| 【Q】アナン国連事務総長の演説の内容は? |
9月24日 国連総会本会議でのアナン事務総長の演説 1.13日前、私たちの受け入れ国、受け入れ都市が、計画的で残酷な、敵意に満ちた破壊的な急襲を受けた。この攻撃は、一都市、一国に対するものでなく、私たち全員に対するものだ。私たちの共通の価値観に対する攻撃でもある。平和、自由、寛容、人権、そして団結した人間集団という概念そのものを襲うものだった。法の支配にもとづく真の国際社会の創設の努力を襲うものだった。 1.共通の人間性、私たちが分かち合う価値観を全力で再主張することで対応していこう。国家間のきずなを固め、新たなひずみを生むことなく、国際の平和と安全を強化する方向で対応していこう。 1.国連こそがこのような世界的な連合を築くのにふさわしい討論の場である。国連のみがテロリズム反対の長期的たたかいに世界的な正当性を与えられる。 1.(来週からの)国連総会は国際テロに関する現行諸協定の批准と全面実施の緊急性を強調し、この卑劣な犯罪とたたかう新たな手段についての合意を検討する機会となる。強力な対応、持続的で包括的な戦略が求められていることは疑いない。しかし、紛争や飢餓の犠牲者、アフガニスタンの故郷を負われた人びとを救う人道的課題に緊急性を与える必要もある。 1.『文明の衝突』という理論を実証するものだという一部の者がいる。まったく逆だと確認しよう。あらゆる宗教と文化に属す人びとが、互いに尊敬・容認しあいながら、出会い、つきあい、考えや知識を交流する自由を、もう一度、強く主張しようではないか。 1.9月11日の攻撃は『法の支配』への攻撃だった。合意されたルールに従い、合意された手続きを通じて紛争を解決することにより、諸国民が共存する『法の支配』の原則そのものへの攻撃だ。だから私たちは、国際的・国内的レベルで『法の支配』を再確認することで対処しよう。だれもが理解でき、受け入れられる明確で透明な手続きを通じて、実行犯に法の裁きを受けさせるために、努力を惜しむべきではない。 1.この邪悪な襲撃に対する適切な対応は、まさに死活的な課題だ。とはいえ、他の活動から目をそらしていいということにはならない。 1.1年前の国連ミレニアム宣言での誓約の実行が後退してはならない。その誓約の中には、1日当たりの収入が1ドル以下の人の割合を2015年までに半減させること、男女児双方に初等教育を保障すること、エイズの蔓延をくいとめ、傾向を逆転させることなどが含まれる。これらの課題の緊急性は変わらないどころか、高まっている。 1.連帯、社会正義、人権という世界的に共通する諸価値にもとづいて、グローバルな社会に新たなにグローバルな経済を組み入れることにより、グローバル化を世界のすべての人のためになる活動にしていく必要性も現実の問題だ。 1.しかしこれらは、暴力では達成できない。全人類に希望とよりよい未来をもたらす唯一の道は、すべての社会勢力が目標の追求に力をあわせる協力とパートナーシップの道だ。その中心に位置しなければならないのが国連だ。 1.暴力の道を拒否し、現代の政治・経済問題は、平和的に解決できることを私たちの行動で証明しよう。 |