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3,4年前の’96,7年のことです。当時はモバイルなんて言葉もポピュラーではありませんでしたが、私は日本IBMのPalmTop PC110(左の写真)などのちっちゃなPCにはまっておりました。理由は外出先でもMIDIの打ち込みがしたかったからです。 最初は、ローランドのPCカード音源:SCP−55(右下の写真)での再生を考えたのですが、消費電力があまりに大きく、あっという間にPCのバッテリが上がってしまうという難点がありました。 電池の心配をしながらじゃ、いいデータは打ち込めないということで、代替案として音源は外付けを検討することにしました。音源はヤマハのMU10というVHSテープサイズのものがあったのでこれを使うとして、問題はインタフェース。 |
私の持っていたPCは小形の”モービルPC”ばかりで、本体にはいわゆるレガシーインターフェースが付いておらず、シリアルI/F等を利用しようと思うと、不格好なポートリプリケータが必要となるのでした。(左下の写真) |
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| あとは使えそうなI/FといったらPCカードとモデムと赤外線くらい。 PCカード音源は最初に消費電力の問題で却下。PCカードタイプのシリアルI/Fは自分の近くに入手できる店がなかったのと高そうなのとでパス。モデムは31.25kbpsないし38.4kbpsでの通信ができないので無視。ということで赤外線が浮上してきたのでした。 |
トラ技誌と、自作Ir受信アダプタ
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きっかけは、トランジスタ技術'97.11月号の記事。ローム製のRPM800CBZという、IrDA送受信のモジュールを利用して、赤外線シリアル通信用のドングルを自作する、という内容でした。 このモジュール、発振器をつないでやるだけで動作して、IrDAやASK準拠の赤外線信号をエンコード/デコードできる、ちょっとインテリジェントな部品で、コントロール信号線をアクティブにした状態で入力に9800bpsにてコマンドを書き込むことにより各4bitX5つあるコントロールレジスタの内容を変更することができ、これによって通信のビットレート(に適した受発光パルス幅)や、光の強さ等規定することができます。 |
あとは、そのコマンドをどうやって書き込むか、という点ですが、製作記事の方ではパソコンの方で簡単な設定ソフトを組んでシリアルポートから設定していました。 (立ちあげるたびにパソコンにつなぎかえて設定していたのでは使い物になりません。) |
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そこで、良い機会なので自分の経験も兼ねて、PICマイコンに挑戦することにしました。 (Peripheral Interface Controllerか何か?) |
私が作ったのは、電源投入時に上述のRPM800CBZの受信速度を38.4kbpsのビットレートに設定するためのコマンドをレジスタに書き込むだけのものでしたが、半田付けや書き込みツールの製作を含め、結局週末のまる2日費やしてしまった様に記憶しています。 最終的にどうなったかというと、PICマイコン部分は意外にあっさりすんなりと動作、IrDAモジュールの設定も適切にできて、パソコンの赤外線出力経由で送信されたMIDI準拠のシリアル信号を受信することはできました。(PC110はBIOS設定で、赤外線ポートをシリアル1,2のどちらかにリダイレクトできるのです。したがって、実験はWin95ではなく、DOS上でシーケンサソフトを走らせて行いました。) |
どうもIrDAの物理層だけでは通信品質が保てなく、論理層まで含めてエラー検出/再送信などの手続きも含めないとだめな感じです。ということで、即時性が要求されるMIDIには不向きである、という結論に至りました。そうこうしているうちに、MIDIの打ち込みに対する意欲も薄れてきてしまい、この件はこのまま放棄されてしまいました。 ということで、このときのネタ自体は失敗だったのですが、これがきっかけで私はIrDAに興味を持つようになりました。物理層の上の論理層ではいったいどんなやりとりをしているのかなー?という疑問を抱いたりとか。 ということで、この続きはまた次の機会に。 なお、本ページの背景はタイトルから思いついただけで特に意味はありません(笑)。背景のせいで読みにくい点は平にご容赦下さい。 |