今ではカムコーダーといったらミニDVのビデオカメラ全盛ですが、DVはカメラにしろテープにしろ製造できるメーカが限られてしまっていて、カメラはソニー、ビクター、松下、シャープそしてキヤノンの5社の寡占状態になっています。それでも、8mmビデオやVHS−Cが全盛期には、もっと色んなメーカがビデオカメラを作っていました。8mmでいうとソニー、シャープ、キヤノン、サンヨー、日立、フジなど。(OEMでリコーや京セラ、ミノルタなどもありました。)VHS-Cですとビクター、松下、三菱など。(東芝はどっちだったかな?)富士写真フイルムは、当初はソニー製のOEM販売でしたが、徐々に自社開発品を投入、ズーム比の非常に大きいレンズを搭載した魅力的な製品を発表していました。
もともとこれは、私の父親が使っていたものなのですが、父がDVカメラを購入したためお下がりで私のものになりました。(私がもともと持っていた12倍ズーム機はところ天式に姉のところへ行きました。)さてこのカメラですが、付属品が凝っていまして、フィルムを撮影できるアダプタが標準でついていたのです。カメラ本体にも、ネガポジ反転撮影モードがあって、TVにつないでネガをこれで撮影、まるでTV上でスライド上映のようなことができるのです。
上の写真、左側がそのアダプタのフィルムマウントとレンズ取りつけ部です。レンズ取りつけ部の表側は、右のように白い拡散板がついていて、光が均一にフィルムに当たるようにしています。
実は、37−58というステップアップリングもあることはあるみたいなのですが、たまたま立ち寄ったカメラ屋さんにはそれが無かったため、手持の2つに49−58を加える、という形で妥協しました。距離の関係で、しっかりフレーミングしつつマクロでピントが合わせられるか多少不安はあったものの、結果は案ずるより生むが易しで、全然問題無く使えました。以下、ネガフィルムを簡易的に取りこむ際の手順を説明します。 1. ホワイトバランスのセット
これでホワイトバランスのセットは終わり。次はネガを実際に撮影したいものに入れ替えて撮影です。 2. 撮影お好みに応じて、コントラスト、彩度、シャープネス、明るさ、などを調整してぶれない様に静かにシャッターを押して撮影します。リモコン、セルフタイマーが使えればbetter。クールピクスの場合は、セルフタイマーとマクロが排他的な設定だったので、手動で撮影しました。今回はコントラスト=強の設定で、画サイズ=1,600x1,200ピクセル、画質モード=Fineとして撮影しました。 3. ネガポジ反転とレタッチ
そもそも上のプロセスの(2)の段階でカメラが本来持っている階調が目いっぱい使い切れていない、というところに問題があると思います。もっと強力な光源を用意すればもう少しましになるのかもしれませんが。 もう一点、上の縮小画像でお気づきかと思いますが、画像の左の方が多少明るくなっていますよね。これは、ネガのこの部分に光が充分当たっていなかった、すなわちバックライトが均一に照射されていなかった、ということです。 ということで、〆としては、同じネガから焼いた紙焼き写真をフラットベッドスキャナで読みこんだものと、上のやり方でネガを撮影したものとを比較してみましょう。サービス版の印画紙を300dpi程度の解像度で読みこむと、1,500強X1,200弱程度の画素サイズとなり、今回のデジタルカメラでの撮影サイズに比較的近くなります。
印画紙からの取りこみのほうが多少シャープさは下がるものの、ノイズも少ないし色調も落ち着いたものとなっています。もっとも、記憶色的には、両者の中間ぐらいが正しい色調だったように思いますが。 結論としては、結果と手間とを照らし合わせて考えると、デジタルカメラをフィルムスキャナ代わりに使うのは少々苦しいです。お手軽に済ますなら、やはり印画紙からスキャンしたほうが良さそうですね。本格的にやるならやはり2,400dpi程度のフィルムスキャナを導入する必要がありそうです。上の方法で何十コマ、何百コマと読みこむのは骨が折れます。 |