〜〜名作編〜〜
特にお気に入りの本を集めました。

2000年からの作者別へ行く(解説無し)

2002年12月からのレビューへ行く(解説有り)

毒猿 新宿鮫 2 大沢在昌 新宿鮫シリーズ第2弾。台湾の殺し屋、通称「毒猿」が新宿に潜入。台湾、新宿のの暴力団抗争を阻止するために、台湾の刑事、郭と共に、鮫島が事件を追う。
このシリーズで、一番、敵役がかっこいいです。悲しいです。適役だけど、悲運でかっこよいし、強いです。鮫島側のストーリーより、この毒猿のストーリーに感情移入しちゃいます。
無間人形 新宿鮫 4 大沢在昌 新宿鮫シリーズ弾。地方の財閥、香川一族が、簡易覚醒剤「アイスキャンディ」に手を染めた。鮫島は、警察と厚生省麻薬取り締まり官の確執に翻弄だれる。そして、恋人の晶にも香川兄弟の魔の手が。
この作品は、犯人役の、財閥、香川兄弟が、どんどん墜ちていく様子が、面白く悲しいです。商売道具の麻薬に手を出してはいけないって分かっているんだけど。。
クリムゾンの迷宮 貴志祐介 失業中の藤木芳彦が、ふと目を覚ますと、そこは、赤茶けた土の異様な地形に一人取り残されていた。手元にあった小型ゲーム機の指示に従い進んでいくと、数名の人たちが。それぞれがチームに別れてゲーム機の指示に従い、生き残りを賭けたゲームをはじめる。
異常空間での人間ロールプレイングゲーム。最初に何を求めるか(食料、武器、生活用品、情報)によって、先のストーリーが決められちゃいます。内容もホラー小説の要素もあるけど、何より、環境設定がホラーです。先が知りたくて知りたくてたまんなくなって、一日で読んじゃいました。
顔に降りかかる雨 桐野夏生 元探偵の娘ミロが、親友が暴力団の金、一億円を持ち逃げした。暴力団につながりのある親友の彼とともに、解明に乗り出す。真相の入ったFDは見つかるか?
探偵ミロシリーズの第一作。ミロが、とっても魅力的です。暗い過去を持ちながら、精神的にすごく強いです。以降の作品で、だんだんダークになっていくのですが、この作品のミロが一番魅力的です。
魍魎の匣 京極夏彦 京極堂シリーズ、第2作。昭和20年代。刑事の木場が、たまたま居あわせた、少女が電車にはねられる事故。その被害者の少女のが、病院から連れ去られた。連続して起きるバラバラ殺人事件。事件は関連しているのか??
これは恐い。。冒頭の内容、最後まで読むと、めちゃくちゃ恐い話ってわかります。このシリーズ、いろんなキャラクターが出てくるんだけど、特に好きなのが、榎津礼次郎。破天荒で、人の記憶を読む超能力の持ち主。彼がいるから、物語が余計に異常になっていきます。京極堂は、古本屋を営み、更に副業として憑き物落としをしてます。かれの蘊蓄、なが〜い。この小説のファンは、それに耐えた人です。それにしても、京極堂、現場にいかず、ほとんど事件を解明しちゃいます。さすが、、
奪取 真保裕一 親友の借金を返す為に、偽札づくり手を出す事になった道郎。今までに無い斬新なアイディアの偽札を作る。ところが、それが暴力団にばれて暴力団に追われる身に。かくまってくれたじいさんは、偽札作りのプロ。名前を変え、戸籍を買い、別人として本格的に偽札の修行に入り、究極の偽札作りを目指す。
一万円札にこれほどの細工があったとは! お札、印刷にかんする蘊蓄がたっぷりです。でも、ストーリーが面白い。道郎は、「ラジオライフ」を愛読するような、マニアです。自動販売機に外国コインを使って両替泥棒をしたり、コイン路上駐車機をハックしたり。その道郎がアイディアいっぱいの犯罪を犯します。でも、暗い犯罪者じゃなく、陽気で、ほんとに用意周到な犯罪者。応援しちゃいます。真保裕一、いっぱい、いい小説あるけど、これが一番面白いです。これぞ、エンターテイメントって感じです。
