2000年11月の日々
| 10月1日(水) Webページを作って自分にあやまる日 |
いろいろあって、自分のページを作る。
ものぐさなボクのことだから、どうせ真面目にやっても、長続きしないのは分かりきっているので、気が向いたときに更新していこうと思う。
**********
しかし、ホームページ・ビルダーなどというアプリをぺちぺちやるだけで自分のページの作成からアップまでできてしまうとは、いい時代になったものである。
学生時代のボクならばこんな「堕落」した手段を使っている人間を見たら腹を立てたことだろう。
すまんなあ。この歳になるとHTMLソースをメモ帳で打つのは疲れるんだよ。
かんべんしておくれ。
| 11月9日(木) よくわからない日 |
奇憶(小林泰三/祥伝社)読了。
祥伝社400円文庫。
小林泰三はデビュー作の『玩具修理者』以来、大好きな作家だが、またしてもイカス小説を書いてくれた。『肉食屋敷』みたいな短編よりも中篇のほうが調子がいいみたいだ。(変換したら「こばや死体増」って出た。そのまんま過ぎ)
ただ、某所の書評には「主人公のダメっぷりにほれぼれする」という旨のことが書いてあったがどの辺がダメなんだろう。
僕の部屋の中を見渡してみたが、彼とどう違うのか良く分からない。
**********
0番目の男(山之口洋/祥伝社)読了。
こっちも祥伝社400円文庫。
立て続けに読んでしまったけど、中篇2編で800円というのはどうか。標準的な文字配分にしたら560円の文庫に2編入るぞ。
まあ、可も無く不可も無くな作品。テロリストのマカロフとか、落語家のマカロフなど、もっとキテレツなマカロフのエピソードを積み重ねていけば、それだけで面白い小説になっていったと思うけれどなあ。
少し厚めの文庫1冊分の長編から、ストーリー展開上不必要なエピソードをそぎ落としたみたいな話。
でも、読んだ時間+400円のもとは充分取れるからSFファンの人にはお勧め。
ちなみに、7と1/2番目の冷凍睡眠装置に入ると、あなたもマカロフになれる「マカロフの穴」という映画はどうだろう。
| 11月10日(金) ウルトラマンが無口になる日 |
電話の受話器についているコードだが、どうして皆はあれをネジネジ状態のまま、ほったらかしにしておけるのだろう。
強迫神経症のボクは、あの状態が到底我慢できないので、見つけると受話器をぶら下げてくるくる戻してしまう。
受話器のコードがネジネジ巻きになる原因は、受話器を右手で取った後、メモなどを取るためにそれを左手に持ち替えて会話し、そのまま左手で台座にもどすという過程でコードを一回ねじってしまうためだ。
最近は受話器の取りかたを指導するようにしている。
「こうだよ、こう。こっちからこっちじゃなくて、こう取ってこう置くの。でないとコードがネジネジになって気持ち悪いだろ」
今日も、後ろの席の女の子達にそう指導したが
「それ、手話ですか」
ときた
「なんでここで手話の話になるんだよ。受話器の正しい取り方の話をちゃんと聞きなさい」
「手話さんだー」
「手話、手話」
「NHKのニュースのスミッコにいる人みたい」
おのれ、こいつら。
「・・・・ウルトラマンが、血が出るほどガンバッて手話を覚えたんだって。シュワッ血」
ボクのハイブロウなジョークに感動して事務室が静かになった。
めでたし、めでたし。
**********
ひさびさに出たソードワールド短編集ゴーレムは証言せず(山本弘他/富士見書房)読了。
総合的には、可も不可もなしの標準点だが、ライトノベル作家志望の人は熟読必須。
4編の短編が収録されているが、小説家としての技量がてんでバラバラ。
文体は良いがアイデアが悪い例、アイデアは良いが文体が悪い例、プロが書いた良い例とバランス良く一冊に収まっている。
