| 第10回 3月12日 「戦場に消えた夫」 |
夫の浮気を怒って実家に帰ってしまう千代の無邪気さが可愛い。
夫婦げんかですらほんわかしている辺り、戦国ホームドラマ?
不破家でも木下家でも「男の浮気ごときで狼狽えるな」と諭されてしまう千代だけれど、戦国時代だから夫の浮気くらい大目に見たら、なんていう物わかりの良い女はむしろツマラナイでしょうに。
折悪しく小谷攻めの陣触れが鳴り響き、一豊は戦場へ。
元亀元(1570)年6月28日。
世に言う姉川の合戦。
織田軍と浅井軍とが正面切って初めて戦った一戦であり、この戦いに負けた浅井軍にとって一族滅亡の端緒となる。
この合戦シーンでさえナレーションで処理してしまうドラマ演出はどうかと。。。
合戦のさなか、千代のために功名を立てたい、といつになく焦っていた一豊が戦場で行方不明になる。
一豊が死んだものと思い込んでいる秀吉から葬式を出せと言われて山内家を訪ねる堀尾と中村。その2人を前に気丈にも夫亡き後の家来の心配をする千代。
夫の死を自覚できないまま葬儀を承諾した千代のもとに、命からがら一豊が帰還する。
戦国時代の侍の家って、こんなだったのかなぁ。
夫はある日突然、戦場に出ていったきり帰ってこなくなる。
遺体も戻ってこないまま残された家族は葬儀を出して、辛うじて戻ってきた遺髪を夫の遺留品として墓に納める。
思えばそれはけっこう哀しい人生だったりする。。。。
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| 第9回 3月5日 「初めての浮気」 |
殿の役目は逃げつつ、敵の勢いを引き留め、さらに逃げる。
とにかく難しいこの役目を志願したことで秀吉には「知恵だけの男ではない」という箔が付き、この後に秀吉という男の株が上がるわけだけれども、そんな上司に付き合って命をも賭けなければならなくなった部下は大変だよな〜。
いよいよ万事窮す。
真っ先に足手まといの一豊を見捨てるだろうと思っていた中村一氏や堀尾吉晴が男気を見せたのはちょっと驚き。
朝倉の城から一豊の消息を千代に知らせるためだけに走ってきた六平太。
「お前の亭主が生きるということは、その分、別の男たちが殺されていくということ」
この台詞はいいわ・・・・。
そうなんだよなぁ〜
戦国時代なんだよ。
旦那は戦場に出て、いつ死ぬか分からない身。
妻はその夫の無事を祈り、家を守る。
一豊の人生最大の危機を救ったのは意外にも徳川家康(西田敏行)。
このときの縁が基でのちに一豊は徳川方に就くことになる?
さて
無事に京に引き上げてきた一豊は200石を加増されて初めて信長からも名前を呼ばれる。
その一豊のもとに叔父を訪ねてきたという娘が現れる。
一見、生娘風に見えるこの娘。実は甲賀のくのいち。
小りん(長澤まさみ)にモノの見事に籠絡された一豊。
まさか間者と知らずに小りんの悩ましい誘いを拒めなかった一豊は、後悔しながらも岐阜に凱旋する。
朝倉にも毛利にもお金次第で加勢する忍者という“派遣社員”の仕事の片鱗がチラリと垣間見えて面白い。
一豊の前では無邪気な娘を演じ、仲間の六平太の前では怜悧なくのいち。
小りん:「あんまり床上手じゃなかったな。。。」
六平太:「比べるな!」
おかしい。。。。
戻ってきた早々、一豊は千代に浮気を告白。
ええええ〜〜〜〜!
言っちゃっていいの?
