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2001年6月前半の日々


6月1日(金) 単語登録をする日
会社で、書類を作っていてびっくりする。
以下の単語が変換されなかったのだ。

 つんぼ、おし、めくら

やれやれ。

たしかに、世の中には聾とか唖とかいった言葉を見たり聞いたりしただけで不愉快な気分になる人もいるだろうし、ボクも盲人に面と向かって「盲」などと言ったりはしない。

だが、それは感情や礼儀の問題であって、言葉そのものを抹殺して良いということではない。少なくとも日本語FEPからその言葉を消去するのは異常な行為だと思うぞ。

ボクは言葉狩りというのヤツは「臭い物に蓋」と同義だと思っているので、さっそく

 聾、唖、盲

という単語を登録する。


ちなみに、これらの単語が登録されていないのに気づいたのは

盲栓

という単語を打っていた時。
配管の端っこをふさぐ蓋みたいなパーツのことである。

6月2日(土) 餃子とシュウマイの違いの日
大学の後輩であるDorachanが先月から東京にきているので、関係者が集まって新宿の中華料理店で歓迎会を開く。
メンバーはKONO氏、N村夫妻とS輔クン、S脇氏、Dorachan、すずむら☆彡、ボクの8名。

やたらにエビと野菜が出てくるコースを食べながら、シュウマイと餃子の違いについて論じたり、『切れ』とか『先行者』の話題で盛り上がったりする。

諸般の事情によりボクは10時前に引き上げざるをえなかったが楽しい会合であった。月イチぐらいで集まりたいものだ。


ちなみに、餃子とシュウマイの違いはナゾのままである。
月曜日に会社で女の子に聞いてみよう

6月3日(日) あなたもマルコヴィッチになれる日
『マルコヴィッチの穴』を観る。
MFビルの7と1/2階にあるレスター社には、入ると15分間だけマルコヴィッチになれる不思議な穴がある。この秘密を知った主人公は、この穴を使って一儲けすることを考えるが・・・

うーん。おもしろくないとは言わないが、もっとエンターテイメントに徹することができるのではないか?
主人公をはじめとして登場人物たちが異様な人間ばかりなので、彼らに感情移入することができないし、マルコヴィッチになれることがなぜそんなに楽しいのかも伝わってこない。

マルコヴィッチの穴にマルコヴイッチ本人が入り込むくだりは流石に笑えたが、全体的にテンポがとろくてセンスが歪んでいる。
オチへの伏線もうまく引かれていないし、そんなに人気が出るような映画とは思えないのだが。

もっと畳み込むようにギャグを連発する内容にして欲しかったなあ。

6月4日(月) サニタリーな日
6/1の日々の記にメクラ栓のことについて書いたが、報告書に「配管末端にメクラ栓を施し、殺菌用アルコールの滞留を・・・」と書いたところ
「『メクラ』という言葉は会社の文書に記してはいけないので、『サニタリープラグ』と改めるように」
と指示された。

ふーん

この種の単語の使用は個人の裁量である。ボクの勤務している会社も法人であり、その人が「メクラ」という単語は使用しないと決めたのなら、給料をもらっているボクもそれに従うのはやぶさかではない。

つまり、今後メクラという単語は全て代用語に置き換えればいいわけだ。

例えば、製品にMorimotoa phreatica が混入していたら

××年×月×日製造のプリンに体長12mm程度のサニタリーゲンゴロウが混入していた

と報告書に書く。
あるいは、山口県秋芳洞に社員旅行で行くときは

この洞窟にはサニタリーウオという珍しい魚がいます

と旅のしおりに書けばよい。
楽勝、楽勝。

世の中あきサニタリーな人がいっぱいいるので、サニタリーという言葉をサニタリーに置き換えるようにしておけば、サニタリーにとって不便な社会を構築しても全然良心が痛まないって寸法なんだろうな。


