アクティング・エリア
舞台で出演者が演技を行うスペースのコト。

入れ込み
早い話が客入れです。
……もっと解らなくなってますか?
えっと。開場です。
お客様を客席に入れるから入れ込み?
因みに反対は追い出しです。

板付き
幕が開いたときや、場面が転換したときから、既に舞台に登場しているコト。

裏方・表方
これの定義は至極簡単です。
舞台を緞帳で仕切って緞帳より客席側を表と呼び緞帳より内側を裏と呼ぶんです。
裏方は緞帳より裏で仕事をする方々の総称です。
但し。
出演者は除きます。
制作・営業・入場券売り場係・客席案内係等々の経営面に携わる方々の総称を表方と言います。
なので例えば興行の営業の方が「私は裏方に徹する」と言う使い方は日本語の意味としては間違ってはいないけど舞台用語としては間違え。なんですね。
でもこれも「スポットライトを浴びたい」と同じく世間様に使われているから「私は裏方に徹する」でもよろしいのかな (笑)

演出家
こちらが皆様思うところの映画監督もどき。もどきなのは映画監督は全ての部署を監督するのに対し、演出家は文字通り演出する人なので。
で、ですね。
こちらは現場監督に対して設計者的な役割になるんですね。

追い出し
お客さんを客席から、出すコト。
つか、字面そのまんま。
因みに反対は入れ込みです。

下手・上手
下手“しもて”と読みます。
上手“かみて”と読みます。
両方一緒に言う時は下上“しもかみ”が多いです。かみしもだと裃になるから?そんな訳ないでしょうね (笑)
下手が客席から舞台を見て左。上手が客席から舞台を見て右。
日本の場合は客席からなんですね。外国の場合は舞台から見て。と表現が変わります。下手はライトウイング。上手がレフトウイング。
左がライトで右がレフト。こう覚えるのがきっと楽だと思います。
因みに真ん中はセンター。舞台奥がアップステージ。舞台前がダウンステージ。出演者が演技を行う範囲がアクティングエリア。
ついでに舞台前を舞台面(ぶたいっつら)。
または舞台端(ぶたいっぱな)ともいいますね。。

飾り
大道具等を組み立てる事。飾り込みとか建て込みとかとも言います。
照明のシュートはこれが上がらないと出来ません。

脚色
小説、随筆、詩などの完成された作品を劇化する事をいいます。

脚本
戯曲と混同しそうだしし、台本とも混同しそうだけど……違うもののようです。
小説のような表現をとらず、演劇上演を目的とし、対話や人物の行動を中心に描いた作品をいいます。

戯曲
脚本と混同しそうだけれど違うモノみたいです。
戯曲は演劇の諸条件を中身に満たしながら、言葉でもって表現した文学作品なんですね。
上演を第一の目的としていないところが、一番大きな差かな?

ケツカッチン
終わりの時間が決められている事です。
例・23時ケツカッチンで、次の団体様がお待ちだって〜。

定式幕
歌舞伎芝居に不可欠な引き幕です。
黒、柿色、萌葱色の三色縦縞です。
開くのは下手→上手。閉じるのが下手←上手。これが通常です。また、これは日本独自のモノです。

寸・尺・間
一寸約3.033センチメートル
一尺約30.33センチメートル
一間約1.82メートル
舞台上で仕事をする場合、以上の単位が基本になります。慣れてくれば換算しなくとも尺単位で長さがパッと浮かぶようになります。
因みに一間(読み・いっけん)は一尺の6倍です。

迫り
“せり”と読みます。ご覧になった事も多いと思います。
穴の中から上がってくるセットや人。舞台の一部で昇降する部分を見た事ないですか?あれが迫りです。
下から上にあがるのを迫り上がり。ならば下がるのは。迫り下がり。

千穐楽
公演の最終日。千秋楽とも書きますが千穐楽が基本でしょう (笑)
この日は楽日ともいい、スタッフにとっては嬉しくもあり……。来て欲しくない日でもあったり。大概がバラシと同日ですから。

