河原井さん 根津さんらの

 「君が代」解雇させない会


★
このサイトは、
〈河原井さん根津さんらの
「君が代」解雇をさせない会〉
のホームページです。



「解雇させない会」とは?
「河原井さん根津さんらの君が代解雇をさせない会」(略称:解雇させない会)は、「石川中裁判を支える会」が母体となり、2006年、根津公子さん河原井純子さんと思いを同じくする教員、元教員、市民らによって結成されました。
当会は、教育現場への「日の丸」「君が代」の強制に関わる問題意識を共有する全ての市民に開かれた市民団体です。
「君が代解雇」を許してしまったら、全国に東京方式の教育破壊が波及してしまう、という危機感から、会では様々な取り組みに力を注いでいます。
           *
★連絡先:河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会(多摩教組気付)
〒185-0033 東京都国分寺市内藤2-38-1 田中コーポ105
Tel
Fax:042-574-3093


“「君が代」解雇”とは?


事務局ブログ
 英語サイトはこちら English site


会のとりくみ
 07年度 新聞意見広告基金
 署名活動
 One Dayアクション
  
★
海外からのメッセージ
 裁判傍聴支援

   
法廷カレンダー

入会・活動への参加
 会員随時募集中です

あなた一人でも出来ること
 抗議はがき集中作戦
 抗議電話を都教委・校長へ
 ●
ネット署名⇒休止中

根津公子「停職『出勤』日記」
 ●停職「出勤」日記 2009
 ●停職「出勤」日記 2008
 ●停職「出勤」日記 2007
 ●停職「出勤」日記 2006
 ●停職「出勤」日記 2005


河原井純子「全国行脚の記」
 「あたたかき全国行脚に乾杯!」

近藤順一さんのコーナー
●近藤順一さんの試論集
※河原井さん・根津さんの「君が代不起立」に連帯して、今年で3年連続の不起立を貫いた近藤さんが書かれた文書をご紹介します。
資 料 集
 マスコミ報道記事
 
裁判書面
 
根津さん・河原井さん被処分履歴
 
「解雇させない会」ニュース・バックナンバー

リンク集


根津さん・河原井さんを
もっと知るには?

●書籍 河原井純子 著
学校雑木林 共生共存の教育実践と「君が代」不起立
河原井さんの養護教員としての実践、「君が代」不起立への思い等を綴る単行本。
解説:斎藤貴男氏。


200頁・2009年4月

白澤社刊
(発売:現代書館)
定価 1800円+税


●書籍 根津公子 著
希望生徒 家庭科の先生と日の丸・君が代【増補新版】
根津さんのこれまでの家庭科教師としての実践、不起立に至る経緯や教委による処分の実態が詳細に。
【感想】

232頁・2007年11月
影書房刊
定価 1700円+税


●週刊金曜日
2009年3月27日/744号
特集「教育があぶない 」

■対談:
根津公子・崔善愛
「都教委は日本の良心を処分するのか」
■「愛国心教育に道開く
日教組中央」(渡部秀清)
■日の丸・君が代 双六
(壱花花)
※東京の教育の危機的状況や、日教組中央のひどい堕落がよくわかる号。「買い」です!
500円
発売:週刊金曜日


●漫画冊子 『東京日の丸行進曲』
 まとめとマンガ:壱花花

(文章は渡辺治氏講演録に加筆修正)
石原教育改革の狙いがずばりわかる
13頁・2009年3月
200円+送料
詳細
取扱い:ビデオプレス


●長編ドキュメンタリー映画
08年平和・共同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞!
『あきらめない―続・君が代不起立
『君が代不起立』の続編が完成!
大好評です!!
上映会情報は
こちら
上映申込みはこちら
75分・2008年9月
ビデオプレス
制作
DVD=4500円
(個人価格)


●長編ドキュメンタリー映画
『君が代不起立』

上映会情報は
こちら

87分・2006年12月
ビデオプレス
制作
DVD=6000円
*英語字幕版もあり


●パンフレット 河原井純子他 著
『「茶色の朝」えないために
31頁・2006年9月
ピースネット発行
300円
連絡先TEL:03-3813-6490


●漫画冊子 壱花花 著
『教師の本分』
「君が代」処分の問題点をわかりやすく描く
12頁・2007年10月
150円+送料
取扱い:ビデオプレス


週刊金曜日No.683/07・12・14号
「根津公子さんをやめさせるな」

座談会:「「君が代」不起立 “機械”にされる子どもたち」
根津公子/ポール・ジョバン/松原明
500円
発売:週刊金曜日


●3分ビデオ 佐藤丈夫 監督
「日本の労働者 根津は不起立だ」(@レイバーフェスタ2007)UnionTubeへリンク





Topics                          
「解雇させない会」ニュースNo.57(最新号)UP!⇒PDFバックナンバーはこちら NEW
★2016年7月17日 「解雇をさせない会」2016年度総会&講演会の集いNEW
「君が代」処分取り消しのビックニュース~停職6月処分取り消しが確定!NEW
★2015年11月28日に開催した学習交流会
《若者と語る「日の丸・君が代」~菱山南帆子さんを迎えて~》の菱山さんの講演録をアップしました。
2015年5月28日、東京高裁逆転勝訴!の
判決文報告をUPしました。
★リーフレット
『卒業式・入学式でなぜ「君が代」不起立?』ができました!
「根津公子の都教委傍聴記」レイバーネットに連載中。

 
解雇させない会 最近の記事



2016年17日(日)

河原井さん根津さんらの
「君が代」解雇をさせない会

2016年度

総会
講演会の集い

*     *     *

日時 2016年7月17日 13時15分 開始
   13:15~総会
   '15年度活動・決算報告 '16年度方針・予算案)

   14:00~ 講演
池田浩士さん
              (ドイツ文学 京都大学名誉教授)

   「学校という戦場
―『日の丸、君が代』、『勤労奉仕』の歴史を振り返りながら」

場所 スペースたんぽぽ(たんぽぽ舎4F)
     (JR水道橋駅より徒歩7分)
    千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル4F
    (たんぽぽ舎 TEL03-3238-9035)

参加費 500円

*     *     *

◇池田浩士さんから
 「日本の敗戦後、多くの教育者たちが「二度と教え子を戦場に送ってはならない」という固い決意で学校教育に携わってきました。けれども、こんにち、「戦後民主主義の時代」は遠い過去となり、憲法蹂躙が重ねられてきた末に、政府が「平和安全法制」と呼ぶ戦争法規によって、私たちはついに、日本という国家が戦争をする時代に足を踏み入れてしまいました。
 教え子を戦場に送ることも、もはや遠い未来のことではないでしょう。
 けれども、この「戦場」を、文字通りの戦地、戦争の前線としてだけ思い描くとすれば、私たちは「戦争」のイメージを誤って抱くことになるのではないでしょうか。戦争は必ず、「前線」と「銃後」との両方で戦われるからです。「学校」は、まず何よりもその「銃後」の戦いで大きな役割を果たします。そしてその戦いは、まだ「前線」が存在しない時から、つまり戦争が始まる前から、いわば銃後の戦場として、戦いを始めるのです。
 「日の丸・君が代」を通した天皇制愛国教育や、「道徳」の教科化は、少なからぬ人びとが危惧し警鐘を鳴らしてきたように、銃後の教育の重要な実践です。そしてさらには「ボランティア活動」さえもが、じつはこれと無関係ではないことを、過去の歴史が物語っています。戦争教育は、「平和」や「社会貢献」の顔つきをしていました。
 戦前・戦中の学校教育の中で、学校は「銃後の戦場」としてどのような役割を果たしたのか?――これを具体的に振り返りながら、いま私たちが立っている地点を改めて見つめなおしてみたいと思います。」

★ 最高裁「都の上告棄却」決定のうれしい知らせ(詳しくは裏面をご覧下さい)後、初めての総会です。もう一度学校における「日の丸・君が代」について、本質的なところから考えたいと池田浩士さんに講演をお願いしました。14時から講演の予定です。会員でない方もどうぞご参加ください。


*     *     *

集会チラシはこちら





(2016年6月2日 記)
「君が代」処分取り消しのビックニュース
~停職6月処分取り消しが確定!
最高裁が「都教委のやりすぎ」に歯止め

根津公子

*     *     *

 昨2015年5月28日、東京高裁(須藤典明裁判長)は2007年「君が代」不起立停職6月処分取り消しと損害賠償を求めた事件で、根津・停職6月処分の取り消しと河原井さん・根津の損賠(各10万円)を認める判決を出しました。河原井さんの停職3か月処分については地裁で処分取り消し。都は上告してはいませんでした。

 敗訴した都は、根津・停職6月処分と2人の損賠について、上告及び上告受理申し立てをしていましたが、最高裁第3小法廷は、5月31日付で都の「上告を棄却」し、「上告審として受理しない」ことを「裁判官全員一致の意見で決定した」との「決定」を出しました。 今日(6月1日)、その決定が届きました。




http://www.labornetjp.org/image/2016/0602nezu2
*最高裁決定のボードを持つ根津さん(右)。近藤順一さん(左)と南多摩中高一貫校でチラシまき(6月2日朝)


 2012年1月16日最高裁判決は「職務命令は違法とは言えない」として戒告を容認しましたが、「戒告を超える重い処分は違法」とし、根津を除くすべての人たちの減給以上の処分を取り消しました。

 「過去の処分歴」「不起立前後の態度等」(2つを一緒にして「過去の処分歴等」という)がある場合は「戒告を超える重い処分」も可とし、根津の停職3月処分を取り消しませんでした。これに倣って、これ以降の裁判は、どれも同じ判決が続き、私根津だけは敗訴し続けました。

 しかし、昨年の須藤判決は、根津について、2006年処分から2007年処分に至るまでの間に処分を加重する新たな個別具体的な事情はないとして、停職6月処分を取り消しました。何度も同一の「過去の処分歴」を使うべきではないということばはありませんでしたが、「過去に同様の行為が行われた際に停職処分がされていたとしても、懲戒権者において当然に前の停職処分よりも長期の停職期間を選択してよいということにはならない」「処分の加重を必要とするような特段の事情が認められるか否かという点に加えて、停職処分を過重することによって根津が受けることになる具体的な不利益の内容も十分勘案して、慎重に検討することが必要」と判じ、同一の「過去の処分歴」を使っての機械的累積過重処分を断罪しました。

 「停職6月処分を科すことは、…根津がさらに同種の不起立行為を行った場合に残されている懲戒処分は免職だけであって、次は地方公務員である教員としての身分を失う恐れがあるとの警告を与えることとなり、その影響は、単に期間が倍になったという量的な問題にとどまるものではなく、身分喪失の可能性という著しい質的な違いを根津に対して意識させざるを得ないものであって、極めて大きな心理的圧力を加える」と、停職6月の意味することを明示したうえで、「自己の歴史観や世界観を含む思想等により忠実であろうとする教員にとっては、自らの思想や心情を捨てるか、それとも教職員としての身分を捨てるかの二者択一の選択を迫られることとなり、…日本国憲法が保障している個人としての思想及び良心の自由に対する実質的な侵害につながる」と判じました。憲法19条の実質的侵害に踏み込んだ判決でした。

 また、損賠については、「停職期間中は授業をすることができず、児童生徒との信頼関係の維持にも悪影響が生じ、精神的な苦痛を受けるだけでなく、職場復帰後も信頼関係の再構築等で精神的な苦痛を受けるものと認められ、そのような苦痛は、本件処分の取り消しによって回復される財産的な損害の補てんをもっては十分ではない」とし、都に損害賠償金の支払いを命じたのです。

 都の上告を最高裁が棄却し、須藤判決が確定して本当にうれしいです。昨年の須藤判決が出されたときにも思いましたが、生きているうちに、しかもこんなに早くに勝訴判決を手にするとは思いもしなかったことです。勝訴判決を手にできたのは、大勢の方が支援して下さったおかげです。皆さん、ありがとうございました。

 この判決確定で最もうれしいのは、「君が代」不起立で停職6月以上の処分が不可となったことです。都教委は「君が代」不起立者を分限免職に持っていこうとも考えてきた向きがありますが、それも行うことはできなくなりました。

 大阪府教委は2回目の不起立をした教員に「次に職務命令違反を行えば免職もあり得る」と記した「警告書」を渡しましたが、判決は「警告を与えることは」だめだと判じています。「同一の職務命令違反3回で免職」(府条例)は破たんしたも同じです。その点で、実に安堵しうれしいです。

 私どもの裁判はあと2件(2008年事件、2009年事件)が地裁にかかっています。引き続きご支援くださいますようお願いします。


*     *     *







以下は終了しました。

2016年日(日)
学習会
教科書を取り戻す
育鵬社採択阻止の闘い
(滋賀県と大田区から)
*     *     *

日時 3月6日(日)13時5分開場 13時20分開会
場所 国分寺労政会館第4会議室
    国分寺市南町3-22-10
    (国分寺駅南口下車徒歩5分)
    TEL042-323-8515

講師 木村幸雄さん(滋賀県)  北村小夜さん(大田区)

参加費 500円

主催:河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

*     *     *

今年も卒業式・入学式の時期が近づいてきました。「日の丸・君が代」を強制する10.23通達が出されてから13回目の卒・入学式です。卒業式を前に、学校現場で闘っている人たちをどのように支えられるか、一市民として自分の闘いとするにはどうしたらいいのかを考える手立てにと、させない会では、上記の学習会を計画しました。

昨年は中学校の教科書採択の年でした。「戦争法案反対」の声が日々大きくなった7,8月、各地の教育委員会では、来年度から4年間使用する教科書が採択されました。歴史の事実を歪め、戦争を賛美する「つくる会」系教科書(育鵬社など)を採択しないようにとの運動が各地で闘われましたが、育鵬社の全国シェアは4%から6%に増えてしまいました。

そんな中で、2005年「つくる会」系教科書の扶桑社が採択された学校があったにもかかわらず、2009年それを覆し、今回も全県で育鵬社教科書の採択を拒否できたのが滋賀県であり、その運動の中心を担ってきたのが木村幸雄さん(「子どもと教科書 市民・保護者の会」)です。同様に前回育鵬社教科書が採択された直後から様々な立場の違いをこえて反対運動を続け今回は育鵬社教科書の採択を拒否できたのが大田区で、その運動を続けてきたのが北村小夜さん(元教員で「戦争は教室から始まる」の著者)です。

戦争をする国をつくるのが安保法制であるように、「君が代」不起立教員を処分することは、お上に従順でない教師を排除することであり、育鵬社の教科書を使わせることは、戦争をする兵士を育てることにつながります。

どうしたらそれを食い止められるか、お二人の話から学び、考え、行動していきましょう。

お忙しい時期だと思いますが、どうぞご参加下さるようお願いします。


*     *     *

集会チラシはこちら







2016.2.17発行
「解雇させない会」ニュース No.56
(最新号)をアップしました


◇◆◇
 CONTENTS ◇◆◇

●卒業式に向けた取り組み
●いま裁判は……根津公子
●11.28学習会「若者と語る『日の丸・君が代』~菱山南帆子さんを迎えて~」報告……斎藤義子 他

*     *     *

 ニュース最新号へ(PDF)





2016.2.17発行
2015年11月28日開催の学習交流会

若者と語る「日の丸・君が代」
~菱山南帆子さんを迎えて~

の講演記録をブログにアップしました

*     *     *

PDFへ







2015.10.21発行
「解雇させない会」ニュース No.55
をアップしました


◇◆◇
CONTENTS ◇◆◇

●田中聡史さんの「君が代」不起立に対する都教委による不当な再発防止研修抗議行動の報告…佐藤茂美
●各地からの報告:滋賀・東京・大阪から
●07年控訴審勝訴判決に対する、都側の上告理由…根津公子 他

*     *     *
ニュース最新号へ(PDF)





2015.5.28

東京高裁逆転勝訴判決!


