予防接種について
現在、予防接種は「受けねばならない」という義務制度から、「受けるよう努めるべき」という勧奨制度(いわば努力目標)となりました。その中には、自治体が費用を負担して行う定期接種(ポリオ、三種混合、麻疹、風疹、BCGなど)と、自費で受ける任意接種(インフルエンザ、水疱瘡、おたふく風邪など)があり、保護者が予防接種の効果と副作用をよく理解したうえで接種を受けるよう努めることとなっています。
今年(平成17年)6月、日本脳炎のワクチンでADEMと呼ばれる脳炎が発症したため積極的には接種を推奨しないということになりましたが、リスクの高い地方に行く場合などは受けることは可能です。追加接種の間隔が空くことを心配される方も多いのですが、多少時期がずれても接種効果がなくなるわけではありません。これまでも1年以上間隔が空いたケースが実際には多くありました。1,2年以内には改良型ワクチン製造のめどがたったようですので、それまで待っても支障はないでしょう。
ワクチンには大きく分けて病原体を弱毒化した生ワクチン(ポリオ、風疹、麻疹、BCGなど)と病原体を死滅させた不活化ワクチン(日本脳炎など)、毒素を無毒化したトキソイド(三種混合など)があります。一般に不活化ワクチンとトキソイドでは反応熱が出るとすれば接種当日か翌朝頃のことが多く、接種部位の腫脹を伴いやすいのに対し、生ワクチンでは数日〜数週たってから微熱や発疹などの症状が出るという傾向があります。不活化ワクチンとトキソイドは接種後6日間、生ワクチンは接種後27日間は他のワクチンを接種できません。
これらのことを理解した上で予防接種のスケジュールを立てると良いでしょう。
一般的に推奨されるスケジュールは
生後6カ月以内にBCG、次にポリオ初回または三種混合の初回、その次にポリオの2回目をうけます。1歳になったら麻疹、風疹、そして三種混合の追加をうけ、3歳になったら日本脳炎という順番になりますが、順番が前後しても問題ありません。
最近は小中学生のツベルクリンが廃止されましたので、必ず乳児期にBCG(結核ワクチン)を受けておきましょう。なお平成17年4月に結核予防法が改正されて接種年齢が生後6カ月までとなり、BCGもツベルクリン判定をせずに直接接種することとなりましたのでご注意下さい。