アレルギー (動物由来と、動物自身がかかるアレルギー)
●人がアレルギーになった時
●動物がアレルギーになった時
●他所の家で飼っているペットでアレルギーに?
●動物を室内で飼うと環境が悪化するのでしょうか?
アレルギーとは特定のアレルゲン(原因物質)に反応するものです。
人が「犬or猫アレルギー」といっているものは、犬・猫の動物タンパク質がアレルゲンとなっているものです。
(上皮《毛やフケ》、唾液のタンパク質が口から吸い込まれたり、皮膚表面から吸収されることで体内に入ります。)
疲労やストレスで体力が落ちているとなりやすいようです。
ハウスダスト(室内の埃)アレルギーの増えており、「埃では死なない」とは言えなくなっているかもしれません。
また、動物タンパク質がアレルゲンでなくとも、動物が花粉やカビの胞子を被毛につけて家に帰ってくる事があります。
これが原因になることもありますから、何がアレルゲンなのか検査する必要があります。
発症してしまった場合、対処方法はとにかく皮膚を清潔に保つ事です。
そして、室内を30%以下の乾燥状態にしておかない事。
一時期騒がれた不健康の元といわれたプラスイオンは、乾燥による静電気と言い換えてもいいぐらいです。
清潔で新鮮な被毛や健康な皮膚が、アレルギー反応を起こすことは少ないとも言われています。
乾燥し静電気をまとっている状態だと、埃を体にワザワザ吸着させて汚れていきます。犬や猫だけでなく人も同じです。
人がアレルギーになった場合
飼育家庭で、アレルギーやアトピーが出た場合、全体的な抵抗力が弱くなっている事があります。
それが動物由来(動物のアレルゲンに反応)でなかったとしても、動物をある程度清潔にしておく事がよいでしょう。
そして、出来るだけ寝室には入れないこと。
猫好きが猫アレルギーになります。
日頃接触率が多いものにアレルギー症状を起すので、「好きだから発症しない」事はありません。むしろ逆。
QLAメンバーのヒヨサンは、大のビール党でしたが、ビール酵母アレルギーになりました。
過労時に心の支えとして、ビールを度々愛飲していた事が仇になったようです。
愛するものがアレルゲンとならないよう、日頃から疲労を蓄積しないように、健康状態には気を配りましょう。
多いのは、げっ歯類(マウスなど)猫です。
犬は猫ほど多くありません。
犬より猫が多いのは、グルーミングで自分の体を舐める本能的行動により、唾液に含まれたタンパク質が毛に付着する量が増えるためです。
対策としては、洗う事ですが、洗いすぎは体に負担をかけます。
犬は週一回程度、猫なら月一回程度で押さえましょう。(犬は毎日洗っても大丈夫ですが、そのあとのドライヤーが問題です)
毛が室内に飛び散らないように、小まめにブラッシングし、水を使わないグルーミングで工夫しましょう。
猫などの毛の柔らかい種類は、ブラッシングのし過ぎではげてしまったり、舐めすぎて逆効果の事があります。
柔らかい豚毛などが良いようです。
動物がアレルギーになった場合
人と同じく、何に対してアレルゲンを持っているが見極める事が必要です。
素人判断で低アレルゲンフードをあげて、その中身にアレルゲンがあって悪化する事もあります。
体力の低下によって、いろんなアレルゲンを持つようになってしまうと、治療食もなくなり、フードを手作りにしなくてはいけなくなります。
手作りのフードは、日本の環境では大変難しい仕事です。(流行のオヤツ作りとは訳が違いますよ)
生肉だけで飼育するといった健康飼育方法があるようですが、犬ならば攻撃的な性格にしてしまう恐れがあるという一説もまだあり、マンションや住宅密集地ではよく考えて選択するべきです。
犬は血液によるアレルギー検査が出来るようになって来ましたが、猫はその検査の難しさの割には正確さが出ない事から、血液採取による検査をしてくれないところが多いのも事実です。
発症してしまわないように、日頃の健康な生活を心がけたいものです。
食べ物由来が多いようですが、皮膚病などの室内飼育によるハウスダストアレルギーも増えています。
それは、通風換気などの認識が日本人が希薄なために、高断熱高気密住宅で室内空気汚染への対処が甘いためです。
空気清浄機をかけていれば安心ではないのです。そして、空気清浄機は二酸化炭素を酸素に変えてはくれません。
また、床のワックスや洗剤などで、日頃の接触によるかぶれを起さないように気をつけたいものです。
マンションの他所の家で飼っているペットでアレルギーに?
