日本の美術界に燦然と輝く 六つの軌跡

新百合ヶ丘駅前にあり、様々なイベントに利用されている新百合21多目的ホールに、美術展の開催が可能となる可動式の大型パネルが設置されました。これにより、川崎市では、アートガーデンかわさき、市民ミュージアムとあわせ、全市的に美術展が開催できることとなりました。そこで、この機会に川崎に所縁のある美術家の作品を展示し、作家の紹介と作品鑑賞の場として披露いたします。

川崎の美術風土は、東京と横浜にはさまれた地理的条件の中で、大なり小なり両者の影響を受けながら独自の歴史を築いてきました。それは決して狭い地方色に留まらないで、世界中どこでも通用する創造の世界を培ってきたのです。

日本画から大矢紀と岡信孝、洋画から田中岑、森秀雄、渡辺豊重、版画からは原健、この6人の作家による約30点の作品を展示します。いずれも色彩や形の表現に、持ち前の天分と永年の経験が発揮され、個性に溢れた世界が繰り広げられています。

作家紹介
大矢 紀りゅう 2004 Nori OHYA

1936年新潟県に生まれる。第40回院展(1955年)に《石神井川》で初出品初入選。以後院展を中心に活動。作品は文化庁買上となるほか、受賞多数。川崎市文化賞受賞(2004年)。麻生区在住。
岡 信孝花散らし 2007 Nobutaka OKA

1932年川崎市高津区久本に生まれる。川端龍子を祖父に持ち、1961年より青龍社社人。川崎市文化賞受賞(1980年)。善光寺(長野)、増上寺(東京・芝)等の天井画や襖絵を制作。
田中 岑画室 1972 Takashi TANAKA

1921年香川県に生まれる。狩野「鶴沢」派絵師、今村道之進を母方の祖父に持つ。東京美術学校油絵科に入学後、日本大学芸術学科へ転入。海老原喜之助に師事。春陽会会員。《海辺》で第1回安井賞受賞(1957年)。多摩区在住。
原 健STROKES 87-6 1987 Takeshi HARA

1942年名古屋市に生まれる。東京藝術大学絵画科油画専攻卒業および同大学院油画専攻修了。第8回東京国際版画ビエンナーレ展での受賞(1972年)ほか国内外の版画展に出品、高い評価を得ている。東京造形大学名誉教授(2008年)。宮前区在住。
森 秀雄偽りの青空-CRYSTAL SPRING 2005 Hideo MORI

1935年三重県に生まれる。東京藝術大学卒業。沖縄海洋博展優秀賞(1975年)、安井賞展特別賞(1980年)、第10回東郷青児美術館大賞(1987年)ほか受賞多数。多摩区在住。
渡辺 豊重カッカカラカラ 1997 Toyoshige WATANABE

1931年東京都に生まれる。第8回国際青年美術家展大賞受賞(1977年)、パリへ留学。第12回東郷青児美術館大賞(1989年)、第24回長野市野外彫刻賞(1997年)ほか受賞多数。中原区在住。


主 催:財団法人川崎市文化財団・川崎市
共 催:川崎市教育委員会
問合せ:川崎市文化財団 044-222-8821