| 妄執の八ヶ岳(アフガンな思い出・・・) |
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あれはいつのことやったか・・・・・そうmutsuに初めて勝沼に連れていかれたときのことやったから・・・忘れもしない・・・・・・忘れてもたわ(笑)
初めて勝沼に行った時のメンバーは、mutsu、気楽斎と友人のT夫妻の4人連れであった。T氏はすこぶる善良な人物で、ワイン試飲をしたがっ
ている我々二人のために進んで運転手を引き受けてくれたわけでして、彼の親切に我々二人は心の中で手を合わせつつワイングラスを傾けたの
であった・・・・
「ようするに、二人とも飲んだくれとったわけやな」
「そうとも言うな・・・」
まあ、T氏に運転をまかせっきりにして酔っ払っていた事は置いておくとして・・・
「置いとくんかい!」T氏
そこで、私は衝撃的な情報を入手したのであった。場所は勝沼醸造、内容は・・・
『日本一美味いカレー屋が、八ヶ岳にある』
こうと聞いては、カレー好きとしては無視することが許されないニュースである。八ヶ岳に日本一のカレー屋がある・・・
「それは、やっぱり登らんと食べれんのですか?」
「そんなことないです、麓にあるんですよ。」
「いまから行っても食べれますやろか?」
「・・・うーん、ここからなら1時間くらいで着きますから、間に合うんじゃないかな。」
こうと聞いては行かねばならない!!・・・と思ったのだが、なにしろ一人で来ているわけでもないのであるから、他のメンバーの了解を取り付けておかないといけない。
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ヴィラ アフガン
山梨県北杜市大泉村西井出8240-3510
0551-38-2377
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「カレー喰いに行こうや」
「今からかい!」
「旅行に来とるからには、評判の物は食わんとイカンやろ」
「イカかタコかは知らんけど、『名物に美味いものなし』と言うねんで」
「・・・カレーは嫌いか?」
「・・・いいや、好きや」
「ほなら行こうや」
「いや・・・そういう問題と違うやろ!」
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気楽斎は、学生時分に学食のカツカレーを毎日一年半も食べ続けた程のカレー好きなのだからして、多少の抵抗くらいはものともしないのである。
「何をためらうんや!日本一やで!日本一!」
「その、日本一いうのがな・・どうも信用し難い・・」
「・・・人の言う事は信用せんといかん言うやろ。後で後悔しても遅いで」
「別にカレー食わんでも後悔はせんやろ」
「いや、俺は後悔する思うで」
「それは、あんただけや」
希薄・・・じゃない、気迫のこもった論議の末、遂に他のメンバーを説き伏せて行くことになった・・・・やった、やった、カレーじゃ!カレーじゃ!
教えてもらった店と言うのは上のような佇まいであった・・・
「どない行ったらええんですか?」そう訪ねる運転手のT氏に私は答えた。
「行きかたは・・・インター降りたら、真っ直ぐに山に向かえ・・・・だそうや、わかったか?」
「わかるかい、そんなん!」
まあ、無茶な行きかたもあるものだが、世の中恐ろしいもので、日本一と言われるカレーを探し当てたいという執念が霊感と奇跡を呼び、我々は、ついに、とうとう、ようやくアフガンに到着したのである。Tちゃん、偉い!!
「・・・道中は無しかい!」
想像では泥で造られた住宅を考えていたのだが、まあ当然ながら想像と違い、アフガンは小洒落た洋館の建物であった。
駐車場奥には、アフガンのオーナーのコレクションだろうか、ベントレーやアルファロメオなどのオールドマシンが停められており、マニア心を嬉しいくらいにくすぐつてくれる。
時期は春先であったのだが、標高が高いだけあった駐車場には残雪が残っており、温度計を見ると外は0度だ。
「まあ、寒いくらいは大した問題でも・・・・・」
それが大した問題だったのである。実を言うとMutsuは大変な寒がりであり、気温が15度を下回ると「冬眠」するという伝説が囁かれているほどなのだから、その有様は想像してみていただきたい。
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アフガン入り口
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駐車場の反対側に入り口があるようなのだが、その入り口の前に立って見てみると・・・Mutsuがいない!戻って見てみると、駐車場の出口で佇んだままである。
「どないしたんや?」
「・・・・・・・さ・・・」
「うん?!」
「・・・・さむい・・・」
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それこそ冬眠中のカエルを掘り起こしたようなもので、Mutsuにとっては悪夢以外の何者でもなかったようである。ようやっとの思いで店の入り口をくぐると、
階段の下には古いイギリス製のオートバイ(トライアンフではないようだが・・・)が置いてあったりしているので、本来ならmutsuも面白がりそうなものな
のだが、残念ながら寒さから思考力が鈍っていたらしく、特に反応をしめさない・・・・もっとも、T氏によれば気楽斎が二人分くらい騒いでいたようなのだ
が、こちらはまったく記憶に残っていないのである。
まあ、ゴチャゴチャ言うのは置いておいて、急な階段を登って2階に上がって話題のカレーを注文することにしよう。
勝沼醸造で「ベーコンのイメージが変わる」と言われたベーコンエッグカレーを注文することにした
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| ベーコンエッグカレー 1,600円 |
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関西で言うならば、相当に高めな価格設定であるが、関東ではどうなのだろうか?
まあそれは置いておくとして、出てきたカレーを見てみると・・・これはベーコンではなく、ハムではないのか?と思えるような代物である。
元々がベーコンというのはこういうものだったとか本で読んだことはあるのだが、実物は初めてみた・・・・が、感想はと言えば「へーっ・・・」で終わりである。
当たり前の話しで、ハムやベーコンを見ただけでいちいち「うわーっ」とか「ギャー」とか言ってられるわけがない。
そいで、問題のカレーはといえば・・・・まあ、なんと言うか・・・美味いことは美味いのだが・・・・正直な話しを言うと「ガッカリ」だった・・・・
閉店間際に飛び込んだのが悪かったのだろうが、カレーの香りが飛んでしまっており、実力の程は評価不能と言うしかない・・・・
味自体は、「美味い」と言われるだけあって「不味い」ことは無い。ただ、日本一と言われると、正直なところ過剰広告だと思う。山梨一、中部一のカレー店というのならば、「許す」というのが、正直な感想である。
もっとも、誤解の無いように言っておくと、若き時分の気楽斎が毎日食べていた学食のカツカレーとは比べるべくもないほど「美味いカレー」であったのは当然のことであった。
「そんなん誰も誤解せえへん!」
アフガンさんには随分と失礼なことを書いているとは思うし、色々と評判を聞いてみると「絶賛」という評価に尽きるようなのだが、これが我々の正直な感想なのであります。
我々の間では、このアフガン行きは「mutsuが凍えただけ」のカレー・ツァーとして悪名を轟かしているのは、真に不本意の極みと言うべきである。
Mutsuはそれ以降「八ヶ岳」では決して下りようとはしない・・・
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ベーコンエッグカレー 1600円
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By Kirakusai
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