とりあえず、本屋で各短編の冒頭3行を読んでみるだけでも良い。プロが書いた良い小説というのは、1行目から読者を引き込む力を持っているものだ。
ところでタイトル作品の『ゴーレムは証言せず』だが、主人公の推理に無理がありすぎはしないか?あそこまでいくと推理ではなくて妄想だ。無理なくあの推理にたどり着くためには、もうひとつふたつヒントがいると思うぞ。
ちなみに僕の推理では「女主人公がなんらかの理由で犯人に協力しており、センスライの呪文をかけた振りをしていただけ」というものだが、どんなものか。
| 11月11日(土) ミミズリーチの日 |
14:00に起床、そのまま3時間ほどボーッと虚空を眺める。その様子を観察する人がいたら、白痴だと思っただろう。
きわめて正しい観察だ。
**********
TRPGサークル「山桜会」の新人歓迎会が、八王子であるので、毛繕いして外出する。
僕自身、半年前の入会なので、もう一回歓迎してくれるのかと思ったが、そうならず、新人のH口くんとY川くんを歓迎する側に回る(新人のM田くんは所用により欠席)。
70’Sのマンガとウルトラマンガイアの話題でもりあがりつつ、ピザとパスタを意地汚く食い散らかした後、2次会がわりに皆でビリヤード。
日ごろの練習量が足りていないので、軽口を叩く余裕が無い。黙々と玉をポケットに落としつづけるだけ。
0時を回ると大人の時間。有志4人で安い雀荘を探して夜の街をうろうろする。
どの雀荘も満員で30分以上徘徊。その間に麻雀の新ルールを2つ作る。
(1)ミミズ麻雀
千点棒の代わりに生きているミミズを使う。万点棒はゴカイ。ハネ満をアガッたらゴカイ1匹とミミズ2匹になる。
リーチの時はミミズを横向きに場に置く。
トップ目の時に、点箱を開けて中身を確認するとグロくてとても楽しい。
(2)スポーツ麻雀
巷の「スポーツ麻雀」はいわゆる「ブウ」のことらしいが、看板に偽りありだ。以下のルールが「真スポーツ麻雀」。
点棒は1点あたり10gとする。百点棒は1本1kg、万点棒に至っては1本100kg。役満を振りこんだら320kgの点棒をやり取りする羽目になる。
皆、ルームランナーに乗って参加し、100歩走るごとにツモ一回分の権利が得られる。ツモ番になって、5秒以内にツモらなければツモを飛ばされる。
半荘2回もやれば汗みどろになり、ひざをついてゲロを吐く。そうすると体操服にジャージズボンの女子マネージャーが「ファイトォ!がんばっちー」とか言ってヤカンの水をかけてくれる。
いいなあ、女子マネージャーのいる雀荘。
こんなアホなことばかり考えているため、半荘2回で(−7)。
| 11月12日(日) 有意義な日 |
11:30起床。
休日とはいえ、サラリーマンとしてどうかと思う。
K野さん家に遊びに行く。手土産のマンガをかばんに詰めこんでいるので、肩が抜けそうになった。
ごろごろしながら7時間ぐらい色々な話をする。色々な話といってもビリジアンブルーやカーマインレッドについて討議したわけではない。主にゲームとSFとアニメとマンガとSFの話だ。
会社で非生産的な話をしていると怒られるので、ここを先途とやくたいもない話をする。
しかし、振りかえって見ると僕はゲームとマンガとSFとアニメとミミズと女子マネージャーのことしか考えてないみたいだ。
そんな人間だと思われるとシャクなので、ここらでスポーツカーのことでも話題にしておこう。
えーっと、ポルシェ。・・・・フェラーリ。
・・・うむ。こんなところか。
「ギレンの野望」と「ドラクエ7」を交換して終電前に帰宅。有意義な一日であった。
**********
魚籃観音記 (筒井康隆/新潮社)読了。
筒井康隆という山の高さにびびる。びびるが、その狂気が弱まっていることに一抹の寂しさを感じたのは僕だけではないと思う。
