教育機関での国旗敬礼を拒絶したために処分および嫌がらせを
受けている日本の同僚へのメッセージ(フランスより) |
教職に携わる皆様へ
集団的記憶、歴史的記憶の諸問題について、私は長年にわたり研究しておりますが、これらのテーマが、国家ならびに統治者たちと、社会一般または記憶に関するサークルや社会団体との間に、いかに激しい対立の構成要素となっているかを見てきました。民主主義的伝統にこの上なく恩恵を授かっている諸国も含め、至るところで、全般的には国家によって、特定分野では様々な政府機関によって、「過去を統治する」意図は多かれ少なかれ執拗に現れております。こういった過去に対する管理は――必然的に生存する者らを管理する方法の一つでもあるのですが――、あらゆる手段を駆使して進められております。それは例えば、記念式典や歴史教育上の規制、あるいは、現在の政治観にかなった諸目的のために、歴史のある部分を拾い上げて利用する作業などです。過去を統治するというこうした意図は、真理あるいは客観性を気にかけることはありません。例えば私の国においては、拷問の組織的実践・市民虐殺・消息不明者の続出・居住区の破壊など、アルジェリア独立戦争下で犯した国家犯罪の数々を、1962年以来、歴代の政府は否認し続けております。
統治目的のために過去を「動員」する形式のなかでも、社会一般の心理、そしてとりわけ若者の心理を操作するために、過去の出来事を賛美し、再構成し、偽造することは、最悪な部類に入ることでしょう。まさしくこれは、あなた方の国の教育当局が行っていることであり、その実践として、あなた方が勇敢にも抗議している国旗にまつわる擬似愛国主義政策が行われているわけです。教育機関における国旗掲揚の強制という、まやかしでしかないこれらの儀式の第一の使命が何であるかは、異国の一観察者にとっても明白です。その使命とは、中国大陸ならびに東南アジアにおける大日本帝国の領土拡大期とは何であったかを、また、その過程に伴なって行われた一連の戦争犯罪や人道に反する罪を、若い世代の記憶から永久に抹消させようとすることです。
あなた方が参加を拒否しているこれらの儀式は、廃れているようで実は非常に効力をもっており、率直に告発されるべき事象に属しています。その事象とは、国家によるナショナリズム的な過去の利用や、民主主義的規範性への暴力的な違反を伴なって行われる統治者による過去の掌握、といったものです。実際、民主主義国家においては、各自の感受性と信条に基づいて、自国の過去と個人的な関係を見つめ直す自由を、市民は保証されるべきです。中でも論争を巻き起こす点については尚更のこと、その自由が保証されなければいけません。あなた方が困難な状況の中で抵抗している「国旗の政策」は、以上のような規則に明白に反しているばかりか、児童あるいは青年層を標的にしているだけに、いっそう醜悪なものであると言えます。
教員かつ研究者として、私はあなた方の闘争に連帯を表明するとともに、あなた方に加えられた処分に反対して立ち上がらないではいられません。こういった闘争においては、口を閉ざす多数派ではなく、「正義」と「真」を曲げない人々が道標となるのです。この闘争によって、「思想及び良心の自由と批判的精神というものは、服従と従順に優る価値であり続ける」と考えるすべての人々、とりわけ教員及び研究者らの敬意が、あなた方に向けられるに違いありません。
アラン・ブロッサ(サン・ドニ市パリ第8大学哲学教授、東京大学元客員教授)
| SUD Education「スュッド・エデュカシオン」からのメッセージ(フランスより) |
ソリデール組合連合*のメンバーであるフランスの教員組合スュッド・エデュカシオン連盟は、根津さんをはじめとする日本の教員たちが現在、国家主義的な慣例を強制されることを拒否したために教育行政当局から弾圧を受けていることを知りました。
教育法の自由は、教職者にとって基本的な価値観のひとつです。憲法で個人の自由が保障されているのに、この自由が日本の同僚に許されないとは、私たちにとって信じがたいことです。
国旗の掲揚と国歌斉唱はすべての人々にとって、20世紀前半の専制的で国家主義的な政体を思い起こさせます。
私たちはまた、日本で歴史教育が検閲を受け、行政当局によって歴史修正主義や否認主義が助長されていることも知りました。
あらゆる民主主義にとって危険だと思われるこうした対応を、私たちは断固として糾弾します。
教員組合スュッド・エデュカシオンならびにソリデール組合連合は、不法な停職などの被害を受け、解雇のおそれのある日本の教職員たちを全面的に支援します。
私たちは当局に対して、このような卑劣な処罰を放棄することを公式に求めます。教員たちの権利の蹂躙に終止符を打つことを要求します。
私たちは今後も情勢を注意深く見守り、日本の当局の対応に関する情報を広く流布していきます。
最後に、服従を拒みつづける日本の同僚たちの勇気に私たちは再び敬意を表し、連帯のメッセージを送ります。
あなたがたは決して孤立してはいません。私たちの支援を励みにしてください!
