『科学の目講座』学生実行委員会主催の連続講座







04.7.15/7.30 第7回
『厚木米軍基地フィールドワーク』(仮)

あまりの騒音で米軍本土では実施されていない、NLP(夜間離着陸訓練)。周辺に小学校などもあるのに厚木基地ではたびたび行なわれています。 7月の12〜16日にまたNLPが!・・・というわけで、当初7月30日に予定していた『厚木基地フィールドワーク』のプレ企画として、15日に『NLP体験フィールドワーク』をやります。
▼7月15日(木)19:00@厚木基地付近(大和駅?)…NLP体験プレ企画
▼7月30日(金)15:30@厚木基地付近(大和駅?)…本番フィールドワーク
04.8.3〜8.7 第8回
『原水爆禁止世界大会・広島・夏ツアー』

世界中から反戦運動家や、イラク戦争などに反対する政府代表が集まる、『原水爆禁止世界大会』。今年もバスツアーを開催します。科学の目講座実行委員会でも、 8月企画として位置づけて取りくみます! 第7回の『厚木基地フィールドワーク』で実感したNLPの実態を世界の人びとに伝えよう!
▼8月3日(金)〜7日(火)

企画をいっしょにつくってくれる人募集中です!
ここからメールを送ってね。




04.6.2 第6回・『しょうがなくない!高学費!!』

・第6回は、学生の発表と帝京平成大学教授の三輪定宣さんを講師に開きました。

▼学生の実態交流
・Yくん(横浜国大)
一人暮らしをしている。一言カードの報告にあったように学費の高さを実感している。家の都合で仕送りはゼロ。それに加えて学費が年52万+家賃4万+食費・光熱費など削っても8・5万円。奨学金は10万円が上限で、それではバイトしなければ生きていけない。学費を下げる、奨学金を上げるという措置を取ってほしい。
・Mくん(看護学校)
専門学校1年です。クラスでの子が「食事は安いモヤシが中心」という話しをしていた。専門としては自分の学校は一番安く、月一万円ほど。それでも大変な状況がある。 他の友だちは、「最初は家の事情で就職のつもりだったけど、就職難で高卒では不安だから、専門の資格とって就職に備えようと思って看護に来たけど、やっぱり兄弟の事を考えると就職しかない」ということで迷っていた。お金がなくて一人暮らしができず、遠い実家から通ってきている人もいる。 奨学金のことで言うと、県の奨学金は返済免除枠が一校あたり何人、と決まっている。その中でじゃんけんをしたり、くじ引きをしたりして、奨学生が決まっている。みんなが受けられるように充実させてほしい。

▼三輪定宣さんのお話し【要旨…文責:科学の目講座実行委員会】

▽世界と逆行する、日本の「学費自己負担」の流れを作ってきた大蔵省・財務省
 学費がこれからどうなっていくのか、を考える上では、4月から法人化された国立大学の動きをしっかり見ることが必要です。 国立大学法人化の目的を端的に言うと、「もっと高学費にするための法人化」といえます。私立大学なみに国立の学費を上げるための法人化です。それくらい学費の問題と法人化の問題はリンクしています。
 みなさんもご存知のとおり、この40年来、国際的には無償化の流れが進んでいます。しかし、日本は逆のモデルになっています。世界の目で見ると「日本が国際競争力を高めて儲けを上げているのはなぜか?」→「それは学費が高いからだ」→「国際競争力を高めるのは学費を上げることだ」、という逆流のモデルになりかねません。 国際人権規約13条に「学費の無償化」がうたわれています。世界の146カ国が批准しています。ルワンダ、マダガスカルとならんで日本が、「国情に合わない」といって、批准せず留保しています。そういうことで、突出して高い学費をさらに上げる方向をとっています。
 それで、私立ももっと学費を上げたいが、国立が足をひっぱっている。私立を上げるには国立の学費を引き上げないと上げられない。そこで国立大学の学費を勝手にどんどん引き上げられるシステム、ということで、法人化が出てきたのです。

 さて、みなさんも「そうはいってもこれ以上学費を上げる、といっても生活が限界でできないだろう」と思っているのではありませんか? 上げられるんです。証拠としての文献が財務省の文書です。 04年度予算の概算要求(ガイドライン)を見てみましょう。

