西野流呼吸法


        西野流呼吸法に就いては、西野先生ご自身が種々書かれているので、ここでは私の
      体験を中心に感想を述べてみたい。

      私が1988年夏、渋谷の道場に入門してから現在まで20年余りになるが、その内延べ8年
   は道場に通い、都合で道場に行けなかった期間は、余程の用事或いは風邪をこじらせた
   時以外、自宅で毎日20分ぐらい呼吸法を行ってきた。

      道場では、始めの1時間指導員について呼吸法の稽古を行う。その後対気と言って、
      指導員或いはインストラクター(門人のうち、長年稽古をつんで西野先生がインスト
      ラクターとして認めた方)と1対1で手を合わせて気の交流を行う。

      始めて入門して驚倒したのは、西野先生と指導員との対気であった。未だ先生と手を
      合わせてもいないうちに、その場から1メートルも飛び上がり、或いは2〜3メートル
      も空中を飛ばされる。これはどう考えても物理的には理解出来ない飛び方であり、世
      間でヤラセではないかと疑うのも無理はないと思った。ところが、これは指導員だけ
      ではなく、門人のうちの半数以上が、程度の差はあれ後方に数メートルも飛ばされる
      のを見て、こんなに多くのヤラセは困難と見た。

      私自身は、入門してから四ヶ月ぐらいは対気で何も感じなかった。四ヶ月を過ぎると
      ぼつぼつ飛ばされるようになり、六ヶ月経った頃から、6メートルぐらい後ろに立て
      かけてあるマットにぶち当たるほどになった。それで、始めて「気」というものの人
      体に及ぼす計り知れない影響を体得するようになった。(怪我をする人が多くなった
      せいか、今では対気の後ろ2メートルぐらいのところにマットがある)      

      入門して5年後の62才の時、対気を待って行列していると後ろの若い女性から話しか
      けられ、入門して三ヶ月も経つのに何も変わらないとのことであった。私は西野流呼
      吸法は、継続して行えば身体を変えると思っているので、その方に私の年齢を当てさ
      せた。その方は、私をじっくり観察したうえ48才ぐらいと言った。個人差もあろうが、
      この道場で稽古している方は、一般に十才ぐらい若く見られるので、若返り道場など
      と言われている。
      62才と告げた時、その方は驚愕した面持ちで、「信じられない」と言った。

      私は、池波正太郎の「剣客商売」などを愛読しているが、六十才を過ぎた秋山小兵衛
      の超人的剣法、超人的身体が今では理解出来るようになった。秋山小兵衛は「気」の
      達人でもあったのである。

      心身を鍛え若さを維持するうえで、西野流呼吸法が卓越した方法であることは紛れも
      ない。更に毎日相当時間歩いたあり、ダンベル体操を行えば良い。特に食事は大事
      で、西野先生は「美味いものを食うことが人生だ」とも言われており、先生の「食」
      に就いてのこだわりは大変なものがある。フィクションとはいえ秋山小兵衛も同様で
      あり、達人は「食」を大事にするのではなかろうか。私も食事と健康には注意してい
      るが、それらに就いては、ホームページにある座右の銘簡単をご覧頂ければ幸甚で
      ある。
  

                                                                        以上

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