SXのキャブレターセッティング

 8月末という夏の最中に納車されたSX-F。乗り始めて気になったのは開け始めのツキが悪い事。ちょっとアクセルがラフだとエンストしちゃう事も有り。特にエンジンがヒートして来ると酷い。
 あとヒートして来るとエンジンのかかりも悪い。ホットスターターの存在意義に納得したものの、引いたって簡単には掛かりません。
 今までキャブセッティングを大幅に変えた事は無いのですが、これではどうにも乗り難いので見直す事にしました。

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 先ず「ツキが悪い=開け始めが薄い」というロジックでSJを#40→#45にして乗ってみました。

 これはなかなか好感触。低速域は「まあ250だからな〜」と諦めていましたが、かなり頼もしいパワーフィールになりました。
 「ドンっ」て出るので、大排気に慣れていないと、乗り難く感じるレベルかも。

 加速ポンプとの相性は・・・特に変化は感じず。

 でも・・・やっぱりヒートして来ると開け始めのモタつきが出てしまいます。エンストする事も無くなりません。
 再始動はホットスターターを引かないと掛からないので、逆に濃いのでしょうか?。(冷めればキックだけで掛かります)
 疑問なのはPJをイジっても反応が無さ過ぎる所。何故?

 開け始めだけクラッチを使って回転を上げてやれば全然問題無いのですがね・・・。クラッチと仲良くなれって事か?。

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 日を改めてセッティング作業の2回目。

 前回SJの#45を試して濃い疑いが出て来たので、次は#42を試そうと思っていましたが、結局「ヒートして調子悪くなるのは濃い」というロジックから#40に戻しました。

 戻すだけではつまらないので、MJを#175→#170に、ニードルのクリップを2段下げました。
 MJは当てずっぽうだけど気温補正。クリップはこの先SJをもっと絞りそうなので、その穴埋めにもうチョイ開けた所を濃くしてやる為。

 結果。元のSJだから元の状態に戻っただけという印象。
 まだ暑い日でしたから、ヒートするとツキが悪くなる症状は健在。

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 3回目

 SJの#38と#35を仕入れて来たので、#38からトライ。
 ・・・が、どうにもエンジンが掛からず。キックの鬼と化しました。
 初回点検の帰りに燃料コックをOFFにしていなかった為?。プラグが随分ビショビショです。

 プラグも死んでいるっぽいのですが、標準のプラグは「CR9EKB」なんてプラグで、さんざん探しても無いプラグなんですよ。ショップでもオーダーしているとの事なので、入荷待ち。
 よってスペアが無いので、コンロで炙ったりして延命措置。

 プラグの脱着を繰り返す事何回か?。そのうちエンジンが掛からないイライラもあって力が入り過ぎ、「メキっ」という感覚・・・プラグホールのネジをナメたか?。

 何とか復活して乗り始めたのですが、開け始めや中開度以上は問題無いものの、開度1/8辺りで「ババ・・・バババ・・・」なんて感じで全然ついて来ない。完全にSJの所為でしょうね。

 気温も下がったので、標準のセッティングに戻す方向へ。
 SJは#40に、MJは#175に。ニードルのクリップは2段下げたままとしました
 で、エンジン始動・・・沈黙・・・。

 たまに「ボボ・・・」とかって反応はするのだけど、全然維持しません。

 途方に暮れる・・・。

 やっぱプラグがダメなのかな?。

 これではキックだけの一日になってしまうので、悪あがきにSJを#35にしてみました。
 暫くのキックの後「バババ・・・」と始動したと思ったら

「ズバン!」

 と爆発した様にエンジン停止。ポトリと落ちたのはプラグのワッシャ、エンジン頂部にあるハズのプラクコードは他所を向いておりました・・・。

 は?・・・プラグ穴のネジが飛んだか?。確かにナメ気味だったから・・・。
 で、プラグはドコに行ったか?と、プラグキャップに刺さっているモノを確認すると見慣れないものが・・・。

それがこのネジの無いプラグ。

ネジ切ったのはプラグだったんですね。

ネジ部がすんなり外れたのはラッキー。

とにかく替えのプラグが無い状況ではなす術無し。
この日はキックだけの一日に終わりました。

 で、プラグは結局「CR9EK」の端子がネジ型→一体型になったものらしく、これに樽型の端子(55円)を追加すれば使えるとの事。
 パッケージを開けて確認してくれた某「2りんかん」の店員さんが、初めて頼もしく見えました。

