メルクル指揮N響のCD第2弾である。
バルトークのルーマニア民俗舞曲。
これは、会場で聴いたのと同じ日のライブ。弦の引きずるような始まりのあの、音の美しさ。
CDでもあじわえることが出来る。
とにかく弦が素晴らしい。そして、各曲の描きわけが見事で、リズム感が良く、多いに推薦したい。
そして、メインの新世界。
これは、二日目の演奏会である。
僕は、会場では1日目の演奏を聴いているのだが、1日目の方が良かったと、思うのは
生のせいか?
1楽章を聴いていて、どうしてもチェリビダッケの影がみえかくれする。
もちろん、遅いテンポもせいもあるのだろうが、弱音を大切にして、クライマックスでも叫ばない。
そして、暗いというのだろうか地味な音色で、寂しさすら感じる。
これは、全曲で感じたのだが、前半2楽章は特に感じられたことだ。
2楽章の演奏を聴いていると、寂しくて懐かしいさより、さびしさと孤独が感じられた。
テンポは、もう少しゆっくり目だと、最高なのだが・・・・
ただN響がもう少し、美しいメリハリをつけてくれるとうれてしいのだが・・・。
ソロの奏者には、感情込めた演奏をお願いしたいものだ。
3楽章は、会場で聴いた1日目の、舞曲のリズムの独特な感じがなくなり、
普通の演奏になってしまったのが、残念だった。
4楽章も、地味目の演奏であるが、芯の強さを感じられる。
微妙な味付けを、見逃してしまいがちな、演奏なので
聴き飛ばしていると、あっという間に終ってしまうかもしれないが、
ここでも、テンポはおそめで、細かな楽器の動きをメルクルは、表現している。
この日、東京は大雪だった。それを考えて2楽章を聴くと恐ろしいほど、
ぞくっと感じることだろう。
地味な新世界で、終りか?
いやいや、何度もCDを聴いていただければ、会場で感じられた、細かな発見が
感じられるはずである。
もし、1日目の演奏であれば・・・・と、感じたのは僕だけだろうか?
ノイマン指揮N響の同曲CDとの、発売と接近していたが、ノイマンよりは価値ある
演奏に思える。
レコード芸術誌では、予想どうり宇野氏に、切りつけられた演奏評だったが
あそこまでいわれる、必要はまったくない。
準推薦くらいは、頂いても良いと思われる内容だ。
チェリビダッケのCDを支持しない、同氏の感覚は、ここでも疑問を感じられたが、納得もする。
この演奏に、チェリビダッケの影を感じたからである。
謙一