判決文はこちら

裁判報告はこちら


*     *     *






2015年21日(土)

「君が代」起立強制を考える集い

「君が代」不起立を選んだ生徒がいた!
聞いてみませんか?

*     *     *

 昨年の春、卒業式の朝の校門前で、自らの思いを書いたチラシを配り、「君が代」不起立した高校生が大阪にいたと聞いたときの驚き、チラシの内容を読んだときの感動は今も忘れられない。「どんな生徒なのだろう、会いたい!」「なぜ、チラシを配ったのか、聞きたい!」と、思い続けてきた。それが、今回実現する。
 ご本人の木村さんと同じ学校の教員で「君が代」不起立被処分者・梅原さんのお二人が、大阪から来てくださる。更に、木村さんのことを知って、すぐに手紙を出したピアニストの崔善愛さんと東京で「君が代」不起立を続けている田中さんも参加して、話に加わってくださることになった。
 それぞれ少し違う立場から「君が代」不起立についての思いをどのように話してくださるのか聞くことができる貴重な機会になるだろう。
 お忙しい時期だと思いますが、一緒に聞いて頂きたくたくさんの方の参加をお待ちしています。

*     *     *

日時 2月21日(土) 13時半〜16時
場所 スペースたんぽぽ
   たんぽぽ舎4階(JR水道橋駅より徒歩6分)
   千代田区三崎町2-6-2 タイナミックビル4F
   たんぽぽ舎 TEL 03-3238-9035


参加費 500円

報告者
◇木村ひびき
さん(大阪府立高校昨年度卒業生)
◇梅原聡
さん(大阪府立高校教員・「君が代」不起立被処分者)
◇崔善愛
さん(ピアニスト・指紋押捺を拒否、「君が代」不起立を応援)
◇田中聡史
さん(都立板橋特別支援学校教員・「君が代」不起立者被処分者)

主催:河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

*     *     *
詳細はこちら
集会チラシはこちら






■「都教委は
『君が代』不起立・不伴奏教員を処分するな
思想改造を強要する『服務事故再発防止研修』をするな」の
団体署名のお願い


来春の卒業式・入学式に向けて、河原井・根津も所属する、「許すな!『日の丸・君が代』強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊 全国ネットワーク(準)」が現在、都教委に向けて団体署名
「都教委は『君が代』不起立・不伴奏教員を処分するな 思想改造を強要する『服務事故再発防止研修』をするな」に取り組んでいます。

不起立での、戒告処分ももちろん許すことはできませんが、最高裁判決に反して、東京都教委は不起立を続けるTさんには減給1ヶ月処分を出していますし、今後さらに重い処分を科してくる危険があります。今年の入学式処分ではⅠさんに減給6ヶ月処分も出しています。

何としても、「戒告を超える重い処分」をまずは止めたいです。どうぞ、お力をお貸しください。

つきましては、皆さんの関係するサークル、市民運動体、組合等に働きかけ、署名に取り組んでください。

上部団体や支部・分会等での署名も歓迎です。
(今のところ、ネット署名の用意はできておりません。)

お手数ですが、下記PDFファイルをプリントアウトし、用紙にご記入のうえ、「署名用紙」に記した住所にお送りください。また、お送りくださるよう、お願いしてください。

 ●署名呼びかけ文 PDF
 ●署名用紙 PDF

送付先:〒185-0033 東京都国分寺市内藤2-38-1 田中コーポ105
      多摩島嶼地区教職員組合 気付
許すな!「日の丸・君が代」強制 止めよう!安倍政権の改憲・教育破壊
全国ネット(準)宛

締め切り:第一次:2月18日  第二次:3月末日








2014年
20日(土)


田中伸尚
さん講演会

「なぜ〈抵抗〉を書き続けるのか」


日時:2014年20日(土) 18時~
場所東京しごとセンター 5Fセミナー室
     千代田区飯田橋3-10-3 TEL:03-5211-1571
     飯田橋・水道橋・九段下駅からいずれも徒歩10分以内
資料代:500円
主催:河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

*     *     *

 この国は戦争に向かって全速力で走っています。自衛隊員募集のポスターが、あちらこちらに掲げられるようになりました。子どもたちを戦場に送ってはならない、この流れをストップしたいと、多くの人が考えています。
 しかし、そのために私たちに何ができるのか。独裁的権力を前に、無力さを感じてしまいがちです。
 でも、考えてみれば、圧倒的多数である私たちは、仕事の場で、地域で、行動を選択することはできます。間違っている指示命令に従わなくても、今なら命を奪われることはないでしょう。抵抗する権利は残されています。
 東京の学校現場では、この10年余、「君が代」起立が処分を以って強制されていますが、不起立・抵抗が、根絶やしになってはいません。内部からの抵抗によって、東京の教育行政のひどさを人々が知るところとなり、都教委の暴走に多少の歯止めとなってきたのではないでしょうか。
 昨年からは、都立高校生の自衛隊宿泊体験が始まりました。教科書は「日本政府の立場」を徹底させる内容へと書き換えが始まりました。今後、すごいスピードで戦時下教育が強制されていくときに、教員がそれを返上し、抵抗すること、保護者・市民が教員と連携することこそが、子どもたちを戦場に送らない道となるのではないでしょうか。
 思想弾圧が厳しかった戦前に、戦争国家に抵抗した人々のことを知ることで、“戦争前夜”のいまをどう生きるかを考えるヒントや勇気を得たいと思います。
 抵抗する人々に迫り、 多くの著書を 発表してこられた田中伸尚さんに、表題の講演をしていただきます。
 ご参加をお待ちしています。
*     *     *

田中伸尚さん
「日の丸・君が代の戦後史」(2000)、 「ドキュメント憲法を獲得する人びと」(2002)、 「合祀はいやです―心の自由を求めて」(2003)、 「大逆事件―死と生の群像」(2010)、 「ルポ良心と義務 『日の丸・ 君が代』に抗う人びと」(2012)、 「抵抗のモダンガール作曲家・吉田隆子」(2014)、 「未完の戦時下抵抗」(2014)、 「行動する予言者 崔昌華 ある在日韓国人牧師の生涯」〈最新刊)など著書多数。


集会チラシはこちら






以下は修了しました。
2014年29日(日)


河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

「2014年度 総会&講談の集い」


◇◆◇ プログラム ◇◆◇

第Ⅰ部 13時15分
総会 経過報告・会計報告・方針案
     今年の入学式の被処分者 井黒さん・田中さんからの報告

第Ⅱ部 14時30分
講談「田中正造伝~石川啄木と幸徳秋水の巻」

     弁士 甲斐織淳(かいおりじゅん)


集会チラシはこちら





リーフレット
『卒業式・入学式で
なぜ「君が代」不起立?』
ができました(2014.04.26)

大阪府立高校の卒業生から
「卒業生の声も聞いてください」

カナダ在住の方から
「歌わない権利を守ること~カナダ国歌についての思い出」
を収録(4ページ)

*PDFファイルへのリンクはこちら




(以下は終了しました)

2014年15日(土)

<卒業式直前集会>

「君が代」不起立は何のため?

―愛国に走る若者たちと「君が代」不起立―


対談 田中聡史(不起立教員)×安田浩一(ジャーナリスト)


◎短編映像「田中聡史さんの思い」上映
とき:3月15日(土)18:00~
ところ:東京しごとセンター 5Fセミナー室
(飯田橋駅東口下車5分)
資料代:500円

                 *     *     *
 3月は卒業式シーズン。学校に「日の丸・君が代」が持ち込まれ、東京では11年前から、大阪では2年前から、「君が代」斉唱の際、起立をしない教員が処分をされています。子どもたちにとっては卒業・入学式に「日の丸・君が代」のあることが当たり前になってきています。社会は加速度的に右傾化し、「私を右翼の国家主義者と呼びたければ呼んで結構」と公言してはばからない安倍首相や、在特会に居場所を見つける若者たちが出現しています。  
 しかし他方、多大な不利益を受け、身分を脅かされつつも「君が代」不起立を続ける教員がいます。
 田中聡史さんはなぜ「君が代」不起立を続けるのか、対極にいるかに見える愛国に走る若者たちと通いあう言葉は可能か。対談を通して明らかにしていきます。聞き手は、この間、在特会の取材などを熱心にすすめている安田浩一さんです。ご参加をお待ちしています。

〇 田中聡史さん:現在、板橋特別支援学校教員、44歳。2011年入学式以降、連続5回の「君が代」不起立処分を受けた。他の不起立者が戒告処分であった中、田中さんだけは、昨年の卒業式・入学式ともに減給1ヶ月処分とされた。

〇 安田浩一さん:ジャーナリスト。「ネットと愛国 在特会の『闇』を追いかけて」(講談社)、「外国人研修生殺人事件」(七つ森書館)、「なぜ、いまヘイトスピーチなのか―差別・暴力・脅迫・迫害―」共著(三一書房)など、著書多数。

※「君が代」川柳大募集
集会で優秀作を発表します。3句まで。住所、氏名(柳名)、電話、メールアドレスを明記のうえ、以下のメールアドレス、または、FAXへ。締め切りは2月28日 
mgg01231@nifty.ne.jp fax 03-3530-8578      

主催 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

*本集会のチラシのPDFファイルへのリンクはこちら








(「解雇させない会」ニュースNo.48 掲載 近藤順一氏論考全文)
「日の丸・君が代」第三波最高裁判決(2013/9)
と進行する教育介入

~憲法は突破された~

「日の丸・君が代」累積加重処分取消裁判 元原告  近藤順一

はじめに

 9月の最高裁小法廷判決から4カ月ほど経過した。これに対して都教委は、わずかに以下の諸点において見解の一端を示している。

*都教育委員会の比留間英人教育長は「都教委の主張が認められたのは当然のことと考える。今後とも学校における国旗・国歌の指導が適正に行われるように取り組んでいく」とコメントした。(都政新報 2013年9月10日号)

*「平成24年1月24日の教育委員会臨時会に置いて、都教育委員会の考え方をまとめた『入学式及び卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について』が、委員総意の下、議決されました。平成25年9月6日に出された最高裁判決においても、10・23通達に基づく職務命令が憲法第19条に違反するものではないと、改めて示されています。」(東京都教育委員会「請願について(回答)」平成25年10月10日・平成25年12月20日)

*「同服務事故については、平成25年9月の最高裁判所判決により、東京都教育委員会が発令した減給処分が重きに失するとして、その取消しが最終的
に確定したことから、同判決を踏まえて懲戒処分の程度を改めて検討し、戒告処分を行った。」(教育庁「入学式・卒業式における職務命令違反に係る懲戒処分について」平成25年12月17日 )

 ここから言えることは、都側の判断は、第三波判決が憲法判断、裁量権判断において第二波判決(2012/1~2)の枠内との認識であろう。その共通する内容は以下のごとくである。

1、 憲法19条について、職務命令は違反しない。
2、 憲法23・26条の教育の自由について(その余の上告理由)は、上告の理由(民訴法第312条)に当たらないとして却下する。
3、 裁量権逸脱濫用の適用において、2008年までの戒告処分を一律是認し、また特に「規律」「秩序」を乱していない「不起立・不斉唱・不伴奏」による減給・停職の処分は違法として取り消す。
4、 「過去の処分歴等」「不起立前後の態度」が「規律」「秩序」を乱した場合は処分量定との権衡により減給・停職を是認する。

 3・4により、2012/1・16判決では取消された減給・停職は2件、是認されたものは停職1件、2013/9判決では取消30件、是認2件だった。さらに、2013/12・17、減給処分を取消された現職教織員7名に対して再処分(戒告)が行われた。

 本論考では、第三波判決の憲法判断、特に教育の自由についてどこまで踏み込んだのか、それと関係する裁量権判断は何を示しているのか、そして、最高裁判決と行政(地方・国家)の教育介入との関係を検討するものである。


1、 第三波最高裁判決の憲法判断

1,憲法19条(思想及び良心の自由)に対する判断
 この9/5・6・10の判決は5件、第一・二・三小法廷で下された。最高裁は「日の丸・君が代」裁判ではすべて小法廷判決を続けてきた。第一波(2011)は11件・3小法廷、第二波(2012)は3件・第一小法廷、そして第三波(2013)は5件・3小法廷。こうして、大法廷を開かず(回避し)、かつ事実上全体の意思を示したのである。一つの意思の貫徹であった。それは、枠組みとしては19条について判決を下し、23・26条については正面からは判決せずに、全体の判決内容によって実質的に判断を示すものであった。

 一律起立・斉唱・伴奏の「職務命令が憲法19条に違反するものでない」理由として「参照」すべき判決としてピアノ判決(2007/2・27)と第一波判決をあげている。また過去の3つの大法廷判決(謝罪広告事件・猿払事件・旭川学テ事件)の「趣旨に徴して明らかというべきである。」としている。


