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■視診・触診
画像診断がいくら進歩しても、診断の基本は視診・触診です。
丁寧で、注意深い視触診こそ正確な診断の第一歩です。 |
■マンモグラフィー(乳房X線診断装置)
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乳腺疾患の診断のために行われる検査は、マンモグラフィー、エコーの画像診断と細胞診の三点セットです。
しこりを触れない乳がんを非触知乳がんといい、マンモグラフィーの石灰化だけで発見されるものがあります。当院では標準的な最新機器を備え、正確な診断を行います。 |
■エコー(超音波診断装置)
超音波診断装置の進歩により数ミリの病変を発見出来るようになりました。
小さなしこりの細胞診、針生検もエコーガイド(超音波装置で画像を見ながら)で正確に行われるようになりました。確実にしこりの細胞または組織を採取してくることは乳腺疾患を診断する上で最も大切なことです。また無痛で無害の検査ですから繰り返し何回でも検査ができます。 |
■異常乳頭分泌の検査
| 潜血反応(分泌物に血液が混ざっているかをみる)、分泌物の腫瘍マーカー測定、乳管造影、分泌物細胞診、エコーガイドによる穿刺吸引細胞診、針生検を行い、診断がはっきりしなければ乳管に沿って試験切除を行い組織検査で診断が確定します。非触知乳がんの可能性もあります。 |
■細胞診・組織診
細胞診でかなり正確に組織診断が行われるようになりましたが、まだ誤診はあります。
誤診をしないために、当院では県西部浜松医療センターの専門病理医の協力を得て、毎週検討会を行っています。画像診断と細胞診との整合性を検討することにより、誤診を避けることが出来ます。細胞診で診断が出来なければ、生検をして組織診断を行います。 |
手術
当院でマンモグラフィー、エコー、細胞診、組織診を行い乳がんの確定診断後、医療センターにおいてCT、MRIなどの画像診断を追加して乳がんの広がりを検討します。手術は乳房温存手術を標準術式としていますが、病巣の広がりによっては全摘になることもあります。術式の決定はインフォームドコンセントにより、患者さんご本人の希望が最優先されます。手術は院長が医療センターで外科のスタッフの協力の下に執刀します。
手術後の治療と経過観察
乳房温存手術の場合、切除標本の病理組織診断の結果で、放射線治療医による温存乳腺へ放射線照射が追加されます。乳腺全摘術の場合は経過をみて、形成外科での乳房再建をおすすめしています。
乳がん術後30%前後の再発がみられます。再発予防のための術後補助療法は乳がんを完治させるために不可欠な治療です。切除標本から得られる予後予測因子(リンパ節転移、核異型度、ホルモン受容体、HER2蛋白など)を検討して、一人一人の患者さんに合った治療を選びます。
乳がんの増殖速度は比較的ゆっくりしたものです。当院では術後10年を目標に経過をみていきます。
再発後の治療
ホルモン療法や抗がん剤による全身療法が主な治療ですが、局所再発や骨転移に対しては放射線照射が有効です。EBM(臨床試験などによる化学的根拠のある医療)の考えを基本として治療法を選択し、疼痛除去などの緩和療法も積極的に取り入れ、QOL(日常生活の質)の向上を治療の目標に置いています。 |
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