03年6月9日「高等教育に対する公的支援については、国立大学に対する財政措置や@私学助成等の規制支援策を見直し、国公私を通じた競争原理に基づく支援へシフトさせる必要がある。また、平成16年4月に予定されている国立大学の法人化に当たっては、いわゆる『PLAN‐DO‐SEE』(計画して、実行して、評価するということで要は民間の手法でやるということです)の考えを十分踏まえつつ、市場原理・競争原理の下で、各大学が自らの経営判断に基づいて自立的運営ができるようにするとともに、客観的かつ厳格な事後評価により重点的な支援が可能になるような制度設計を行うべきである。こうした考え方を踏まえ、学生納付金については、A学部別授業料を含め各大学の自主的な判断に基づく設定を可能とすべきであり、運営費交付金の算定の基礎となる学生納付金の水準に関しては、B受益者負担の徹底、自己収入確保の努力を踏まえて設定する必要がある」

 Bの受益者負担の徹底というのは、こういう考え方です。いい大学に入れば、いい学歴・いい会社をえられる。つまり国立大学を出たことで利益を生むわけです。高卒と賃金が2〜3000万円くらいの差がある。それは「国立大学」がうんだ利益であり、それは利益を受けたものがその文負担すべき、ということです。大卒で5000万もうけるなら5000万円払うべき、極端に言うとこういうことになります。もちろん5千万対5千万では投資の意味がありませんから、そうはなりませんが。 受益者負担の徹底、私大との格差是正。奨学金は無利子を縮減しその分有利子を増やす。
これが財務省の方針、今年・来年・再来年のビジョンです。 「こんなむちゃはない」と思う中身ですが、実際にこの20年間大蔵省のこういうプランでやられてきた事実があるのです。

▽来年・再来年の学費はどうなるのか?
 05年以降はどうなるのか、今まで見てきたように「受益者負担」という言葉が何度も出てきます。これが具体化されるのです。
 いま50.8万円と決まっている国立大学の標準額は財務省の指導で決まります。財務省が「ボンッ!!」と標準額を上げれば、一つ二つの大学が「学生生活を守ろう」と抵抗しても、先に見たように、「受益者負担の徹底、自己収入確保の努力」と言われているので、そこに反しているペナルティーで運営費交付金を削られることになってしまい、従わざるを得ない。そういうわけで、全国いっせいに財務省の支持のもと学費の大幅値上げ、ということが予想されます。

 なぜかといえば、日本の財政破綻です。借金は700兆円という膨大な額です。国民すべてが飲み食いせずに働き続けて一年半かけてやっと返せる。アメリカでも55%、EU最高のイタリアでも116%です。EUでは「日本のような借金国家がEUにいたらEU全体の経済の足を引っ張る」ということで、EUに加入できない水準のまさに未曾有の借金です。みなさん、日本の収入82兆円のうち、ちゃんとした税金の収入はいくらだとおもいますか? 41兆円、残りの半分は借金です。この40兆円を毎年毎年積みあげて、借金は国と地方で719兆円です。EUではずっと努力してどの国も借金を減らしてきているのに、日本はその間、逆に上がり続けているのです。
 借金返済の見込みがないのに、上乗せ上乗せで毎年40兆円。どうしたら国家的破産をとめられるのでしょうか?支出を徹底的に抑えたとしても、もとの借金が膨大ですから、そのほとんどの部分は借金返済で消えてしまいます。そうなると一般歳出を抑えるしかありません。そこを削るしかないんです。そうしないと国家的な財政破綻を止められない。
 そうするとツケを回すのは教育費です。運営費交付金、奨学金の無利子枠をカットしていく。学生生活が大変だ、親も大変だ、といっても財政破綻してるからやらざるを得ないんです。
 もう一つ日本の財政破綻を防ぐ方法があります。増税路線です。増税すれば収入を増やせます。どう上げるか、消費税を10%20%に上げる、そうなると国民生活はガタガタになるけれども、この道しかないんです。どんなに国民が厳しく抵抗しても上がります。学生・父母からむしりとって学費を上げ、払わせる。その分国家財政を抑える。消費税を上げておじいちゃんや子どもからもむしりとる。大学生は在籍していてもバイト漬けにする。そうでもしなければしょうがない、どうしようもないという局面に立たされている状況なんです。

▽学費を値下げする展望はどこに?
 じゃあ仕方ない、ともう諦めてしまうのか?
 どこかで流れを変えないと日本の将来はないんです。学費問題はあらゆる問題の集約点です。ここを変えれば政治が変わる、変えられるというデータがあります。
 高等教育への支出は日本が最低です。高等教育への支出はGDP比1%、というのが世界の常識ですが、経済大国日本がサボっている。
 「こんなのひどい!!」「せめて1%まで引き上げろ!」これは合意を得られる提起です。そこは訴えるべきです!!

