執筆活動(1)
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第4回徳川賞。
http://www.tokugawa.ne.jp/j/activities/tokugawa_prize.htm
2006年11月3日、第4回徳川賞を徳川記念財団より賜りました。 以下は、学習院大学文学部教授・千葉市立美術館長小林忠氏の書評です。 ありがとうございました。


第17回國華賞
http://opendoors.asahi.com/original/zasshi/kokka/17th_kokka/
2005年10月27日、第17回國華賞を國華社・朝日新聞社よりいただきました。以下は賞状に記された文と、京都国立博物館の狩野博幸氏の選評です。本当にありがとうございます。



第24回内山晋米寿記念浮世絵奨励賞(新人賞)
●2005年6月19日、第24回内山晋米寿記念浮世絵奨励賞(新人賞)を国際浮世絵学会(浮世絵奨励基金運営委員会)より頂きました。




武藤純子著

 『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目してー』刊行



[科研費助成図書] ISBN4−305−70287−8


『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して―』(笠間書院、定価19000円)を、2005年2月25日刊行しました。

 表紙には鳥居清倍画の「市川団十郎の竹抜き五郎」(東京国立博物館蔵)が載っています。
初期浮世絵版画の制作状況と歌舞伎との関わりを総合的に考察。役者絵と芝居、絵師、版元に関する論考と絵師別役者絵一覧によって、浮世絵と歌舞伎、浮世絵師及び一枚絵の制作状況を、歌舞伎興行の視点から解明しています。

 
大学の図書館、お近くの図書館などに購入希望を出していただけたら幸いです。もしも個人的な購入希望がございましたらご一報下さい。あるいは、笠間書院・大久保康雄さんに電話(03-3295-1331)をして、「友人です」と言って、著者割引をしてもらって下さい。8割で購入できます。
ちなみに、大久保さんはとても優しい声をしているステキな方です。声を聞くだけでも、幸せな気分になれます。

 よろしくお願いします。


ご注文は。。。。。
●ネットで 『初期浮世絵と歌舞伎』を検索し書店にアクセス
●全国書店で
●お電話で  笠間書院:03-3295-1331
●FAXで  笠間書院:03-3294-0996
●メールで  order@kasamashoin.co.jp
●郵便で  〒101-0064 千代田区猿若町2-2-3 NSビル302

笠間書院のブログから
http://kasamashoin.jp/2006/10/4.html


徳川賞 書評

『初期浮世絵と歌舞伎』武藤純子著 笠間書院

 武藤氏の著書は、初期浮世絵版画の内、主に役者絵を対象とし、浮世絵研究それ自体に歌舞伎研究の成果をも併せて、多面的な検証を加えた労作である。

 浮世絵版画は、明治期に入って以降大量に海外に流出してしまったが、ことに錦絵以前の初期版画の多くは現在も欧米諸国の美術館、博物館、図書館等に所蔵されている。したがってそれらの作品に即した実証的な研究は多大の困難を伴うものだが、武藤氏は、国内はもとより米、英、仏、蘭など米欧諸国の代表的な機関へ積極的に調査に赴き、多年にわたって精査を続けてきた。巻末に収録された「絵師別役者絵一覧」には、そうして調査された総数2450点もの初期役者絵がリストアップされ、それらに描かれた役者と役名、外題と上演された座名および年月とが、一々精度高く同定されているのである。

 こうした武藤氏による歌舞伎研究を拠点にしての浮世絵研究は、従来不鮮明なままに見過ごされてきた初期浮世絵の歴史的展開を、確実な根拠に基づいて把握し、説明することをはじめて可能にしたのであった。そして、役者絵制作にたずさわった鳥居派や奥村派、西村派の多数の絵師たち、あるいは版画出版の主導権を握る版元たちすべてに関わる基本的な情報の詳細にわたる確認は、今後の浮世絵研究に確実な基盤を提供する学術的な成果として高く評価される。

 また、浮世絵が概念的な描写から写実的な表現へと向かう指標を役者似顔絵の出現に探ろうとして、その初発時期を寛延元年(1748)正月刊行の、鳥居清重が二代松本幸四郎を描く版画にまで遡らせるなど、細部にわたっての重要な指摘が随所に散りばめられているのである。

