ハシらない走り方

 「ハシらない走り方」つまり如何にバイクに乗らずにライディングを語るか?という事・・・では無くて!{最近このページにそういう傾向がありますが・・・汗}、まあ地味〜な話ですけど暇つぶしに読んでみて下さい。

 いきなり練習方法から。
 難易度も高くなく、距離も長くなく、楽に走行出来る周回コースをセットして下さい。そこを走行するのですが、ただ走るだけでは何にもならないのでタイムを測ります。そして出来るだけ「同じタイムで走る」事に専念して下さい。

 一人では出来ないので仲間内で余興の様にやるのが良いでしょうね。

 たまに「速くなくて良い」と言っているのに全開で走ってミスを連発する奴が居ますが、コレは練習の意図を全く理解していないので言語道断。

 人間というものは「全く同じ事を続けてする」というのが苦手です。それが出来ればボウリングのスコアももっと伸びるはず・・・{泣}。いや、これは別の話。
 時間に対する意識は特にあやふや。モトクロスからもうちっと難易度の低い、例えば「ドラムで単純なビートを刻む」を行った場合、素人では通常「どんどんテンポが早くなる」という傾向が有ります。
 音楽用語{俗}でコレを「ハシる」と言います。下手クソなリズム隊の代名詞でもあり。
 テンポのキープというのは結構難しく、なかなか一朝一夕に出来るものではありません。彼の江川ほーじん氏も「難しいテクニックを使うよりリズムキープに気を使う方がマシ」という趣旨の発言をビデオの中でされています。

 さて貴方のタイムは如何でしたでしょうか?。ハシっていませんか?。

 「競争競技でタイムが早くなるなら問題無いじゃないか!」という声が聞こえて来ますが、果たして本当にそうでしょうか?。
 タイヤのグリップには限度が有りますし、スピードが変われば各操作のタイミング、コーナーでは必要となるバンク角も変わってきます。そして当人は「同じ様に走っている」つもりでいます。その結果どういう事になるかは想像に難く無いでしょう。

 タイムが伸びてきたと思ったらミスが出てタイムが落ちる。という結果で有れば正にコチラの思うツボ。ほっほっほ。

 タイムを上げるなら「今自分はペースを上げている」という意識の基で上げるべきですし、混戦等でペースが上げられない状況で有れば、そのペースで走りの組み立てをしなければなりません。そのベースとなるのが「一定のタイムで走る」という地味だけど重要なスキルなのです。

 では「どうやってタイムを一定にするか?」という方法論になりますが・・・

 同じ事を続けて行うと人間には「慣れ」が生じて段々楽にその作業をこなせる様になります。だから同じ精神的テンションで繰り返そうとするとハシってしまうのですね。
 テンポをキープする為にはこの事を計算に入れて、「慣れ」で出来た精神的余裕は操作を確実に行う事に回し、記憶の中にある基準テンポと操作のテンポを常に比較して操作のタイミングを修正してやる必要が有ります。

 昔「ハドソンホーク」なる映画がありまして、ブルース・ウィリス扮する怪盗が二人組で窃盗を行うという内容でした。この映画の中で二人の怪盗がその作業のシンクロを取る為に「歌を歌いながら作業する」という方法を取っています。まあエンターテイメントですから、こんな寒い設定になったのかと思いますが、目の付け所は良いのではないでしょうか?。

 つまり一度音楽を「演る」事に触れるのが良いのではないか?という提案です。

 この提案を受け入れるかどうかはお任せしますが、リック・ジョンソンもドラムセットを持っていましたし、ステファン・エバーツに至ってはドラムとしてCDも出していると言う話。
 さあ、どうする?。

 まあモトクロスは音楽程テンポにシビアでは有りませんから、本気でバンドを組まなくても良いですが、そんな事も考えながら練習してみては?というお話しでした。

 またバイクに乗らずにライディングを語ってしまった・・・。

-