堂々と動物と暮らす

「飼い主の会」の重要性

 「飼い主の会」とは、獣医師の井本史夫先生の発案で広がった仕組みで全国の集合住宅の住民から支持されて定着しました。
 住民間の摩擦対策としてではなく、 地域の動物病院情報や躾のイベント情報の交換が出来るなど、「集まって住まう」という利点を100%引き出す事ができる、便利な仕組みです。
 
 あるマンションでは、子供会と連絡をとっていて、ピクニックなどを共同で開催することで、動物と子供の正しい接触の仕方を啓蒙するなどしているようです。
 会員が病気や旅行などで散歩や世話が出来なかった時協力しあえます。「心の支え」「社会との繋がり」「運動」などの利点が得られるけれど、自分が倒れたら面倒がみれないからと飼育を断念していた高齢者が、協力者が居ることで、安心して生き物と暮らせるようになります。

 そして、非飼育者にも苦情や問題が発生した時に、こだわりなく相談できる窓口となる事ができます。

 コミュニティでもめないためには、「苦情や要求を正しくハッキリと伝える事」「苦情や要求に対して感情的にならず前向きに検討すること」。
  しかし、なかなか直接には言えなかったり、「誤解もあるかも」となかなか切り出せないことも考えられます。
  飼育関係では「飼育者の会」が冷静な受け口になれば、問題をスムーズに解決する仲介役となれます。
  同好のペットサークルでもいいですから、そんな機能を持っていると、コミュニティとしてとても安心と言えます。
 活発な活動をしていなくてもよいのです。
  このサークルがコミュニティの中に存在し、機能しているという事が理事会を通してでも周知されていれば、それだけで皆が安心できるのです。

● 許可制にすべきか?

 本来、生き物と暮らすという、ごく個人的な生活レベルの使用は管理すべき事項ではないとは思っています。
  ですから、自主性に任せるという成熟されたコミュニティでは、「許可制」は特に必要ではないでしょう。 
 動物の飼育は、正しくマナーが守れる者にだけ許されるものだと思います。
  常に飼育者が対面を重んじて、マナーに厳しければ、それぞれが気をつけていればよいことです。

 しかし、トラブルを繰り返す不良飼い主が出てきた場合、日本の社会は善良飼い主も不良飼い主も一括りに非難する傾向があります。
  ですから、もめてしまったりしたコミュニティなどでは、全ての種類の動物の飼育者が申請して、マナーを守る誓約をする「許可制」が現実的かと思っています。
  前向きではないですが、自己防衛の一つの手段です。

● 飼い主が集まって我侭集団になるのでは?

 ペットサークルを「徒党を組んでの圧力団体になり、ペットを飼わない善良な人々に対して嫌がらせの行動に出る」と言う心配をする方がいるようです。
  飼育者を全て「悪」と思いこんでいる一部の方の意見でしょう。強制参加の会であろうと単なる同好会であろうとも、通常はコミュニティに関してプラスに動きます。
(圧力団体になるようなコミュニティは、ペット以外にも問題は多いでしょう)

(1 OCTOBER 99 Update)