 庶民的な美術として盛行した浮世絵の初期的な展開を、綿密な情報とともに明快に展望し得た、江戸時代美術史研究の画期的な学術書として。顕彰に値するものである。(小林 忠)


●第17回國華賞。
2005年10月27日、第17回國華賞を國華社・朝日新聞社よりいただきました。以下は賞状に記された文と、京都国立博物館の狩野博幸氏の選評です。本当にありがとうございます。
●平成十七年度 國華賞
初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して―
あなたは頭記の著作において初期浮世絵版画について歌舞伎興行の視点を加えつつ役者・芝居、絵師、版元をあまねく検証し初期浮世絵研究に貴重な成果を挙げられました。
その業績を讃え國華賞を贈ります。
平成十七年十月二十七日
    國華賞運営委員会

●國華賞 武藤純子『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して―』 選評 狩野博幸
 本書は、巻末に収められた英文による論文一本を数に入れずとも、無慮七〇〇頁に迫らんとする文字通りの大著である。大著とはいい条、武藤氏が扱おうとする対象は初期浮世絵版画(錦絵出現以前の浮世絵をかくいう)、さらに美人絵ではなく主として役者絵に絞り込まれている。そのことが、読後、いっそ爽快な気分さえ催させる。
 構成は大きく二つに分かたれる。第一は論文集で、全部で三章からなり、第一章は八節、二章は十節、三章は四節をもってさらに構成される。ちなみに、第一章の総題は「役者絵・芝居」、二章は「絵師」そして三章は「版元」である。『浮世絵芸術』等に既発表のものもあるが、第一章では第三節「初期役者絵の制作状況」が書きおろしであり、第二章の全十節のうち八節、第三章の四節のうち三節が書き下ろしというように、著者の新知見がほぼ半分を占めているのも、また爽快というべきであろう。
 評者の興味からすると、第二章「絵師」が断然面白く、鳥居清信・清倍については無論のこと、鳥居清朝・清忠・清重、清広の作品についての論証は、著者がもともと歌舞伎文献研究から歩を進めたことの強みがにじみ出たものといえ、淡々とした筆致ながら、読んでいて興奮を覚えることがしばしばあったことを告白しなければならない。
 さて本書の圧巻は、何といっても第二のパートである。四三三頁から六七五頁にわたって「絵師別役者絵一覧」が備わる。初代鳥居清信以下、四十人の浮世絵師(そのほか落款未詳のもの、無款のものも列挙)の役者絵について、年代、月、外題、座名、役者と役名、版元名、技法(丹絵・漆絵・紅絵・紅摺絵など)、所蔵先(または掲載本)のいちいちを記述する。しかも絵師ごとにその判型(細判、中判、大判、幅広細判、柱絵判、団扇判、大々判など)別にひとまとめにする、という入念さである。年代については、確定できるものと推定されるものの別までも明記している。著者が「考証の厳密さを区別した」というとおりである。
 著者がデータベース化した初期浮世絵版画の役者絵一枚絵は、二四五〇点におよんでいる。直接手にとって調査したもの以外は、図録類・国内の入札目録・海外のオークションカタログを利用した、とするが、所蔵地域別にみると、海外が六十七パーセント、国内が十六パーセント、未詳が十七パーセントとなる。初期役者絵版画もまたはなはだしい海外流出の現実にさらされているわけである。著者も「あとがき」で記すように、二〇〇一年の晩秋から翌年二月にかけて、ボストン美術館所蔵品による「浮世のあけぼの」という題名の展覧会がロンドンで開催された。肉筆画も含め初期浮世絵の展覧会であったが、特筆すべきは、門外不出だったビゲロー・コレクションからも多数出品されたことであり、またその中の初期浮世絵版画の保存状態の良好さである。そして、著者によると、ボストン美術館には初期役者絵版画は六五〇図あり、二番目に多いシカゴ美術館で二五三図、三番目の東京国立博物館でも二〇五図と、質量ともにボストン美術館のコレクションが他を大きく凌駕していることが、この領域でも証明されることとなった。
 著者は本書について「まずは基礎研究とデータの整理だと考えた」と謙遜するが、評者はこれにて初期役者絵版画についての“海図”が出来たものと評価したい。基本になる“海図”があって初めて確実な航海が保証される。闇雲に船出する愚が排除され、“海図”のもとに航海することが可能となった。そして、それは同時に、未知の土地への扉が用意されたことをも意味する。
 武藤純子氏の著作を國華賞に推すゆえんである

