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エッ!・・・?
甲府!!!???
なんで??????
そう、山の中を、ぐるっと回って帰ってきただけの話しだ!
もしかして、私を勝沼に近づけまいと、誰かが結界でも張ったのではないかなどと思ったりもしたが、まあ、知らない土地だし何があっても不思議はないのだ。そしてこの
時、助手席にあるマップルに目がとまった。ウン!地図は持っていた。今走ってきた道も載っている・・・!
まあいいか!
もう昼はとっくに過ぎている。お腹は何か食わせろとばかりに、グーグー文句を言い続けている。しかし、目的を果たさなければならない。やっと見つけた国道20号線
を東に向かうこと約40分、道路標識にとうとう勝沼の文字が登場した。午後3時少し前、前日に急遽設定された目的地に到着したのだ。特にナンの感慨も感じることなく、
益々やかましくなってきたお腹を満たせる場所を探すため、私はハンドルを左に切り勝沼の市街地へ車を乗り入れた。市街地と言えど勝沼の町は、古い家や寺社とぶどう畑
が目立つ田舎町の風情を呈している。食堂らしい看板もあまり見つからない。「メルシャン位の大手ならレストランを併設しているかも?」と思いついた私はまずはじめに
メルシャンを訪れることにした。しかし、私の淡い期待は見事にはずれ、食い物にありつくことは出来ず、売店で売られていたロバート・モンダビーの帽子やTシャツに後
ろ髪を引かれつつも(帽子やTシャツが4000円以上もするのだ!)、何も買うことなくメルシャンを後にした。すると、メルシャンのすぐ北側に「シャン・モリ」と言うレ
ストランがあることに気づいて、何はともあれ入ってみることにした。駐車場の入り口は広く、駐車場は高速道路のパーキングエリア並みに広い。しかも、ここはどうもワ
イナリーらしい。あとで知ったことだが、ここは[SONY]の創業者盛田昭夫氏の実家なのだそうだ。
飲んでみるか?
いや、車で来ている以上酒は禁物だ。レストランでキノコのパスタを食って、車に戻り、マップルを開いて“シャトー・ルミエール”の場所を確認し車を走らせること数分、
電信柱に「シャトー・ルミエール↑」の看板を見つけることが出来た。
もう、お気づきだろう。そう、またやってしまったのだ!
勝沼町内を東西に走る狭い道を何度往復しただろう。かなり目立つ看板に気づいたときのうれしさというか、恥ずかしさというか、ばかばかしさは何とも表現のしようがない
感覚だ。我ながら1日に3度も同じ失敗をするといい加減辟易してくる。まあ、私のことだからこれくらいは、朝飯前なのだが・・・
シャトー・ルミエールの説明はワイナリー案内を読んで頂くとして、試飲させていただいた1997年の赤を口に含んだとき、思わず「オッ!」と唸ってしまった私に売店の女
性は「フッ!どんなもんでぇ!」とばかりに笑っておられたのが一番印象に残っている。そして、ひたすら勝沼を目指した私に衝撃の事実が告げられた。
「ここは一宮町です!」
「・・・・・!?」
そう、シャトー・ルミエールは一宮町にあったのだった。朝から何度も道を間違えて、ようやく辿り着いた目的地は、勝沼ではなかったのである。ほとんど町境に接している
とは言えこのコーナーの表題は間違っていたことになってしまう。
一宮町は市町村合併によりいまは笛吹市になり、勝沼町も塩山市と大和村との合併で甲州市に名を変えたので、やはり目的地としては間違っていたことになる。だからここで
このコーナーの表題を急遽変更したい
「はじめての一宮」
インパクトはないが、どんなモンだろう?・・・ダメ?
やっぱり勝沼の方がいい?
ウン!私もそう思う!やっぱり、このままにしておこう!?
こうして私の「はじめての勝沼」の旅は終わった。
この旅を皮切りに、勝沼方面に通うこと7度。何件かのワイナリーでは、すっかり顔を覚えられてしまった。しかし、まだ行ったことのないワイナリーも多い。これからも年に
数度の勝沼詣では続きそうである。勝沼で、神戸ナンバーの黒いクルーガーを見かけたら「mutsuさん?」と声をかけてみて下さい。それはかなり高い確率で私です。
因みに、この時試飲したワインは全て吐き出したので悪しからず!
おしまい!
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