 日本のGDPは500兆円。1%というと5兆円。いま高等教育への日本の支出は0.5%=2.5兆円です。世界(OECD)なみにするとすれば2.5兆円上げれば良いのです。
 そういう声をあげていくというのはどうでしょうか?日本の経済発展のためには高等教育への支出が必要だ、というのは財界から国民から響く訴えになるのではないでしょうか?
 ではこの2.5兆円で何ができるでしょう。国公立の大学生は76万人、私立大学生は228万人。合計で305万人の学生がいます。学費は合計2.2兆円です。ということは、授業料は完全に無償にすることができるわけです。しかも3000億円お釣りがくる。
 2.5兆円はとてつもないお金でしょうか?諸外国並みに国際人権規約にそって日本も努力していればできた話しです。だから、これは政治災害ですよ。いわば、日本の学生がこんなに高い学費で苦しめられるのは、日本に生まれただけで政治災害に見舞われているのです。
 世界にはもっと教育に支出している国があります。フィンランドは1.7%、カナダは1.6%です。日本も1%以上に上げればもっと充実させることができます。世界平均の1%にしても、2.5兆円。学費無償化プラスアルファのことができます。「これぐらいのことはやれ!」という主張は成り立ちます。

 しかも「昔は日本でもできたじゃないか」といえるのです。資料を見てください。国立の学費は日本でも1975年には3.6万円でした。この学費は政治により人為的に引き上げられてきたのです。だったら元に戻ることもできる、ということもいえます。
 70年代に「私学助成をつくれ」と、大学紛争に多くの学生が立ち上がりました。政府はその学生の世論の広がりを恐れて私学助成導入に踏み切りました。その世論の力を背景に70年代から80年代までその私学助成金をどんどん上げることができたのです。
 私学助成をつくらせ、上げさせてきたのは学生のパワー、大学闘争の力です。いまは、高い・苦しいという思いは個々にはあってもなかなか横には広がっていかない。運動にはならないのですが、爆発する余地はあります。若いみなさんの奮闘を期待すると同時に私も頑張ります。ありがとうございました。



04.5.15 第5回・『チキチキフィールドワークIN横浜!』
・5回目にして、ついに念願のフィールドワーク! 日本共産党横浜市会議員の中島文雄さん、海洋生物学者の松川康夫さんらを講師に、『みなとみらい21地区』と『高速横浜環状道路南線・建設予定地』に行ってきました!!

ランドマークタワーより、空き地の広がるみなとみらい21地区を望む。

円海山の中を歩く。横浜にこんなところがあったなんてビックリ!