『俗物図鑑』にしろ『農協月へ行く』にしろ狂気が項と項の間から溢れ出して読んでいる手がベトベトになったものだが、断筆宣言解除以降は熟達の筆で狂気を描き出しているだけのような気がする。昼間K野さんにも言われたが、20年前ならもっとメチャクチャをやっていたはずだ。円熟と狂気は両立できないのか。
収録短編中、個人的なおすすめは「全部」だ。国語の教科書に載せるのなら「魚籃観音記」の前半が適度な長さでよろしかろう。
| 11月13日(月) 即答を戸惑う日 |
昨日、K野さんにインスパイアされたので、少しだけ作ってほったらかしにしてあるWebページに少し手を入れようかと思う。
しかし、こまめに更新するのはどうにも面倒くさくていけない。毎日日記を更新している人達は、この問題をどう片付けているのか。
(1)鋼の自制心と巌のごとき目的意識をもって日々更新に励んでいる
(2)実は、ボクの知らないすごく便利なツール「楽々Web日記くん2000」(仮称)があり、風呂上がりにジュースを飲みながらクリックしているだけで日記が更新される。
(3)膝の上に乗せた網タイツのバニーガールが日記の口述筆記とアップロードをしてくれる。
もしも、Webページ更新手段としてどれか一つだけ選びなさいといわれたらどうしよう。
(2)の手軽さはかなりいい感じだが、(1)の鋼の自制心にも心引かれる。
どれか一つ選べと言われたら迷うなあ。すごく迷うよ、うん。精神力と手さのどっちを取るか。うーん、うーん、きっと迷うよなあ。選択肢を出された2秒後に即答したりはできないよなあ。
| 11月14日(火) 商品アイデア会議の日 |
今日は一日中眠かった。昨晩7時間以上寝ているにも関わらず、パソコンを打っていても頭がクラクラ。
キーボードに頭を叩きつけそうになったところで覚醒する。
廊下に小さな扉があり、中にはケーブルや配管が通っているスペースがあるが、あの中にもぐりこんで眠ってしまいたいという強い欲求に駆られる。
毎年、冬が近づくとこういう日が訪れる。ボクの先祖はクマかリスだったのと違うか。
**********
18:00から新商品アイデア会議。お題は「高齢者向け飲料」で、既成の発想にとらわれない自由な意見を述べあうのだそうだ。
ボクは、日没以降は元気になるので一番に発言した。
「高齢者向けの食品に要求されるポイントは突き詰めれば次の3点です
(1)即効性
(2)苦しんで暴れたり、吐いたりしない
(3)血液分析をしても死因が分からない」
皆から激しく怒られた。なぜだ。
| 11月16日(木) ドラクエ7開始の日 |
ドラクエ7を始めて2時間ぐらい。
できがあまりよくない、と言わざるをえない。
RPGの2大快楽(戦闘、成長)抜きで、ここまでもたせるセンスは秀逸だが、
・3Dにする必然性は、まったくない。というか綺麗なドット絵のほうがマシ。
・勝手に人の家の引出しをあさるだけではあきたらず、壷や植木をかち割って歩くのはどうか。
・ずーと昔から、たったひとつの島だけが全ての生活圏であり、他の世界を知らない人々が「世界はこの小さな島だけなのかねえ」などというのはキテレツ。なにと比較して「小さい」と思っているのか。
他にも、いっぱい言いたいことはある。要はゲーム世界にリアリティや必然性が驚くほど欠けているのだ。ボクはゲームを知的に楽しむ基本は、リアリティと必然性の積み重ねだと思っているから、これはどうにも納得できない。
堀井さん、もうドラクエ作るのは止めたほうがいいよ、たぶん。
ちなみにキャラクター名は「かへる」なので
「かへる。おまえもしょうらい りっぱなりょうしになれるぞ」
とか
「かへる、なにかおもしろいことない?」
などといわれて、その度に
「わかったケロ」「ないケロ」
とテレビに向かってつぶやいている。
「トンヌラ」と同じぐらいまぬけな名前だと思うケロ。
