感激である。

水松山 31/07/96

6ー14 岩下谷ノ頭(ワリ谷ノ頭) 1708m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  99年7月30日 JL4UBL
水松山から這い出し尾根道を東に進む。左側の小さなピークを過すと、前方に岩下谷ノ頭を見る。左側のスズ竹に入る。途中スズ竹が無くなるが、再びスズ竹の中を登る。狭い山頂である。見晴らしは無い。ここで北岳移動のJL4UBLと交信したのは感動であった。同じ道を下る。

6ー15 滝谷ノ峰(タワ尾根ノ頭・白岩山・白石山) 1710m
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  90年8月 1日 7K1LMS JR1FHT JH1AEA JM1QUY
  99年7月30日 ---
右側にタワ尾根が見えて来る。左側に道らしき跡があるので入る。静かな自然林の中を少し行き、右側の高い所を目指してスズ竹の中に入り登る。白い幹の木が何本かある所を見付けて掻き分けて行くと、滝谷ノ峰の標識がある。廻りはスズ竹で見晴らしはないが明るい所である。東側に道が付いている。スズ竹に突入、掻き分け下り切って尾根道に出る。水松山と同様に、右側に2つ、「鳥獣保護区 農林省 特別保護地区」の赤色、「鳥獣保護区 東京都」の赤色、左側に1つ、「林班界標 東京都水道局水源林」の赤色がある。

6-17 カラ滝ノ頭 1610m
  西多摩郡奥多摩町
  01年07月21日 JH0LVE
  07年05月19日 ---
これらの標識を見て真っ直ぐ、タワ尾根に入る。僅かな下り、道は歩き易い。更に下って行くと木の背面に標識を見る。カラ滝ノ頭の記載がある。

カラ滝ノ頭 21/07/01

6ー18 大京谷ノ峰 1602m
  西多摩郡奥多摩町
  07年05月19日 JH0LVE
カラ滝ノ頭から僅かに下る。更に登って、大京谷ノ峰である。

大京谷ノ峰 19/05/07


6ー19 善知鳥ノ頭(うとうのかしら) 1587.9m 三等三角点
  西多摩郡奥多摩町
  94年6月10日 JQ1FXC 7N1LSE
  07年05月19日 ---
  07年05月26日 ---
大京谷ノ峰からは大きな下りとなる。正面に大きな岩を見る。左右いづれも下れるが、結構急である。岩を過ぎて同じく急な下り、下り切ると小広いコルに出る。明るくて気持ちが良い、「大京谷ノクビレ」の記載がある。正面を登る。結構急な登りだ。登り切って少し進むと善知鳥ノ頭である。

善知鳥ノ頭 10/06/94

6ー20 篶坂ノ丸(すずさかのまる)(鈴坂ノ丸) 1456m
  西多摩郡奥多摩町
  99年09月19日JN7TUO JJ1BBM JA1UZG JP1BTP 7L4NAE 7M3XID 7M1LLL
  07年05月19日 ---
  07年05月26日 ---
  09年05月10日 ---
善知鳥ノ頭から進み、岩場を下る。再び登ると左側に都県界尾根を見る。そのまま進むと平らになり1560m峰に着く。ここから右に下る。自然林を楽しみながら僅かに登って篶坂ノ丸である。小広い自然林の美しい所である

篶坂ノ丸 19/05/07


6ー21 金袋山(きんたいさん) 1325m
  西多摩郡奥多摩町
  92年08月01日 7L2TFD
  07年05月26日 ---
  09年05月10日 ---
篶坂ノ丸から下って行く。左側の僅かに高い方を進む。金袋山である。ここからも都県界尾根を見る。

金袋山 26/05/07


6ー22 人形山 1176m
  西多摩郡奥多摩町
  92年08月01日 JH0LVE
  07年05月19日 ---
  07年05月26日 ---
  09年05月10日 ---
金袋山から緩やかな下り、右に石尾根を見る。そして水源林巡視路を横切る。更に下り左側に人形山の標識を見る。

人形山 26/05/07

6ー23 一石山(いっせきさん) 1007m
  西多摩郡奥多摩町
  92年08月01日 JH0LVE
  07年05月26日 ---
  09年05月10日 ---
人形山から相変わらず美しい自然林、そしてゆっくりした下り。道から外れて、左側に進むと大きな水楢の木がある。とても大きい。元に戻り自然林と植林の間を下って行くと一石山である。更に下り燕岩の上部、ここを右に下って一石山神社に下る。正面は日原鍾乳洞である。左に下れば籠岩の北側に下る。そして、小川谷林道。

一石山 26/05/07

6-24 酉谷山(酉谷ノ峰・黒ドッケ・大黒) 1718.3m 二等三角点
  西多摩郡奥多摩町
  秩父郡大滝村
  秩父郡荒川村
  89年8月12日 JA8KCF JO1ALS JAOWSE JK1UOB
  92年9月13日 7N1NRS
  99年7月31日JQ1OHD 7M4EDI 7M4RHR JL1TIC
  07年05月19日 ---
さて、滝谷ノ峰直下の尾根道から東に進む。途中左側が3回開け秩父側の山を見る。右側には自然林の間から天目山から日向谷ノ峰の山並を見る。左に酉谷山(とりだにやま)を示す標識を見る。そのまま進み、酉谷峠下の十字路に着く。標識は、真っ直ぐへ一杯水、蕎麦粒山、左は酉谷山山頂、右は小川谷林道を経て日原(避難小屋)と記載されている。右側は開けていて御岳山、大岳山、御前山、石尾根、タワ尾根、丹沢、富士山等が見える。すぐ真下は酉谷山避難小屋の屋根である。酉谷山避難小屋は暫く壊れたままであったが、98年に再建されたノートには23/07/98に最初の宿泊者の記載がある。ただし、あるHPには97年暮れに完成したとある。僅かに流れる水場、小屋の窓からは酉谷峠下と同じ素晴らしい展望。

酉谷山避難小屋 21/07/01

酉谷山避難小屋から下ってすぐに石を敷き詰めた道になる。薄暗い沢のゴーロを下る。そのうち水が流れ出てくる。暫く下って旧酉谷小屋がある。右側を登り沢から離れる。右から沢を合わせる。沢にそって暫く下ると白い標識があり真っ直ぐは「日原旧道通行不能」と書かれている。左に下り橋を渡る。ここからは沢の左側を歩く。小川谷林道の終点に出る。

さて、酉谷峠下から左側に登ってすぐ酉谷峠である。左に行く。両側スズ竹を登って行く。登り切って酉谷山である。南側が切り開かれ見晴らしが良い。御岳山、大岳山、御前山、石尾根、タワ尾根、丹沢等が見える。山頂から北へ大血川峠に行く標識がある。