▼『みなとみらい21地区』
・みなとみらい21地区では、「市が値下げして売り込んでいるのに企業が入ってこない」など講師の解説に、「55%も空地なんておかしい」「生態系を崩してまで、なぜこんな計画を立てたのか」「愛用していたサッカー場をなぜなくしたのか」など、計画への疑問、土地利用の要求などが出されました。
▼『高速横浜環状道路南線・建設予定地』
・中島市議とともに、建設に反対する運動をすすめているWさんが案内・解説してくれました。Wさんは公共事業のこと、自然環境のこと、学生への期待など、熱をこめてアツくアツく語ってくれ、「緑のあるところを歩けてよかった」「貴重な自然を壊すなんて許せない」「はじめて公共事業を実感できた」など、参加者が興奮して感想を語るのがとても印象的でした。
▼終了後の『交流会』
・「久しぶりに肌で自然を感じ、田舎の空気を感じた。こういう自然ゆたかな所をなくすのはいかがなものか。よろしくないと思います。」(法学部2:きっさん)
・「(山を切り裂く)掘割式でつくられた高速道路は、形がグロくて、いびつに掘られていて気持ち悪かったです。」(法学部2:まっつん)
・「ビルの並ぶ都会にあこがれる部分もあったけど、違う部分が見えた。MMはドンブリ勘定な計画だと感じた。」(工学部1:ダイスケ)
・「MMのサラ地を見ても、知らない人は“何かできるんだろうな"と思ってしまうかもしれない。山でも同じ。しっかり知っていかないと自分たちの税金が、好きに使われちゃう。」(フリーター:マモル)
・「MMでは海を埋め立てて自然破壊をして生態系を崩している。高速道路でも森を分断してて生態系をおかしくしている。もっと環境の専門家に意見を聞くなりすればいいと思う」(農学部1:アツシ)
・「山を切り開くのは許せないと思った。MMを見てWさんの話を聞いて、人間の成長に本当に大切なのか疑問をもった。心理学の視点からも、自然そのもののほうが人間発達に必要なんだと実感した。」(心理学4:ともこ)
・「MMは外から見ても中から見ても無機質だった。政治家や官僚など、上からモノを見て開発している見方で計画されていると思った。人間だけでなく動物のことも考えるべきだと思う。」(教養学部4:たか)
・「集合場所の(みなとみらい線)新高島駅についたとき、上にも下にも他の客がいなかった。ムダを感じた。MMは市の計画では“オフィスで働く人”を増やすことになってるけど、“観光施設で働く人”の方が圧倒的に多いと思うし、計画に無理があると感じた。」(3月に卒業:ごろ〜)
▼実行委員長・事務局長決定!
・第4回と第5回のあいだに、ついに実行委員長(きっさん)と事務局長(しばけん)が決まりました!

04.4.17 第4回『21世紀、世界の流れはどうなるの?…しょうがなくない!アメリカいいなり!!』

★4回目は今宮謙二(中央大学名誉教授)が講師!
・今宮先生は、日本の政界・財界の中枢にいる人の多くがアメリカで経済政策を学ぶとともに人脈をつくっていること、そのことが日米の経済的な癒着につながっていることなどを話してくれました。
・また、質問に答えて、"BRICS"と言われる「ブラジル」「インド」「ロシア」「中国」など新たに経済発展する国があらわれていること、それらの国だけでなくラテンアメリカなどでアメリカの押し付ける新自由主義の 経済政策をやめ民主主義的な政府が次々生まれていることなど、日本が「アメリカいいなり」から抜け出す展望を話してくれました。

★感想
・今宮先生の話を聞いて、日本はアメリカのいいなりだと言われているのは知っていたが経済までこんなにアメリカのいいなりになっているというのを知った。また、今の世界の大きな流れがどうなっているのかも学べてよかった。(3年・ゆうじ)
・余談がすごく面白い。為替のカラクリ(=人民元問題)で中国があそこまでつっぱねる理由がわかり、感動いたしました。 真のグローバル社会とは人間の移動が自由化されることによって完成(?)するそうですね。でも、経済的な問題をクリアしないとヒトの移動は自由にならないこと。「世界市場」につながるとてつもなく大きなテーマに触れることができ、よい意味で考えさせられました。(2年・まっつん)
・日本は軍事面では、アメリカいいなりということは学習していましたが、経済面でこれほどアメリカのいいなりになっていたということがわかり、おどろきました。もっとゆっくりお話が聞けたらよかったです。(2年・たかふみ)
・今日の講座でいちばん聞きたいと思っていた、ゼロ金利の話が聞けてよかった。アメリカの都合でこのゼロ金利が続いていたのも始めて知ったことだし、その都合がドル相場暴落の恐さというのもあったんだと思った、許せん!! でも経済というのは一国でなりたっているわけじゃないから、そんなことも言えないのだが、せめてこの日本の生活水準が上がってほしいと思う。(3年・しばけん)

04.3.31 第3回『不況・環境・南北問題…21世紀の課題と資本主義の未来』

・第3回は、学生の発表と横浜国大教授の萩原伸次郎さんを講師に開きました。

▼学生の発表
@エネルギー問題・石油など化石燃料が枯渇しかけていること、世界では風力発電への切り替えが進んでいるが、日本では進んでいないことなど学びました。
A南北問題・アフリカの国「ケニア」を例に、長くイギリスの植民地だったために国内産業が農業に偏り、そのために教育費が高くなっていること、そのために国民が貧困からぬけだせないでいることなどを学びました。
B環境問題・CO2の排出が増えて地球温暖化が進んでいること、南太平洋の国「ツバル」は島国のため洪水の被害が深刻なこと、アメリカの都合で温暖化防止の枠組みが壊されていること、学びました。

