子供の教育なんぞに口を出してみる

 最近子供の学力低下を憂う意見が多いですね。地球が太陽の周りを回っている事も知らないとか。
 初めはびっくりしましたが、だいたい教えてもいないらしいではないですか。そんな事でバカにされる子供の方が可哀想です。
 それなら教えてもらったハズの連立微分方程式とかフーリエ級数が理解できなかった自分達の方がよっぽど問題でしょう(汗)。

 授業時間の削減なんかで以前と同じ様なカリキュラムはこなせないのでしょうが、内容を削るばかりが全てではないと思います。

 小学校なんて四半世紀前の時代ですが、それでも今尚「スゴい回り道だった」と思う事があります。
 特に算数なんですけどね。先ずは小学校において最大の難関である「分数の割り算」。あの「ひっくり返して掛ける」という奇怪な計算方法を教え込まされる奴です。常にその道理を理解していれば解らないでもないけれど、ひとたびそれを忘れると「分数ってひっくり返して良いの?」「割り算なのに掛けるの?」と小学生の頭はパニックです。こんなものは「分数とは割り算である」事を前提に、「分数の中に分数が入るのもアリ」(私はダメだと思っていました)とすれば難しい事はありません。
 原理原則を崩さずに教えてあげた方が理解し易いと思います。

 あとは変数と方程式。「それは中学校で・・・」と止められそうですが、比例が出て来たら教えてしまった方が良いでしょう。5,6年生の数学なんて、「変数と方程式が使えない縛りの中で如何に計算するか」を勉強している様なものですから。算数が嫌いになるのも頷けます。
 方程式なんてパズルみたいなものですからね、子供の方が得意そうです。

 削った授業時間で「総合学習」なる時間を確保しているそうですが、これも各教師の裁量となっていて使い道に苦慮しているとのこと。
 であれば是非子供達に教えてあげて欲しいものがあります。それは「QC」。

 「QC」とはクオリティ・コントロールの略で、日本語で言えば「品質管理」。どうもその言葉から製造現場で使うものという認識が強いですが、さにあらず。品質が良い物を作るならば、寸法の狂いが無い物を作れば良いのは誰にでも分かる話(かなり省略していますが)。それが出来ないから皆苦労している訳です。
 そこで「QC」です。なんだかよく解らない問題の中から原因を見つけ、対策を立て、実行して効果を確認し、うまく行かない所は更に直して行く・・・という一連の手法が「QC」なんです。
 運用にあたっての細かい指針はありますが、一番大切なのは「問題が有る→原因を見つける→対策を立てる→効果を確認する」という一連の「ストーリー」を仕立てる事です。

 「そんな簡単な事は、わざわざ教えなくても出来るだろう?」とお思いでしょうか?。
 貴方の会社ではありませんかねぇ?・・・「ツルの一声」で物事を決めたり、「対策はコレ、コレしかありません!」と強引に進めた結果・・・うまく行かなかったりする事が!。(しかも決めた本人は知らん顔・・・)
 知っていてもなかなかできないのに、知らなければ尚更難しいものです。

 理屈は簡単では有るのですけどね、それをするのは難しい・・・というかトレーニングが必要なんです。

 技術職を離れて痛感していますが、たとえ理系でメーカーの人でも製造以外の分野では全然考えている様子がありません。まだ自動車系ですからイニシアチブを取れますが、他の業界だったら・・・。
 皆様苦労しているのでしょうね。

 「QC活動」はグループ単位で行う事が前提で、活動の発表を行うところまでがセットです。しかも継続的に行う事で理解が深まります。
 ですから学校と言う環境は「QC活動」のトレーニングをするにはうってつけなんですね。
 論理的な考えと行動が身に付きますから、青少年の無軌道な暴走も減少するかもしれませんよ。

 指導者が必要ですが、そろそろ現場で「QC指導員」として鳴らした団塊の世代の方々が大量にプー太郎と化すので、これを有効利用すればよろしいかと。
 でなければ商売始めようかな〜。

 知識は必要な時に補充すれば良いのです。かのシャーロック・ホームズも地球が太陽の周りを回っている事を知りません(フィクションの世界ですが)。ワトソン君が教えてあげても「必要無いから忘れよう」というくらいです。「物知りな人間」より「賢い人間」を育てるべきだと思います。

 でも天体の基礎知識くらい知らないと、スターウォーズすら理解出来なくなってしまうと思うのですが・・・。「コンテンツビジネス立国」を目指すのならSFが書けるくらいの知識は必要でしょう。

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