動物は不衛生で、動物が集合住宅などにいると、毛が飛び散ってアレルギーになる言う方がいます。
正常な飼育管理をしていれば、毛が問題になるほど外へ散ることはありません。
(毛ボコリが廊下にある、バルコニーで飛んできた、というのは、正常な管理をしていないからです。お部屋の中は相当でしょう)
繰り返しますが、アレルギーとは、 日頃接触率が多いものにアレルギー症状を起すものです。
アレルギー症状を起こすためには、猫なら猫、ハウスダストならハウスダストという、その特定のアレルゲンと多量に接触する必要があります。
猫や犬のアレルギーになるという事は、その大量の毛が必要で、自分で飼っていない動物が原因になることは考えにくい、と獣医師の宮田勝重先生もおっしゃっています。
また、 アレルギーを専門とされる小児科の医師も、他家が原因だとは特定する事は難しいとおっしゃっています。
ただし、犬・猫アレルギーと診断されている方が、集合住宅にいらした場合は対応してあげる必要はあります。
そして、犬猫ではなく他のアレルゲンが問題である場合でも、複合的に動物のアレルゲンに反応してしまう事はあるのです。
特に、共用のエレベーターなどは、室内と同じで閉ざされた空間です。
使用する時間帯など、コミュニティごとに検討する事がいいでしょう。
単なる動物嫌いなだけで飼育を反対している方が、アレルギーを盾にして強調する事があります。アレルギーだという弱者に対して、そうでない健常者は何も言えなくなる事がわかっているからです。
しかし、こういうアンフェア方が以前は多かったために、飼育者は「言いがかり」と思いやすくなっている場合も少なくありません。
こんなつまらない感情の障害で、本当に苦しんでいるアレルギー・喘息の方が窮地に追い込まれてしまうこともあります。
重篤な場合は生死に関る事です。
飼育者は、 「言いがかり」と決め付ける前に、「相談」なのだとまずはゆっくり話を聞いてください。
単なる言いがかりならば、話を聞き進めていくうちにそうはかからず判ってきます。
*動物アレルギーでお困りの方へ
動物アレルギーだと思われている方は、単に「動物アレルギーなんです」と理事会や飼い主の会へ相談するのではなく、医師の診断書などを持っていくと「言いがかり」だとは思われにくくなります。
何にアレルゲン反応を示すかは、一般的に1月ほどで調べる事ができます。猫アレルゲンと犬アレルゲンのどちらが強く反応しているのか把握する事も、迅速な対処には重要です。(例えば、実際は猫が問題なのに、見かけるという理由だけで犬と思い込み、犬だけの規制をしても意味がありませんから)
相談とともに早めに検査される事をお薦めします。
動物を室内で飼うと環境が悪化するのでしょうか?
掃除をほとんどしなかったり、動物自体の環境整備をしてあげなければそうでしょう。動物は本来きれい好きです。
建設省が高齢化対策として今後増えるであろう室内飼育に関して、生物環境学的に調査を依頼したものがあります。
平成7年と8年の東京農工大学農学部 林谷助教授らによる「愛玩動物の飼育が家庭内の塵埃および微生物に及ぼす影響に関する調査研究」の調査報告です。
この調査報告では、基本的には室内で動物を飼うことによって、著しく居住環境の衛生状態を悪化させているという状況ではなく、ほぼ動物を飼っていない家庭とかわらない環境と結論つけています。
むしろ、掃除を丁寧にするためか、ダニなどの昆虫類は飼育している家庭の方が少ないぐらいだと、先生はコメントされていました。
「犬猫がいるから汚れるのは当たり前」と投げ出すのではなく、掃除に手を抜かない日々の生活が大切だという事ですね。