準・メルクル指揮NHK交響楽団
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲
 ドヴォルジャーク:交響曲第9番「新世界より」
Altus ALT-017

メルクル指揮N響のCD第2弾である。
バルトークのルーマニア民俗舞曲。
これは、会場で聴いたのと同じ日のライブ。弦の引きずるような始まりのあの、音の美しさ。
CDでもあじわえることが出来る。
とにかく弦が素晴らしい。そして、各曲の描きわけが見事で、リズム感が良く、多いに推薦したい。
そして、メインの新世界。
これは、二日目の演奏会である。
僕は、会場では1日目の演奏を聴いているのだが、1日目の方が良かったと、思うのは
生のせいか?
1楽章を聴いていて、どうしてもチェリビダッケの影がみえかくれする。
もちろん、遅いテンポもせいもあるのだろうが、弱音を大切にして、クライマックスでも叫ばない。
そして、暗いというのだろうか地味な音色で、寂しさすら感じる。
これは、全曲で感じたのだが、前半2楽章は特に感じられたことだ。
2楽章の演奏を聴いていると、寂しくて懐かしいさより、さびしさと孤独が感じられた。
テンポは、もう少しゆっくり目だと、最高なのだが・・・・
ただN響がもう少し、美しいメリハリをつけてくれるとうれてしいのだが・・・。
ソロの奏者には、感情込めた演奏をお願いしたいものだ。
3楽章は、会場で聴いた1日目の、舞曲のリズムの独特な感じがなくなり、
普通の演奏になってしまったのが、残念だった。
4楽章も、地味目の演奏であるが、芯の強さを感じられる。
微妙な味付けを、見逃してしまいがちな、演奏なので
聴き飛ばしていると、あっという間に終ってしまうかもしれないが、
ここでも、テンポはおそめで、細かな楽器の動きをメルクルは、表現している。
この日、東京は大雪だった。それを考えて2楽章を聴くと恐ろしいほど、
ぞくっと感じることだろう。
地味な新世界で、終りか?
いやいや、何度もCDを聴いていただければ、会場で感じられた、細かな発見が
感じられるはずである。
もし、1日目の演奏であれば・・・・と、感じたのは僕だけだろうか?
ノイマン指揮N響の同曲CDとの、発売と接近していたが、ノイマンよりは価値ある
演奏に思える。
レコード芸術誌では、予想どうり宇野氏に、切りつけられた演奏評だったが
あそこまでいわれる、必要はまったくない。
準推薦くらいは、頂いても良いと思われる内容だ。
チェリビダッケのCDを支持しない、同氏の感覚は、ここでも疑問を感じられたが、納得もする。
この演奏に、チェリビダッケの影を感じたからである。

 謙一

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