ちなみに検索サイトで「メクラ」を検索すると「イメクラ」が多量にヒットするのでかなりダウンな気分になります。

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森山氏のサイト独断と偏見のSF&科学書評日記に『ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法』(福田和也/PHP)からこんな引用がなされ、「肝に銘じておこう」と書かれていた。

−−−−−
プロとアマチュアの違い

 これは端的に云って、プロというのは、どんな時にも物書きだということですね。
 仕事をしているとか何とかではなくて、生きている時間全体が、書くということに関わっているのが、プロの書き手だと思います。
 もちろん、私だって遊びもすれ、休みもします。その間ずっと仕事のことを考えているわけではあありません。でも、常に物書きとして、物を見たり、感じたり、考えたりしている。
 それが、プロだと思いますね。
 この意識の徹底ということにくらべれば、編集者の注文にどう応えるかといった商取引的なことは、二次的なものです。
 無論、常に期待に応えるべく努力しますけれど。でも、それは「前提の前提」のようなものです。
 では、プロの中でも「一流」と「それ以外」の差、とはなんでしょうか。
 この質問についても、どうしても物書きとしての対応になりますね。
 やっぱり、一流の人間というのは、どうしても編集者が原稿を頼みたい、〆切りとか、原稿料とかの問題があっても、この人の原稿は欲しい、と思われる人間でしょうね。
 ありていに云えば、その書き手の原稿があれば、それで一冊の目次が成り立つというような。この書き手に頼めば、何とか今月も雑誌として商品になる、と常に思われているのが、一流ということになると思います。
 となると、今の日本に一流と云える作家がどれだけいるのか……。
 なかなか難しいところがありますね。もちろん自分も含めてのことですが。
 先に挙げた「絶対に真似できないもの」があることも、不可欠な条件でしょうね。
(214ページ)
−−−−−

後半部分はともかく、引っかかるのは前半部分。物書きのプロとアマの違いって、常に世界を書き物の題材として捉えているかどうかなの?
文筆家ってプロとアマの違いをそういう風に考えるものなのだろうか。

ボクの感覚では、文筆業のプロとは生計の大部分を稿料や印税でまかなっている人のことだと思うのだが。
少なくとも、一日中小説のことばかり考えているけれども、商業出版に載せられず、親のスネをかじっているような人間がいたら、そいつはプロとは呼べない。

文章を書いて生計を立てていても、生きている時間の全てを書くということに関わらせていないならばそいつはアマチュアだ。という旨のことが言いたいのかもしれないけれど、およそ文章で食っている人間が、生きている時間の一部でも「書く」ということに関わらせずにいられるとは思えないんだけどなあ。

6月5日(火) エクソシストと魔獣狩りの日
『エクソシスト・ディレクターズカット版』を観る。
「恐怖の頂点、そして原点」というコピーは伊達ではなく、本当に恐い。
が、それだけではなく、上手い。

半年ほど前に通常版を観た時は気がつかなかったが、映像と音のメリハリ、明暗の使い分け、巧みな挿入音、役者の何気ないしぐさのひとつひとつまでも感心する。

一昨日観た『マルコヴィッチの穴』がそのあたり実にいいかげんだったので、よけいに『エクソシスト』の出来のよさが際立つのか。

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新・魔獣狩り7(鬼門編)(夢枕獏/祥伝社)読了。
なんかもう、広げた風呂敷をたたむのに一所懸命で、アクションもサイコダイブもどこかに行ってしまったようだ。
『魔獣狩り』3部作のテンションを取り戻して欲しいものだが、獏さんももう歳かね。

6月6日(水) グリーンピースと双子の日
いろいろ調べたが、結局、餃子とシューマイの明確な違いは不明。

ひき肉や刻んだ野菜などの具を四角くて薄い皮で円柱っぽく包んだものがシューマイで、丸い皮を半折りにして包んだものが餃子らしい。(ある程度以上のサイズになると別の名前で呼ぶようだ)

