Me and Mr.Tranp

と、相変わらず意味なしタイトルで登場しました、赤外線ネタ!! 今回のタイトルは珍しく洋楽の曲名から持ってきていまして円谷プロ作品とは一切関係ないのであまり妙なところで悩まないで下さいね。

はじめに

当サイトでは以前から赤外線通信に関する情報を提供して参りましたが、今回はデジタルカメラなどで画像を転送するための取り決め:IrTran-Pについての話題の第7弾をお届けしようと思います。

第四弾のときはWindows2000のOSに組み込みのIrTran-P機能を利用したワイヤレス画像取り込みについて紹介しました。その時は、Windows2000のデスクトップPCに、以前から手元にあったシリアルポート接続タイプの赤外線ドングル:ActiSys ACT-IR200Lというものを接続して実験しました。これは接続先がシリアルポートなので、当然最高通信速度が115kbpsに制限されます。1秒あたり、だいたい10Kバイトってところですか。ですから100KBそこそこのVGA画像データの転送に10秒そこそこかかる計算になります。

一方で先回紹介したように、シリアルポートの制約にとらわれないUSB接続の赤外線ドングルを使うことで、より高速のワイヤレス画像取り込みができないかという試みも行いました。しかし残念ながら、シリアル経由のときと大差ない通信速度となってしまい、試みは失敗に終わりました。

仕事場にある、Windows2000プリインストールのノートPC(東芝ダイナブック)ではちゃんと1Mbps以上の速度が出ていることが確認されているので、どうやらUSB-IrDAアダプタのドライバがあまり洗練されていないことが原因で、OSの問題ではないと推測されます。

じゃぁ、もともとIrDAインタフェースを組みこんでいるノートにWindows2000をインストールすればどうか?ということになりますが、残念ながら手持のノートはかなり旧型で2000の動作条件を満足しません(涙)。

折衷案でWindows Meだったらどうか?ということを思いつきました。

たまたま、アップグレード版のWindows Meが安く手に入った、ということもあるのですが、まずは、ノートPCのハードディスクのバックアップを取った後に、早速OSを98SEからMeにアップグレードしました。この間も非常に手間と時間がかかっているのですが今回の本題とは外れますので詳細は省略します。


Windows Meとデジタルカメラ

Windows MeにはOSに予めいくつかのデジタルカメラとのシリアル通信に対応したドライバが組みこまれています。対応カメラは下記の通りです。

agfa

Canon

Casio

Epson
ePhoto1280 PowerShot A5Zoom QV10 PhotoPC/CP-100
ePhoto1680 PowerShot A5 QV100 PhotoPC 500/CP-200
ePhoto307 PowerShot Pro70 QV10A PhotoPC 600/CP-500
ePhoto780 QV11 PhotoPC 700/CP-600
Agfaデジタルカメラ QV120 PhotoPC 750Z/CP-700Z
QV200 Epsonデジタルカメラ
QV30
QV300
QV5000SX
QV70
QV700
QV770

FUJIFILM

Hewlett Packard

Kodak

Konica

Microsoft
DS-300 PhotoSmart C20 DC200 Q-M100 WIA IrTran-Pカメラデバイス
DX-5 PhotoSmart C200 DC210 Q-M100V
DX-7 PhotoSmart C30 DC215
DX-9
MX-700

Minolta

Nikon

Olympus

Sanyo
Dimage V CoolPix 700 D-200L/C-400L DSC-V1
CoolPix 900 D-220L/C-420L DSC-X1
CoolPix 950 D-300L/C-800L
Nikonデジタルカメラ D-320L/C-820L
D-340L/C-840L
D-340R/C-830L
D-400Z/C-900L
D-500L/C-1000L
D-600L/C-1400L
Olympusデジタルカメラ

メーカーにAgfaやHewlett-Packardが挙がってきたり、エプソンや富士写真フイルム、オリンパス光学工業の欄に見慣れない型番があるところなどは流石ワールドワイドなOS、と感心しますが、はっきり言って偏っていますね。リコー、ソニー、東芝といったメーカーが一切出てこないのもさることながら、ほとんどが3年以上前の新製品ばかり。かつ、どうやらSPARC系のプロセッサを積んだサンヨー絡みのモデルが多いという感じです。

ということで、最新型のデジタルカメラをお使いの方にはあまり役に立たないかもしれませんね。でも、ひょっとしたら、中古で手に入れたり知り合いに譲ってもらったりして、ケーブルもついているのだが接続ソフトのCDはうっかりして無くしてしまったので手に入れられなかったため困っている、というような人には嬉しい機能かもしれません。

今回着目するのは、上のリストの中で、カメラメーカに混じって出てくる唯一の非カメラメーカ:Microsoft社のWIA IrTran-Pカメラデバイス」というものです。これをインストールすることにより、IrTran-P準拠のカメラからWindows PCにワイヤレスで画像データの取りこみが可能になります。早速インストールしてみましょう。


(1)まずは「コントロールパネル」を開きます。「スキャナとカメラ」というアイコンに気付くと思います。

(2) 早速アイコンをダブルクリックすると、中身はこんな具合でからっぽです。

(3) 「デバイスの追加」をダブルクリックしましょう。ウィザードが起動します。

「OSの魔法使い」なんちて。

(4) ここで、先ほど紹介したカメラの一覧が現れます。

(5) 迷わず、WIA IrTran-Pカメラデバイスを選択しましょう。

(6) 続いてポートの選択画面が現れますので、赤外線シリアルを選びます。

(7) デバイス名を入力します。

(8) 以上でインストールが完了します。

(9) すると、先ほどの「スキャナとカメラ」フォルダに新しいデバイスのアイコンが追加されていることがわかります。

(10) このアイコンをダブルクリックすると、次の様なウィンドウが開きます。通常のカメラをインストールした場合は、この時点でPCとカメラで通信が実行されて、カメラ内の撮影済みの画像の一覧がサムネール形式で表示されるものと思います。今回の場合は、IrTran-Pモードですので、カメラ側が赤外線送信モードに入らない限り通信が始まらないため、「お使いのカメラには画像がありません。」とつれないことを言っているだけです。

(11) そこで、例によってPCの赤外線受光部にカメラを正対させて、IrTran-Pの送信モードに投入します。すると、自動的に次のウィンドウがポップアップします。

このとき、タスクバーでも赤外線通信が進行中であることを示す表示がされます。

(12) 転送が完了すると、WIA IrTran-Pカメラデバイスのウィンドウの中に、たった今転送した画像のアイコンが表示されていることがわかります。このあとはこの画像を煮るなり焼くなり好きにすればよろしいと言うわけです。

以上でインストールはおしまいです。



さて、肝心のスピードは?

と、言うわけで、インストールは無事終了し、画像取りこみが出きることは確認できたのですが、やっぱり今回もスピードが出ていない! 3〜400KBのサイズのSXGA画像ひとコマ取りこむのにやはり30秒程度かかってしまいます。これではシリアル接続とかわりません。一体どーなっているの??

この後、私がバックアップデータを用いてOSを元に戻したのは言うまでもありません。

しかし、こうなってくるとWindows2000またはXPをプリインストールしたノートを購入する以外に高速赤外線通信を行う手はないのでしょうか?もう後が無いぞ! 追い詰められたJunZの運命や如何に!

ということで、今回はここまで。次回をお楽しみに。(次回があるのだろうか?)

デジタルカメラの部屋 に戻る