 1 ベースとしてのピアノ最高裁判決 ~内面性と外部性の分離~
 この判決は「日の丸・君が代」の教育内容の意義について最高裁独自には語っていない。わずかに学校教育法・小学校教育の目標「郷土及び国家の現状と伝統について、正しい理解に導き、進んで国際協調の精神を養うこと」、小学校学習指導要領・儀式的行事「学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛で清新な気分を味わい、新しい生活の展開への動機づけとなるような活動を行うこと。」、そして「入学式や卒業式等における国旗及び国歌の取り扱い」を取り上げている。しかし、これらの提示と起立・斉唱・伴奏との関係は述べていない。専ら「斉唱されることが広く行われていた」「ピアノ伴奏をするという行為自体は、音楽専科の教諭等にとって通常想定され期待されるもの」と言うのみである。取って付けたように上告人の「歴史観ないし世界観それ自体を否定するものと認めることはできない」としている。そこで内面と外部行為を区別することを説いている。
 さらに、「特に、職務上の命令に従」う行為は「特定の思想を有するということを外部に表明する行為と評価する」ことは「一層困難である」等と"命令に従っただけ"という陳腐な思考展開をしている。「日の丸・君が代」自体、あるいはその強制に反対だけれども職務命令に従うだけという「順法行動」を勧めている。これは教職員側から見ると、教育的責任・良心を胡散霧消させ、罪悪を免罪するものであろう。行き着くところ、ハンナ・アーレントがいう“アイヒマンの悪の凡庸さ・陳腐さ”と同質である。
 ところで、この判決には、那須弘平裁判官の補足意見が付いている。最高裁判決の個別意見は3種類ある。
 <意見>:法廷意見(全員一致)や多数意見(反対意見がある)の結論には賛成するが理由を異にする。
 <補足意見>:法廷意見や多数意見を構成するが、独自の意見を表明する。
 <反対意見>:多数意見に結論的に反対する。
 那須補足意見は「多数意見にくみするものであるが、その理由とするところについては、以下のとおり若干の補足をする必要があると考える。」として、より赤裸々に判決の意図を示している。いくつか見てみよう。
 「各教師の個人的な裁量にゆだねられたりするのでは、学校教育の均質性や組織としての学校の秩序を維持する上で深刻な問題を引き起こし…」
 「他方で斉唱することに積極的な意義を見いだす人々の立場をも十分に尊重する必要がある。」
 「校長の裁量による統一的な意思決定に服させることも『思想及び良心の自由』との関係で許される。」
 「総合的統一的に整然と実施されなければ、教育効果の面では深刻な弊害が生じることも見やすい理である。」
 (日野「君が代」処分対策委員会/弁護団編集『日野「君が代」ピアノ伴奏強要事件 全資料』より)
 つまるところ、教職員、児童・生徒を含む全校で一律起立・斉唱・伴奏をすること、規律、秩序を維持することが必要だとしている。それが児童・生徒へのすり込み、同調を醸成していることに無頓着である。


 2 ステップアップした第一波最高裁判決(2011/5~7)
 
  ~「儀礼的所作」と「敬意の表明行為」~
 国旗・国歌法はもちろん、教育基本法、学習指導要領、都教委「10・23通達」にも、「日の丸・君が代」をなぜ掲揚し、斉唱するのかという教育的意義を十分には語っていない。「10・23通達」は規律・斉唱・伴奏という教育的方法については明確に述べ、それを如何に貫徹するか、つまりは処分を構えて強制するかを細かく展開する。それではどのように意義付けをしているか。
 国旗・国歌法の成立時の国会論議で、当時の小渕首相は次のように述べた。
 「日本国憲法下においては、国歌君が代の『君』日本国および日本国民統合の象徴であり、その地位が主権の存する日本国民の総意に基づく天皇のことを指しており、君が代とは、日本国民の総意に基づき、天皇を日本国および日本国民統合の象徴とする我が国のことであり、君が代の歌詞も、そうした我が国の末永い繁栄と平和を祈念したものと解することが適当である」(1999年6月29日の国会答弁)
 これが後に政府見解となり、現在まで継承されている。ここでは明確に「君が代」と天皇・日本国家との関係が述べられ、「繁栄と平和」という価値観が表明されている。最近の安倍首相が「積極的平和主義」を語っていることを見ればその意図は明確であろう。
 2006教育基本法では<教育の目標>で次のように提示する。
 「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。 」
 ここでも「君が代・日の丸」は出てこない。その意味では自民党の憲法改正案(2012・4)が、「天皇元首」「国旗・国歌尊重義務」を明記しているのはストレートである。
 学習指導要領に関してはその「解説」で次のように展開する。
 「国旗および国歌の指導については、社会科において『国旗および国歌の意義ならびにそれらを相互に尊重することが国際的な儀礼であることを理解させ、それらを尊重する態度を育てるよう配慮すること』としている。」(2008・7文科省「中学校学習指導要領解説」)
 いわゆる国際儀礼(プロトコール)を示そうとしているかもしれないが、なぜ入学式、卒業式等に持ち込むのかは直接には語らない。

 このような法体系および行政の意図・限界を突破したのが第一波最高裁判決の「慣例上の儀礼的所作」と「敬意の表明の要素を含む行為」判決である。前者で「思想及び良心」を直接侵害しないことを述べ、後者では「間接的制約」を述べる。そして、起立・斉唱・伴奏の必要性、合理性から「職務命令は19条に違反しない」という。ピアノ判決では、「音楽選科の教諭等に通常期待されるもの」であり「間接的制約」ですらないとされたが、第一波判決では、起立・斉唱・伴奏を「社会一般の規範等」として、それを各個人の歴史観・社会観から拒否する者の存在を認めた。教育的良心、教授の自由から拒否することまでには、判決は及んでいない。第一波判決が大法廷ではないが全ての小法廷で下されたことからも、より大局的、普遍的な判決の意味をもった。
 「敬意の表明」は上記の「君が代」政府見解と結合すればその教育的意義は明確である。つまり「国旗・国歌に対する敬意の表明」は、天皇および日本国に対する尊敬・忠誠を表明することに他ならない。これは明らかに行政が教育方法を決定し、学校現場の責任者である校長に命令を出させるのを、最高裁がその意義、教育内容を規定して容認したのである。19条違反ではないことを判じつつ、教育内容への介入をも認めたことになる。教育の自由についても実質的に判断したことを示している。
 政府自身が「これらの政府の見解(『日の丸・君が代』政府解釈)は、政府自身の見解でございまして、国民のお一人お一人が君が代の意味などについてどのようにお受け止めになるかについては、最終的には個々人の内心にかかわる事柄であると考えております。」(野中官房長官 1999年8月6日 特別委員会)と国会答弁していた。「敬意の表明」はひとつの「意味」であり、その強制は「内心」に踏み込み、侵害していることは明らかである。
 なお、判決は「敬意の表明の要素を含む行為」と判じていることから、「敬意の表明」以外にも「敬愛の表明」(千葉最高裁裁判官の補足意見)「尊重の表明」「尊崇の表明」「拝跪の表明」等が想定されている可能性がある。“国旗・国歌尊重義務”はすでに超えられているのかもしれない。早晩、儀式の中で《天皇陛下万歳、日本万歳》が行われても不思議はない。国旗掲揚・国歌斉唱よりも「敬意の表明」としてはわかりやすい。


2,憲法23・26条(教育の自由)に対する判断
 第一波、第二波そして、この第三波最高裁判決でも直接には判断しなかった。ところが、最高裁は「19条に違反しない」「理由」として旭川学テ判決の「趣旨に徴して明らかというべきである。」と判じている。
 旭川学テ判決は「憲法と子どもに対する教育機能」の項を起こし憲法13条、23条、26条から説き起こしている。
 「子どもの教育が教師と子どもとの間の直接の人格的接触を通じ、その個性に応じて行われなければならないという本質的要請に照らし、教授の具体的内容および方法につきある程度自由な裁量が認められなければならないという意味においては、一定の範囲における教授の自由が保障されるべきことを肯定できないではない。・・普通教育における教師に完全な教授の自由を認めることは、とうてい許されないところといわなければならない。」(旭川学テ事件 最高裁昭和51年5月21日大法廷判決)
 「国は、国政の一部として・・必要かつ相当と認められる範囲において、教育内容についてもこれを決定する権能を有するものと解さざるをえず、・・教育内容に対する右のごとき国家的介入についてはできるだけ抑制的であることが要請される・・誤った知識や一方的な観念を子どもにいえつけるような内容の教育を施すことを強制するようのことは、憲法二十六条、一三条の規定上からも許されない」(同上)

 つまり、この学テ大法廷判決は「裁判官全員一致の意見」で、国(行政)の教育内容決定権と教師の教授の自由とのバランスをとっているのである。ところが、第三波判決はこの憲法判断よりも、06教育基本法の解釈をもってきている。
 2013・9・5判決で確定した筆者(原告)に対する原審判決には旭川学テ判決の次の部分の引用ある。
 「旧教基法10条は、国の教育統制機能を前提としつつ、教育の目標を教育の目的の遂行に必要な諸条件の整備確立におき、その整備確立のための措置を講ずるに当たっては、教育の自主性尊重の見地から、これに対する『不当な支配』となることのないようにすべき旨の限定をしたところにその意義があるといえる。」(平静24年4月19日 地裁民事第19部判決 古久保裁判長)
 「敬意の表明の行為」が厳しく検討されるべきは、旭川学テ判決が判じた「党派的は政治的観念や利害によって支配されるべきでない教育にそのような政治的影響が深く入り込む危険があることを考えるときは、教育の内容に対する右のごとき国家的介入についてはできるだけ抑制的であることが要請される」点についてである。最高裁第三波判決は、行政(国・地方行政を問わず)の教育権を優先させ、憲法23・26条を迂回しながら、実質的に学校教育への介入を容認したのである。
 都教委は、10・23通達が「裁判所の判断において・・『不当な支配』には該当しないとされています。」(平成25年10月10日・平成25年12月20日「請願について(回答)」)として、後述するように次々と介入を深化・拡大しているのである。



2、 第三波最高裁判決の裁量権逸脱濫用判断

1,処分と処分量定

最高裁は、10・23通達、職務命令は「強制」ではないが「敬意の表明」を拒否するものの存在は認めた。
 よく取り上げられる国旗・国歌法制定時(1999年)の政府答弁であるが、小渕首相、有馬文相、野中官房長官等は確かに“強制はしない”“これまでと変わるものではない”と述べた。
10年後にもそのことを自認している。
「 野中 ・・僕は答弁でも『国旗国歌は強制するものでも何でもない』と言った。だから第一条『国旗は日章旗とする』、第二条『国歌は君が代とする』。それだけですよ。だから強要も何もしないと。それまでは、根拠法がないということで争いが起きてきたわけだからね。
 辛 でも国旗国歌法案が通った現在も、教育現場はまだ揉めていますよね。
 野中 あれは東京だけだ。学校現場が、教育委員会も含めて、紛争がなくなった。争うにも争うタネがなくなった。」(2009 野中広務 辛淑玉『差別と日本人』)
 ところが、同じ国会での政府答弁で文部官僚は次のように述べている。
 「政府委員(矢野重徳君) 校長から入学式等において本来行うべき国旗・国歌の指導を命ぜられた教員は、これに従って指導を行う職務上の責務を有しておるわけでございまして、これに従わなかった場合につきましては、地方公務員法に基づきまして懲戒処分を行うことができることとされているところでございます。」(1999年6月29日の国会答弁)
 立法(国会)、行政(地方行政)、司法(裁判所)が一体となって形式的には「強制ではない」としながら、都教委は457件にも上る累積加重懲戒処分を発令・執行してきたのである。
 これまでの最高裁判決によって、すべての戒告処分を是認され、減給・停職処分については32件の取消し、3件の是認が確定している。


2,減給・停職処分取消と是認の意味
 2012年の1・16判決は第一小法廷のみの判決であったが、2013・9月の第三波判決は3つの小法廷全てで判決が下された。5件の判決は、全て高裁判決に基づく上告人・被上告人双方の上告受理申立(裁量権問題に対する請求)を不受理としたものである。全体に対しての判断は先述した通りである。ここでは、30件の減給・停職処分取消と、2件の減給・停職処分是認について分析する。
 まず、この処分の取消は裁量権逸脱濫用による処分量定が不当とされ、処分権者である都教委の違法行為とされたものである。確定した原審判決から見てみよう。筆者(控訴人)の高裁判決を検討する。

 「第1審原告の強固な意思に基づく不起立の行動は、指導や職務命令に従わないとの姿勢が顕著であることを表すものであり、悪質度合いが大きいものであるということができる。」(平成25年2月26日 高裁第10民事部判決 園尾裁判長)
 「本件第2処分にかかる非違行為は、本件第1処分後に行われた非違行為であるという以外には、それが第1処分にかかる非違行為の内容を上回る悪質性を有するものと認めることは困難である。」(同上)

 つまり、「悪質性」は、第1,2,3,4不起立において普遍であると判じている。その上で「1回の戒告に続いて直ちに減給以上の懲戒処分を選択する合理的な理由があると認めることはできない。」(同上)として減給1月・減給6月・停職1月を取り消したのである。言うまでもなく、2,3,4回目の「非違行為」「地方公務員法違反」が白紙にされたわけではなく、処分量定が違法とされただけである。
 それ故、都教委は、減給を取り消された現職教職員に対して再処分を強行しているのである。減給がダメなら戒告にするというわけである。この都教委の措置はまったく不当極まりないものであるが、同時に“戒告処分は当不当の問題を論じる余地はあるが妥当とする”最高裁は、それ以上に行政側を追及しないのである。最高裁は思想・良心、あるいは信仰から「儀礼的所作」「敬意の表明」を拒否する教職員(異質・異端な日本人)の存在を認めたが、教育の自由に踏み込まないことの代償として加重処分を取り消したといえよう。トータル32件の処分取消によって、「日の丸・君が代」問題の焦点があたかも裁量権逸脱濫用によって(違憲判決ではなく)被処分者の処分が取り消されるかどうかにあるかのような錯覚に陥ってはならない。最高裁の憲法判断・不当判決を問い続ける所以である。そのことは、減給・停職を是認され続けている問題に如実に表れている。

 1・16判決では「過去の処分歴等」「不起立前後の態度」によっては減給、停職処分を是認することがあるとされた。それは規律・秩序を乱したとか、式の進行を妨害したとかがあげられている。具体的には、校長が独断で掲揚した「日の丸」を引きおろしたこと、校長批判の内容の文書を学級活動で配布したこと、服務事故再発防止研修でゼッケンをつけ進行を妨害したこと等が指摘されている。2013・12現在、裁判進行中の停職事件の裁判では都側はいわゆる「停職出勤」を問題にしている。(東京地裁民事第19部に提出した筆者の「陳述書 原告根津公子の停職6月処分の取消判決をお願いします」を参照)
  それぞれの事案である懲戒処分時の不起立とは直接関係しない出来事を、何度でも処分是認の理由としているのが特徴である。恣意的に取り上げられている内容は、生徒との関係で言えば、積極的な教育実践が標的にされている。強制下の規律・秩序に対する抵抗や児童・生徒との直接的なかかわり・教育実践への歯止めになっている。ここでも教授の自由を実質的に認めない、旭川学テ判決からの後退が見られる。
 さらに、懲戒処分、分限処分も上限があるわけではないことを示している。都教委の公式文書では2008・7「分限事由に該当する可能性がある教職員に関する対応指針」がある。「分限処分の種類」として降任、免職、休職があげられ、「該当する可能性がある」例として、「研修を受講しない」「研修の効果が上がらない」「職務命令に違反する」「再び非違行為を行い」等が示されている。加重懲戒処分が不可とされれば、次に来るのは分限処分である。きわめて危険な段階にさしかかっていると言えよう。


3,裁判決と学校現場
 10・23通達・職務命令は「強制」ではない、「憲法に違反しない」との判決は学校現場へ深刻な影響を与えている。
 1、再処分
 懲戒処分は不当ではなく処分量定が違法とされたとの認識の下に、9月に最高裁判決で減給処分が取り消された現職の教職員に対して都教委は、再処分を強行した。(2013・12/17)先述したように最高裁判所の判決が処分自体を否定したわけではないとする行政は、抑圧の手を緩めない。
 2、教科書採択及び内容への介入から「教科書改革実行プラン」へ
最高裁判決と教科書採択への介入の関係は直接的である。そして、政府は教科書検定自体の改変に乗り出した。