「グリーンピースが乗っているやつがシューマイ」
というボクの定義は少し間違っていたらしい。

**********

同僚のI村さんという女の子には双子の姉妹がいるそうである。

すごくうらやましい。

受験なんかでも、半分づつ勉強しておいてそれぞれ得意な方の試験を受ければ、常人の半分の努力で同じ点数が取れる。
爆発炎上する箱から脱出するマジックショーも簡単だ。ひとりが箱の中に入ってから、もうひとりがステージの上に登場すれば、わざわざ箱から脱出する必要が無い。

社会人になってからも、本物の体調が悪いときは偽物が代わりに出勤してきたりしているのだろう。
藤子・F・不二雄の『俺と俺と俺』みたいだ。

影武者が出勤してくると、前日にあったことを覚えていなかったりするが、日頃からすごい健忘症だということにしておけば問題ない。

6月7日(木) ゲート・オブ・インフェルノの日
ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ』を観る。
ボクはヘルレイザーシリーズ1,2作目のファンであり(3作目は駄作。4作目は勘違い作品)、シリーズ最新作ということで、新作棚から落ちる前にレンタルする。

スコット・デリクソンとかいう聞いたことのない新人が監督しているので、どんな内容になるかと不安もあったが、これが結構面白い。

1、2作目は、苦痛と快楽の死者、地獄の魔道師達を呼び出すパズルボックスに関わってしまった少女を主軸にストーリーが展開するオーソドックスなスプラッタホラーであったが、本作の主人公は悪党でタフガイの刑事。全編アーバンなハードボイルドものの雰囲気を漂わせる斬新な構成になっている。

惜しむらくは、シリーズのテーマであるフリークス、恐怖、スプラッタといったあたりが薄まっていること。夢オチに逃げるきらいがあることぐらいだが、カメラワークやメリハリのつけ方なども上手い。
続編を作って欲しいと思わせる監督さんである。

6月8日(金) 出張中にたまげる日
栃木に出張中。
工場のラインの空き時間を利用してテストを行なうので割とヒマ。

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食堂でテレビを見ていてたまげる。
小学校に出刃を持ったキチガイが乱入して、8人刺殺、15人にケガを負わせる?
コメンテーターも言っていたが前代未聞の大事件である。
これから、小学校に警備員を置くだの、塀を高くして出入り口に施錠するだのといった無意味な対策が講じられるのだろうなあ。

ボク個人の意見としては、これを機会に

(1)措置入院歴のある人間が犯罪や迷惑行為を繰返した場合、ロボトミーする

(2)わずかでも思考力のある人間なら、想像しただけで震え上がるほど、刑務所の
   待遇を劣悪なものにする。(遠隔操作の電撃首輪をはめて、毎日15時間の3K
   労働とか、重犯罪者は人権を完全に剥奪して人体実験や臓器移植の素体にす
   るとか)

ぐらいのシステムを作って欲しいと思うのだが。

少なくとも、現行の社会システムはキチガイや犯罪常習者の人権を優先しすぎていると思う。
確かに、異常者や犯罪者の人権を認めないシステムは大変な危険をはらんでおり、異常者と正常者の判定も難しい。
しかし、他者に迷惑をかけないように、社会に貢献するように生きている人々の権利が最優先されるような社会にしておけば、こういった事件が起こる確率は格段に減らせるはずだし、大多数の人にとってそれは望ましい社会ではないのか。

