C/2004Q2

マックホルツ彗星


マックホルツ彗星

 マックホルツさん、健在ですね。うれしい限りです。1990年でしたか、世間が勝手に騒いだ幻の大彗星オースチンを思い出します。あの頃はマックホルツさんも多くの彗星に名前をつけていましたね。オースチンの時です。MT160とそれに耐えられるJP赤道儀を入れたのは。当時は腰抜かし彗星に期待を裏切られてがっかりしたものでした。勝手に地球人たちが騒いだだけのことなんですが、・・・。時々地球では、そんなことがあります。有名なところでは、前々回のハレー彗星の地球滅亡騒ぎなんていうのも明治の頃にありました。数えだしたらきりありません。
 とにかく、おかげでMT160というニュートン式反射の基本中の基本のような、高橋製作所誇る名機を手に入れることができました。あれから十数年、マックホルツさん、久しぶりに見つけてくれましたね。今度は、ただじゃすみませんよ。あのころに比べれば、コンピュータの性能も格段に上がりましたしね。軌道のシュミレーションもばっちりですよ。いい軌道要素と位置関係です。鉛筆とスケッチ用紙は、とりあえず部屋に置いて、MT160に冷却CCDという最新機器を積み込みましたから。大接近して1990年のリベンジをしますよ。

2004.12.25  21h05m〜07m 30s×4 D160mm F4.8
−15C冷却 ビニングなし BJ41L

 軌道をシュミレーションしてみると、うまい具合に地球から見て太陽の反対側を並んで動く感じです。近日点が地球軌道の外にあるので、そんなに期待もてなさそうな彗星でも、この位置関係が大切なんですよね。

 この日って、満月2日前の月が数十度東に煌々と輝いていました。それでも、撮像できてしまう冷却CCDは、恐ろしい存在です。jpgの14kに変換してありますが、オリジナル画像、もっとなめらかですよ。


 2005.1.4 20h07m〜20h30m 1min×16 MT160 f776mm 
BJ41L −15C冷却 2×2 ビニング

はじめてモザイク合成に挑戦。なかなかうまくいきません。長い尾ですね。といっても、3度ちょっとです。


 2005.1.5 19h18m〜19h28m 1min×6 MT160 f776mm 
BJ41L −15C冷却 2×2 ビニング

 イオンテールは、日によってずいぶん違うものです。透明度は昨日以上によかったにもかかわらず、今ひとつ長く見えませんでした。モザイク合成2作目。HP用に大幅に画素数を落としてあります。オリジナルはもっとなめらかで繊細ですよ。


 

 7日は、寒冷前線の南下があり、夕方から冷たい風が吹きはじめました。ちぎれ雲も飛び始めましたが、きれいな星空です。マックホルツ彗星は、昴の西側にあって肉眼でも楽に見えます。北西の低空のこと座やはくちょう座の変光星を撮像したあと、天頂に望遠鏡を向けました。
 冬空のシーイングは、fl=776mmといえども大きく影響します。BL41Lは、35mmサイズのフィルムに換算するとおよそ、f=2800mmの焦点距離になります。赤道儀の精度も半端ではありませんが、空の状態も大きく影響してきます。星がにじんだようになるのはシーイングの影響です。極限等級がかなり落ちます。