| 情報を『伝える』ということ |
| 小 田 桐 一 良 |
| Logo通信 第10集(2001.2 兵庫県教育工学研究会「Logoに学ぶ会」会報・合冊) |
「IT革命」という言葉が流行語になり、携帯電話がインターネットにつながるようになった今日ですが、発信者の意図していることが受信者にうまく伝わっていない場合があるという体験をしました。
ある大学で私が担当している「情報メディアの活用」という講義でWebページの作成を行いました。
Webページを作るだけでなく作品を評価するという作業を取り入れてみました。すなわち、製作者の名前は伏せて、Webページ『入山料草引き十本のお寺 伽耶院』を提示し、
1 何を伝えたいかはっきりしているか
2 ページの内容は適切か
3 見やすいページになっているか
について13の観点を挙げて5段階の評価をした後、「気がついたこと」「私ならこうする(改善提案)」を自由に記述するという方法で行いました。
自由記述の中に次のような記載がありました
〇「入山料草引き十本」とはどんな意味か
〇結局入山料はいくらか分からない
Webページの作者としては、境内の草引きを少しするだけで入山料を要求しない世間離れをしたお寺があるという紹介をしたかったのですが、理解してくれなかったようです。
「入山料」という言葉も理解できない者もいたようで、「拝観料」と言い直すと分かったという学生もありました。
情報の送り手が「常識」と思っていることが受け手にとっては不可解な事柄であり、送り手の「常識」を元にした記述の意味は、受け手には残念ながら読み取ってもらえないということを体験した次第です。
お 願 い
「コンピュータとのかかわり」は、私(小田桐 一良)が コンピュータについて体験したこと、コンピュータとコンピュータを利用した教育などについて考えたことを集めたものです。
このページに関する感想やご意見などを
メールにてお送りください。