8の字の功罪

 基礎練習というと必ず出て来るのが「8の字」ですよね。

 右コーナーも左コーナーも、更に切り返しも含まれていて課題の宝庫です。

 でも私は練習としてコレをお薦めしません。つーか人がやっているのを見たら止めさせる事も有ります。なんでかと言うと・・・

そんなコースはドコにも無い
からです。

 基礎練習と言えども「どんなコースを走る時にそのテクニックを使うのか」を想定する事が大事。8の字のターンって180°以上回り込んでいるので、コレで練習してしまうとダラダラと長〜く曲がるクセが付いてしまうのです。「コーナー再考」で書いた様に、180°のコーナーでも定常円旋回の部分は90°程度に抑えたいですね。


 もう一つ。冒頭で書いた様に8の字は課題の宝庫です。けれども逆に課題が多すぎて何も消化出来ずに終わってしまいがちなんです。特に発展途上の方にはね。
 課題が多いからと言って、いきなりスーパークロスのコースを走りますか?。そんな事をしても「あ〜、スゴいコースだった」で終わるのがオチです。苦労して練習したつもりでも効果が薄い”ウサギ跳び”みたいなものです。
 課題は出来るだけ分解して一つずつ習得していくのが効果的です。180°のコーナーだって、ブレーキング+進入・定常円旋回・立ち上がり+加速と分解して考えるのが良いでしょうね。
 そうすれば練習の糸口も見えて来ますし、自分の弱点もみつけられます。達成度が目に見えて来るのでヤル気も出るってもんです。
 右ターンだけ練習してから左ターンを練習してもOKです。分かっていないまま練習するよりマシってもんです。


 更に更に。コーナーって進入スピードと遠心力を接地力に転換してグリップを稼ぐものですよね?。8の字くらいのコーナーになると進入スピードが絶えてしまい、進入スピードを活かしたコーナーリングは出来ないので、コレで習得したテクニックで実際のコースを走ると本来の限界から随分低い所で走る事になります。だから8の字のコーナーリングにはあまり慣れない方が良いのです。

 こんな感じでFRタイヤのグリップを稼ぐ。

 この絵は今回結構な力作。


 てな訳で「罪」の部分だけアゲツライましたが、結局8の字って「バイクの操作に慣れるまでの段階」か、「分かっている人が肩慣らし程度にする」ものと心得るべきでしょうね。

 これが分かったのは10年目くらいだったかな?。「私の青春を返せ!」て感じ。

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