 実教出版『高校日本史A/B』:「国旗・国歌法をめぐっては、日の丸・君が代がアジアに対する侵略戦争ではたした役割とともに、思想・良心の自由、とりわけ内心の自由をどう保障するかが議論となった。政府はこの法律によって国民に国旗掲揚、国歌斉唱などを強制するものではないことを国会審議で明らかにした。しかし一部の自治体で公務員への強制の動きがある。」

 都教委「入学式、卒業式等における国旗掲揚及び国歌斉唱について」(平成24年1月24日):「入学式、卒業式等においては、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導することが、学習指導要領に示されており、このことを適正に実施することは、児童・生徒の模範となるべき教員の責務である。また、国歌斉唱時の規律斉唱等を教員に求めた校長の職務命令が合憲であることは、平成24年1月16日の最高裁判決でも改めて認められたところである。」

 ここにはいくつかの問題が内包されている。先述した「国旗・国歌法」成立時の国会審議での閣僚と官僚の答弁、学習指導要領の解釈・効力、内心の自由と教員の責務などである。都教委が依拠するのは最高裁判決であり、そして起立・斉唱命令は「強制ではない」と強弁する。文部官僚も国会で“職務命令に従わなかったら地公法に基づき懲戒処分できる”と言っているではないか、という。一教科書の一注意書きだろうと、なりふり構わず猛然と反撃した。「都立高等学校において使用することは適切ではないと考える。都教育委員会は、この見解を都立高等学校等に十分周知していく。」(平成25年6月27日 都教委「見解」)と断固たる措置をとった。その結果この教科書の採択はゼロとなり、他府県にも波及した。
 最高裁判決が、起立・斉唱・伴奏を命じた職務命令は19条(思想及び良心の自由)違反ではないと判じたばかりか、「敬意の表明の要素を含む行為」という教育内容を行政が決定し学校教育に押し付けても不当な支配ではないとしたところから、教育介入は堰を切られたのである。
 国のレベルでは「教科書改革実行プラン」において「政府の統一的な見解や確定した判例がある場合の対応に関する条項を新設」した検定基準を作ろうとしている。ここでもはっきりと「判例」を意識している。つまり、「強制の動きがある」とは全く逆の「職務命令は合憲である。不起立は悪質である。」と記述された教科書が児童・生徒の手に渡されるかもしれない。



おわりに

 9/5の最高裁判決後、周りの支援してくれた方々から好意をもって「これからどうするの。」という類の言葉をきいた。敗北した身にはちょっと堪えたが、
次々と出されてくる教育介入・統制の情況を見るにつけ、この敗北の影響を思い知らされた。形式的にしろ、最高裁・不当判決の内容が“国家の意思”として通用している。 
 12月6日、私も国会前にいた。70%の世論に反して目の前で秘密保護法が成立する中、シュプレヒコールをあげながら寒さにふるえていた。ある評論家は反原発の行動を“夢みる乙女のシュプレヒコール”と揶揄した。それは知ってはいたがそれでも足が向いた。国会前の行動は、シングルイシュー・個人参加を基本としている。それは広範な人々の瞬発力という強みではあるが、同時に多様性・共同性の面で弱点をもつ。運動はその展開の中で質的に高まるべきもの。「日の丸・君が代」問題では、組合員の不起立行動に対して労働組合の側が距離をとろうとしてきた。運動と既成の組織との間に深刻な亀裂が続いてきた。
 一方、権力側は、軍事体制強化と教育統制の強化を両輪として突き進んでいる。その両輪を繋ぐシャフトは、愛国心であり、公益および公の秩序である。年末には、安倍首相の靖国参拝が強行された。この参拝は、神社側の例大祭や8・15ではなく、自らの政権樹立1周年に、防衛大綱・国家安全保障戦略等の軍事体制(アベタリズム)を確立強化した後で決行された。より挑戦的である。それでも排外的ナショナリズムが国民の基本意識を捉えている限り権力は安泰である。
 自分の裁判は終わったが、課題としてきた日中友好と教育の自由はますます危機的な情況となっている。新たな取り組みを進めなければならない。

                            2014/1/2


*本文のPDFファイルへのリンクはこちら










◆「2007事件」裁判について◆
(2013.12.19記/2014.1.26追記)


■2007年事件 2013年12月16日結審
2014年
24日 13:10~ 東京地裁527号法廷にて判決

2007年3月の卒業式での「日の丸・君が代」強制不服従に対する「職務命令違反」処分。河原井・根津に対する処分は以下のとおり:河原井=八王子東養護学校 停職3ケ月/根津=町田市鶴川二中 停職6ヶ月)

                *     *     *


 2007年事件が結審しました。
 2012年1月16日の最高裁判決が河原井さんの停職1ヶ月は取り消し、しかし、根津の停職3ヶ月については、根津には「過去の処分歴」があり、それは「学校の規律と秩序を害し」、「処分による不利益」よりも重いから、処分は妥当としていました(2006年事件)。
 2007年事件の焦点は、根津の停職6ヶ月を違法とするかどうかです。
この件が違法とならなければ、これ以降2008年、2009年事件の停職6ヶ月も同じ結果となるでしょう。
 となると、行政は秩序判断を援用し、今後の処分に勢いをつけること必至です。そうさせてはなりません。
 ですので、何としても、負けられない裁判です。
 結審では、河原井さんと根津が意見陳述もしました。
 また、根津が停職中に行っていた「停職出勤」について、及び、停職によって子どもたちから切り離すことの教育上の不利益について、近藤順一さんが陳述書を提出してくださいました。
 とっても嬉しいことでした。
 減給以上の処分が取り消された近藤さんが、「根津の処分を取り消せ」と陳述書を書くことを、裁判官は考えもしなかったと思います。

 以下、近藤順一さんからの報告と「陳述書」、続いて根津の「陳述書」です。
 (根津)

■12/16 地裁審理 報告(報告:近藤順一)
「日の丸・君が代」停職処分裁判結審、判決は年明け3/24


 12/16、根津(停職6月)・河原井(停職3月)の地裁審理が結審した。二人の最終陳述が行われ、あまりにも過酷、不当な累積加重処分が告発された。この処分は思想良心の自由を深く侵害し(憲法19条違反)、生徒から教員を引き離し教育の自由を根底から破壊する(憲法23・26条違反)ものである。最高裁は2011,2012,2013と、都教委「10・23通達」と職務命令が合憲であるとの判決を下し、行政(地方自治体・文部科学省)は、その最高裁・不当判決をバックにして全面的な教育介入を推し進めている。
 このような処分が「強制」ではないのか。「敬意の表明の要素を含む行為」は天皇・日本国への「敬意」強制ではないのか。愛国心・排外的ナショナリズムを醸成しているのではないか。国民の皆様に問う裁判である。


■陳述書(近藤順一)
                          平成25年(2013)11月13日
東京地裁 民事第19部 御中

                   陳述書

原告根津公子の停職6月処分の取消判決をお願いします

   平成25年(行サ)第39号事件 元上告人 近藤順一(元東京都教員)
                                 (住所)

 私は平成24年(2012)4月19日、貴裁判所で減給1月・減給6月・停職1月の懲戒処分を取り消す判決を受けたものです。古久保裁判長をはじめ民事第19部の裁判官の皆様には大変お世話になりました。この一審判決は二審高裁判決(平成25年2月26日)においても維持され、最高裁では都側の上告受理申立が不受理となり、9月5日の最高裁第1小法廷判決で原審判決が確定しました。
 これに反して、根津公子原告は、平成24年1月16日の最高裁判決で停職3月が是認され、平成25年9月の最高裁判決でも原告本人の上告受理申立が不受理となり減給6月と停職1月が是認確定されました。
 現在、東京地裁民事第19部では、河原井・根津07年停職処分に関わる訴訟が審理されています。私も傍聴してきました。これまでの審理では次の2点において真実が明らかにされていないと思います。
 ①2007年「停職出勤」の事実(本件事案発生前後の「態度」)
 ②20世紀における根津公子原告にかかわる「過去の処分歴等」の意味
 07年の事件当時、私が身近に接して把握した事実と見解を簡潔に述べたいと思います。

 07年原告根津公子の「停職出勤」の始まりと私の関わり
 根津公子原告は07年3月の不起立・不斉唱によって停職6月の処分を受け希望に反して八王子市にある都立南大沢学園養護学校に異動させられました。私もまたその年初めての懲戒処分である戒告処分を受けました。根津公子原告が学校の校門で「停職出勤」を行っていることは、私が勤務していた八王子市立第五中学校夜間学級にも聞こえてきました。この形容矛盾ともいえる「停職出勤」には興味がありました。
 私が根津公子原告の「停職出勤」と共同行動を行うことになったのは極めて単純な客観的条件があったからです。まず、私の勤務時間の開始は12:40であり、また、南大沢学園は私の通勤ルートの中間に位置していました。そこで、2007年6月ごろから週1回、火曜日に南大沢に行きました。私は、東京都の教員になった当初5年間、養護学校に勤務し、とまどいながらも障がいをもった児童生徒と接して啓発されました。根津公子原告は経験豊富であり十分対応されることと思いましたが、それでも初めての障がい児学校であり、しかも、停職という情況でスタートしなければならないのはかなりのプレッシャーであろうと察しました。私の30年ほど前の経験がもしかしたら参考になるかもしれないとの思いもありました。

 原告根津公子が「停職出勤」を行った意味
 学校の校門では、登校してくる児童生徒に「おはよう」と声をかけました。私がいっしょに校門に立つようになった6月ごろには、もうすっかり慣れて、お互いに笑顔であいさつを交わすようになっていました。また、自家用車で子供を送ってきた保護者の方とも自然にあいさつを交わし接するようになりました。事情がわかってきた教職員の方とも校門で立ち話をすることもありました。始業後も、校外学習に出かける生徒や教職員を「行ってらっしゃい」と見送ることもしばしばありました。
 校門には、私以外にも原告を知っている者や、前任校の保護者なども訪れました。私たちは、ことさら学校の管理職を批判したり、ましてや学校の教育活動を妨げたわけではありません。それどころか、新しく赴任した原告が何とか児童生徒、保護者、教職員となじめるようにと願っていました。それは原告本人の願いでもあったと思います。異種間異動で着任した学校で、停職処分執行6月という身分で出発しなければならない過酷な状況でした。教員の本分は、教育の本質である“子どもとの直接の人格的接触”を通じて行われるものです。停職処分を科されている状態でも、何とか児童生徒と接し、顔を覚えるだけでもいいから心と心のつながりをつくっていこうとしました。
 もちろん、根津原告も私も2007年3月の卒業式における不起立・不斉唱で懲戒処分されたこと、それが不当であることを必要最小限の表示で示しましたが、そのことを児童生徒、保護者、教職員に押しつけたわけではありません。ただ、どうして私たちがここにいるのかをわかっていただきたいと思いました。
 昼食時には、学校から歩いて5分程度の小山内裏公園パークセンターに出かけました。この公園は多摩ニュータウンの最も奥に位置し宅地開発の先端に取り残された森林の一角に造られていました。そこにある喫茶室では接客の実習で働く南大沢学園養護学校の生徒が接待してくれました。私たちはその生徒とも気楽に言葉を交わし、その場に居合わせた何人かでテーブルを囲みました。停職6月の執行という緊迫した事態でしたので、多くのことを語りましたが、主な話題は児童生徒のことだったように記憶しています。それぞれがこれまでの教員生活で出会った生徒のこと、「10・23通達」発出後の生徒の変化、卒業し大学生、社会人になった生徒のことなどです。私も夜間中学の生徒のこと、外国籍生徒や70歳近くになって入学している生徒のことを話しました。学校のこと、児童生徒の学習をどう保障するかを皆、真剣に語りました。夏とはいえ木々のなかを渡る風はさわやかで、被処分者であることを一時忘れるほどでした。11時半ごろ、私は出勤するため公園の丘を越え多摩境駅に向かいました。
 根津原告の「停職出勤」は、児童生徒、保護者、教職員とのつながりを保持し、停職明けから正規の勤務がスムーズに行えるようにと考えてのことであります。上述しましたように、停職6月という懲戒処分は、その間正常な状態で生徒と接することを断絶させられるものであり、教員への精神的抑圧は計り知れず教育に対する意欲を失わせかねないものです。貴裁判所におかれましてはそのことを慎重に考慮していただき公正な審理、判決をお願いします。

 根津公子原告の停職6月処分と「過去の処分歴等」の権衡について
 2012年1月の停職3月の懲戒処分是認の最高裁判決では、根津原告の「過去の処分歴等」が秩序を乱したものとして考慮されました。「10・23通達」・職務命令に関わる停職3月処分と10数年前の言動が権衡されました。
 停職6月の懲戒処分は被処分者に対して甚大な経済的不利益を及ぼすだけでなく、精神的打撃を受ける教員の職務遂行にも阻害要因になっていました。さらに、4月から9月まで一人の教員が職務に関われないことは、学校運営上も支障をきたすものです。この時期は新年度がスタートし学級の組織、学校運営を軌道に乗せるときから2学期のはじめにかけての重要な時期です。特に新入生にとっては緊張の連続で学校生活を送ります。新しく赴任してきた教員にとっても人間関係をつくる上で苦労することがあります。4月は子どもたちにとっても、教職員にとっても、気持ちを通じ合って共にスタートすることが、教育活動を円滑に進めるために重要なときです。停職6月処分は、そのことを大きく妨げました。
 停職6月は、正しい教育をしたいという思いから、公正な判断力、批判力を養うことこそ大切だと考え不起立・不斉唱を行った者に対するあまりにも過酷な処分であります。このような過重な処分を是認することは、制限された教授の自由に基づき子どもの学習権を保障しようとする教育的良心自体を否定することにならないでしょうか。また、停職6月という関連事案では最も重い処分が、10数年前の「過去の処分歴等」により是認されるとしたら、それは教員個人の思想・信条自体を裁くことにならないでしょうか。貴裁判所におかれましては、これらの諸事情を慎重に考慮され公正な審理、判決をお願いします。

 最後に裁判官の皆様に申し上げます。
 根津原告の07年の不起立・不斉唱自体は、特に卒業式を妨害するものではなく、学校の規律や秩序を乱したものでもありません。それは私の減給、停職処分が取り消された根拠と何ら変わりません。慎重な考慮もなく、停職3月の次は停職6月という機械的な累積加重処分が発令されたのではないでしょうか。停職6月は、被処分者本人にはもちろん学校運営にも多大な影響を与えるものです。そして、現職の期間だけでなく、退職した後も深刻な経済的困難を負うことになります。これを少しでも回復するため、停職6月処分の取消を要請します。
  以上です。


■陳述書(根津公子)