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| 第8回 2月26日 「命懸けの功名」 |
今回の朝倉攻めの際、お市が夫・長政の裏切りを信長に伝えるために暗号の小豆を送ったという逸話は有名。
こういう機転が効くからこそお市は政略結婚という重要な外交官の任務を兄から仰せつかったのであって、この時代の女性達はみな夫を戦場に送り出してただ無事に帰ってくるのを待つというだけの受け身なだけの女ではなかったということ。
ある意味、女性も賢くなかったら生き残れなかった。
お市をはじめ、秀吉夫人の寧々、前田利家夫人のお松など、それまで日本の歴史上に出てくる女性はあまり後世に名を残さなかったけれど、この時代の女性達は乱世なだけにちゃんと男どもと同じように働いて、名を残している。
日本人女性も戦国乱世になると立派に男並の働きをしてみせるということ。
信長は松永兄弟討伐を口実に、いよいよ京に足がかりを付けるため宿敵とも言うべき朝倉氏を討つことに。
その朝倉と万一の為に繋ぎをつけていた足利義昭。
これ見よがしに義昭の前で「朝倉は京に来なかったな」と呟いてみせる信長の深謀。
義昭の考えていることなんてお見通しさ!
密かに朝倉攻めを画策していた信長。
お市はそんな兄と夫との間で揺れ動き、お茶々、お初に続いて浅井家三女のお江与を身籠もる。この三女が後の二代将軍・秀忠の正室になるお江与で、お茶々はむろん、のちの淀殿。
この浅井三姉妹の運命もまた凄まじい。
さて、いよいよ越前の金ヶ崎城攻め。
朝倉勢を蹴散らした織田軍だが、一豊は顔に矢を受けて大負傷。
これが一豊、生涯一番の大手柄になる。
このとき一豊を踏みつけた草履は後に土佐藩の家老になった五藤家の家宝になったんだとか。
朝倉攻めの渦中、織田軍の後背にあたる小谷城では朝倉軍への加勢を決意した長政が出陣。この長政の突然の変心。ドラマではあまりちゃんと語られなかったけれど、ここいらがお市にとっても信長にとっても分岐点になるだけに、もう少しちゃんと描いて欲しかった。
加えて殿軍を願い出た秀吉のこのエポックメイキングな瞬間ですらナレーションで済ましてしまうのはどうだろうか。殿軍がいかに危険なポジションであるか、もっとちゃんと台詞や演出で見せるべきだと思うし、この時、珍しくこの秀吉の志願に感動して自分の兵を差し出した織田軍麾下の将など、ただ秀吉を見下すばかりの佐久間や丹羽ではない、というところを見せて欲しかった。
こういう男気な演出がなぜにできないのか。。。
殿軍という悲壮感を笑い飛ばす秀吉一党。
どこか悲壮感が感じられない軽さが気にかかる。。。。 |
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| 第7回 2月19日 「妻の覚悟」 |
なんか、千代と一豊の場面だけになるとほのぼのホームドラマになっちゃうんですが、奇妙にこれが浮いて見えるのが気になって仕方がない。
今回は特に新右衛門の妻が死んじゃうという重い話なだけに、そのほのぼの感がヤケに空気が違って見え、あまりにギャップが激しくて緩急という風には捉えられなかった。
明智光秀の娘お玉がちょっぴり出演。
これもなぁ〜。
ナレーションでその将来まで喋っちゃあイカンだろう〜!
歴史をちゃんとよく知らない人にとっては「おお!あの小さなお玉が細川ガラシャ夫人になるのか!」くらいのサプライズをちゃんと用意してくれてもよかったんじゃないの?
