【Q】共産党は政策はいいんだから、「日本共産党」って名前変えたらもっと伸びるんじゃない?

【A】気持ちはありがたいんですけど…。「共産党」の名前には党の“理想”がこめられてるんですよ。

■「日本共産党という名前の由来は、未来社会を展望しているというところにあるのです。 共産主義とは、英語でいえばコミュニズムですが、コミューンというのは「共同体」です。綱領・規約では、「人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な人間関係からなる共同社会」――そういう共同体社会をめざすのだということを書いてあります。マルクス、エンゲルスはちょっとちがったことばで、「各人の自由な発展が万人の自由の発展のための条件である共同社会をめざす」(共産党宣言)と書きました。こういう共同体社会、武力による衝突もなければ、人間が人間を搾取するということもなく、本当に人間が相互に協力し合う、新しい社会――この社会をめざすという願いが、日本共産党という名前にはこめられています。
ぜひ、私たちの、この名前を見るときに、そういうことも頭に思い出していただいて、その意味を理解していただきたいと思います。」
(日本共産党創立82周年記念講演での不破議長の講演)

■「(党名を変えるという)問題では、イタリアに興味深い実例があります。イタリア共産党は、戦後のヨーロッパで、もっとも強力な共産党でした。その時代には、イタリアの支配勢力だけでなく、アメリカ政府までが、この党の政権参加をおそれたものです。共産党が総選挙で34%を超える得票を得、政権に近づいたといわれた時(一九七六年)には、米英仏独の四カ国が、“イタリアで共産党が政権に入るようなことになったら、経済援助を停止する”という、あからさまな内政干渉宣言を出したほどでした。
ところが、その共産党が、一九九一年、反共の圧力におされて共産党の旗を捨て、「左翼民主党」に名前を変えたのです。翌九二年の総選挙では、もくろみが外れて四百万もの得票を失ったものの、九六年には連合政権に参加することに成功しました。ところが、反共主義に屈服して共産党の名前を捨てたとなったら、この党が政権に参加しても、拒否反応を起こしたものは、アメリカをふくめて、世界のどこにもありませんでした。この歴史は、共産党がその名前を捨てて共産党でなくなることを、一番望んでいるのは誰か、ということを、みごとに示していると思います。」
(第2回中央委員会総会での不破議長の発言)