▼萩原さんのお話し(超要旨)
萩原先生は軽妙に、アメリカ経済がどうなっているのか、を話してくださいました。
世界経済の基本的な話の後・・・日本は巨額のアメリカ国債を買って、アメリカの経済を支えている。日本がアメリカいいなりをやめて独自の立場で外交するようになれば、アメリカも政策転換せざるを得ない。 環境問題ではアメリカは京都議定書から抜けるなど企業最優先の政策をとっている。日本に生きる私たちは、世界中の人と連帯しながらそのアメリカの横暴を規制していくために運動していくこと、日本の政治を良くしていくことが大事。

04.2.10 第2回『しょうがなくない!就職難!!』

・第2回は、日本共産党の政策委員会の寺沢亜志也さんを講師に、「就職難」をテーマに開きました。

▼就職活動・若ものの働く実態報告

・KNくん(横浜市)
車の整備をしている。仕事が終わるのは9時から12時のあいだ。残業代は30時間が上限とされている。上司が労働基準法を知らない。
・SBくん(横浜市)
友人が国家公務員。仕事し始めて1〜2ヶ月後に会ったら脱毛してて、たまに仕事にいけなくなって休んだりしてた。上司が変わって残業を朝までやるようになった。
・SSくん(横浜市)
大学4年で就職活動をしていた。ある会社の面接にいったら「このなかで自分の性格が“明るく元気で積極的”だと思う人は手を上げてください」と言われた。 その後「いま手を上げた人はこちらに来てください」と別室で面接が始まり、手を上げなかった人には「みなさんご苦労様でした」と帰らされた。という話を聞いた。 自分も面接に1時間半かけて行って30分グループ面接をしてたいしたことも聞かれず帰ったときには「何してるんだろう」と思った。
・ASさん(横浜市)
兄が小さな印刷会社で働いている。兄ともう一人が同期で入社。先輩が12時近くまで働いていたり、主任が3日連続で泊り込んでいるのを見て、その同期の人が入って3日でやめた。 自分はいま大学3年で就職ガイダンスで「女子は100社受けて1社うかればいいと思ってください」「いくら落ちても笑顔で頑張れ」などと言われて本当にイヤになった。

▼寺沢さんのおはなし

▽雇用情勢:今の就職難は日本社会が経験したことのない事態。34歳以下の1/5(400万人)がフリーター。背景は大企業のリストラ。大企業はもうけを増やしながら求人を減らしているため、就職難は解決しないし不況も抜けられない。 家賃を引いて10万円しか残らないような仕事で次々に全国を転々とまわされるような“業務請負”など、若ものが使い捨ての働かされ方をしている。それは会社にとっても不合理→今まで日本の産業を支えていた現場の技術力や技術の高さが失われてしまう。 私が聞いた話で、フリーターから正社員(店長)になり、ランチタイムから終電まで毎日働き、本社からは「死ぬまで働け」とFAXが入る。「やめたらまたフリーター」と思ってしがみついて働いている。という人がいた。企業に法律を守らせることが大事。

▽政府の対策:数年前までは就職難を「若者のせい」として真剣に考えないできた。だから対策も「職業意識の啓発」だった。青年の雇用のための予算はGDP比で/フランス4・1%(日本の規模にすると2兆円)/アメリカ0・03%(1500億円)/日本0・005%(470億円)。世界で最も青年雇用に何もしない国になっている。
日本政府は最近「フリーターの増加には企業側の要因が多い」と言い始めた。原因は企業の側にあると認めたのに、対策は「職業意識の啓発」と「起業支援」のみで青年任せ。「企業の側にどういう対策をとるか」はない。

▽どうしたらいいか:民青同盟が集めている署名の4項目を果たさせること。
@サービス残業をなくして雇用を増やす―大企業だけで84万人・全体で160万人増える。有休も50%しか消化されていない。保育士・消防士・教員など必要な住民サービスを果たすことでも数十万人増える。青年に働きがいのある仕事ができるし、住みやすい町もつくれる。
A職業訓練の充実―フリーターになるとなかなか正社員になれない。その期間をどうくらしていくか?雇用保険未加入でも生活保障することや、大学卒業就職できなかった人の奨学金の返済猶予をつけるとか、安心して仕事が探せるようにする。
Bフリーターから正社員への道をつくる―会社が正社員を募集する時には優先的にそこで働くフリーターを雇うようにする。長期にアルバイトを雇うなら正規雇用する、というのが法律の主旨、それを強化させることが必要。
C学業と両立できる就職活動のルールをつくる―大学3年からはじまる就職活動で、ゼミや卒論もできない学生が多い。なぜそうなったか→「就職協定」という企業のルールをなくしたから。学生が卒論やゼミできちんと学んでほしいのは企業も同じで、企業にも学生にも何一ついいことはない。“ルール”をなくしてだめになった良い例。