| 11月21日(土) 感動したり腹をたてたりする日 |
本田、人間型ロボットをさらに小型化=3代目は動きが滑らかに(時事通信)
最新型の2足歩行ロボットはASIMO(Advanced Step in Innovative Mobility)という名前だそうだ。確かに動きは滑らかで、手も良く動いているが、いくらなんでも先走りすぎのネーミングだと思う。
でもひょっとしたら、これからASIMOII、ASIMOIIIと代を重ねて行き、5号機で人工知能搭載型をリリースするつもりなのかもしれない。
人工知能搭載型2足歩行ロボット ASIMOV
だとしたらすごいネーミングだ。
この種のロボットは、人間の動きを精密に模倣するよりも、クモとかムカデみたいな形にして人間が入って行けないような場所で作業できるようにした方が作るのも楽だし、実用性も高い。それを承知の上で人型ロボットを作りつづける本田のロボットチームには本当に頭の下がる思いだ。
ヒューマノイドタイプのロボットについて、いろいろ下品なネタを思いついたが、ASIMOに感動しているので自粛。
**********
ナイトブリード(友成 純一/ハルキ・ホラー文庫)読了。
内容について、うんぬんする前に言いたいことがある。
最終ページの最後に
「(第一部 完)」
とある。
ひっくり返して表紙を確認し、さらにひっくり返して裏表紙を確認したが、本の表面のどこにも「第一部」とか「上巻」などとは書かれていない。
・・・詐欺?
ストーリーに一応の決着をつけているならともかく、話の途中でぶった切れているような小説を一見して読みきりのような体裁で販売するというのは、どうか。
著者のアイデアなのか?それともハルキ・ホラーとしての販売戦略?しかたないなあと苦笑して続刊を買ってくれると思っているのか?
そこそこの内容だし、続きが気にならなくもないが、ここまで読者をバカにした本は、続刊が出てもボクは買わない。
読むとしても立ち読み。
| 11月22日(水) 怠惰な日 |
昼ご飯を食べた後、デスクに頬杖をついてキーボードを打っているフリをしながら睡眠不足を解消。
気がつくと窓の外は真っ暗。
「やべ、終業時間過ぎてるじゃん」
と思ったが、まだ5時半。
秋の日は飯綱落としとはよく言ったものである。(今日の小ネタ)
**********
いとこの結婚式があるので、家族が東京にやってくる。
僕の部屋に泊まるというので、部屋を片付けなければならない。
部屋中に積み上げてある本とマンガと雑誌と衣類とM:TGのカードを眺めて心底うんざりする。
書評家の冬樹蛉さんが日記で弱音をこぼしているが、こんな時はかなり同感できる。
掃除と洗濯が好きで、SFとマンガの分類が出来て、M:TGのスタンダードレギュレーションが分かるお嫁さん募集。
空が飛べて電撃が撃てたり、実は戦闘用アンドロイドという裏設定があったりする方、優遇します。
| 11月30日(木) いきなりいそがしくなる日々 |
ここ1週間ぐらいむちゃくちゃ忙しかった。
いとこの結婚式があったり、親が東京にきてたりとごたごたしたせいもあるが、最大の原因は会社の仕事が立て込んだためであろう。
ひとつ、仕事を片付けている間に2つ仕事が入ってくる。その時点での仕事を1時間以内にかたづけていくと、24時間後には16,777,216件の仕事を引き受けるはめになる。
それにしても
「仕事は人生の一部」
「会社のために快適な生活を犠牲にしない」
という方針で生きているにもかかわらず、睡眠不足で足がふらつき、購入した本に全然手をつけることも出来なくなるのはなぜか。
ゆとりのある生活を取り戻すためには、今の仕事について一度じっくり考え直さねばなるまい。
とりあえず緊急対策として、以下の方針を立てる。
「ドラクエは1日4時間まで」