*教員組合のスュッド・エデュカシオンは、さまざまな職業分野にできたSUDを中心にして出来た44の組合の連合体、ソリデール(「連帯して」の意)組合連合(Union Syndicale Solidaires)に属している。
●日本の修正主義に反対する運動を支持します。
ファシスト傾向に抵抗している教員の皆さんを強く支持します。
●日本国憲法によって保障されている個人の自由を束縛するような抑圧的で権威主義的な政治を拒否しているすべての人々を支持します。
●2007年11月8日付けのメールにて知りました。
日本政府の指令への盲目的(ママ)服従に対する抵抗運動を支持することを、ここに表明します。
●みなさんへの連帯と共に、ナショナリズムの圧力下におかれている日本の教員たちの運動を支持する署名をお受け取りください。
●フランスと同じく日本での思想と表現の自由の問題に敏感な者として、この署名運動に支持を表明せずにはいられません。強制しようとする意志は、日々ますます耳を貸さなくなってきている。他の方々と共に私の声が、彼らに理性を聞き届けさせることができるよう、願っています。
●日本、そしてヨーロッパ、アメリカ合衆国において、帝国主義の積年の犯罪を否定しようとするイデオロギーと闘いましょう!
●沖縄では、軍の命令で自殺するように強制命令され、多くの県民が尊い命を失いました。所が今政府は国の命令ではなく、自主的に自殺した等と教科書に書き込むようにしています。沖縄では史実を歪曲する行為だとし、教科書検定に反対する県民総決起大会を9月29日の行い、11万5000人つまり赤子を含む県民の10人に一人が結集しました。政府がどれだけの人が集まるか見てから決めると発言したからのようです。4万人集まれば良いと高をくくっていたようです。それでも政府は頑なに態度を変えてないようです。
教育の自由を守るために強制に反対して闘っている根津さん、河原井さんをはじめとする教員の方々、頑張って下さい。
●教員に対する処分の撤回のために、あなたがたの闘いを支持します!
●国家の利益のみに導かれた教育の復活を拒否する教員の皆さんを支持します。教育とは、批判の目をもって考証する精神を保ち、国政に参与する市民を育てることを目的としたものであるべきです。
●教員の皆さんを全面的に支持します。
●処分の撤回と2003年10.23通達の廃止を要求します。
●このような状況が終わりますように。私は、日本で広まった歴史修正主義の主張と否認主義を告発する大学文献をフランス語に翻訳することに力を注いでいます。
●日本国憲法が保障している個人の自由を踏みにじり、教育に対して「行政の度を越した統制」を作り出そうとしている抑圧的で権威主義的な政策を拒否している、根津さん、河原井さんをはじめとするすべての教員の方々を支援します。
また、私達は東京都教育委員会に対し、教員への「日の丸、君が代」不当処分の撤回、及び、2003年10.23通達の廃止を要求します。
●教育への不当な支配を目指し、日本国憲法で保障された個人の自由を蹂躙する抑圧的で強権的な政策を拒む根津さんと河原井さん、その他すべての教員たちを支持します。
東京都教育委員会に対し、日の丸・君が代に関する教員たちが受けたすべての処分と、2003年10・23通達を取り消すことを要求します。
●非常に困難な条件のなかで権利を主張する日本の同僚たちの勇気と断固とした態度に、敬意を表します。日本の行政が、自国の不名誉となるような彼ら教員たちに対する処分を取り消すことを望みます。
●根津さん、河原井さん達、勇気ある教員の方々不当処分の撤回を目指し、又現在の歴史修正主義への流れを食い止めるべく、一緒にがんばりましょう。
●民主主義を尊重するために、この行動を全面的に支持します。
●ナショナリズムや愛国心、外国人排斥をあおるために、いつでも学校が使われる。その証拠に、フランスでも単純なナショナリズムの色合いをおびたギイ・モケの手紙の朗読が義務づけられた。
●強制的な法は撤回せよ!
●教師たちに対する処分を取り消せ!
●拒否を表明する根津さん、河原井さんたち教員の方々を支持します。彼らの抵抗はおそらく日本の未来を決定づけるでしょう。
●かけがえのない自由よ、君の擁護者と共に闘え!