戦場にて、お市が嫁いだ小谷城に出向く信長と、そのお供をする秀吉。
義弟でもある浅井長政に過分な信頼を寄せているけれども、浅井家は今なお織田家と敵対する朝倉氏との繋がりが深い家柄。信長を秀吉もろとも押し包んで殺してしまえ、などという陰謀はあたりまえのように頭をもたげてくる。
そのお市から、千代のことをかけて何やら謎めいた言葉を投げかけられた一豊。
これぞまさに「浅井家を信じるな!」という意味が込められている。
・・・実直な一豊にちゃんと伝わっているのかどうか。。。
お市御寮人も伝える人をちゃんと選ばないとね。
その小谷城に現れたのが六平太。
浅井家に出入りしていたり、後には毛利家に出入りしていたり。
甲賀モノとはいえ、挙動が不審すぎて頭から信じられなかったりする。
密かに信長誅略に動く浅井久政と違って、あくまで自分の懐に入ってきた信長を暗殺することを潔しとしない長政はこの父親に猛反対する。
一方で岐阜城下では新右衛門の妻・フネが流産による大量出血で急死。
母親の死に立ち会わなかった父親の新右衛門を逆恨みする次男の徳次郎はプチ家出。
心細くなっていたところを千代に助けられ、すっかり心を入れ替えちゃうなんてところは王道のパターンだしな。。。
さて、いよいよ信長は義昭を奉じて将軍職に就かせ、中央政権への進出に乗り出す。
足利義昭なんて小者は官位や特権を与えれば十分に靡く田舎モノ、と侮っている義昭の洞察力の無さが身を滅ぼす。
三谷義昭はなかなかに腹黒いお坊ちゃん将軍を嬉々として演じているんだけれど、頭ばっかりがデカくて実の無い薄っぺらな男、という感じが滲み出ているように見える。 |
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| 第6回 2月12日 「山内家旗揚げ」 |
この夫婦のほのぼの会話はすでに定番と化しているのか。
「生涯妻は千代一人」宣言をしちゃった一豊。・・・おいおい。
郎党コンビの漫才もすでに定番。
今回はその郎党の一人である新右衛門の一家が揃って山内家に居候。
あまりに多くて一度では覚えられない。。。。
たちまち山内家のエンゲル係数は跳ね上がり、やり繰りを任された千代の肩には一気に弱冠50石という重圧がのしかかる。
自分の食事を削ってでも男達には満足した食事をと考えるけれど、それにも限度が。
と、この千代。やることが奮ってる。
特異の裁縫を生かして小物を作り、楽市で売りに出すんだけれど、そこは近江商人の口八丁の物売りには適わない。
今回から千代の「旦那教育」が本格的に開始。
軍師の竹中半兵衛から聞き込んだ浅井の情勢を何気なく夫の一豊の耳に入れ、世の中の動きに疎くては功名も立てられぬ、とばかりに冗談めかして夫を教育、教育。
三つ葉柏の紋の謂われをちゃんと覚えてなかった千代に再教育を施す吉兵衛。
いちいち説教臭い物言いが講談めいて笑える。
吉兵衛を話し上手、とおだて上げるのも千代の賢いところ。
単純な公家のお殿様そのものの足利義昭に三谷幸喜。ようやく初登場。
いつまでも将軍・足利家の偉功を信じて疑わない義昭の時代錯誤な殿様っぷりが実に良くお似合いで。
その足利家に仕える明智光秀は信長の正室・お濃の従兄として登場。お濃は少女の頃、この光秀に想いを寄せていたけれど、初恋は実らずに終わる。信長の妻として、光秀と信長が水と油ほどに違うのだと評して見せるけれど、このお濃の預言めいた述懐が後の伏線となるのかも。
確かに地方の一大名と、威勢衰えたとはいえ室町幕府の幕臣。武士としての正統な格は光秀の方が上。もったいぶった京風の格式ばった所作が信長にとってまだ珍しいものとして映っているうちは良いけれど、そのうち信長自身が幕威なにするものぞと思い上がるようになった時が怖い。
光秀の登場でライバルの台頭を危ぶむ秀吉。その秀吉の前でも夫を立てようとする千代。
寧々はちゃんとその千代の賢さを見抜いていて、さすがは後の北政所。
さて、山内家にも新しい旗さしものが出来上がり、いよいよ功名を立てるための「戦」という機会が巡ってくる。この時代、戦とは侍にとって功名の畑。名を立ててこその武士。
良い主人を持つことこそ侍の命運を左右する。この時代、侍は主人に対する忠義一筋というよりも己のため、家族のために武功一筋に生きていた。
女はそんな夫のために何をしたか。次回は「妻の覚悟」
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| 第5回 2月5日 「新妻の誓い」 |
新婚初夜だというのにこの夫婦は「一国一城の主になる」宣言をして盛り上がっちゃう。
一豊は何げに「いつか一国一城の主になれたらいいなぁ〜」と夢物語を千代にだけ打ち明けるんだけど、この戦国時代、誰もが自分にも芽があるかも、とそんな夢を抱くのもムリからぬ話。
千代は千代で女なら誰もが「いつ私を好きになったか知りたいの!」攻撃。
この会話、いかにもありがちで可愛いわ〜。
千代を妻にしたことで同僚からからかわれる一豊だけど、このとき一豊をからかったのが中村一氏に堀尾茂助。いずれも後に一豊と共に出世していく秀吉の与力。
この2人の妻も初登場。
。。。しっかし取って付けたかのような登場の仕方が。。。。
ついでに寧々はこの頃すでに賢婦然としていて、夫のことも冷静に観ている。
お嬢様育ちのお市には絶対に適わないけれど、現実には高嶺の花なんかよりも自分のような野の花こそが結局は地道に幸せなんだってことをちゃんと分かってたりする。
さて、このお市。
大地真央さん。お嬢様だからこそ嫌味なく「人の物は自分の物」とアッサリ千代が作っていた小袖を持ってっちゃうんだけれど、これがまたいかにもお似合い。
んが、しかし。そんな雲上人とも言えるお嬢様がわざわざ下々のお家に行くか?むしろお城に呼び出すほうが自然じゃないの?
