飛び出せ!春

はじめに

この春は寒い日もあったものの、全般的に好天に恵まれて桜の花を比較的長い期間楽しめました。

一方、私JunZは最近同僚に紹介してもらった3D写真を眺めることで目の疲れを癒すPCソフトを使ってみたことがきっかけで自分でも3D写真(昔風に言うならステレオ写真、あるいは立体写真)を撮ってみたいと思っていたので、花見を兼ねて挑戦してみました。


方法は…

やりかたは非常に単純で、要は左目の位置と右目の位置から同じ被写体を撮った写真を並べればよいだけです。

ですから、1台のカメラでも三脚などを用いて位置を変えながら2回撮影すればOKです。

ですが、この方法ですと、画面内に動く被写体があると1コマ目と2コマ目でずれてしまう、という難点もあります。

相手が人間や動物の場合はもちろん、草花が被写体でも風で葉っぱや花びらが揺れてしまうと被写体がずれてしまう。

そんな訳で今回はちょっとした小道具としてブラケットと

(こんなのです−>)

性能の似通った2台のカメラを使って、「せーの」で同時に左右の目で見た画像を一度に撮影してみることにしました。

使ったカメラは…

今回使ったのは左の2台です。向かって左側がコニカのDigital Revio KD-300Z、右側が京セラのFincamS3Lです。

どちらもたまたま先の年末年始に驚異的なお値打ち価格で売られていたのを見つけ、「いつかホームページのネタで使えるかな?」と入手したコンパクトなデジタルカメラですが、ご覧の様に2つ並べるとうまい具合に丁度両目の間隔にぴったり。

いずれも1/1.8型334万画素原色CCDを搭載しているのでとりあえずお遊び程度なら「似たような写り」とみなしても良いかと判断して使ってみました。この世代のコニカのカメラは、S3Lの先々代の京セラFinecamS3と姉妹機ですしね。

厳密には同型のカメラ2台を利用するべきでしょうが、残念ながら一時期日本仕様と欧州仕様の2台を所有していたニコンCoolPix4500は片方を友人に売却してしまったのでもう使えません。

よしんば、まだ手元にあったとしても2つのレンズの間隔を70mm程度に配置しようとすると右の様に同じ向きで並べるには無理があります。

片方を逆さまにして回転レンズ側同士が並ぶようにしなければならず、その場合特殊な形状のブラケットが必要になることでしょう。


サンプル画像

撮影した画像のサンプルを幾つかご覧に入れます。(クリックすると拡大画像が見られます。)

立体写真の見方は「交差法」で見られます(右のカメラで撮った画像を左側に、左のカメラの画像を右に配置しました)。

上の黒い点が重なって3つに見えるように「寄り目」にして見ると画像が浮き上がって見られると思います。リラックスしてご覧下さい。


あとがき

いかがでしたでしょうか?

パソコンの画面上の小さな画像なんですが、意外にちゃんと立体的に見えるでしょ?やりだすと結構面白いのでパノラマ写真と同様はまってしまいそうです。

ただ、同じ1/1.8型300万画素CCD搭載機とはいえ、

  • かたや35mmフィルム換算38mm〜76mm相当の2倍ズームレンズ、かたや35mm〜105mm相当の3倍ズームレンズ、と画角が少し異なる点
  • 底面からレンズまでの高さがほんの少し違う点
  • 今回、ちょっと意外だったのですが、同じ京セラのOEMにも拘わらず両機の画像の発色やコントラスト等がはっきりと異なる点

等、思いの外、性格の似通った画像を得ることが難しく、ちょっと予想外に苦労してしまいました。

具体的には、例えば

  • 空の色が、コニカ機はシアン寄りで、京セラ機はマゼンタ寄り
  • 郵便ポストの色が、コニカ機は朱色寄りで、京セラ機は緋色寄り
  • コントラストが、コニカ機は弱めで、京セラ機が強め。というか、トーンカーブが、コニカ機はガンマの値を大きめにしたような、なるべく暗い部分を持ち上げようという傾向があるのに対して、京セラ機はS字カーブにして暗いところはストンと落として明るいところもスコーンと飛ばしてしまうような傾向がある、というように感じました。

私としては、コニカ機の絵の方が好みだと感じました。上の写真ではレタッチソフトを使ってなんとか色やコントラストを合わせ込もう(色をコニカに、コントラストを京セラに、と歩み寄りをさせています)と試みていますが、まだ違いが拭いきれていません。京セラ機の色を見ていると「これって本当は補色フィルタなんじゃない?」と感じてしまうほどです。

やはり、フィルムメーカーであり、長年フィルムスキャナーも開発してきたコニカの画像処理の技術は似たようなハードウェアであってもこれほど絵を変えてしまうものなんだろうかと、意外なところからメーカー(ブランド)によるチューニングの違いに感心してしまったJunZでした。

それにしても、もう少し気軽に3D写真を撮ろうと思うとやはり同型機を2台用意した方が良い、ということですね。3D写真以外でも、ちょっとカメラを外側に向ければワンショットパノラマ写真なども撮れて良いかもしれません。

2004年4月30日 記

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