コンパニオンアニマルと暮らす

人畜共通感染症

 人を含めた脊椎動物の間で伝播しあうものです。
 およそ100〜200あると言われますが、日本で普通問題になるのは約20種です。
 その中でも比較的多いものを選びました。
(人からも動物にうつしてしまいますよ)

全てに共通する予防法は、正しい知識。

1.動物を常に清潔で心身共に健康に保つ。
2.動物の住まいは何時も清潔に。    
3.ペットに触った後はきちんと手洗い。 
4.スキンシップもけじめをつける。   
(口移しなどで食事を与えない)
5.傷はすぐに消毒。

きちんとした生活をおくっていれば大丈夫って事です。

病 名

主な動物
説 明
(感染経路)
対処法
狂犬病

犬・狐
こうもりなど、
全てのほ乳類
狂犬病にかかった動物の唾液の中にウイルスがいます。
感染した動物は性格が変わり攻撃的になります。
治療法はなく、感染した動物は必ず死亡します。
(かみ傷、吸引)
現在日本で発生は認められて居ません。しかし、不法に輸入された動物がウイルスを保持している危険性がありますから、予防ワクチンをしておく事が必要です。狂犬病保有国では人も予防注射をします。
オウム病
(ハト病)


インコ
オウム
ハト
病原体はクラミディア・シタシといい、ほとんど全ての鳥類に病原性を持ちます。
発病した鳥はほとんど衰弱死してしまいますが、発病しても死ななかった場合、糞とともに病原体が排出されます。
排泄物が乾燥して空中に飛び散り、人がこれを(吸引)すると感染します。餌の口移しでも感染します。
人に感染しても、通常は「不顕性感染」といい、病気が表面にでないで治ります。
ごく希に発病。
ペットショップなどでは病状の有無に関係なく、鳥の体内に潜む病原体を抗生物質を餌に混ぜることなどで病原体を殺滅する方法をとります。
人が発病したら、風邪に似た症状を示します。
抗生物質などを注射
して手当をうけます。
皮膚真菌症

犬・猫
カビによって引き起こされる皮膚病。皮膚や被毛に寄生して発病。円形の脱毛が見られます。
人が発病すると、皮膚に丸い赤斑状の病変が出ます。
(直接接触)
動物は清潔にして、ブラッシングや時々はシャンプーをして汚れを取るようにします。
発病した動物を抱いたり一緒に寝たりしないように。
犬回虫症
(幼虫移行症)


病原体は寄生虫。
土中に埋めた糞などに含まれていた回虫卵が、土いじりによって手についたり、動物の体表に付着している回虫卵が手についたりして(経口感染)します。
犬回虫の幼虫が宿主でない人間に入ると、成虫になれないため幼虫のまま臓器内移行をします。
これにより、アレルギーをおこし、時には失明します。
日本ではあまり感染報告は多くありません。
動物が定期的な検査をうけ、駆虫剤の投与で防げます。
万が一の事も考慮して、飼い主は公共の場所での糞便の処理をする事も大切です。
(糞便からの感染がメインです)
トキソプラズマ病

ブタ・猫
トキソプラズマは単細胞の生物で、感染した動物(特にブタ・羊)の生肉を口にすることで(経口感染)します。
また、感染した動物の排泄されて2日以上経過した排泄物に触れ、口に入った場合も感染します。
危険排泄期間は数日間で、その後は再感染しても再排出しません。人も猫もほとんど発病せずに抗体をつくります。
発病すると、子猫や体力のない個体は死亡する可能性もあります。
抗体陰性の妊婦が感染すると、死産や流産の危険性があります。
抗体をもっているかどうかで対策が変わります。
人も動物も検査をしてもらい、陰性なら動物用予防薬をもらいます。特に妊婦は、糞は早めに片づけるなど動物のトイレ掃除に気をつけるましょう。
妊婦から胎児に感染する発生率は33万分の1との調査報告があります。
無闇に不安がってはいけませんが、生肉は避けるようにしましょう。
エキノコックス症

狐・犬・猫
悪性腫瘍に似た寄生虫の固まりの病気。
寄生している宿主の動物から便とともに卵が体外に排出され、水・野菜・毛などにより、人に(経口感染)します。
人が感染すると、黄疸・肝機能障害・胸膜炎をおこす。
生水・生野菜をさける。
キツネによる被害が北海道や東北北部などでみられます。
キツネを餌づけしたり、やたらと触らないようにすることが大切です。
サルモネラ症

カメ・犬・猫
犬・猫にこの細菌が普通存在するものではありませんが、菌を保有している動物の排出物で汚染された食物を(経口)することで発病します。
感染した犬や人も激しい腹痛と下痢がみられます。
抗生物質投与など。
疥癬症

犬・猫
ヒゼンダニなどの寄生による。
大変なかゆみをともなう斑点がみられます。
人に感染するものと動物に感染するものとは別種です。
動物から落ちた疥癬虫が人を刺す事があり、小さいかゆい発赤ができます。
人の皮膚症状は一般に軽症。
普段から動物を清潔に保つ。人が感染したら皮膚科に相談。
動物の治療が進むと、人の症状もたがいおさまってきます。
パスツレラ症

犬・猫
犬・猫の口中に常在しているパスツレラ細菌が噛まれた傷から侵入しておこります。
腫れる以外外見上は表れませんが、痛い皮膚炎。
(かみ傷)
噛まれないようにする。
噛まれたら水でよく洗い流し、消毒薬で手当する。
はれが酷く熱が下がらないときは抗生物質の投与など。
その他
赤痢・結核