確かに千代がパッチワークした小袖はエラくデザインチックで、当時にしちゃあ斬新だったろう。
今で言うならデザイナーの走り?
年収500万の家に家人が6人。
単純に一ヶ月の食費が一人3万円として18万円。
18×6=108
エンゲル係数は45%。こりゃ確かに高い。
さて来週はさらに食い扶持が8人も増える計算で、ますます山内家は火の車。 |
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| 第4回 1月29日 「炎の中の抱擁」 |
何げにお気に入りなのが筒井道隆演じる竹中半兵衛だったりする。
この頃の半兵衛はまだ美濃の斎藤家の一家臣にすぎず、信長の稲葉山城攻めの時は弱冠24歳。
これより前の稲葉山城奪取事件は20歳のときの所業で、わずか16人の手勢で稲葉山城を乗っ取ったという嘘のような話はホントにあったらしく、事件後には主家を退いて浪人していた半兵衛の活躍を知った信長は半兵衛を麾下に加えるべく当時はまだ木下藤吉郎と名乗っていた秀吉に半兵衛を口説きに走らせ、織田家へ仕官するよう三顧の礼を持って半兵衛を迎えたという話は恐らく江戸期の歴史書の創作ではなかろうかと言われているけれど、そんな伝説すら本当のように思えるくらい竹中半兵衛という稀代の軍師はこの戦国期において出色の存在だったりする。
さて、その半兵衛。
実はあまり長生きしない。
信長が稲葉山城を落とした永禄10(1567)年から数えて12年後に播州三木で病没する。
死因は肺結核と言われていて、ドラマでも筒井半兵衛はすでに喀血している。
そのせいか妙に悟ったところがあり、気があるらしい千代の初恋をかなえるために秀吉に条件を出したり、やたら一豊を持ちあげたり、「自分の代わりに千代を幸せにしてやってくれ」と潤んだ目で訴えていそうな雰囲気がすでにある。
この半兵衛と同じポジションに居るのが幼なじみの六平太で、ただ昔の主人の遺児だからという理由だけではなく、美しく成長した千代に献身的なまでの恋慕を抱きつつも、彼女の幸せを叶えてやりたい一心で一豊との仲を取り持ったであろう、その自己犠牲は涙ぐましい。
千代という女性は自分の知らぬ間に男どもに献身を遂げさせる実に希有な資質を持った女性ということになり、同性から言わせて貰えば、かなり、非常に羨ましかったりする。
自分から進んで「男どもを弄んでやろう」などとちっとも考えていないのに、その天然の魅力でもって自然に周りの異性を魅了する女性というのが実は居るのだ。
私の大学時代の友人もこういう女性で、なぜか非常に男性にはモテた。モテているくせにちっとも自覚せず、えらく自然体で、おかげで同性からも好かれた。
何故かこの千代を見ていて、ついその友人を思いだしてしまった。
(ちなみに彼女は未だに独身。あまりの天然っぷりに未だに失恋を繰り返しているが、どうもタイミングを外しまくっているような気がするのでそう忠告してみても、本人に自覚が沸かないから始末に負えない)
さて、本編の主人公だが4話目にして早くも結ばれてしまった。
もっと結婚まで話を引っ張るのかと思いきや、意外にも早い展開。
ということはつまり、ようやく原作の冒頭が始まったと言うことで、ここから山内夫妻の二人三脚が始まる。
大石脚本による山内家家臣2人のどことなくのほほーんとした台詞のやり取りが今のところのお気に入り。
果たして吉兵衛、新右衛門コンビはちゃんと一豊に「初夜の心得」を伝授できたの? |