           意見陳述要旨

                              2013年12月16日

東京地方裁判所民事19部合議A係御中

 重い処分を覚悟して私が起立を拒否したのは、まずは、都教委の行なう子どもたちへの刷り込みに加担できないからでした。さらには、権力が支配介入し一つのことを強制してきたときに、異なる考えのあることや、間違った指示命令には従わないという、子どもたちの身近にいる大人としての私の生き方を子どもたちに示そうとも考えてのことでした。教育行政が刷り込みをするときに、教員である私の責務を考えた結果でした。
 しかし、最高裁は不起立処分を受けた他の東京の教員とは区別し、私については、「過去の処分が学校の規律と秩序を害した」として減給6ヶ月、停職1ヶ月、停職3ヶ月処分を妥当としました。まったく納得できません。結審に当たり、裁判官の皆さまに最も検討していただきたい点に限って陳述します。
 
 1.「君が代」については今に至るも、国民の間で論争があります。1989年に学習指導要領に「指導するものとする」と明記されて以降も、また、10・23通達が出されて以降現在に至るも、都・市教委の指示により校長が「日の丸・君が代」を持ち込むことに、教育的視点から多くの教員が反対してきました。
 1994年卒業式の朝、私が「日の丸」を降ろしたことについて、最高裁は処分結果のみを見て、「積極的妨害」と断定し誤った評価をしました。事実は、ほとんどの生徒たちの「日の丸を揚げないで」「降ろして」の声に応えて私は「日の丸」を降ろしたのです。当時の石川中の職員会議では、「日の丸を揚げない」と決定しており、私の行為は、石川中の生徒や教職員にとっては、「積極的妨害」でも「学校の規律や秩序を害する」ことでもなく、支持されるものでした。「日の丸」を降ろしたからこそ、卒業式を無事行なうことができたのであり、その後も石川中の生徒と教員との信頼関係を維持することができたのです。

 裁判官の皆さまは、中学生が「日の丸」の掲揚に反対するはずがない、と思っていらっしゃるのではないでしょうか。
 子どもたちは事実がきちんと提示されれば、その事実や知識を駆使して自分の頭で考え判断します。大人が想像する以上にきちんとものごとを見抜きます。石川中の当時の生徒たちが、校長が「日の丸」を掲揚したことに抗議したのは、平和学習等を通して「日の丸・君が代」が侵略戦争で使われた歴史の事実を知っていたからであり、また、「みんなでつくる卒業式」という認識を持っていたからでした。
 市教委の指示を最優先させた校長は判断力を失い、卒業式の後、「君たちの卒業式ではない。国家の卒業式だ」とまで言ってしまい、生徒たちから信用されなくなりました。校長こそが、話し合って民主的に決め、実行していく石川中の「規律や秩序を害した」のです。
 「生徒が主人公の卒業式」「卒業式は生徒と教員とでつくる最後の授業」というのが学校現場の認識であったことにも、注意を払っていただきたいと思います。

 一方、本件処分当時の町田市立鶴川二中の学区では、私が停職3ヶ月処分を受けて着任した段階で、「根津を都教委に返す」動きが自民党市議を中心にして起こされ、子どもたちもその動きに吞まれました。鶴川二中の教員の中には、「君が代」に反対であることを外に向かって表明する人が一人もいませんでしたから、「君が代」の強制に反対の考えを持つ人がいることを子どもたちは知りませんでした。異なる考えのあることを知らされない子どもたちは、地域の大人たちのことばを真似て、「ルールを守らないなら教員を辞めろ」と私に向かって言いました。鶴川二中の教員たちも内心では、「日の丸・君が代」の強制には反対の人が圧倒的に多く、私への処分を心配してくれました。しかし、私のように扱われることを恐れ、私を非難する子どもに対してさえ、口を閉ざしたのです。その結果、子どもたちは、根津を除く教員は「君が代」を尊重していると思わされていました。
 事実を間違って認識させられた子どもたちは、戦前・戦中の子どもたちと同じです。
 鶴川二中の生徒たちが「君が代」の強制に反対するのが根津だけではないことを知ったのは、私が鶴川二中を転出した1年後の2008年3月31日、私が免職にならなかったことを、私に好意的に報道した東京新聞や毎日新聞、そしてインターネットの動画等に接してのことでした。免職阻止の報道がされた数日後の4月初めに「停職出勤」で鶴川二中に行った際、私は生徒たちからそのことを告げられ、拍手を受けました。(「停職出勤」については後述します。)「君が代についてはよくわかんないけれど、大勢に嫌がられても、自分を貫き通すのはできることじゃない。何でそこまでできるのか、それを知りたい」という生徒もいました。このことは、私にとっても救いでしたが、それ以上に、子どもたちが事実を認識するに至り、子どもたちにとってよかったと思います。

 国家がよしとする一つの価値観を教え込むことによって、進んで戦争に行きたい子どもたちをつくってしまった反省から戦後の学校教育は始まりました。しかし、戦後教育の理念が少しずつ、そして、10・23通達によって東京ではすっかり失われた現実を、裁判官の皆さまには、直視していただきたいと思います。
 職務命令により全教員を「君が代」斉唱時に起立させ、「日の丸・君が代の尊重」という一つの価値観を教え込み、異なる考えのあることを知る機会を閉ざすことは、戦前・戦中の教育とまったく同じです。言い換えれば、「一方的な観念を子どもに押し付けるような内容の教育」(旭川学力テスト事件最高裁判決)であり、思想及び良心の形成過程にある子どもたちの、その権利を侵害するものです。「公正な判断力を養うこと」(学校教育法)を阻害するものです。鶴川二中の事例は、それを端的に示しています。石川中との対比で考えていただきたいと思います。
 一昨年からの一連の最高裁判決は「君が代」起立を求める職務命令は合憲と判じましたが、「日の丸・君が代」について子どもたちが考え判断するに足る一切の資料を提示せず隠して、教職員全員が「日の丸」に正対し「君が代」を起立し斉唱することが、果たして教育といえるのかを、ぜひ検討していただきたいと思います。

 なお、鶴川二中の2006年度卒業式では、卒業学年ではない1、2年の教員たちのほとんどは、「指定された職員席」にいませんでした。17席もが空席でした。私以外の職員には、職務命令が出されなかったからです。「君が代」起立はしたくないという気持ちが働いてのこの選択は当時、町田ではかなりの割合あったという点も見逃がさないでいただきたいと思います。起立を求める職務命令に対する、「消極的」抵抗と捉えるべきことでした。
 10・23通達及び町田市通達が出されてもなお、「日の丸・君が代」の強制に対する教員たちの考えは変わらなかったということです。

 2.前述しました「停職出勤」について申し述べます。停職期間中、私は仕事をする意思があったので、また、停職にされている事実を伝えるために、勤務時間を校門前で過ごしました。これをいつからか、「停職出勤」と呼ぶようになりました。
 本件停職中の「停職出勤」で、南大沢学園養護学校に毎週1回参加してくれた近藤順一さんが陳述書を作ってくださったので併せて提出します。私が生徒や保護者にどのように接していたかを、第三者の目を通して見ていただきたいと思います。
 また、尋問で私も述べましたが、6ヶ月の停職によって二学期途中からの着任は子ども達と接する時間が半減し、納得のいく教育ができないという近藤さんの意見にも耳を傾けてください。

 3.本件処分が停職6ヶ月にされて以降、次は免職と恐れない日は1日たりともありませんでした。停職が明け学校に復帰し、子どもたちの笑顔に接しながら、私には来年度はないと思うと、涙がこぼれてしまう毎日でしたし、免職への恐れから眠れない日が続きました。
 過日、2003年から2007年までに停職3ヶ月や停職6ヶ月処分となった人の処分説明書を開示請求しました。停職6ヶ月の事案をいくつかあげます。
 呼吸器に障害があり、注入式で食事をとる生徒の唇にワインを塗り、さらには別の生徒にクリスマスプレゼントとして黒い縁の写真立てを贈り、その生徒の家族に恐怖心を抱かせた事案。58日5時間私事欠勤をした事案。多数の生徒を、多数の部位を繰り返し叩いた事案。3~4年間にわたり複数の女子生徒に対し、髪に触れる、肩に手を置く等の行為を繰り返し行い、自宅で女子生徒と2時間過ごし、プレゼントを交換し、ドライブに行き、さらには不適切なメールを24回送信して2名の女子生徒に不快感を与えた事案。
 犯罪というべきこれらの行為が停職6ヶ月になっていました。裁判官の皆さまに伺います。私の不起立がこれらと同等の非違行為とされるのでしょうか。

 4.「戒告を超える重い処分の選択については慎重な考慮が必要」との判断基準を以って、最高裁は私を除く複数回の不起立者について、減給以上の処分を取り消しました。しかるに、私については2005年3月に受けた1回目の不起立処分である減給6ヶ月に始まり、累積加重処分がされていき、停職1ヶ月、停職3ヶ月とされた本件以前のすべての処分を是認しました。同じ不起立行為であるのに、累積加重により桁違いに重い処分を是認するなどということが許されるでしょうか。不公平極まりないと思います。「慎重な考慮」がされたとは到底思えません。どうか、本件停職6ヶ月の処分を取り消して頂きますよう切に望みます。



★2007年事件裁判にぜひご注目下さい。
 2014年3月24日 13:10~ 東京地裁527号法廷にて判決となります。









(以下は終了しました。ご参加ありがとうございました。)

2013年714(日)

田原牧さん講演会
(東京新聞特別報道部デスク)――――――――


  「改憲と表現の自由
      ――秩序の元で切り捨てられるもの


  ●場所:八王子労政会館 第6会議室
      (京王八王子駅徒歩5分、JR八王子駅徒歩8分)

  ●14:30~ 開会

  ●資料代:500円


                        *

 「君が代」不起立処分取消訴訟最高裁判は、「『君が代』起立を求める職務命令は…合憲であるから、『君が代』不起立は職務命令に違反」を基本にした上で、「戒告を超えてより重い…処分…については、慎重な考慮が必要」と判断し、減給、停職1ヶ月の処分を取り消しました。しかし、一方で、「過去の…処分歴不起立前後の行為における態度」が「秩序を害する程度の相応に大きいものである場合」には「より重い処分」も妥当という基準をつくり、それに根津さんを当てはめ、根津さんが過去に受けた処分の行為は「積極的な妨害」であり、「秩序を害する」ものであるから、停職3ヶ月の処分は妥当としました。

 そして、この最高裁判から1年後の今春、「君が代」不起立に対し、都教委は「秩序維持」を理由に再び減給処分に乗り出しました。期を一にして官僚政治家が「公益」「公の秩序」ということばをよく使うようにもなっています。

 第二次安倍自民党内閣は発足するいな、「自民党憲法改正草案」に沿って憲法96条「改正」問題を提起し、改憲に向けて動きを進めています。自民党憲法改正草案には「公益及び公の秩序に反してはならない」と記し、今、最高裁判はその先取り実施の観さえあります。

 時の政権に合わせて、「秩序」の敷居はいかようにも変えられる危険があります。「秩序」を優先しがちと言われる日本の人たちはこのことばにねじ伏せられてしまうのではないか、そのようにしてじわじわと自由が奪われて行くのではないかと危機感を抱きます。

 「公益及び公の秩序」判断によって一切の「表現の自由」を奪う、と発言される田原牧さんからお話ししていただき、参加された皆さんと意見交換をしたいと思います。

 なお、田原さんの講演会に先駆けて、1時20分から、させない会2013年度の総会を1時間弱行います。会員の方はもちろん、会員でない方の参加も大歓迎です。
 ぜひご参加下さるようご案内します。

■主催:「河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会解雇させない会」





●4月20日(土) 都教委に「処分をするな」の声を
                  
    ――根津公子

根津公子です。

東京都教育委員会に「君が代」不起立教員に対し、処分をするな!の声を届けていただきたく、再度そして至急のお願いをさせてください。

都教委は入学式での「君が代」不起立教員に対して、処分に向けて動いています。例年にならえば、4月第4週の木曜日の4月25日に処分を発令するものと思われます。

入学式での不起立教員は、田中聡史さん(板橋特別支援学校)の他にもいると聞いています。

田中さんの場合、≪卒業式での不起立、2011年入学式から連続4回目の不起立≫で減給1月処分とされました。

昨年1月に出された最高裁判決は、不起立処分は原則「戒告を超える重い処分は違法」としましたが、一方で、「処分による不利益よりも」「学校の規律や秩序を害する」度合いが大きければ、戒告を超える処分も適法としました。

また、「不起立前後の態度等」がよくなければ、その場合も、戒告を超える処分を適法としたのです。

都教委はこのいずれかを使って、田中さんに減給1月処分を出したのです。

入学式処分をどう出すのか、とっても心配です。

皆さま、どうぞ、都教委に≪入学式で「君が代」不起立した教員に対し、処分をするな!田中聡史さんに対し、重い処分をするな!!≫と要請してください。

よろしくお願いします。

都教委は(権力を持つ者は)、人々の声をとても気にするものです。
大勢の声で、都教委の横暴を制しましょう。


●都教委への抗議、要請は
 東京都教育庁(=東京都教育委員会)
 〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
 総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) FAX 03-5388-1726
 人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792
 
 メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、「メニュー」→「各部課メールアドレス」から送ります。


なお、25日(木)
■河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会では、このことを記事にしたチラシを出勤する都の職員に向けて配ります。
8時から9時まで、都庁第1庁舎と第2庁舎の間の歩道で。

■10時からは、都教委定例会の傍聴をします。9時30分から9時45分まで傍聴受付(傍聴受付場所は、通常は第2庁舎30階ですが、傍聴者が多数と見込まれるときは1階入って左手になります)です。

「君が代」処分をするな! などと書いたものを持参し、教育委員たちに示してきたいと思います。

 可能でしたら、ご一緒してください。






●4月9日(火) 都立学校でのチラシ配り 報告11
                  
    ――根津公子

 根津公子です。

 今日は田中聡史さんが働く板橋特別支援学校も、田中さんと私が働いていたあきる野学園も入学式でした。

 田中さんがいくつかのMLに今日、「君が代」斉唱時に不起立をしたことを流しました。

■春らしい晴天が続いていますが、皆様お元気でしょうか。
本日(4月9日)、板橋特別支援学校で入学式があり、「君が代」斉唱時に私が不起立をしていたところを、副校長により「現認」されました。
東京都教育委員会は、処分を出すべく、早ければ明日から手続きを進めるでしょう。
皆様、ぜひとも、都教委に対し、不起立者を処分するな、との声をお届けください。
                               田中聡史■



 半月前の卒業式で、都教委は田中さんには減給1月処分を発しました。

 昨年1月に出された最高裁判決は、「職務命令は…19条違反とはならない」としましたが、その一方で、原則「戒告を超える重い処分は違法」と判示し、都教委が行ってきたそれまでの累積加重処分を行き過ぎた処分として断罪したのでした。

 都教委はそれに従い、昨年の処分はすべてを戒告としました。

 ところが今年の卒業式処分では、都教委はその最高裁判決を反故にして、連続4回不起立処分とされた(=不起立はその前からしていた)田中さんに対し、最高裁判決が原則違法とした減給処分を発令したのです。