バトル・ロワイアル 高見広春 大東亜帝国で国防上必要な戦闘シミュレーションとして毎年任意に抽出されたの中学3年生のクラス50で行われる生死をかけたサバイバルゲーム。最後の一人になるまで離島で殺し合いをしなければならない。修学旅行のバスを政府に催涙ガスによってバスジャックされ、香川県の離島に連れてこられた秋也。仲のよい友達、愛し合う2人、片思いの相手、不良のグループ、リーダー。いろんな境遇のクラスメイトによって行われる死のゲーム。
テーマは漫画チックだけど、その中での、それぞれの心理描写がリアルです。すっごくたくさんの登場人物(一クラス分)がいるけど、それぞれにサイドストーリーがあるので、みんなに感情移入しちゃいます。大ヒットした小説なんで、たくさん読んだ人、いると思うけど、誰の戦い方が、一番、納得できました? ぼくは、不良グループのゲイの月岡君の戦い方が一番、賢いと思いました。一番強いやつを、尾行し、最後に背後から撃てばいい。ずるいけど、生存できる可能性は、高いと思う。
白夜行 東野圭吾 1973年に近鉄布施駅近くの廃ビルの中で,近くの質屋の店主が殺されていたが迷宮入りした。被害者の息子亮司と容疑者の娘雪穂の小学生から20年くらい後までの話。交わらないはずの2人。裏社会で生き、さまざまな犯罪に手を染める亮司。逆に常に表舞台にたつ美しい雪穂。ところが、関わる人たちは、皆不幸になる。事件を追う刑事との長年の格闘。
東野圭吾、芸が細かいです。ばらばらに思えた話が、最後につながっていく。 結局、2人の関係は、どんな関係だったのだろう? 長い話だけど、どっぷり世界に漬かれて満足の一冊です。東野圭吾の小説の中で一番奥が深くて読み応えのある小説です。
亡国のイージス 福井晴敏 海上自衛隊イージス艦「いそかぜ」の訓練航海で起こった殺人事件。誰が殺人者、スパイか。人間味あふれる先任伍長の仙石、息子を事故で失った艦長宮津、謎の青年如月。事件には、北朝鮮の陰が。誰を信じればよいか?
最初は、3人の生い立ちから話が始まるので、話がスローですが、途中から、くっと心をつかみます。人間描写、心理描写もうまく書かれていますが、それ以上に自衛隊、イージス艦のディテールや、戦闘シーンがかっこいいです。予想できない展開。
テロリストのパラソル 藤原伊織 アル中の中年バーテンダー、島村が日課の新宿公園で呑んでいた所、爆弾テロが。容疑者として追われる事になる。テロ被害者の中にかつての恋人、有子の名前が。
楽園 鈴木光司 一万年の時と空間を越え、愛を探しつづける壮大なファンタジー(裏表紙より)。話は、3部に分かれています。古代モンゴルで別部族に引き裂かれたタンガータ族のボグドとファヤウ。北から氷の回廊を通り、アメリカ大陸に渡ったファヤウを追うボクトは、南もつながっていると信じ、南下するが。。第2部は、南太平洋の小島。漂流した者達が、魅せられた楽園を海賊から守る。第3部は現代アメリカ。ネイティブアメリカンの血を引く、作曲家のレスリーがアリゾナの鍾乳洞をイメージした作曲を依頼される。それをレポートするフローラ。
第一部で愛し合った2人の痕跡が、二部三部にでてきます。一万年を越えて巡り会う2人の心。
弥勒 篠田節子 インドの奥地、ヒマラヤにある架空の国パスキムの美術に魅せられた主人公が、政変を心配し、インドの出張の際に足を伸ばした所、変わり果てた姿に。
極限です! 人間、こんな環境でも生きることができるんだ。どっちが悪い訳じゃない。ダイエットに最適の本です。
二進法の犬 花村萬月 京大卒だが、社会から墜ちこぼれた鷲津。家庭教師の募集をしたら、博徒系のヤクザの組長の娘の家庭教師と、組長のパソコン教師をする事に。
これは、久々の大ヒット。すぐ読み直しました。組長の子分の中嶋、とってもかっこいい。博打のシーンでとってもりりしく、強烈に強い。博打で勝つのは、こんなヤツなんだな。


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