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| 第3回 1月22日 「運命の再会」 |
墨俣で川越しに再会したのはやはり千代だった。
調略のために美濃の竹中半兵衛を藤吉郎と共に訪ねた一豊は、そこで美しく成長した千代と再会する。
この時の一豊の台詞
「大きくなったな」
。。。どこまでも武骨な男。
俗に墨俣一夜城と言われる墨俣城を今で言うプレハブ工法で建てた藤吉郎は秀吉という名を信長から与えられるという栄誉を得る。
その秀吉の与力となった一豊は頭を使う秀吉と違って槍ひとつで功名を立てる道を愚直に進む。
そんな一豊の前に再び現れた千代。
敵方である美濃の斎藤家に仕える千代は、斎藤家の軍師である竹中半兵衛に気に入られて彼の居城で行儀見習いを。
運命の再会というには互いの立場は敵味方に別れてしまっているけれど、千代はただひたすら初恋の人である一豊のことを思い切れない。
そんな千代の前に再び現れたのは幼なじみの六平太。
千代のためなら何でもすると言う六平太は伊賀ものになっていて千代の恋路のお手伝いを。
竹中半兵衛を口説いて織田方に寝返らせる六平太だが、内心はどうなんだろうか?
この六平太が仕えていると言ったのが近江の浅井家。
浅井家といえば信長の妹のお市が嫁ぐことになる家。
この辺りの因縁も後に物語に大きく関わってくるのかも知れないなぁ。
飄々とした筒井竹中半兵衛はなかなかに適役。
あまり長生きしない人だけど、その存在は小さくない。
さて、今はまだ大石サンのオリジナル脚本が続いている。
えらく劇的な設定にしているので奇妙に現代的ではあるけれど、大河ドラマとしての盛り上がりのためにはやむを得ないのかな。 |
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| 第2回 1月15日 「決別の川」 |
ちょっと時間が経ちました。
一豊は母・法秀尼に織田家への士官の許しを得るため久々に母のもとを訪れ、そこで千代と再会。
千代は一豊から貰った草鞋を後生大事に持っていて、まさにアレですな、「初恋の人」ってな趣。
ところが一豊ははるかに年下の千代をまるきり子供扱いして、「まだいたのか!」ってな真っ正直なことを言っちゃうモンだから、千代の幼心はちょっぴり傷付く。
一豊に言われるまま美濃の不破家に向かう千代。その後を追って「美濃には行くな〜」と引き留める一豊。しかしさ、そこで軍事機密といっていい「美濃攻め」をあんな大声で叫んじゃアカンやろう。
案の定、美濃の不破家にたどり着いた千代は伯父さんに「織田家が美濃を攻めてくる」と教えちゃうし。
時間の経過をザックリ早くしちゃうのは大河ドラマだから仕方がないとはいえ、ちょっと唐突に藤吉郎は寧々と結婚しちゃうし、織田の美濃攻めも軍馬を2度ほど走らせただけでナレーションで処理しちゃうのはちょっとどうかと思うなぁ。
ついでに言えばやっぱり舘信長はあまりに老けてる!どう見ても50過ぎのオジ様だ!
柄本藤吉郎も無駄に動きが大きいせいで、なんか柄本サン、ムリしてませんか?と言いたくもなる。
その中で飄々とした風情を漂わせるのが筒井竹中半兵衛ですね〜。
後に秀吉の懐刀となる軍師。
この頃はまだ織田家に士官していなくて、美濃の斎藤家の参謀格。
どうも千代に気がある?
織田家の与力格ながら、まだまだ身分の低い秀吉が墨俣を見に来る。世に言う「墨俣一夜城」の下見になるのかな?