 「最高裁判決を踏まえて判断した。戒告では秩序の維持が困難」(朝日新聞)と都教委は言ったとのことです。

 経済的・身分的なひどい不利益を受けてもなお、間違った都教委の指示には従わないという教員の存在が、都教委にとっては脅威であり、そこを潰すために、最高裁判決が言う「学校の規律や秩序の保持」を曲解、援用して減給処分をしたのです。

 田中さんには戒告処分では脅しにならないから、重い処分を科して不起立をさせない。それをもって「都教委の秩序を維持」するとしたのです。

 そして、今日の不起立を校長が現認した、ということは、処分に向けてことを進めています。

 まだ44歳の田中さんに対し、次はどんな処分をもってくるのか、とても気がかりです。

 都教委は、田中さんを潰そうと必死です。ですから、私たちは田中さんに(重い)処分を出させないよう、力を出し合いましょう。

 どうぞ皆さま、田中さんに対する卒業式での減給1月処分に抗議をしたうえで、入学式での処分をするな! と都教委に声を上げてください。

 「君が代」不起立処分は、不起立した教員だけの問題ではありません。

 これを許してしまうと、東京の学校はさらに都教委のやりたい放題になり、被害は子どもたちに直接及びます。

 そしてそれは全国に広がります。

 朝鮮学校への防犯ブザー貸与中止を決めた東京・町田市教委が、大勢の人の抗議によって、中止を撤回しました。

 権力を持つ者は、人々の声を気にするものです。

 田中さんへの処分についても大勢の人の声で、処分をやめさせましょう。「戒告を超える重い処分」を止めさせましょう。

 できれば、周りの方にも広めてください。

 ●都教委への抗議、要請は
  東京都教育庁(=東京都教育委員会)
  〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
  総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) FAX 03-5388-1726
  人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792
 
  メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、「メニュー」→「各部課メールアドレス」から送ります。


 長くなりますが、以下は、あきる野学園の入学式式でのチラシまきの報告です。

 私は定年退職となったあきる野学園の校門前で、私が3年前に担当した生徒たちの入学をお祝いし、また、都教委の進める教育行政を保護者に知ってもらおうと、チラシを持って校門前に行きました。

 7時5分、校門前に行くと14分には校長と副校長が、「ビラを配布しないでください。敷地にも入らないでください」と言いにやってきた。この人たちにかかわってもなんの意味もないので、昨年の途中から私は無視を決めている。目を合わせない。言葉を交わさない。

 この二言を声に発すると、二人は戻って行った。

 福生警察の人は今日も来ていた。都教委は来たか否か、わからなかった。数えたわけではないが、3年目でもう半数の職員が入れ替わっているようだった。

 卒業式の日の式後は生徒や保護者に「おめでとう」を言うことで盛り上がり、式当日の都教委等の動きはつかんでいなかったが、今朝、何人かの元同僚が2つのことを伝えてくれた。

①式前日の18日の職員打ち合わせで、校長は「明日、根津はチラシを配るだろうけれど、そのチラシを受け取るな」と職員に向けて言った。

 それに対し、時間がない中なのに、抗議が出た。一人が抗議した、ということは当日聞いていたけれど、一人ではなかったようだ。抗議した人に対して、周りから「よく言ってくれた」という声がいくつも上がったという。

 式当日の19日の朝の打ち合わせで、校長は「あれは失言だった」と言った。

 18日の発言は校長の発言は独断でではなく、都教委から指示されてのことだろう。職場でそう見る人が何人もいた。私もそう思う。

②卒業式の間じゅう、都教委から派遣された人たちは、保健室のカーテンの裏でずっと、見張りをしていた。式終了後、都教委の人たちがぞろぞろ保健室から出てくるのを見た。

 保健室は1回の玄関横に位置し、玄関に回らなくとも、そのまま外に出られるつくりになっている。ここで私を監視、観察していて、ことあれば飛び出してくるつもりであったのだろうか。監視・観察だけであれば、2階の部屋の方が見渡せたであろうから。

 行き過ぎた都教委、校長の対応にかなりの職員が怒り、あきれ果てている。

 「週刊金曜日」3月22日号で私と田中さんの写真を見たという、通りかかった女性が「根津さんですよね」と声をかけてくださった。







●3月19日(火) 都立学校でのチラシ配り 報告10
                  
    ――根津公子

 3月19日(火)、 今日は田中聡史さんの勤務する板橋特別支援学校の卒業式で、田中さんは「君が代」不起立をしました。

 これから都教委の事情聴取があり、29日に処分発令がなされると思います。

 皆様どうぞ、都教委に「田中さんを処分するな」と声を届けてください。

 東京都教育庁(=東京都教育委員会)
 〒163-8001東京都新宿区西新宿2-8-1
  総務部教育情報課(都民の声を聞く担当) :電話 03-5320-6733
                             FAX 03-5388-1726
  人事部職員課服務係(処分を発令する担当) :電話 03-5320-6792 
 
 メールは、「東京都教育委員会ホームページ」に行き、「メニュー」→「各部課メールアドレス」から送ることができます。

                      *

 以下、きょうの報告です。

 7時15分に学校前に到着すると、すでに物々しい警備体制が敷かれていた。

 多くの職員や生徒が通る通用門から見ると警備要員は6名に見えたが、あとで正門前に行ってみるとそこにも5人ほどの人がいたので、総計10名程度で警備に当たっていたことが分かった。

 そのうちの半数は都教委の職員のようだった。

 通用門前には、私たち、河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会のメンバーや渡部さん、学校と地域を結ぶ板橋の会の他にも駆けつけた人たちがいて、総勢16名で田中さんの「君が代」不起立を支持し理解を訴えるチラシを保護者や生徒、職員に手渡した。

 その間、副校長と主幹らしき人物は、「チラシを配らないでください」「生徒にチラシを配らないでください」と連呼し続けた。

 副校長は生徒に「受け取らないで」と言い、生徒からチラシを取り上げようとまでしたが、配っている私たちの何人もの抗議に、生徒の手にチラシを返すという醜態を演じた。

 保護者には半数ほど受け取ってもらえたので、事実を知らせることはできたのではないか。

 監視体制の中だったからだろう、職員の受け取りは前回の半数にも満たなかった。

 しかし、その中でも、「お世話様です」「ありがとうございます」と声をかけてくれた職員もいたし、ご自分から手を出してくれる職員もいたことに、ホッとした。田中さんの気持ちに寄り添ってくれているのだろうと。

 田中さんは7時半頃、皆に挨拶をして、中に入って行った。

 生徒が下校した、休憩時刻少し前に私たちは再び、学校の前に行った。式は終わったというのに、警備の人が7人ほど正門前に立っていることに驚いた。

 帰り際、私たち4人(渡部さんを含む)は、この人たちの多くは都教委の職員だと推測し、締められた門扉越しに、「都教委の職員ですか」と聞いた。しかし、答えはない。答えてもらおうと中に入って聞いたが、マニュアルどおりに一切無応答だった。

 田中さんは「一同起立」で立ち、「国歌斉唱」で着席し、「校歌斉唱」で立つという、彼名づけての“雲竜型”の不起立をしたとのこと。名づけは相撲の土俵入りにちなんでのことという。

 田中さんの不起立を見た副校長は、田中さんのところにやってきて、「国歌斉唱ですのでお立ちください。国歌斉唱ですのでお立ちください。お立ちください」と声を発して、不起立の現認をしたとのこと。

 式が終わり、卒業生退場が終わるや否や、田中さんは校長に呼び出された。田中さんの担任する生徒が下校していないにもかかわらず、である。校長たちの一番大事なことが「日の丸・君が代」であることを表している。

 校長は証人として副校長を同席させ、田中さんに、「職務命令を出していることはわかっていますね」「このことは都教委に報告します」と、マニュアル通りのことを告げたそうだ。

 2月頃か、校長は田中さんに、「繰り返し研修をしても成果が上がらないのであれば、分限処分があり得る」と告げた。

 校長にもその懸念があるからだろう。そうでありながら、その校長の頭にあるのは、自身の保身であって、定年退職まで20年を残す田中さんが、どんな思いで不起立をするのか、そこに思いを致すことはないのだろうか。

 校長は、板橋の会の人が電話をしたときに、「田中教諭については、その教育実践を評価している」と言われたとのこと。そうであれば、なおのこと、不起立の意味を考えてもらいたいものだ。アイヒマンになるな!と言いたい。

 私たちはこの後、以下の3点の用件があって都教委に行った。

①2月22日に「田中さんへの処分をするな」と申し入れ、質問したことへの回答が1カ月近くたつにもかかわらずまだされていないことについて質す。

②今日「君が代」不起立をした田中さんに対し、処分をしないことを再度要請する。

③今日、板橋特別支援学校に出張した都教委の職員の数や部署、目的等について訊き出す。

 ③については、指導部の回答が「答える必要がない」ということだったので、開示請求をしてきた。
 
■レイバーネットに報告記事がありますのでごらんください。
             ↓
  http://www.labornetjp.org/news/2013/0319tanaka






●3月15日(金) 都立学校でのチラシ配り 報告9
                  
    ――根津公子

 今朝のチラシまきは八王子東高校、2人で撒いた。ここは2月末に私が職員に向けてチラシを配った時、生徒が「非国民」と罵声を浴びせた学校であった。

 学校側の動きは、7時28分、校長だという人が現れ、「この後保護者がいっぱい来ますので、チラシを撒くことは迷惑です。」という。「十分わかっています」と答えると、中に戻っていった。

 7時45分、副校長が現れ、「生徒には配らないでください」。生徒に配りに来たのだといい、理由を尋ねると、「式の運営に困ります」。

 7時50分頃から、教員2人が私たちと生徒の受け取りを監視するかのように、門の中前に立った。

 職員のチラシの受け取りは2月には15名だったが、今日は倍くらいになった。2月のチラシの効果があったのかな。

 生徒の受け取りはすこぶる悪く(受け取り率5%くらいか)、こちらが挨拶をしても返さない意志を示す生徒が目立った。

 前回、私を指さして、「非国民」と言った生徒も私たちの前を通っただろうに、何かを言ってくることはなかった。今朝、何か言ってきたら、十分対応したいと思っていたが、肩透かしを食らった。

 受け取った一人の生徒は、そのチラシをぐちゃぐちゃに丸め、「お返しいたします」と言って、私に戻してきた。それが目的だったのか、という様子だった。

 そうしたことにめげずに、私たちは、「いろいろな意見があることを学びましょう」などと声をかけた。それを聴いて手を出した生徒が何人かいたことはうれしかった。

 「おめでとうございます」と私たちが声をかければ、「ありがとうございます」とうれしそうな表情で返事を返してくれる生徒が多い学校が一方にあり、また一方にこのような「小おとな」のような生徒が多い学校がある。後者が進学校に多いのはなぜなのだろうか。

 保護者も他の学校と比べると受け取りは悪かった。受け取ってから「ごみになりますから」と返した人、丸めてぐしゃぐしゃにした人それぞれ1名ずつ。





●3月14日(木) 都立学校でのチラシ配り 報告8
                  
    ――根津公子

 まずは、昨日、田中聡史さん(2011年入学式から2012年入学式まで連続3回「君が代」不起立を現認され、処分を受けた)が勤務する板橋特別支援学校の教職員に、チラシを撒きに行ったことの報告から。

参加した一人、渡部さん記:
 本日(3月13日)、田中聡史さんが勤務する板橋特別支援学校で田中さんの「分限免職」を許さないために、『板橋特別学校教職員の皆様』というチラシ撒きと、校長にたいする要請行動が、根津さんはじめ4人の参加で行われました。

 詳しいことは省略しますが、チラシ撒きでは、副校長と校長が出てきて、(チラシは職員向けなのに)、「生徒に配らないで下さい。生徒が動揺しますから」としきりに言うので、校長に、「都教委に言われているのですか」と聞くと、「私の判断です」と言います。

 また、「動揺しているのは校長さんではないんですか」と言うと、ドキッとした顔をしていました。

 チラシには、根津さんの次のような言葉が載せられていました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 あきる野学園で3年間、私は田中さんと同僚でした。うち、1年間は一緒に仕事をしました。

 田中さんは小学部1年生の子どもに対応するときにも、とんなに忙しくとも、腰を落として同じ高さになり、目と目を合わせて話を聴いていました。

 間違ったことには従わないと決意し行動することが、定年退職まで20年を残す人に、どれだけきついことか、そして、どれだけ仕事と生き方への誇りをかけていることか、社会的責任を感じていることか。

 どうぞ皆さん、田中さんの思いにお気持ちを寄せてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 職員のチラシの受け取りは比較的良かったと思います。

 登校してくる生徒たちに「お早う!」と声をかけると、みんな元気に「お早うございます!」と挨拶してくれました。

 その後、要請行動(三つの)に移ろうと、玄関の方に向かおうとしたところ、そこに来ていた校長が、「受け取らない。敷地内に入るな」と言います。しかし、「そんなことは納得できない」として前に進もうとすると、校長は逃げるように校舎の方に帰り始めました。

 根津さんと米山さんが玄関の方まで校長を追いかけ米山さんは途中で校長の手に ①『職務命令の撤回を求める要請書』(米山さんの「君が代解雇」を許さない会)を渡しました。

 しかし、校長はそのまま校舎に入っていったので、根津さんは事務室に行き、校長を呼んでもらいました。

 それでも出てこないので、 ②『貴殿が田中聡史教諭に出した職務命令書の撤回を求める要請書』(河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会)を封筒に入れ、渡してもらうことにしました。

 もう一人のTさんは、その後、③『要望書』(学校と地域をむすぶ板橋の会)を持って事務室に向かい、校長を呼び出しましたが、やはり出てこなかったので事務室に置いて来ました。

 ①には次のようなことが書かれていました。
 「この一年間都教委と村野校長によって、田中さんには『服務事故再発防止研修』が繰り返されていました。
 その際田中さんは『公務員として憲法を尊重する義務を果たしたい』という自らの意志をくり返し明らかにしてきたことは誰よりも村野校長がご存知のことと思います。」

②には次のようなことが書かれていました。
 「村野校長は田中さんに対し、『繰り返し研修をしても成果が上がらないのであれば、分限処分がありうる』と告げられたそうですが、村野校長も田中さんが不起立を貫いていけばこの先、分限処分があると判断されたということだと思います。 ・・・・・・・・
 田中さんが分限処分にされるのは村野校長が都教委の指示に従い職務命令を出すことにより成立することをご自覚ください。」

③には次のようなことが書かれていました。
 「私たちの会は、東京都の公立学校における『日の丸・君が代』強制の状況、教職員への締め付け、学校教育の反動化に危惧をもつ板橋区の住民や労働者の集まりです。・・・・・・・・・・・・

 なぜ貴職は、上位法典である憲法、教育基本法を逸脱する学習指導要領・都教委命令を金科玉条とされるのか、お考えをぜひお聞きしたいと思います。」

 以上が渡部さん報告
 ここから根津追加:

 私たちのチラシまきに対して、副校長ともう一人の男性が私たちのいるところに同じように立ち続けました。

 もう一人に「主幹ですか」と聞きましたが、返事はありませんでしたが、きっとそうだと思います。二人は、教員たちが受け取るのを監視しているのではないかと思いました。

 また、入り口から玄関までの間に男性一人が立ち、途中からは校長も出てきました。異常な警戒ぶりでした。

 教員の受け取りは渡部さんが記したようにかなり良く、受け取りを躊躇しているように見える人には、「田中さんについて、書いています」「私は田中さんの元同僚です」と声をかけると、受け取ってくれました。

                      *

 そして今日14日の報告です。

 今朝はかなり激しい雨だったので、雨の上がるのを待って8時半、南多摩高校(八王子市)へ。

 生徒の登校時刻をちょうど過ぎてしまい、保護者にしか配れませんでした。撒き手は、福嶋常光さん、Kさん、解雇をさせない会は私を含め4人の総勢6人。

 6人もの撒き手がいると、保護者は一人目の人からは受け取りそびれても次の人から受け取るという感じでした。

 昨年ここでは、「警察を呼ぶぞ」と何人もの教員が私たちを威嚇したりする騒動がありましたが、今年はそうしたことは一切ありませんでした。

 Kさんは道行く人にもチラシを手渡し、声をかけていました。そのうちの2人が「日の丸・君が代の強制は間違っている」等とことばを返して行かれました。

 生徒に配れなかったのがなんとも残念でした。





●3月8日(金) 都立学校でのチラシ配り 報告7
                  
    ――根津公子

 今朝のチラシ配りは八王子北高校。解雇をさせない会の佐藤さんと二人で7時過ぎから配った。

 8時、50歳くらいの男性が出てきて、「チラシをくれ」とばかりに手を出し、佐藤さんがそれに応じた。その瞬間、先月半ばにもここにチラシ配りに来ていた私には、見覚えのある顔と分かった。訊くと、「副校長だ」と言い、「ここで配るな。(式を)妨害するな」と怒鳴った。

 ちょうど登校してきた生徒10人ほどが、その様子を横目で見ながら通る時、副校長はすぐ横を通り過ぎようとした生徒の手からチラシを奪い取った。別の生徒は、もらったチラシを副校長に差し出した。

 「没収などしていいわけがないでしょ」と、私たちが少し大きい声で言うと、副校長はそこでやめはしたが、しかし、都教委に反対するものについては何をしてもいい、私は権力、という感覚になっていると思った。

 さらにしつこく私たちに言ってきた。「私はこの学校を守っているのだ。何でうちの学校に(あなたたちは)来るのか」。そして、「敷地に入るな」と。

 私が、「ここは公道でしょ」と返事をすると、「違う。旧内務省の土地だ」と副校長。
 半月前にここでチラシを配った時に、校長は副校長と連れ立ってきて、歩道を「内務省、旧内務省の土地です」と言ったのだった(報告1)。

 校長の出まかせを、この副校長は真に受けたんだろうか? 有り得ないことだけれど。

 教職員は7時以降、50人ほどが通ったが、チラシを受け取った教職員はたったの4人。そのうちの一人は、先の副校長であったことが、あとでわかったから、実質受け取った人は3人。

 都教委と異なった意見には耳を塞ぎ、目を閉ざす教員が、生徒に何を語るのだろうか。どんな助言をするのだろうか。

 教員が自ら進んで国家のエージェントになっている中、異なる意見があることを生徒たちに積極的に示していくことをしたい、しなければと考えている。





●3月7日(木) 都立学校でのチラシ配り 報告6
                  
    ――根津公子

 きょうのチラシ配りは八王子拓真高校、福嶋常光さん(元高校教員・不起立停職1ヶ月被処分者)と2人で。

 3部制の高校なので、7:30~8:30に教職員を対象に、11:30~14:00に卒業生・保護者を対象に配った。

 正門は閉め、そこには3本の「2020年オリンピック 日本で!」の旗と「日の丸」、そして、「卒業証書授与式会場」の縦看板が立てられていた。

 オリンピック招致の旗は毎日立てっ放しのよう。縦に長いこの3本の旗の中に「日の丸」が一段も二段も低く立てられている。「日の丸・君が代」で頭がパンクするほどの校長たちが、このことに違和感はないのか、不思議だ。

 それにしても、正門は旗のためにあり、人間は正門横の通用門を通る。変だとは誰も思わないのだろうか。晴れの卒業式くらい、正門を通らせよう、そういう声も上がらないのだろうか。

 7時50分、副校長を名乗る男性がやってきて、「敷地に入らないでください。通行の妨害にならないように」と、マニュアル通りに言った。こちらは、「ご心配なく」「心得ています」。副校長は都教委から指示された「仕事」を終えて去って行った。

 8時、今度は出勤してきた男性が、副校長を名乗り、前の副校長と同じことを言って、やはり仕事を終えたとばかりに中に入って行った。

 教員たちは、総じて若い人が多く、受け取りはかなり悪かった。50代と思われる男性が「ご苦労様です」と言ってくれ、60代の男性が福島さんとお知り合いだったほかには、2~3人が会釈を返してくれただけ。

 11時半、再び。出入り口(「在校生入り口」と表示された)が他にもあることに気付き、福嶋さんはそちらに回った。副校長は、そちらの入り口にもやってきて、注意を発したそうだ。

 保護者も生徒も、まあまあの受け取り。今日写真撮影を依頼した卒業生は1組、2人。

 途中、副校長の一人がやってきて、「公的行事なので、チラシを撒かれては迷惑です。お引き取りください」と言った。

その時ちょうど私たちのところにカメラを持った人が来ていて、その方がその状況をカメラに収めたところ、「個人情報に引っかかります」と副校長。「公務員は対象外です」とこちらが答えると、中に入って行ったが、次に、その副校長は男性を伴ってやってきた。

 男性は「写真を消しなさい」。私たちが先ほどと同じように、「公務員は仕事の中では、撮影は個人情報の漏えいに当たりません。肖像権もありません。」と言うと、その男性、「警察を呼ぶ。警察に相談したんだ」と声を荒げた。私たち、「どうぞ」。

 副校長は横にいるだけで一言も発しないので、上下関係が明らか。「あなたは校長ですか」と聞いたけれど、返事はなく、中に引き返して行った。

 その後40分くらい私たちはそこにいたけれど、警察は来なかった。当然だけれど。校長らしき人物は、口から出まかせを言ったんだろう。こういう校長がかなり多い。

 明朝は、「敷地に入るな」と言った際、歩道を「内務省、旧内務省のもの」と言った校長のいる学校に行く。

 大阪の「君が代」不起立の状況や精力的なチラシ配りの報に接し、勇気をいただいています。 





●3月4日(月) 都立学校でのチラシ配り 報告5(番外編)
                  
    ――根津公子

 2年前に定年退職した都立あきる野学園の校長に、卒業式に参列したい旨、先ほど電話で申し出ました。

 「高等部を卒業する生徒は授業で教え、中学部を卒業する生徒は私が担任した生徒たちなので、21,22日ともに出席したいです。何時に伺えばいいですか」と言うと、「旧職員は今年度は招待しない」。

 「どういう理由で、誰の判断でそれは決めたのか」と訊くと、「校長判断」だと。
 「招待状が届かなくても参加したいので伺います」というと、「だめだ」。
 「行っても入れないということですか」と訊くと、「そうだ」。
 「高等部の卒業生には、『卒業式にお祝いに行くからね』と約束しているのですが」と言うと、「勝手にしたことで、私とは関係ない」。

 そして、話の途中で校長は電話を切りました。

 昨年度は別の校長でしたが、その校長も「旧職員は招待しない」と私には言いながら、小学部の元教員を招待しました。本当に卑劣です。今年も、他の旧職員は招待し、あるいは来たら参列させるのでしょうか。

 何をおそれるのでしょう。

 途中で電話を切るようなことをしたので、当日私は卒業式に行きます。
 生徒や保護者にこの事実を広くきちんと伝えます。






●3月2日(土) 都立学校でのチラシ配り 報告4
                  
    ――根津公子

●3月2日(土)

 第五商業高校の卒業式に参列する卒業生と保護者、教員に向け、「ご卒業おめでとうございます」とのタイトルがぱっと目につくチラシを手渡した。私たちは2人。

 7時半から始め10分ほど経った頃、副校長がやってきて、挨拶に続けて「よろしくお願いします」と言った。「よろしく、とおっしゃるのは、どうよろしく、ですか」と訊くと、「生徒の迷惑にならないようにということです」と副校長。「もちろん、心がけています」と返すと、副校長は頭をやや下げ、戻っていった。

 さらに10分経った頃、校長が出勤してきた。「また、いらっしゃいましたね。生徒によろしくお願いします」とおっしゃる。私はまた、同じことを聞くことになった。「どう、よろしく、ですか」。

 校長は、「晴れの門出ですので、生徒に動揺を与えないよう、配布はしないでください」と言った。

 「生徒に動揺を与えるというならば、それをしているのは都教委です。今朝は、生徒に手渡すために来ています。チラシで動揺はしません。」と答えると、それ以上は言わずに、中に入って行った。

 ここでは昨年も今年も、生徒、保護者とも受け取りがいい。私たちは生徒たちには、卒業おめでとうございます」の他に、「『日の丸・君が代』の強制に反対しています。読んでみてね」などと声をかけながら、手渡した。

 6人でおしゃべりしながらやってきた生徒たちに声をかけると、「私たちの先生も反対しています。(「日の丸・君が代」のこと)授業で習いました」と一人が返してくれた。

 そこで、「私も教員をしていたの。私も授業で話してきたわ。この学校で、授業で話されたのは、誰かな」と投げ返すと、「○○先生」。他の生徒も、「うんうん」と。

 「やっぱり。だと思ったわ」と私たちは答え、
「私は「君が代」起立をしなくて、何年も学校に来るな、給料やらない、という処分を受け続けたの」と言うと、皆目を丸くして、「そんなのひどい!」。

 調子に乗ってか何だか、「私が『日の丸・君が代』の強制に反対するのはね」とひとしきり立ち話をした。「授業を聞いたみたい」と生徒。その後、写真を撮ってあげて、見送った。

 髪の毛を整えた男子生徒たちも、「ありがとうございます」とことばに出して受け取って行った。

 250枚くらい用意していったが、式の始まる30分前にはチラシはなくなってしまった(卒業生は190人ということだった)。

 差し出すチラシが風にあおられるほど風が強く、寒かったけれど、心を温かくしてもらえたチラシ配りだった。

 「日の丸・君が代」及びその強制が何なのか、私はどう考えるかを、生徒たちに話し、投げかける教員が学校に一人でもいれば、生徒は考えようとすることが、ここでも証明された。

 戦前・戦中と同じように、子どもたちが国家の色に染まるのは、第一に教員たちの沈黙によることを、教員には厳しく問うてもらいたい。

 「沈黙は加担すること。いじめに沈黙することはいじめに加担すること」と、教員たちは生徒に言ってきたはずなのに、どうして自身のことになると、見えないのだろうか。
 真摯にご自身と向き合おうよ。





●2月25日(月) 都立学校でのチラシ配り 報告3
                  
    ――根津公子

●2月25日(月)

 今朝のチラシ配りは第5商業高校。

 昨日、町田教組前委員長の菊岡さんから「一緒に配るよ」とのうれしい申し出があり、2人で配った。

 配り始めて15分経った頃、出勤してきた男性がチラシを受け取りながら、「何時頃から撒いているのですか」という。

 「なぜ、そんなことを聞かれるのですか」 と聞き返すと、
 「私はここの校長です」。

 そして続けて、「あなたはどなた?」というので、チラシに書いた会と私の連絡先を指して、「私はここに書いた根津といいます」と自己紹介した。

 さらに校長は私たちに簡単な注意を告げたので、「常識はわきまえていますので、ご心配なく」と答えると、了承したという感じで中に入って行った。

 さらに10分経った頃、今度は校舎から男性が出てきて、「私は副校長のSといいます。いろいろあると思いますが、敷地には入いらないよう気をつけてください」と告げた。

 「ご心配には及びません。私たちは、生徒たちに『日の丸・君が代』を尊重せよと押しつけることを問題だと思い、チラシを配っています。副校長さん、そうではないですか」と返すと、副校長は一瞬困った表情をしたので、「立場上、答えることはできないと思いますが、学校が生徒たちを犠牲にしてはいけないと思います」と、副校長が返事をしなくていいように配慮した。

 ここの校長も副校長も、都教委のマニュアルを200%読み上げるような恥ずかしい対応はしなかった。他の校長同様、都教委の指示に従って「部外者」に「忠告」を発したのだけれど、心を残していた。この方がよほど、効果的な「忠告」になる。

 ここでは教員の8割がたが受け取ってくれた。「ありがとうございます」と返事を返してくれる人も何人かいた。

 中に、一人だけ「(ここで)何をしているのか」と菊岡さんに食いかかってきた男性がいた。男性は、「私も組合の人間だけど、生徒に(も配ってんの)」と凄むように詰問し、しかしなぜか答えを聞こうともせず、チラシの受け取りも拒んで入っていった。

 受け手の教員たちに私たちが何者であるかを示すために、「強制反対 日の丸・君が代」と記したゼッケンを私のカバンに控えめに着せた、その表示だけを見て、その男性は言いがかりをつけてきたのだろう。

 批判をするなら、せめてチラシを読んだうえでしてほしいものだ。その度量はないのだろうか。

 「偏見で物ごとを見るな」「異なる意見にも耳を傾けよう」なんて言葉を、この教員は生徒たちに投げかけることはないんだろうな。

 今朝も2人だったから、気持ちは軽やか。「最大級の寒波」だというのに、寒さを
感じなかった。





●2月22日(金) 都立学校でのチラシ配り 報告2
                  
    ――根津公子

 大阪の人たちの頑張り、全国の皆さんの頑張りに励まされつつ、細々とですが、私たちも動いています。

●2月20日(水)
 昨日の朝は雨がかなり降っていたので、チラシまきは中止した。濡れたチラシは受け取らないでしょうから。

 今朝は家から2番目に近い都立富士森高校に7時10分に行き、教職員にチラシを手渡した。

 7時43分、やってきた男性が「1枚もらっていいですか」という。「もちろん差し上げますが、校長ですか」と訊くと、「そうです」。チラシの表題に目を走らせ、続けて、「学校の方針と違うものは配らないでください」という。

 「校長だからといって、敷地外にいる者に対して指示することはできないでしょう」と言うと、「学習指導要領と違うことをされては困ります。ここは敷地ではないですが、止めてください。」「止めろと言っているのではありません。止めてくださいと言っているのです」と校長。

 「やめてください、はお願いなんですね。」と確認すると、「はい」「生徒の交通渋滞になると困ります」。

 「校長が私に伝えたいことはわかりました」と答えると、校長は中に入って行った。居丈高ではなかった。都教委に報告をあげるために、マニュアルに沿って校長として対処したという実績をつくったということなのでしょう。