台詞・科白
台本に書かれた役の言葉。
正しい発音で美しく語ることが俳優の技術の一つの条件。
とは、舞台・テレビジョン照明 基礎編に書いてあった言葉です。

操作盤
電動式バトンの昇降を操作制御するための装置。
基本的に会館の方に頼むかな?
綱元の電動版と理解しても可。

台本
脚本と混同しそうだけど、上演に必要な条件、指示を記入してある脚本です。

タッパ
高さのことです。
高さを決める時などは「タッパを決める」と、云う。
高さを聞く時はタッパどれくらい? です。

旅公演
いわゆるツアー。
よく歌い手さんとかがやる全国ツアーとか、ドサ回りと同意語。
ニュアンスが違うだけです。
地方公演とも云い換える事が出来ます。
因みに旅と略してしまう事も。
日数的には2、3日から数ヶ月コースまで。
蛇足。
「昨日、旅から帰ってきたばっか」は仕事の旅。
「昨日、旅行から帰ってきたばっか」は私事の旅行。
旅と旅行の差でした。お近くに舞台関係者がいるときは使い分けに気を付けましょう (笑)

駄目出し
駄目って……う〜ん。
使い方としては駄目出された。
とか、駄目出てるよ〜。
なんですが、いざ説明しようとすると難しい〜。
意味的には普段使いする、駄目と同じなんですよね〜。
「そんなんじゃ、駄目だよっ」と同じ様な使い方するのですが……。
ともかく、それじゃ駄目って事を云う事です(? )
全く関係なのですが……。専学時代、卒業公演でチーフが「駄目押しするよ〜」と一言。
そんなに酷かったのでしょうか? (笑)

綱元
つなもと。と呼びます。バトンを昇降させる場所。舞台袖第一級危険地帯。
綱元の扱いを知らない方は近付かない方が賢明。他の人の為です。

通し稽古
稽古の最終段階。全部通してやる稽古。ゲネの一歩手前なのかな?

ト書き
脚本に必ず、ついているもの。
行動、心理、状態、情景など台詞で表現できない部分を書いたモノです。
では、何故ト書きか?
元々、歌舞伎劇の台本で
「うんたら、かんたら」
 ト椅子に座る
「なんたら、かんたら」
 ト誰ぞが出てくる
てな感じで“ト”の書き出しで書いてあった事から、ト書きと呼ぶそうです。

飛ばす
バトン等をアップさせることですね。あれ? アップって言葉大丈夫なのかな?
えと、舞台上部に上げることを云います。
S.Sとかを持って行かれないように気を付けましょう。

とちる
へまをやらかす事。
科白をとちったり、きっかけをとちったり。
関係ないけど、工学院時代、【ひろぽ】は先生に、とちり席が観やすいと教えられました。
いろはにほへとちりぬるを……だから前から7,8,9列目ですね。

緞帳
一言で云ってしまえば客席と舞台を距てる物。
工学院時代の先生の言葉を借りれば現実と非現実の境界線。客電にも同じ事が云えるそうです。
あれ? どういう物かを説明してないや……。
客席に入って舞台を隠している大きな幕の事です。
タイプとしては上下に昇降する一番一般的な物と左右に分かれる引き緞帳。
少女趣味のカーテンのように引き上げられるのがオペラカーテン。
こんな感じでしょうか?
また、緞帳のない場合もあります。

転換稽古
きっかけ稽古とも呼びます。
これがないとスタッフは泣きます。文字通り転換の為の稽古です。
きっかけ合わせもこれでいいのかな?
大体舞台稽古前には行われます。
転換の手順等を道具さん音響さん照明さん等の各部署で打ち合わせをし実際に行ってみます。ぶっつけ本番だと怖いでしょう?
どの位の暗さの中で作業しなくちゃならないのかとか、幕間での転換でも休憩時間内に転換して各部署チェックしなければなりません。少しでも効率よく転換する為にとかの稽古です。
キャストだけではないんですね〜。稽古するの。

乗打ち
“じょうだち”でも“のりだち”でもないです。
…普通読まんだろ…。
のりうちです。
えっと旅公演で移動したその日に直ぐ公演を行うこと。
乗り物に乗って芝居を打つからでしょう。
で、これもスタッフ泣かせです。仕込から始めなけらばならない為キャストよりも早い移動。
前日公演があったならばキャストよりもずっと遅くに宿に帰ってきたにも拘らず……。
因みにですね。
フルコースとしては。
乗打ちバラシ移動。
朝。
移動してきて仕込み本番そして撤収。
で、恐らくバス移動。
次の宿に着くのは朝の3時くらい?
翌日も9時から仕事……。