この一夜城築城が秀吉の出世の足がかりになったとも言われる。
その墨俣こそ、美濃勢にとって要地となることを見抜いていたもう一人の人物が竹中半兵衛。
この2人の知恵比べももっと丁寧に見せてもらいたかったりする。。。。
このころの一豊はまだ藤吉郎に対して下出に出ているけれども部下というわけではなく、とりあえずちょっと肩書きが自分よりも上の人、いわば平社員と主任、という間柄に近い。
頭を使う藤吉郎に対して一豊は飽くまでも武辺一途の人で、藤吉郎の知恵にひたすら感心する一豊の素直さがなんか誠実な感じがしてイイ。
今回からようやく仲間由紀恵が登場。
あの色黒少女がこんな可憐な女になってちゃあ、一豊も気持ちがグラグラ揺れるってなもんでしょ。 |
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| 第1回 1月8日 「桶狭間」 |
初回から桶狭間とは、なかなかNHKも気合い入れてるなぁ〜。
原作である司馬遼太郎の「功名が辻」は千代と一豊の祝言から始まっていて、すでに一豊は信長の家臣になっているという設定なので、この初回はまるきり脚本家の創作部分。
千代は幼い頃に両親を亡くして母方の叔父に育てられた、元はと言えば半農半士の郷士の娘。
一方の山内一豊は織田の一族であった尾張の岩倉織田家の家老・山内盛豊の遺児で、血統でいえば織田家家中に於いては名門になるが、なにせ主家を滅ぼした織田信長はいわば君父の敵。14歳で親兄弟を失って士官の口を探して浪々の身である彼が、どういう経緯で織田家の家中に加わったかは一切、原作では触れられていない。
そのかわり原作では、「この時代の武士という者は主探しに躍起になった。これぞ、という主人の下に付き、功名手柄を立てて自分の家を大きくすることに命を賭けた」と再三、書き綴っていく。
一人の主君に生涯かけて忠誠を誓ったという近世の武家の思想は江戸時代の朱子学の影響によって徳川幕府の政権下において200年以上かけて培われた思想哲学であって、この戦国時代はそれこそ形成悪しと見れば主家を裏切ってそれまでの敵と味方を取り替えてしまうことも許される群雄割拠の時代。
例え主家の仇とはいえ、一豊が執念深く織田信長の命を狙っていた、という導入部分だけはえらく近世的な考え方のような気がしてちょっとイタダケ無かった。
功名とは、戦場で手柄をかけることだけではなく、いかにして「働きがいのある主を捜すか」ということでもある。
山内一豊は関ヶ原でも大阪の陣でも特に目立ったこれぞという働きをしていなくても土佐藩を賜った希有の人物。幕末に至るまで、土佐藩といえば「祖先がそう目立った手柄を立てていないのにも関わらず土佐24万石を貰った運のいい藩」と揶揄されたこともあったとか。
そういう意味では、山内一豊は子孫には褒められるほどの勇猛な功名を残さなかったかも知れないけれど、主選びには間違いない目を持っていたということ。
さて、今後、この一豊と千代がいかにして戦国の世を渡っていくかがどう描かれていくか。
初回を見る限り、一豊が「軍神摩利支天」と称した舘信長ははっきりいってエライ年寄り臭く見えるし、あの声で時代劇をされてもなぁ〜というくらいに張りが無さ過ぎる。もっと腹の底から声が出せる人じゃないと、軍勢を鼓舞することはできないよなぁ〜。
また、蜂須賀小六役をなぜに演技には素人のプロレスラーを配したのか不可解。
この人、後に四国の阿波徳島藩の藩主になる人なだけに、一豊との縁も薄くはない。
が、蜂須賀小六や前野将右衛門を諜報方として働かせた、という今回の設定はなかなかに面白い。というより、秀吉と蜂須賀小六の関係は例の「矢作川の橋の出会い」という作り話よりも、こういった郷士出身の裏方を巧い具合に取り込んで出世していった尾張時代の秀吉や有象無象の織田家家臣団の生き様にこそ面白味を感じてしまう。
この時代の懸命に生きて闘い続け、家を残していった獰猛なまでに己の生に執着する戦国時代の人々は、ある意味で日本人の原型なようにも思えて、私はこの時代が幕末に続いて割に好き。
というより、乱世にあって懸命に生きた人々の生き様そのものが好きなのだろう。
この後、一豊と千代夫妻はあらゆる人生の岐路(辻)に立つ。
それをいかにして立ち向かい、生きたか。
1年かけてどう大石さんが書き表すか、楽しみに観ることにしよう。
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