6月11日(月) こんなページを見つける日
こんなページを見つける。

今、熱帯魚を飼っているのだが、ここや、ここなどを見ていると、新しいペットが飼いたくなった。やはり、ペットは関節がいっぱいあるほうが絶対楽しいと思う。

あなたも、上記のページを見ているうちに、ペットを飼いたくなったでしょう。
なりませんでしたか。そうですか。

6月12日(火) オオトカゲの日
日刊スポーツコムより

−−−−−
オオトカゲ、ストーン夫の足かみ砕く

米女優シャロン・ストーン(43)の夫、フィル・ブロンスタイン氏(50=サンフランシスコ・クロニクル紙編集主幹)が9日、ロサンゼルス動物園で体長3メートルのコモドオオトカゲに足の指をかみ砕かれ、重傷を負った。病院で縫合手術を受けたブロンスタイン氏は「トカゲを近くで見たい」とおりの中に入っていて、惨劇に巻き込まれた。一部始終を目撃したストーンは、大きなショックを受けている。
 体調3メートルの巨大トカゲは、ブロンスタイン氏の体に巻き着きながら、足の親指にかみついた。同氏は、トカゲのあごをつかみながら約1・5メートルある大きな口を何とかこじ開け、えさ用の窓から逃げ出した。すぐにロス市内の病院に運ばれたが、指はほとんどかみ砕かれた状態で、腱(けん)も切れており重傷。縫合手術を受け入院した。
−−−−−

体長が3メートルで口が1.5メートル?

こんなトカゲなのか?


なお、記事のタイトルだが、サンケイスポーツの
「シャロン・ストーン、夫の惨劇に微笑凍りつく」
の方がベタで良いと思う。

6月13日(水) ユーザーフレンドリーな日
4人に1人がコンピューターに八つ当たり(毎日新聞)

−−−−−
 オンラインPC販売の英ノバテックが、「パソコンにまつわる困った話、面白い話」を募集したところ、4200人から回答があり、4人に1人が、八つ当たりしてパソコン本体を叩くなど、衝撃を与えた経験があると回答した。
(中略)
 ノバテックは、コンピューターに当たり散らしたことのあるユーザーが25%もに達してたことに驚いたとしたうえ、「技術の進歩で、コンピューターがユーザーフレンドリーになれば、こうした八つ当たりも減っていくと期待したい」(デビッド・ファービー同社マネージング・ディレクター)としている。
[ノバテックの調査結果]
−−−−−
パソコンに当り散らした人間が4人に1人というのはどう考えてもウソだろう。
Windowsユーザーで、パソコンのディスプレイをぶん殴った経験がない人間がいるとしたら、そいつは足でキーボードを打っている変人に違いない。

それはさておき、ユーザーフレンドリーなインターフェースというのはこんな感じか?



ディスプレイをぶち割って拳にケガをするユーザーが続出するぞ。


コンピューターへの八つ当たり対策は以下の2つ

(1)人間が素手では破壊できないほど頑丈な構造にする
(2)Microsoft社の技術者達に、人として最低限のモラルとマナーを教える

(1)はともかく、(2)は不可能か

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銀河おさわがせ中隊(ロバート・アスプリン/ハヤカワ文庫)読了。
宇宙軍の官位を金で買った億万長者フールは、失策の責任を取らされて、辺境惑星に駐留するオメガ中隊の指揮官に任じられた。
落ちこぼれ軍人の吹き溜まりであるオメガ中隊を立て直すべく、頭脳と財力にモノを言わせた、フール大尉の奮闘が始まる・・・
大森望氏いわく、「ユーモアSFの長編でほんとに笑えるのって意外と少ないんだけど、これは正真正銘、爆笑の一冊。」(後書きより)
前半は賛成するけれど、この本で爆笑ねえ。
大森氏はこのころ(1992年発行)よほど笑いに飢えていたのかね。

主人公はアメコミ的ナイスガイで、『富豪刑事』のように庶民の感覚とは乖離したトンチンカンをやるわけでもなく、落ちこぼれ集団のはずのオメガ中隊は素直な良い子ばかりで『ポリスアカデミー』のような爽快さはどこにもない。英語の駄洒落もちっとも面白くなく、こんなのを富士見や角川のライトノベル新人賞に出したところで佳作にすら引っかからないのと違うか。


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