●2005年10月4日(火曜日)朝日新聞(朝刊)の社告で、私の受賞が決ま りました。ありがとうございました。以下は新聞記事の一部引用です。


第17回國華賞および國華奨励賞(平成17年度)の受賞者が決まりました。同賞は、日本 ・東洋の美術に関する優れた研究に対して、國華賞顕彰基金から贈られます。本年度の 選考は、小川裕充氏(東大教授)を委員長とする13人の國華賞選考委員により行われま した。
〈國華賞〉
武藤 純子氏(学習院大学非常勤講師)
『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して―』 (平成17年2月、笠間書院刊)    
3氏には賞状、副賞を贈ります。贈呈式および祝賀会は10月27日(木)午後5時から東 京・築地の朝日新聞社新館レセプション・ルームで行います。朝日新聞社・國華社


●2005年6月19日、第24回内山晋米寿記念浮世絵奨励賞(新人賞)を国際浮世絵学会(浮世絵奨励基金運営委員会)http://www.ukiyo-e.gr.jp/ よりいただきました。皆様の御蔭です。以下は、賞状に記載された文です

 貴下はこれまで、初期浮世絵と歌舞伎、ことに鳥居派、奥村派、西村派などの役者絵と歌舞伎との関係の研究に大きな成果を挙げてこられました。それらの、成果は、『初期浮世絵と歌舞伎―役者絵に注目して―』とし今年二月に集成刊行され、壮大な体系として世に問われています。
 この書はこれまでの研究の集成に止まらず、絵師と版元の研究に画期的な進展をもたらし、さらに総数二千四百五十点に及ぶ役者絵の絵師別一覧表をかかげています。この表は世界に散在している役者絵を長年月にわたって調査し、年代、上演座、外題、役者(画題)、版元、彩色、所蔵又は掲載本を掲げた労作です。今後の浮世絵研究に対する本書の貢献は大きなものが期待できます。
 以上、初期役者絵の研究に果たした貴下の功績は多大なものがあり高く評価されます。ここに本運営委員会の推薦により第二十四回新人賞賞状と賞金を贈呈して、永くその栄誉を称えます。


「朝日新聞」の日曜版に本の紹介が掲載されました

有難い紹介です。どうぞご一読下さい。

2005年4月9日(日)12版「読書」・「情報フォルダー」
●役者絵と芝居の関係を検証
武藤純子著『初期浮世絵と歌舞伎』(笠間書院・1万9950円)が刊行された。 海外に流出した多数の浮世絵と各国の所蔵先に赴いて調査し、 歌舞伎興隆期の興行と錦絵以前の浮世絵(役者絵)の 相互関係を明らかにした力作。 内外で所蔵されている鳥居清信、鈴木春信らの詳細な「絵師別役者絵一覧」付き。 図版多数。全726ぺージ。


目次

まえがき

第一章 役者絵・芝居 (1頁〜190頁)

 第一節 初期浮世絵にみる「聴く」芝居情報
 第二節 初期鳥居派の役者絵
 第三節 初期役者絵の制作状況
 第四節 江戸歌舞伎の絵看板
 第五節 役者評判記挿絵考
 第六節 初代市川団十郎における家の確立
 第七節 元禄歌舞伎以降の荒事
 第八節 「風流絵本 四方屏風』考

第二章 絵師 (191頁〜351頁)

 第一節 鳥居清信
 第二節 鳥居清倍
 第三節 鳥居清朝・鳥居清忠
 第四節 鳥居清重
 第五節 鳥居清広
 第六節 鳥居清満
 第七節 奥村政信
 第八節 奥村利信・奥村源六
 第九節 西村重長・重信・石川豊信ほか
 第十節 初期浮世絵版画の絵師たち

第三章 版元 (353頁〜419頁)

 第一節 初期浮世絵版画の彩色
 第二節 初期一枚絵の版元
 第三節 奥村屋の浮世絵出版
 第四節 享保の改革と版元印

図版一覧
初出論文一覧

絵師別役者絵一覧(データ・ベース)・凡例 (433頁〜675頁)

あとがき

索引(浮世絵索引・歌舞伎索引)

英文:Listening to Pictures in Early Ukiyo-e (695頁〜726頁)




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