●頑張って! 私自身も、12年間どうしてなのかよく分からずに君が代を歌いました(歌わせられました)。(私は佐渡島で育ちました)
幸い、大学で近代史を習い、批判精神を培う機会に恵まれましたが、もっと早くそれをもちたかった・・・
●頑張って!あらゆる専制的支配に抵抗しつづけなくては。
●日本は犯した罪を認め、謝罪すべきである。
それは、国の未来のため、歴史における記憶の義務である。
●平和への意志と、生徒と未来に対する責任感をあらわすあなたがたの行動を、全面的に支持します。(それは日本の教師たちのもとでまだ生きている)
●あなたがたの抵抗に激励と支持を寄せます。
●日本の行政が現在行っている不当な支配に対する、根津さんや河原井さんたち教員の行動を全面的に支持します。
日の丸・君が代に関する教員たちの処分と、10.23通達の取り消しに賛同します。
●この教育の不当な支配が取り消されることを望みます。個人の自由は、健全で連帯意識のある社会をつくる助けになります。
●専制と教育の統制を拒んで訴えられている日本の教師たちに連帯します。
●良心に従い、日本国憲法十九条に基づいて行動している教師を支持します。
●日本の友として、そしてこの偉大な国に多くの側面で敬服さえしている者として、私はこの請願に署名します。この署名が、偏狭な国家主義vs愛国心の問題に関するメンタリティーを改善するような影響力を持つことを期待します。
(注 :フランスでも国歌マルセイエーズの歌詞を変える請願に署名するつもりです)
●不幸なことに、今日すでに日本の教師と生徒がおかれている状況にフランスも行きかねない中で、彼らの主張を擁護し、その闘いを支持せずにはいられません。
●この事件に関する日本の行政の態度は許しがたい。したがって教師の方々の運動を微力ながら支持します。個人の自由を蹂躙するこのようなやり方は、いかんともしがたい。このような問題を起こすのは、政治的な活動の僅かな成果をかすめとるという目的のためだけに、国の組織を腐らせる不健全な意思の表れでしかない。これに関しては、フランスの状況もあまり輝かしいものではないが。
●各人は自由であり、各人の自由は拘束できない。これは重要なことである。処分の撤回を望む。今日いまだにこのような事件が存在するとは、あまりにもひどすぎる。 処分の対象になっているすべての人たち、 表現の自由をもちつづけてください。がんばってください。
●戦後まもない私の属する世代(東京)は、学校で国歌を斉唱したり、日の丸を掲揚することは高校まで一度もありませんでした。君が代は、お相撲の千秋楽とオリンピックで聞くだけでした。ですから私にとって、現在の日本の状況は、戦前の国家主義の復活に他なりません。最後の自由の砦である勇気ある教師を絶対に支援しなくてはなりません。
●政治と教育は、絶対に混同してはなりません。
●東京都教育委員会に対し、教師に対する処罰の取り消しを求める請願に加わります。
●学校の役割は、記念式典を行うことではなく、過去を理解し未来を築くことのできる知を伝達することにある。教師の役割は、イデオロギーを伝授するのではなく、民主主義の理想と自由への愛着を生き生きと示すことにある。この信条のために闘っている教師の方たち、頑張って下さい。
●理想は、すべての教師が拒否することです。
●君が代斉唱と日の丸掲揚のための起立を拒否し、行政から不当な弾圧を受けている教師への支援呼びかけのテキストを読みました。強制措置に抵抗する勇気と尊厳を持った教師への支援を表明します。
●根津さんと河原井さんを支持すると共に、彼女らに対してなされた処分の撤回を要求します。
●国歌と国旗に屈しない教員たちの良心の自由を支持します。他の人々と共に、教員たちに対してなされた処分の撤回を求めます。
●日本は自己中心的帝国主義へ向かうことで自身の尊厳を失う。日本が立ち直ることを願います。今の日本は知性にとって恥です。
●日本そして世界中の全ての教員にとって正当で不可欠な闘争の真っ只中にいる、根津さんと河原井さんに、同僚として無条件の支持を表明します。
●映画を観ました。国歌斉唱・国旗掲揚の拒否へのこれらの処分は、全く日本の恥です。しかしながら、特に根津さんや河原井さんのように、闘う人々がいることは幸いなことです。心の底から応援します。
●私は、教授として、また、公共の自由、とりわけ教育現場における良心の自由を侵害するナショナリズム、あらゆる発展国において見られる威圧的集団または政治組織によってもたらされた偏狭なナショナリズムの台頭を前にして、河原井さんと根津さんを全面的に支持します。
●私はこのイニシアティブを支持するだけでなく、日本で歴史の教科書が検閲の対象になっていることと、配布について政府の選択にさらされることを同時に問題にしたい。