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 4回目。

 まず先日苦しまぎれで付けたSJ#35でチャレンジ。
 不調の原因はやはりプラグだった様で、今回は何事も無かったかの様に一発始動!。実際に走ってみても、思っていた程低速域が細くなる事も無く至って快調。
 そしてなにより悩みのタネだった「ヒートして来るとツキが悪くなる」という症状が消滅。

 とまあ#35で良さそうなんだけれど、先日の#38で調子悪かったのはプラグの所為かもしれないので、再度#38に。
 結果、先日のような不調は起こらず。やっぱプラグがダメだとエンジンが掛かってもダメなんですね。

 しか〜し、「ヒートして来るとツキが悪くなる」症状が再発。という訳でSJは#35がベストと結論付けました。
 本来ならもっと小さい方にも振って確認したいのだけど、これ以上小さいのは売っていなかったし、低速が細くなっても困るのでね。
 夏場がまた悩ましいけれど、調子が悪くなったらまたその時考えます。

 そして嬉しい副次効果。エンジンの始動性が格段に良くなりました。定義コースのフリーライドに行って来ましたが、スタックが多かったものの始動で苦労した事は有りませんでした。
 始動のコツとしては
・ギヤはニュートラル。
・クラッチは切らない。(クラッチがフライホイール効果を発揮する?)
・朝はチョーク引く。アクセルを1〜2回煽る。
・キックは力の限り踏み降ろさず、ただ速目に足を伸ばすくらいのスピードで踏む。
・一回踏めば良いです。(OHCの奴は「
かかるまでガシガシ踏む」でしたから)
・朝は始動直後にアクセルを煽って濃い目に補正。
 濃い方向には幾らでも操作で補正出来ますからね。SJを絞って正解。

基本セッティングが決まった所で、今度はリークジェットの効果を確認。

 ここに付いているのがリークジェット。
 04のEXCに付いていたFCRではネジ穴すら有りませんでした。

 SX-Fもこの様に部品が付いているのですが、「PLUGED」という穴が開いていないものでした。

 リークジェットってのは加速ポンプと噴出口の間の配管に分岐する形で入っている部品で、加速ポンプの過剰な噴射をフロート室に戻す働きをします。フロート室側に付いているので、穴が大きい程フロート室に戻る燃料が多くなり、噴射量が減ります。
 よって普通のジェット類と違い、番手が大きくなる程混合気としては薄くなります。

 こいつに穴が開いていないって事は、加速ポンプの吐出量全てがシリンダに送られるって事です。

キャブを外したところ。

ノーマルではアクセルをじわじわ開けても「ピュピュピュ」と出て来るし、全開にすると
「ピューーーーーーーー・・・」
っとポンプ内のガソリンが無くなるまで出て来ます。

 セッティングの為には先ず穴開きのリークジェットを入手しなければ。
 EXCのSIXDAYS仕様や街乗り仕様では#50とか#70が付いているようなので、間を取ってとりあえず#60を入手。でも普通の用品屋さんでは手に入らず。パーツで取ったので、これ一個で1260円しました。一番小ちゃいのに・・・。

 まずエンジンには取付けず、燃料チューブだけ繋いで効果確認。
 穴明きのリークジェットだとじわじわ開ける分には出て来ないし、ガバッと全開にすると噴射はしますがアクセルを開け切った時点で噴射が止まります。

 以前はアイドリングからイキナリ全開にすると「モゴモゴモゴ・・・バイ〜ン」とツキの悪さが有ったのですが、リークジェットを変えたら多少ラフなアクセルワークでも「バイ〜ン」と吹け上がってくれる様になりました。

 リークジェットの番手違いがどれ程違うのか分かりませんが、ネガティブなポイントが無いので#60で決めとしました。

 という訳で今の所のセッティングは

MJ
#175(標準)
SJ
#35(-5)
PJ(戻し回数)
1+1/4
ニードルクリップ位置
上から6段目(2段下)
リークジェット
#60

となりました。

 セッティングは個人の感性で決まる部分も多いですし、詰めて行く作業も楽しいものです。ですから「これにしろ!」と言うつもりは有りません。でも一つの方向性として参考にして頂ければ幸いです。

 しかし、いったいどういう乗り方をする場合にノーマルのセッティングが活きて来るのでしょうかね?。

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