抜き稽古
主要な部分、あるいは一部分だけを抜き出してやる稽古。
言葉そのまんまですね〜。

場当たり
実際の舞台で動きを決めたり、立ち位置を決める事です。
立ち位置のバミリを取るのもこの時です。
あの……たまぁにきっかけ稽古と勘違いしている方がいるようなのですが、違います。

バトン
照明バトンや美術バトンといったモノがあります。
因みに照明を吊る為のバトンが照明バトン。
幕を吊ったり道具の固定に使われる用のバトンが美術バトン。
何も吊っていないのは空バトン。

バミリ
演者の立ち位置やら、道具の置き位置やらのマーキング。

バラシ
撤収作業。一言で云ってしまえば。後片付けです。何の事はない。
でも意外と大変です。
会場によっては尻カッチンといって何時までに全部方付け終われって言うところもあります。
旅公演とかの場合であれば整理整頓しながら片付けないと次会場で泣く事になりますからね。

舞台稽古
本番さながらの稽古のことです。公演により公開する事もあります。
ゲネプロ(GP)とも云います。ゲネラル・プローべの略。もっと略すとゲネ (笑)
オペラとかでオーケストラなしでピアノでの稽古は通称PP。ピアノ・プローべです。

舞台袖
客席から見えない、舞台下上の空間。
袖にいる人は、見切れないように気を付けましょうね。


あのぐるぐる回る舞台です。
劇場備え付けであったり、仮設であったり。
某オペラの公演の時です。盆を仮設しました。回すスタッフの姿は奴隷さながら。ガレー船を漕ぐ奴隷のようでした。たまたま私は別の隊にいたので手伝う訳にはいかず(心の中で盛大に笑って)見ていました。
仮設の場合も回す方法は色々あるようですがその時は手動でした。人海戦術で客席から見えない側にスタッフがいて石臼を挽く要領で回してました。本人達にとっては笑い事じゃないですね。本当に大変そうでした。あの時は心の中とはいえ笑って御免なさいね。

本ベル・1ベル
1ベルは開演前5分前に鳴る事が多い。あと、5分もしたら開演しますよ。の合図。
ロビーでくつろいでいた客は1ベルを合図に客席へと急ぐ。
休憩時間の終了時も同じように行われる。
スタッフも各持ち場に戻るのが、このタイミングであることが多い。
本ベルは2ベルと呼ぶ事も。これは開演直前に鳴る。これから開演しますよ。の合図。


時間の流れの一時停止。行為の休止。
それの取り方により緊張感が高まったり、緩んだり……。
「お前が死んでも何も変わらない。お前が生きて……変わるモノもある」
                     by.三蔵(峰倉かずや原作/最遊記より)
の……の部分です。
……の間に「僕が生きて……? 」とかの幻聴を引き出せれはブラボーですv本当か? (笑)
「お前が生きて、変わるモノもある」と「お前が生きて……変わるモノもある」この差が理解できればオッケーイッv
因みに、間に合うとか間が抜ける等は、この間から出た言葉です。

幕間
「まくま」じゃないです。「まくあい」です。
読んで字の如く、幕と幕の間。
全4幕物だったら、1幕と2幕の間。2幕と3幕の間。3幕と4幕の間。
お客様はこの間休憩時間にされ、スタッフは転換に大忙し。
本番が暇な作品だと、幕間の方が忙しい場合が多々ある。
大抵の場合、幕間の方が仕事量がある人が多い。

間口
舞台の広さ。通常X間で表す。

見切れ
客席から見えてはならないモノ・人が見えてしまうコト。
決して、「見えない」ではないです。

八百屋舞台
傾斜になっている舞台の総称です。
なぜ八百屋か?
答えは簡単なんですよね。
八百屋さんの売り台って後ろが高い傾斜でしょう? そこからなんです。
名前の由来なんてそんなものなのでしょうね。


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