これは非常に遺憾である。なぜなら、これは見識のある真の市民としての資質(特に過去の過ちと国家の責任を認め、受け入れることの出来る市民)の形成を妨げる。この市民性の形成は、このような閉塞的な教育のもとでは達成できない。
さらに、歴史の研究が政治の思惑に支配される。これは、社会の民主的機能にとって、非常に憂慮すべきことである。
●今こそ日本政府は過去と向き合い、真の歴史が教科書を通じて教えられるべきである。根津さん、河原井さんの闘いに喝采を送る。逆境に立ち向かうあなた方の勇気はあっぱれだ。
●屈辱的な式典を拒否するために良心の自由に訴えるすべての教師を支持します。
●心からこれら日本の教師たちを支援します。彼らの勇気は素晴らしい。彼らの言い分は正当である。
●日中間の戦争の際に起きた事件全体の真の解釈を主張し、大戦中日本帝国軍が犯した残虐行為(特に南京虐殺、「慰安婦」、東南アジアの捕虜収容所の問題)のすべてを否定する歴史修正主義に反対して闘っている日本の教師を支持します。
権力からの独立、教育の自由を要求している日本の教師を支持します。
●教員は兵隊ではない。彼らの思想の自由を要求します。処罰に怒りを感じています。
●リヨン第1大学・教師養成研究所、現代史教授
研究責任者
雑誌「女性史と社会史・クリオ」共同編集長
歴史の真実に近づこうと闘っている歴史家たちを支持するメッセージに賛同します。フランス及び日本の歴史と国民のアイデンティティにトラウマを与えた数々の出来事を交差させた、歴史の本を出版する計画を提案します。
●歴史の書き換えと記憶の操作ほど危険なものはない。
●民主主義的であろうとしながら権力に満ち抑圧的な政府、その時代遅れの権威主義的実践を拒絶する日本人教員のみなさん、頑張ってください。民主主義は思想の抑圧を一切許しません !!!あなた方への思いと支持を、フランスより送ります。
●素晴らしいあなた方の国に、自由の太陽が昇りますように。頑張って。
●日本国憲法によって保障されている個人の自由に足かせをはめようとする政治、教育の場に「行政による度を越した監視」を導入しようとする政治、抑圧的で権威主義的な政治、それらを拒否している根津公子さん、河原井純子さん、その他の教員のみなさんを支持します。
東京都教育委員会に次のことを要求します。
―教員たちに対する、国歌と国旗に関する指令についての全て処分の撤回
―2003年10.23通達の取り消し
●徒党に引き入れることは、精神の発達の役に立たないし、思想の流通に有害である。
●世界は全体主義に向かっている。人々の間と地上に平和を!
●共に、軍国主義の過ちに再び陥らないようにしましょう!
国際主義的友愛をこめて
●全ての国における、個人の思想及び良心の自由のために。
●日本に長年住んで、教育における自由と良心の問題についてとりわけ関心を払っています。根津さんと河原井さんほか、教育に浸透するナショナリズムの傾向に屈服しまいとする教師たちの勇気に喝采を送ります。
●あるゆる政治的・宗教的な圧力から自由な学校のために。
●根津さん河原井さんたちの処分に反対する声に私も賛同し、10.23通達の撤回を求めます。
●上からの命令に盲従(ママ)することなく、自分で考えて行動する人間を育てるのが、教育の真の目的だと思います。教育の現場が本当に必要としているのは、そのような教育を実践し、自らの行動にもそれが現れている根津さん、河原井さんをはじめとする教師の方々です。
●全面的に支持します。このナショナリズムへの回帰は、世界平和の敵です。
●すべての抵抗のかたちに連帯しましょう。あちこちで人々は闘っています。がんばってください。
●言論の罪で教員を罰することは、民主主義国家が専制的な政体に流れる憂慮すべき兆候である。同僚である教師たちへの処分を撤回し、現在の世界でナショナリズムをあおることの危険についてよく考えることを要求する。
●日本は恥ずべき不寛容の時代に戻ってはならない。
思想の自由は、あらゆる形の差別と検閲に勝るべきである。
●学校とはなによりまず、自由に自分で考え選ぶことを学ぶ場所だと思います。このように教師たちを従わせるのは粗暴であり非生産的であり、恐ろしいことです。
●日本は自国の過去について真剣に考える時期にきている。そうしてこそ、よりよい未来が築けるだろう。
●親愛なる根津さん、河原井さん
あなたがたが日本の行政から受けている恥ずべき処分に憤慨します。あなたがたの堂々とした抵抗に喝采を送ります。それは、受け入れがたい専制に対する唯一の回答です。
あなたがたは、教師という職業のもっとも美しく気高い資質を体現しています。
心から支援します(私も教師で、東京で4年暮らしました)。がんばってください!
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