 チラシを受け取った女性が校門前を通り過ぎるので、「教員かと思って渡してしまいました」と後ろから声をかけると、その女性が笑顔でチラシを見ながら、「河原井さん?」と訊いてこられた。「いえ、根津と申します」と答えると、その女性は「私は福嶋常光の妻です」。出勤途上の福島さんのお連れ合いさんだった。「夫を呼びますね」とおっしゃりながら、バス停に向かわれた。

 しばらくすると、福嶋さんが来てくれ、チラシまきを手伝ってくれた。おしゃべりを交わしながらだから楽しく、そして何よりも心強い。ありがとう、福嶋さん(私が停職出勤していた時に、彼は何度も校門前に駆けつけてくれた)。

 8時15分頃、校長がやってきて、「敷地内に入ったでしょう」と言った。福嶋さんは「気をつけます」とさらり。チラシを手渡す際に足が一歩敷地に入ったかどうかを、校長は校長室の防犯カメラで観察していたのだろう。

 その後、校長はどっと登校してくる生徒たちに挨拶の声をかけていた。
 教職員の受け取りは4割くらいか。受け取ってくれた人には、「私たちは不起立処分をされたものです」と自己紹介をしたら、一人は「そうですか」と目を丸くされ、「ありがとうございます」と返してくださった。

 他にも何人かが「ご苦労様です」「ありがとうございます」と返してくださった。
 
                      *

●2月21日(木)
 都教委の都合とかで一週繰り上げて今日が都教育委員会の定例会、傍聴をした。議題・報告が珍しく沢山あり、2時間を超える定例会。都は「スポーツ推進計画」に基づきスポーツの振興に力を入れているのだという。

 その中間まとめが出され、教育庁に関係するところを見ると、例えば、「300校をスポーツ推進校に指定し」とある。

 これとは別に、「子どもの基礎体力向上方策」の3年間の結果報告及び、次の3年間の計画が出された。「子供の体力向上東京大作戦!」の文字が躍っている。

 体力があり運動能力が高いこと、それ自体はいいことだけれど、異常な騒ぎ方に気持ちが悪い。

 今日も懲戒処分案件が3件、校長・副校長の人事異動の案件があった。本当に多い。

 明日の朝は、都庁前で当会恒例のチラシまき。11時からは、「『君が代』不起立を続ける教員に対し『重い処分』をするな!分限免職をするな! 不起立を続ける田中聡史さんにそれをするな。10・23通達を撤回せよ!」と都教委に対し、要請行動をします。





●2月18日(月) 都立学校でのチラシ配り 報告1
                  
    ――根津公子

 「君が代不起立を貫く教員に重い処分や分限免職が懸念される! ご理解・ご支援をお願いします 都教委にあなたの声を届けてください」のチラシと先週の「都庁前通信」をセットにして、今朝(18日 7時20分から8時35分まで)は私の家から一番近い、八王子北高校前で教職員に手渡しました。

 「強制反対 日の丸・君が代」のゼッケンを、手提げかばんに広げてかぶせ、私がどういうチラシを手渡しているのかを一目でわかるようにしました。ゼッケンを着用しようかとも思いましたが、刺激が強くてもいけないかなと思ってのことです。

 「2年生は登校しない」ということを途中で耳にし、2年担当の教員は学校には来ないことが分かったのですが、それにしても校門前を通った教員は15~20人くらいのものでした。

 まさか、7時20分前に職員の大半が出勤するなんてことは考えにくいのですが。チラシの受け取りは半数強でした。

 7時50分、都教委が着けるよう指示しているオリンピックバッジを背広の襟に着けた男性がやってきて、「卒業式でもないのにチラシをまくのは止めてください」「生徒に混乱を与えては困る」「敷地に入らないでください」と言いました。
 訊くと、「副校長です」という。

 続けて、「学校としては、学校運営に反対するものを撒かれるのは困る。生徒に混乱を与える。止めてください」と。

 「敷地には入っていません。生徒には渡していません。私はあなたから指示されるいわれはありません」と私が言うと、「警察を呼びます」と言って、校舎に入っていきました。

 8時、今度は副校長は二人連れでやってきました。もう一人が校長だと名乗り、「敷地内で撒くのは止めていただきたい」と、明らかに歩道で撒いている私に、言いました。

 歩道は、車道に接している部分が側溝にコンクリートの四角い蓋を置いたところと、敷地に面した部分がアスファルトで均したところとになっていました。私はその中間部分に立っていました。

 「ここは歩道のはずです。どこまでが学校の敷地ですか」と訊くと、「ここは学校の敷地だ」と言うので、私は「敷地ではないはずですが」と言って側溝の上に立ち、「ここは明らかに敷地外ですね」と訊くと、何と校長は「内務省、旧内務省の土地です」とのたまいました。
 どこからこんな言葉を思いついたのでしょう。

 私もそれに乗って、「旧内務省に許可をとるのはどうしたらいいですか」と訊いたのですが、返事はありませんでした。

 私がガードレールぎりぎりのところに立ったとき、大型トラックが横を通り過ぎました。
 今度は副校長が「渋滞になったらあなたのせいだ」と非難し、校長は「警察を呼ぶ」と言って、校舎に入っていきました。

 生徒たちとあいさつを交わし、たまに通る教員にチラシを手渡していると、同じウインドブレーカーを着た6人の若い人たちがやってきて、生徒たちに「チョコが入っています」と言って袋を渡し始めました。ウインドブレーカーには「やる気スイッチon」と書かれていて、塾の類の宣伝の人たちでした。

 しばらくすると副校長がやってきてその人たちに、「今日は止めてほしい。それに、今日は2年生は登校しない。」と、私への対応とは明らかに異なる口調で言いました。
 6人の一人が「わかりました」と言い、副校長は校舎に入っていきました。

 その人たちに、「皆さんは今日が初めてではないのね」と訊くと、「はい。何度も(か?)来ています」ということでした。

 学校内でチョコを食べられることで、校則が禁止しているであろう「混乱」は、副校長にはないのでしょうか。

 校則違反でチョコを食べられるよりも、「強制反対 日の丸・君が代」のゼッケンを生徒の目に触れさせたくないということなのですね、管理職にとっては。

 今朝のこの1件は、もう、都教委に報告済みのことでしょう。





  (以下は終了しました。ご支援ありがとうございました。)

2013年24(月)11:30

 ●河原井・根津さんの裁判があります。
  傍聴支援をお願いします!



●場所:東京地裁 527号法廷
●11:30~ 開廷
●今回は2007年事件
(河原井さん:八王子東養護学校 停職3か月、根津さん:町田市鶴川第二中 停職6ヶ月)の証人申請についてです。







 
 ●根津公子さんからメッセージ
  


根津公子(「君が代」被処分の元教員)です。
報告とお願いです。長くなりますが最後までお読みください。

■「君が代」不起立を続ける教員に対し、「重い処分」や分限免職をさせない取り組み について

 東京の「君が代」不起立・被処分教員に対する再発防止研修が、昨春からそれまでとは性格を異にし、回数は20回を超えるなど、格段と強化されたこと。昨春からの再発防止研修は、ゆくゆくは「これだけ研修の機会を与えたのに反省がなかった」として、昨年の1・16判決が原則禁止した「戒告を超える重い処分」や分限免職を狙っていることについて、これまで何度か、皆さんに訴えてまいりました。

 不起立を続ける教員(田中聡史さんほか)を「重い処分」や都教委が最も狙っているであろう分限免職にさせないために、都教委への要請等の他に、河原井・根津らの「君が代」解雇をさせない会では第2、第4の木曜日の朝、そして、都教委包囲・首都圏ネットでは第1、第3の木曜日の夕刻、都庁前でチラシをまき、情宣を続けています。

 チラシの受け取りはいいとは言えませんが、私たちの存在を知っていて、ご自分から手を出してくれる方が多いです。激励やお礼のことばがけをしてくださる方もいらっしゃいます。

 一昨日のチラシまきでは、私が手渡した人の中に、20代と思われる人が何人もいました。ご自分から手を出されて、「ありがとうございます」と言われたり、会釈をされたりという方たちでした。「非正規雇用」で都庁で働く方かな、と頭をよぎりました。

 こうした私たちの行動に、都教委は警備員を使って報告をあげさせています。第2、第4の木曜はチラシまきの後、教育委員会定例会を傍聴しているのですが、チラシまきの参加者が多い時には、定例会が行われる30階は、びっくりするほど大勢の都教委の職員が廊下に並んでいます。チラシまきの人数が多くない時でも6~7人の職員が、多い時には20人もの職員が20メートルほどの長さの廊下に立っています。私たちが何をするわけでもないので、立つことが仕事なのですね。

 都教委のピリピリ感がわかると思います。

 権力を持つ者は、市民が黙っていないことに一番恐れるのですから、声を出し続けていくこと、その声を大きくすることをしていきたいと思います。

 2004年当時、「3回不起立で免職」と言っていた都教委ですが(=私も河原井さんも、当時、校長から聞かされました)、私たちをクビにできなかったのは、全国の大勢の人たちが動いてくださったからでした。その体験から私は、都教委に見える行動を、と思うのです。

 チラシまきに参加してくださる方がいらっしゃいましたら、お知らせください。

 また、どうぞ都教委に、「君が代不起立処分を止めろ」「再発防止研修を使って、重い懲戒処分や分限免職をするな」と、声を届けてください。

■集会へのお誘い
 「日の丸・君が代」強制に反対!板橋のつどい2013 
 2月2日(土)14時~16時半
 板橋区立グリーンホール2階 男女平等推進センター内会議室
  (東武東上線大山駅下車4分/地下鉄三田線板橋区役所前駅下車5分)
  ・講演「学校を取り戻すために」 高嶋伸欣さん(琉球大名誉教授)
  ・現場からの報告
 主催は、学校と地域をむすぶ板橋の会
 板橋は田中聡史さんの勤務校の地です。


 ご存じと思いますが、2月3日は、都教委包囲・首都圏ネットの10・23通達から10年!総決起集会です。
 13時半から杉並区阿佐ヶ谷産業商工会館(阿佐ヶ谷駅南口下車5分)

■河原井・根津の2007~2009年不起立処分取消訴訟の傍聴のお願い

 2月4日(月)11:30~ 東京地裁527号法廷 で、
2007年の件(河原井さん:八王子東養護学校 停職3ヶ月、 根津:町田市鶴川二中 停職6ヶ月)で、証人尋問に向けて証人申請していたことについての審議となります。

 根津については、「過去の処分歴」のどれもが「積極的な妨害」であり「校長を批判する」ものであり、「学校の規律や秩序」を乱したものであるから、停職処分は妥当とした最高裁判決を覆していかねばなりません。

 傍聴をお願いできたら、ほんとうにありがたいです。







   (以下は終了しました。ご参加ありがとうございました。)
     ★講演録はこちら(レーバーネット) 、ユースト録画はこちら

         2013年126(土)

 ●「国旗に一礼しない村長」
 曽我(そが)逸郎(いつろう)さん講演会
   (長野県上伊那郡中川村村長)

  演題 「頭ごなしの押し付け、型にはめようとする風潮
         あなたはどう思いますか?」

                   
「国旗に礼をしないのは、『国旗や国歌に対する一定の態度を人々に声高に要求し、型にはめようという風潮』への危惧から」(東京新聞より)。
「人々を従わせようとする空気に抵抗することによって、日本という国はどうあるべきか、ひとりひとりが考えを表明し、自由に議論しあえる空気が生まれ、それによって日本は良い方向に動き出すことができるようになります。」(村議会での答弁より)


 デモに参加する「一市民」でもあり、政府に「脱原発」「TPP反対」などの異論を突きつける信念と行動の人・曽我村長さんのお話が聞ける貴重な機会です。ぜひ足をお運びください。
                       *

 ●場所:国分寺労政会館 第5会議室
      (国分寺駅南口より徒歩5分)

 ●13:30~ 開会

 ●資料代:500円



   ⇒チラシはこちら


 ユーストリーム中継 ↓
        http://www.ustream.tv/channel/soga20130126

■主催:「河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会解雇させない会」







(以下は終了しました。ご参加ありがとうございました。)
 2012年1117(土)

解雇させない会 学習会
尖閣・竹島問題から見る
『日の丸・君が代』強制問題


お話=高嶋伸欣さん(琉球大学名誉教授)。

場所・中野商工会館 大会議室

資料代:500円

●13:30~開会 



詳細はこちらをご覧下さい



*これより過去の記事はこちら





      裁判日程

 法廷カレンダーをご覧下さい

※傍聴支援を呼びかけます!

★東京地裁・高裁へは、地下鉄「霞が関駅」A1出口から徒歩1分、地下鉄「桜田門駅」5番出口から徒歩約3分です。
★地裁と高裁は同じ建物です。
地図はこちら

河原井さん・根津さんの被処分概略と裁判状況はこちら


「都庁前通信」他チラシ
マンガ・壱花花


最近のチラシ置き場


「都庁前通信」09.03.30号


「都庁前通信」09.03.26号


「都庁前通信」09.03.23号↓


「都庁前通信」09.02.26号↓


「都庁前通信」09.02.12号↓


「都庁前通信」09.01.29号↓



「都庁前通信」09.01.15号↓


「都庁前通信」08.12.26号↓


「都庁前通信」08.12.11号↓


「都庁前通信」08.11.20号↓


「都庁前通信」08.10.06号↓


「都庁前通信」08.09.18号↓


「都庁前通信」08.09.04号↓


「都庁前通信」08.07.31号↓


「都庁前通信」08.07.17号↓




●根津さんをクビにすることはできなかった! (3分1秒)  (2008年3月31日)
ユニオンチューブ(撮影・編集:湯本雅典)


●08/3/19都教委要請行動
同じ「君が代不起立」でも処分されていない米山教諭が、一緒に都教委に抗議を行ないました。
動画で要請の様子が見られます。
(WMV動画・2分43秒)

※すっかり「都庁名物」となった警備員と都教育庁(後列)の“人間バリケード”。根津さんは対話と説明を求めているだけなのに……、根津さんと支援者だけはとうせんぼ。受付にさえ行かせてもらえませんでした。

※08/3/24の南大沢学園での卒業式モーニングアクションの様子。冷たい雨のなか、約100人の市民が静かに抗議の意思を表明しました。




戦争は教室から始まる!
戦後も歌わされる唱歌……なぜ?

―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―*―

河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会

〒185-0033 東京都国立市内藤2-38-1 田中コーポ105
多摩島しょ教職員組合(略称:多摩教組)気付
TEL&FAX:042-574-3093
Eメール:sasaerukai-santama★nifty.com
※迷惑メール対策のため、Eメールは、上の★マークを@マークに変えてお送り下さい。
郵便振込口座:00110-4-279595
Copyright(C) 2006~ 河原井さん根津さんらの「君が代」解雇をさせない会.
All Rights Reserved.