雷の種類
一般的に雷は、上空に寒気と多量の水蒸気があり、地上付近の温度上昇による不安定な大気状態が必要となります。その中でも、雷は発生原因によって種類が分類されます。
第一に、夏の雷の発生について述べていきます。上空に寒気がある一方で日中の日差しによって地上の温度が高くなり、大気の上下対流により積乱雲が発生し、雷となります。これを『熱雷』といいます。
第二に、発達した低気圧や活発な寒冷前線にともなう積乱雲中に発生する雷があり、これを『界雷』といいます。
第三に、熱雷が発生しやすい気象条件に界雷が発生しやすい気象条件が重なると大雷雨となります。これを『熱界雷』といいます。
以下に、各雷の特徴を示します。
| 雷の種類 | 発生時期 | 発生時間帯 | 特徴 |
| 熱雷 | 夏 | 午後 | 発生し始めると3日程度連続して続くため「雷三日」と呼ばれている。 寒気の有無や地上の温度上昇、積乱雲の発達等により予測できる。 |
| 界雷 | 春夏秋冬 | 時間的発生傾向無し | 界雷の悪天時間は数十分から二時間程度と短い。 日本海上を南北にのびる東進か南下中、発達した低気圧が西から 接近、台風が南から接近中といった場合に発生しやすい。 |
| 熱界雷 | 夏 | 午後から夜半 | 雷,強雨,ヒョウ,アラレ,突風,寒暖気差などをともない、最も警戒を 必要とする。 |
雷の予測と危険性
雷が接近してくるとラジオにノイズがはいったり、金属物がジイジイと鳴ったり、なんとなく焦げ臭い匂いがしたりします。こういった現象が起こったときは、行動を早めに止めて少しでも安全なところに避難しましょう。雷鳴の聞こえる距離は10キロ程度なので、ゴロゴロ聞こえる時は、そう遠くない場所で雷が発生していると考えましょう。
落雷は電気の放電現象なので、一箇所だけでなく多くの個所にいっせいに落雷します。また、落雷では爆風のような側撃波をともなうので、雷の直撃を受けなくても側撃波によって飛ばされて二次的被害を受けることがあります。

退避法
パーティーを組んでいる場合はできる限りメンバーを分散させます。そのさい、メンバー同士の間隔を3mはあけておきましょう。そうすれば、たとえ落雷が直撃しても被害を最小限に食い止めることができるからです。
退避法として、まずは細い稜線や周囲が落ち込んでいる凸地は避けるべきです。それから、地物の保護範囲(木などの頂を45°以上の角度で見上げられる範囲)に逃げ込み、地物から2m以上離れましょう。
退避中の姿勢(うつぶせ)はできるだけ低くとります。しゃがんだり、腰をおろす程度では安全とはいえません。
金属は電気を放電させる意味である程度身につけていたほうが良いと思われます。しかし、背より上(特に頭部)には落雷の引き金となるので、できる限りはずすようにしましょう。