はじめに久しぶりの「工作の部屋」の更新です。今回のネタは、現在のデジタルカメラの繁栄の祖となった、カシオQVシリーズの初期の頃のモデルで利用されたリンクケーブルの自作の話題です。 リンクケーブルといっても、要するに「シリアル接続ケーブル」です。パソコンとQVシリーズをシリアルポート経由で接続して画像の読み書きを行なう際に使用するものです。 「何を今更。」という声が聞こえてくるような気もしないでもないですが、これには理由があります。 私は良くカシオのQVデジタルカメラユーザ向け会員サイト:QV Netを閲覧するのですが、そこのBBSを見ているとしばしば 「知人から使わなくなったQV−**を譲ってもらったのですが、パソコンに画像を取りこもうとしてもケーブルが無いので困っています。勝手なお願いではございますが、どなたか不要になったリンクケーブルを譲って戴けないでしょうか?」 とか、 「知人から使わなくなったQV−**を譲ってもらったのですが、その知人が付属のCDを無くしてしまって、パソコンに画像を取りこむことができません。勝手なお願いではございますが、どなたか不要になったリンクソフトのCDを譲って戴けないでしょうか?」 とかいった書きこみを目にします。 ソフトウェアの譲渡には問題があると思いますが、実は以前のコンテンツ:Me and Mr.Tranpで紹介しましたように、Windows MeやWindows2000にはOS自体に予め以下のモデルのドライバが組み込まれているので、ケーブルさえあれば画像の取りこみが可能です。 QV10、QV10A、QV11、QV30、QV70、QV100、QV200、QV300、QV700、QV770、QV5000SX そこで、現在ではあまり店頭で見かけることも少なくなったQV-Linkケーブルを自作する方法を紹介すれば、一部の方には喜んでいただけるのではないかと思い、以前に自分で作った接続ケーブルの製作方法を載せることにしました。 QV-Linkケーブルこちらが、カシオ純正のQV-Linkケーブルです。 オリジナルのケーブルはWindows3.1(!)の頃から存在しており、PC接続キットにソフトと一緒のパッケージとして販売されていましたが、途中からソフトとケーブルが別売りになりました。これが、Windows95の時代でしたので、ご覧のように、PC/AT互換機用の9ピンコネクタタイプのものと、NECのPC-98*1用の25ピンコネクタタイプのもの、それに写真はありませんが、Macintosh用の8ピンMiniDINコネクタタイプのものの3種類のケーブルがあります。 実はQV-Linkケーブルは他社製デジタルカメラのシリアル接続ケーブルと異なり、ケーブルの中に電圧変換回路が内蔵されています。そのため、確か標準小売価格が\4,800と多少お値段が張っていたと思います。 初代のリンクケーブルは、25ピンタイプ + 25ピン−9ピン変換アダプタという構成で、25ピンコネクタのケースの中に電圧変換回路が内蔵されていました。 これに対し、現在のケーブルはケーブルの途中に四角いボックスがついていて、その中に変換回路が入っている形になっています。
ケーブルを自作してみよう部品の都合で完全デッドコピーという訳にはいけませんが、ありあわせの部品でこんな回路を考えてみました。 ![]() 2個のトランジスタは、抵抗内蔵型トランジスタ、いわゆる「デジトラ」というトランジスタです。(ありあわせの部品を使ったのでちょっと型番を失念してしまいました。パッケージにはC143と書いてありましたが。) 25ピンD-Subコネクタの2番ピンに繋がっているダイオードは一般的なもので、1S2076とか1SS120とかいうものだったと思います。 もうひとつのダイオードは6.3V程度のツェナーダイオードを使いました。 3本の抵抗は4.7kオームのものを使っています。 あと、QVデジタルカメラに繋がる側のコネクタは、2.5mm径のステレオミニミニプラグを使っています。 組み立ててみよう以下、ステップにしたがって組み立ててみましょう。(特にこの順序でなくても良いですが、説明の都合で見えやすいように並べてみました。)
出来あがりはこんな感じ
PC/AT互換機で使うには
最後にお約束ですが、自作に当たってはあくまで「自己責任」でお願いします。うまく作ることができなくて、そのせいであなたのPCもしくはあなたのデジタルカメラが故障しても当サイトは一切関知しませんのでそのおつもりで。 以上、成功を祈ります。 |