▽最後に:就職難の現実は黙っていては変わらない。自然災害とは違う。だれも「このままでいい」とは思っていない。政府も「このままではダメ」とは言っている。企業任せではなく政治・社会の力で変えていくことが大事。


04.1.30 第1回『イラクの現実(いま)と日本の役割』

・記念すべき1回目は、昨年6月にイラクを訪れて取材した、岡崎衆史さん(しんぶん赤旗外信部)をまねいて開きました。 拾ったクラスター爆弾で遊んでいて大怪我をして「僕はもう外では遊ばないんだ」と言った子どものこと、小学生たちが「NO!NO!ブッシュ!」と声を合わせて叫んでいたことなど、イラクで撮った写真もふんだんに使いながらリアルに話してくれました。

▼岡崎さんのおはなし(超要旨)

いまイラクは赤十字でさえ「赤十字自身が直接攻撃対象になる」として撤退したように、アメリカの占領下での泥沼化で治安が悪化して大変な状況にある。この状況では人道支援も十分にできない。日本国際ボランティアセンターも「自衛隊派遣は人道支援の中立性を失わせる」と 言うように、軍隊を送ることで人道支援が半端になってしまう。

なにより大事なのはアメリカが占領をやめること。そうすれば…@イラク戦争に反対してきた諸国も復興にかかわれるし、Aテロリストが攻撃する口実もなくなる。ブッシュ大統領は「34カ国が(占領に)参加している」というが、世界の17.9%に過ぎない。もし占領をやめれば中立国や非同盟国も復興に参加できるようになる。

憲法9条持つ日本は、本来イラク戦争に反対するのは当然だが、現時点でも人道支援するうえで米国に「占領をやめろ」と働きかけるべき。

特派員の活動を通じて感じているのは、日本もそうだが世界でもイラク戦争をつうじて若い力が前面に出てきて主体的に動いている。03.2.15ロンドンの100万人デモや、デモが禁止されている中東でもカイロで100万人とか。 ヨルダンのアンマン支局にいたときも「どうすればイラクに入れますか」と訪ねてくる日本の若い人がたくさんいた。政府はアメリカよりの東欧でも若い人が頑張っている。世界は反戦・占領反対の流れにあると実感する。

▼質疑応答・討論

☆Q:教育はどうなっているのですか?
★A:教育はもともとタダ。戦後学校は再開しているが米軍が駐屯するために学校を占拠しているところもある。治安が悪くて通えないという子どもも多いし、貧しくて働かないといけない子もいる。手探り状態でイラクの教師が必死に努力してやっている。

☆Q:自衛隊は本当に歓迎されているんですか?
★A:自衛隊がなにをやるかよくわからないから、「日本が支援にくる」ということで歓迎されているのは確か。 問題はこれから自衛隊がなにをやるか。イラクの人は「自衛隊が雇用を増やしてくれるはず」「自衛隊はどんな企業だ?」など雇用増の期待をかけている。自衛隊がアメリカ軍などの傘下で占領活動をしはじめて、その期待が崩れたらどうなるか・・・。自分としては早く日本として自衛隊以外の支援をしてほしい。早くしないと自衛隊も被害に遭うのではないかと思う。

☆Q:岡崎さんはイラクに行くことに恐怖はなかったんですか?
★A:ヨルダンのアンマンからイラクまで車で10時間かかる。その間いつ武装勢力に襲われるかわからないので停車できない。他の車が近づいてくると本当に恐ろしい。バグダッドのホテルでも銃声が良く聞こえてきた。ホテルの13階の外にもヘリが飛んでいたり・・・。日本に帰ってきてからしばらくはぐったりしてしまった。他の記者やジャーナリストも日本に帰って寝込んでしまっている人も多い。相当恐怖と緊張で疲れてしまう現状。








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