「バイト先のじいさん」
赤い揃いのジャンパーで
排ガスにまみれて警棒振るのさ
高校2年のアルバイト
新しいギターが欲しかった
そこで出会ったじいさん
もう70に手が届くはずだけど
一緒にふざけて笑ったね
まるで友達みたいに
明日を行く僕らと
目を細めてるあなたが
たしかにここですれ違った
人生の坂道で

ルール守らぬドライバー
客だというのにケンカして
その時あなたはさりげなく
間に入って止めてくれた
汗を流して働くこと
大人の世界の入り口に
少しだけ足を踏み入れた
学校で教えてくれないもの
いつしかあなたは来なくなり
人伝に聞いた突然の知らせ
その時僕は命のはかなさ
初めて知ったのです

いつしか月日は過ぎ去り
確かに僕も生意気だったね
あれからいろいろあったけど
今も坂道の途中さ
今でも時々あなたを思い出す
バイトで出会ったじいさん

TOP