企画展

2007年9月21日〜10月10日

神山 明・浜田真理 展 −木と紙の出会い−

会期 : 2007年9月21日(金)〜10月10日(水) 午前11時〜午後7時
     会期中無休

会場 : かわさきIBM市民文化ギャラリー     地図
    〒210-0024 川崎市川崎区日進町1-14 CUBEビル2階
    TEL&FAX 044-233-3400
    交通 JR川崎駅東口徒歩3分 京急川崎駅徒歩7分

主催 : 財団法人川崎市文化財団・川崎市


「紅鏡」制作年:2007
「紅鏡」制作年:2007 素材:杉、オイルステイン、紙、染料
寸法:70.5×47×11.3cm(W×H×D)

神山明、浜田真理 写真

インタビュー

企画展へ向け、作品制作に取りかかっている、神山明さん(彫刻家)と浜田真理さん(画家)のお二人にお話をお伺いした。





今回の展示作品には、共作があるそうですね?
神山)作品を発表し始めた25年位前にも二人で共作をやった事があるのですが、その頃は、紙とか木とかの作品になる前でしたので、それぞれが確立したところで、もう1回やってみると、何かおもしろいものが出来るのではないかと考えました。
浜田)昔の作品とは、ずいぶん違うものができそうです。
共作にあたり、気を付けたことはありますか?
神山)相手を怒らせないことです。(笑) 考えたのは、木と紙だからといって、僕が額を作って、中に彼女の作品を入れるのでは意味がないと思うのです。作家として作品をそこに出し、そこで何か一つになるというのは、どういうものがあるんだろうというのを、今回考えているんです。
お二人とも普段は個人で活躍されていますが、テーマみたいなものはありますか?
神山)大きく言えば人間の歴史ですね。人が歴史の中でやってきた事、見てきた事、経験してきた事、みたいなものですね。
浜田)私は、とにかく紙で何かやりたいというのが最初なのです。紙とは何だろうと思った時に、いろんな素材がありますけど、濡れたり、燃えてしまったりと、とても弱い物なのに、人が記録として何か残してきたのは、紙が一番多いのではないかと思ったのです。それだけ価値がある物で、ものを伝える最良の物なのではと思っています。 私は記録に残らなかった人の歴史を作品で作りたい。紙に記録されてきたもののほとんどは、何年に何があった、革命や戦争があったとかの記録で、そういう所に残らなかった人を作品で残したいと思っています。特別な事ではなくて、ある日、誰かがすごく楽しい事があった、怒った、悲しかったとか、教科書には出てこない、本当に誰にでもある、人の営みみたいなものを残せたらいいなと。それで紙にもこだわっているのです。
現代美術は難しいとよく言われていますが?
神山)現代美術とは何かが最近分からなくなりましたね。ある時期、現代美術は難しいとか、現代美術はこうだ、というのがありましたけど、何かそういうのはなくなったなと。僕がそっちの世界にいるからそう思うのかも知れないですけど。
浜田)若い人とかは、難しい、どうやって見たらいいか分からないって言うのですが、すでにその時点でおもしろがっているんですよ。解らないけど、感覚で受け入れているんです。 意外に、美術に全然関連ない人が、作品を見て「おもしろい」って言うんですよ。今まで習ってきた言葉では言う事が出来ないので、難しいと言っているのかな、と思うようになりました。
神山)“今までの美術とは違う現代美術”という言い方をすると、今までの美術とは違うから、捕らえにくいかも知れないけど、現代美術という言葉を外して見ると、とても、見ておもしろいものだと思うんです。    僕自身、現代美術をやろうと思ったのではなく、自分が見たいものを作ってき来た。現代美術は何かと考える必要はない。皆それぞれこれがいいと思って、何か作っているわけで、難しい話ではないと思います。
浜田)作り手側も、今の時代というものを思いながら作っているし、見る側も当然同時代の人です。見る人の中に持っているいろんなものから作品を感じられればいいのではないかと。
難しく考える必要はないと?
浜田)そうですね。まず、やっぱりみんなに見てもらわないと(笑)
今回の企画展の見所は?
神山)ちがう分野の二人が一つのものを作ると、そこでまったく新しいものが生まれると思うのです。紙と木という二つの素材が一緒になって、どんなものが出来るのかをやってみたいし、そのおもしろさを見てもらいたい。
浜田) 今迄にない新しいものが出来そうな気がするので、私たち自身も楽しみにしているんです。


お問い合わせ : かわさきIBM市民文化ギャラリー
TEL&FAX 044-233-3400